2018年01月

がんは食事だけで治るか! 本を売るためにどこまで記載していいか あなたの記事に命をかける人がいる!

以前の週刊新潮の記事(1)に対し、プレジデントが反論(2)。そしてそれに対する再反論(3)が週刊新潮から出ました。信頼できる腫瘍内科医大場先生の記事です。
(1)(食べものだけで余命3カ月のがんは消えない! 「がん食事療法本」が「がん患者」を殺す)2017.8.31号掲載
(2)(週刊新潮2017年8月31日号の記事について プレジデント社書籍編集部より
2017.8.29
(3)(『「ガン食事療法本」が「がん患者」を殺す』記事に対するプレジデント社の抗議への回答
2018.1.30

大場先生の記事は医師として当たり前、いわゆる医学的に常識の範疇で記事を書かれています。それに対してプレジデントは、食事だけで治るとは書いていない、この一文を見ればわかる、他のいい加減な本と一緒にするなと(2)で反論されています。ただ今回ことごとく(3)で医学的に論破されています。

>週刊新潮編集部が回答を掲載するようプレジデント社に要請したところ、2018年1月24日に〈指摘に対する有効な反論となっていないと判断し、掲載しません〉と一方的な追記がなされました。

有効な反論ではないということを誰が決めるかは別として、(2)を見る限り「がんは食事だけでは治りません」ということをプレジデント社も同意していると思われます。そうするとただの記載の仕方の問題でしょう。そうここで問題となっているのはどこまで読者を誘導するような表現を書いていいかということです。

>ターナー氏の博士論文は学術論文としてはほぼ評価がないに等しいのに、一般向け本にするとベストセラーと化するのはなぜ
>信仰やスピリチュアルのようなものに傾倒しやすい病理が存在している

大場先生は米国の特徴をあげていますが、これは日本もそうでしょう。そして騙して儲けようとするろくでもない医療者がいることは共通です。それだけ精神的に追い込まれる難民が多いということも原因の一つです。

ただ今までも書いてきてますが、食事療法のような民間療法で少し「改善」したように見える個別のがんがありそうなことも事実です。(自然治癒力で治るがんの患者体験記 そういうタイプのがんだった:このあと緊急入院されたあと記事が更新されていません)(がんもいろいろ 名前が悪い)。そうある種のがんは食事療法で症状が改善する可能性があると書けば必ずしも嘘ではありません。がん全体が食事療法で治ると書くから間違いと言われるのです。ただそれでは本があまり売れないでしょう。

今後は個別対応が医療の中心となりそうです。だからこそ今一番いい医療を提供するように、ミスリードがないようにメディアにお願いしたいのです。あなたの記事に命をかける人がいるのです。

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2酸化塩素のインフルエンザ予防 みんな騙されちゃいけない

インフルエンザ大流行中です!(インフルエンザが大流行 患者数283万人、過去最多)今年はワクチン供給が不足したためなのかな。

私も今までもいっぱいインフルエンザに関する記事は書いてきましたが(予防法を書いてある例)、信頼できる良記事を読んでへんなものに騙されないようにしましょう。(大流行のインフルエンザB型「熱が出にくいって本当?」「ワクチンは?」いま知っておきたいこと

>(B型インフルエンザに対する)現在のワクチンは両方をカバーする

これが実臨床におけるB型が「熱が出にくい」一番の理由かな?Aは本当たまに大外れするからな。こんな記事もありました。(インフルエンザに「当たり年・外れ年」がある理由

そうへんなものといえば、テレビで流れる2酸化塩素でのインフルエンザ予防。以前も記事を書いていますが、企業HPからの引用です。

>6畳相当の閉鎖空間で空気を撹拌(循環)させたところに、二酸化塩素発生装置を用いて空気中の二酸化塩素濃度を0.01ppmに保ち、浮遊するウイルスの一種と菌の一種の除去率を調べた結果、浮遊ウイルスは180分間で99%、浮遊菌は120分間で99%除去できることが確認できました

この文章の意味するものは室内のウイルス除去(減少)ができるということ。しかしウイルスを100分の1に減らしたからといって、部屋でのインフルエンザ感染や、街中でのインフルエンザ感染を予防(減少)できたというエビデンスは全くありませんからね。(8年前のデータ)それでもほとんど害もないからテレビでああやってCM流せるんだよな。

またあと首からかけるタイプなんてどれだけ意味があるのかな。

>大気の流れ、周囲の状況等によって期待される効果を得られない場合があります。また、本品は屋内のウイルスや菌、カビをすべて除去できるものではありません。

この言葉いったいどうよw 効かないかも、だけど買ってね!ちゃんとそれ言ってる?

