血液学会に参加しました。一般内科医から血液内科医にすこしもどりました。昔の仲間に会えたのもうれしかったです。

 世田谷区で検出された放射線。どうやら昔の夜光塗料だったようです。小さい頃遊んでいたのを思い出します。放射性物質管理の問題であることが判明し、かなり前(1987年)のブラジルゴイアニアでの放射線災害の事件を思いだしました。

 今回の一連の事件において考えていきたいと思います。

 まず世田谷の地域にホットスポットがあることが区からマスコミに流されました。詳細は不明ながらこれは疑いが出た時点で情報を公開するという点で最近正しいと言われる対応です。そして専門家と称される人間が(私も含め)、福島第一原発の影響の可能性を指摘します。250km離れていても飛んできた、通学路、保育園があり子供達に危険だとあおるような報道がなされました。

 その後、一般的な除染をしても低下しないこと、放射線の分布が飛散した場合と異なること、核種がわかるガイガーカウンターで調べるとセシウムではなくラジウムであったこと等がわかり、家を調べると床下から夜光塗料のビンが見つかりました。そして保管をしっかりすることでまわりの放射線量は下がり一件落着。この時点で原発との関連はないことがわかります。

 危機管理を最大の危険性を想定しておこない、少しデマっぽくなりましたが、淡々と処理をおこない、今まで放置されていたものが回収ができたわけです。 

 またその夜行塗料の上で50年以上住んでいた女性、5μSv/hのなかで50年以上住んで90歳まで長生きしている方がいらっしゃることを、今回わかったことが大事なんです。

 今までも書いてきましたが、あくまでも低用量の放射線におよぼす障害は確率論の問題です。0.5%の発症率の上昇とは、99.5%の人は影響が出ないということなんです。この老人の存在はそれを証明しています。

 放射線正しく怖がることが必要です。そのために今回のような正しい情報開示は必要でしょう。心配ないとお題目のように唱えるのではなく、どれぐらい危険であるかを理解して、わからないものはわからないと説明し、今やれることをやれば、このように平均寿命より長く生きれる可能性を明示してください。彼女の健康被害を調べていますが、可能であればこの情報を流して欲しいですね。

 医学的にはこの一例報告はさほどの意味を持つものではありません。でも今の日本の不安を取り除くためにはとてもいい情報です。

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