2019年06月

無給医問題 国が認め改善を指示 NHKさん ありがとうございます 

みんながサミットで盛り上がる中、文科省が無給医の調査報告を出しました。

「無給医」全国で2191人 国が初めて認める(NHK)
無給医、50大学病院で2191人 文科省調査 遡って給与支払いへ (日経)
「当直のバイトで生計」無給医、苦しい実態 (日経)

>今回、無給医の存在を認めた50の大学病院は今後は給与を支払うよう改めるとしています。

まあこのサミットの時期の発表は大きく騒がれないようにの配慮でしょうが、それでもまずまずです。本当にNHKさん若い医師たちのためにありがとうございます。(以前の記事です)

>50病院の2191人(7%)が無給医で、このうち合理的な理由なく給与を払っていなかったのは751人(27病院)に上った。

ほぼフルに働いているのに給料出さないという言い訳のしようが無いというパターン

>残りの1440人(35病院)は大学病院側は「本人が無給を申し入れるなど合理的な理由がある」としたが、専門家の意見を踏まえ今後は支給する。

一応本人の同意を得ていたという建前の書類等があるもの。ただそれを書いたのは基本本人では無い

>3594人(66病院)は勤務先から研修で派遣されたり、労働に当たらない程度の自己研さんだったりするため、無給を続ける。

まあ一日程度の話なんでしょうが、これも本来は払わなければいけないはずなんですけどね。まあ教育の一貫という建前ですけど。

>また、東京大学や慶應義塾大学など7つの大学病院は1304人の医師について、「調査中」と回答しました

まあずるい大学たちです。周りの反応みてからの対応でしょう。調査しなくてもすぐにわかるのに。

また時給1000円未満で無給医ではないとしている医師もたくさんいます。

>各病院は「病院長から全診療科長に労務管理について周知徹底する」といった改善策を文科省に申告。同省が取り組み状況を今後確認する。
>柴山昌彦文科相は28日、無給医について「たいへん遺憾。改めるのが当然」としたうえで、18年秋の一部報道を受けて調査し判明した点については「(過去の)調査や回答は表層的だったかと考えている」と述べた。

本当文科省からこの言葉が出たことに感謝します。大臣答弁ですので官僚は絶対に動く必要が出ます。そうすると基本大学の病院は従います。

>今回の調査結果について厚生労働省は「現在、医師の働き方改革を進めているところであり、大学病院を含む医療機関に対しては医師の労務管理を適正化できるよう支援を行っていきたい」とコメントしています。

そのためにはこの無給医に給料払っても病院が潰れないための支援が必要になります。厚労省、診療報酬含めてそこまで踏み込んでくださいね。まあ開業医は関係ない話ですが。

最後にもう一度、 NHKさん、いや小林さん感謝します。GJ!

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吉本芸人の闇営業の問題 じゃあ宴会開いたホテルや写真を買う雑誌の責任は?

吉本芸人の闇営業の問題、もうやっぱり嘘をついてはいけません。

今の時代被害を最小にするためにどうするのかは、原田龍二さんの会見がデフォルトになりそうです。また永江さんの謝罪添削をせめて吉本は会社としてやらなきゃいけませんよね。危機管理担当はいないの?まあ大阪のノリだから仕方ないかな。

でも反社会的勢力であることを本当に知らなかったのなら(なんかそれも嘘という記事も出てるけど)、もう許してあげなよ。

もし知らないのに反社会勢力と繋がったことをここまで罰するべきだというのなら、その反社会勢力の忘年会を開いたホテルはどうよ。そのホテルの名前なんてそれこそ隠されているよね。

またその勢力から写真買って記事にして利益をだしている出版社はどうよ。彼ら反社会勢力に資金を与えているんじゃん。

なんか言葉尻を捉えて責めるだけのどこかの政党のやり方を感じる。なんか落とし所をしっかりしてくれないかな。

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高度な医療の適応は誰が決める 正直その地域の医療レベル、医療者が決めている?

前に書いた記事、(地域の偏在 専門の偏在 昔から言ってることです 金の切れ目が命の切れ目

アメリカでの骨髄腫の患者さんにおける治療成績に、地域や保険が関連するという分析の記事なのですが、正直いろいろな地域で臨床をやっているとその地域の医療レベルの差を日本でも今まで実感してきました。

もちろん医療の進歩もありますので、なかなか同時に地域の直接の比較は難しいのですが、日本でもその地域の医療レベルで、いや医師の都合で少し高度な医療を行うかどうかが決められているのではと感じています。

まず手術。積極的な地域、病院含めて医療インフラに余裕がある地域では、何歳でも(それこそ90代でも)手術をおこなっていました。もちろん全員が元気に帰れるわけではなく、何人かは手術を本当にした方が良かったのかと今でも悩まれているかたも多いです。

これは私の抗がん剤治療領域も同じです。やはり90を超えた人に抗がん剤治療を行うのか。もちろん本人、家族の希望を第一優先ですが、その地域の医療キャパで一部治療決定が影響されている感じは正直ありました。まあ限界を認識すべきなのですが。