あくまでもインフルエンザの薬は色々出てきています。しかし繰り返しになりますがウイルス感染予防方法はまだ変わっていません

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メディアの常識 科学の常識 どっちも一面非常識

あのiPS不正問題で、山中先生の関与を仄めかす印象操作とその後の隠蔽行動であの共同通信が科学会から叩かれています。でもそこには実は科学者、メディア互いの知識不足が存在しました。(共同通信社の山中所長に関する記事書き換えに関して「(仕組み的に)慣習であり、普段からこう」とする意見/および「なぜ更新してはいけないか」などについても根拠を添えてから要求すべきという指摘

最初の共同通信記事ツイート後、山中先生レベルならその分野の雑誌を創刊することは当たり前、そしてピアレビューの常識から利益相反はないという批判を共同通信は受け続け、一部修正、その後記事の完全入れ替えをしています。最初の指摘ツイートです。


創刊者といえ審査は不正がないように行うのが科学界では当たり前なのに、それなのにそれも知らない記者が山中先生の名誉を毀損していると科学者達は怒り心頭です。まして謝罪もせずに記事を入れ替えた!このマスゴミめ!私を含めまさに戦闘モードに突入です。

ところが最初はおそらく無知からくる不正を匂わした記事だったのですが、指摘を受け変更し、最終的には入れ替え。そう共同通信からしたらいつもの流れ、途中原稿変えるのはあたり前なのになぜ差し替えたことをここまで言われなければならないのとなかなかかみ合いません。あのバズフェードからの質問にもやや引き気味です。(iPS細胞研の山中所長をめぐる記事に批判集中 共同通信は内容「差し替え」認める)私もこんなことがメディアの世界では許されるんだと初めて知りました。

でもメディアの方と医療広報の勉強会をやっていますが、メディアの常識と医療の常識は時々ずれます。本当最近やっとそれがわかってきました。それこそなんでこれわかってくれないのと結構メンタルめげてますw

そう科学者、メディア、どちらの常識も結構他の分野の人には通用しません。だからこそメディアも今回の内容でどのような伝え方を社会が望むか改善していって欲しいし、そして科学者もメディアのやり方を勉強し共有して行くことが必要だと思っています。

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隠蔽する親方が広報部長 骨折は整体行く前に病院へ

本日のとくダネ!。春日野部屋で起きた傷害事件について、被害者本人の証言を元に番組が放送されました。

>公表しなかったことに「辞めた力士だから」と答えた

まあ広報部長がこういう考えの人。そして日本相撲協会には伝えていたという報道内容をみると、そりゃ貴乃花親方の今までの行動も仕方ないという世論はさらに強くなるでしょう。協会の隠蔽体質は本当致し方ないものですね。(それでも貴乃花の行動を100%肯定はしません。以前のブログです。)

その中で私は顎の骨折を治すために整体に行ったというくだりに反応します。

傷害を受けて、2日後部屋を飛び出し、翌々日?部屋へ戻り、病院には行かず診療所そして整体へ。そして自分で病院に行き、手術。なんと正しい治療を受けたのは受傷から11日後!そして味覚障害という後遺症。(春日野部屋傷害事件 弟弟子は味覚障害に「人生を返してほしい」)後遺症との因果関係はまだ確定していないですが、十分想定できるものです。

> 「手術が必要という診断を親方に伝えたら、“勝手なことをしやがって”と怒られた」

疑問はなぜ家から病院に行かなかった?なのですが、こんな状況だったからかな。正直こんな大人に子供なんか預けられないよ。弟子よりも協会や部屋のことが大事?なんか一体なんなのと思わず感じます。そしてはっきり言いますけど、整体で治せるものと病院で治せるものは大きく違うからね。この整体もそして親方も同じように傷害罪だよ! 

まだまだ色々出てくるでしょう。相撲はスポーツか興行か、いじめか可愛がりか、本当なんか矛盾がどんどん出てきています。今の時代解釈はとても難しいものですが、最低力士の安全だけは守って欲しい。

相撲ファンの1医師の意見です。骨折は整体行く前に病院に連れて行け!

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草津白根山噴火 自衛官犠牲者のご冥福を 危機管理におけるdelayとfake

草津白根山噴火で、12旅団の陸上自衛官が一人亡くなりました。(草津白根山噴火 陸自隊員 逃げる間もなく被害か)ご冥福をお祈りします。

このニュースや画像から分かるように突然落ちてきた噴石で外傷を受けたのでしょう。

今回噴火の予測はほとんど不可能であったことが言われています。そして今後どこまで活動を監視するかとかの問題も出てきています。ただ御嶽山の噴火事故が起きた時定められた噴火速報は出すべきではなかったかとは言われています。

でもこの山が噴火するとは思えない、前兆の地震もない、画像データもない、情報も錯綜など色々ありますが、気象庁は噴火速報を出せませんでした。思い込み、学問の限界ですが、速報は失敗してもいいから出すという運用も今後の課題でしょう。(誤報はあとが大変ですけど、第1報は早くないと減災にとって無意味ですから)

と正確でなくても早めにという内容とは反対に、こちらはFAKEの話です。もう元ツイートは削除されているのですが、自衛隊の行動についてこのような引用ツイートが流れてきました。(ツイートのリンクが切れています)2018.01.23.2300

その書き込みはこちらです。自衛隊の作戦行動パターンとしておかしく疑問を持っていたら、その後ツイートがFAKEであることをご本人が謝罪されています。



掲示板書き込みのレベルですが、まして自衛隊に対する好意も感じ自衛隊を嫌いな人ではないと思いますが、この書き込みをした人に。それこそ部下に対する行動に対し自衛隊の上司を避難するコメントも出ています。デマはやめましょう。

情報の扱い方、伝え方、本当に危機管理においてdelayとfakeの問題は本当難しいものです。

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