もちろんFIT、UNFIT、FRAILなどで治療量を変えるという医学的な分け方はあるのですが、そもそも欧米では80以上のがん患者は治療しないというグループも存在しますし、どこまで治療をするのかは学問的にはグレーです。

それこそアドバンスケアプランニング(ACP)の領域に入りますが、今の医療において医学的に100%の答えがない領域は、専門性、地域性で医療のやられ方が違うことを感じています。

ただここで大事なことは、どの決定も当時、その地域ではそこまで間違ってはいないということです。そう後だしジャンケンはしてはいけないということ。だから患者、医療者、家族が治療をする前にしっかり病気を共有して欲しいのです。そうでないと答えがない領域に、一部の知識に凝り固まった善意の人間が攻撃してきます。今までの医療トラブルの一番大きな問題点と感じています。

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沖縄の人 自分の命は軽くない 自分の人生は自分で決める 究極のACP

昨日は沖縄慰霊の日でした。沖縄は日米の地上戦が行われた場所。多くの犠牲者が兵隊、軍人だけでなく民間人にも出ています。前回の記事でも紹介した沖縄県立中部病院の高山先生が話してくれた内容です。

実は沖縄、胃瘻の患者が一番多いとのこと。そう一般的な延命治療が一番行われている県だそうで、要介護3以上の患者さんも多くギリギリの状態で生活しているため、緊急入院の数も一番多い県だそうです。医療者も介護者も本当大変だと思います。

今ご高齢の患者さんの家族は、沖縄戦で亡くなっている方が多いです。そうすると、自分が今生きているのは犠牲になった家族のおかげだからその分も長生きしなければいけない。いや今いない家族は迷子になっているだけかもしれないから、少しでも自分が長生きして待っていてあげなければいけない。だから簡単にアドバンス・ケア・プランニング (ACP)なんか綺麗事なんかで片付けず最後まで生き続けるよう努力する。本当深すぎます。

また戦争中、怪我で腕を切断された患者さん。命を助けるために仕方なかったけど、ずっと悔やんでいたとのこと。それゆえ、病気になり、足を切らないと命に関わると今回医師に言われても、息子からは治療しようと言われても、はっきりと断る。

もう後悔したくない。自分の人生は自分で決める。

最後に家族も納得。まさにアドバンス・ケア・プランニング、そして医療者、介護者は協力して計画して生活、医療、介護をサポートする。

沖縄に対して、一番平均年齢が若く、なんとなく穏やかな老後を過ごしているのだろうとイメージしていた私は愕然としました。そして今回その理由を聞いたときに、本当奥が深すぎることを認識しました。

患者さんにとって一番いい医療、介護を。言うのは簡単。でもやるのは大変。地域医療連携の推進とさもどこにでも当てはまる答えがあるような国の施策。本当ある意味無責任です。

どこまで理解してやっていけばいいのかさらに認識を深めたとともに、本土に住んでる人間が簡単に沖縄戦がどうだったとか言えるほど沖縄の歴史は浅くはないものだと実感してます。まして反安倍に使うなんて愚の骨頂です。

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医学はサイエンス 医療は文化 この間が難しい 臨床という職人とメディア

金曜日、沖縄県立中部病院の高山先生の講演を、なんとあの自衛隊中央病院で聞いてきました。そのあとメディカルジャーナリズム勉強会とプチ学会レベル。そこでふたつの講演聞いて再度理解したことを書きます。

沖縄の問題。本当地域医療連携における問題点を理解できました。それこそ自分でも気づいていた全国画一的な施策は意味がないということ(地域での問題点は全国全部違う)、沖縄の生への問題(沖縄戦から経験した生への執着からくる延命治療例の多さ)は本土とは違う、本当の意味のアドバンス・ケア・プランニング (ACP)とは、など都会との違い含めてとても整理できました。そして慢性期医療を今勉強しているものとして、自分の考えがそこまで間違っていないことも確認できました。結局患者個別対応しかないんだよな。学問、サイエンス、画一的施策だけではうまくいかないのよ。

やっぱ綺麗な臨床ばかりでないですね。それでも患者、家族が満足すればいいという高山先生の臨床の考えは納得はできましたが、仕事量は大変そうで、働き方改革とのバランスなど本当問題です。

そしてメディカルジャーナリズム勉強会、アメリカの医療ジャーナリストの学会参加報告なのですが、一番のネタはワクチン問題。アメリカでも多い反ワクチン。移民との関連なんどもなるほどでしたが、その際メディアの啓蒙活動は接種率向上に役に立たない、一番効率がいいのは主治医からの推薦という内容に、やはり臨床という学問と臨床の組み合わせが医師にとって重要であることが再度認識されました。

その意味でもワクチン打つなというバカな医師がいることに幻滅なのですが、このような医師を使うメディアも反省が必要だし、今後の方向性において、メディアと医療の融合についてなんかできる可能性を再度認識しました。

結局医師は患者を診る。それしかないんですよ。そこには医学としてのサイエンスが必要で、そして患者の文化を理解して対応する臨床、医療が必要なんです。そこにメディアがいい方向、正しい方向にもっていってもらう。そうすれば少なくとも、医師、患者ともに満足できる医療ができると思うんですよね。

ただ帰りは終電。宇都宮はそこそこ遠い!

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