悠香の茶のしずく石けんを使用して、運動誘発小麦アレルギーになってしまったと思われる被害者達が、損害賠償をおこしました。製造物責任法(PL法)に違反するということでの賠償請求です。

 悠香の石けんは7年間で約466万人に投与され、わかっているだけで被害者は1786人います。使い始めて1ヶ月で発症した人や5年かかって発症した人など様々だそうです。発症率は単純に計算すると、約0.04%程度でしょうか。(多分もっと多くなるでしょうが)

 薬ならまだしも石けんですからね。高いか低いかはなんとも言いづらいです。被害者は何の責任もないわけですからたまりません。悠香は過失としてなんらかの賠償は必要ですかね。

 訴訟はまとめて行われるようで、日本全国24弁護団がたちあがり、そのうち15弁護団が全国各地で提訴しました。残った9弁護団も、そして今回提訴した弁護団も第2次、第3次提訴と続く予定だそうです。

 B型肝炎訴訟の時と同じように、弁護士さんがたくさんの被害者を集めて訴訟をおこない、早期和解を狙っています。ただ前回は国が相手でしたが、今回は企業です。どうなりますかね。どうも弁護士さんの医療被害で稼ぐ努力がみえてしまうんですが。

 今回の訴訟の争点は、悠香が自社の製品が原因でアレルギーを引き起こす可能性が示唆されたとき、(厚労省からの発表時)、またアレルギーの原因であるグルパール19Sを除いた製品に変えたときから、旧製品を回収するまでに5ヶ月開いてしまった事に対しての企業の責任追及がメインと思っていました。

 ところが販売をおこなった悠香だけでなく、石けんをつくったフェニックス、蛋白であるグルパール19Sを作った(株)片山化学研究所も訴えられています。つまりアレルギーをおこす石けんを作った事がけしからん、そしてそのなかにいれる小麦成分の物質をつくったのもけしからんということです。

 ある記事の中にこんな文章をみつけました。 

 一時、「製品を引き渡した時点で、「当時の科学・技術の知見から認識できないことによる製品の欠陥は、免責される」という開発危険の抗弁により悠香が罪を免れようとしているのではないかとの懸念が囁かれていたが、「問題ない。世界最高水準の知見をもってすれば予測できた」と弁護団は自信を覗かせた。

 つまりアレルギーがでることは事前に予想できたはずであると言っているわけです。(0.04%!!)だから作った責任で賠償しろと。

 どんな知見なのか調べてみました。アレルゲンは分子量1万Da以上の物質でおこしやすいということを記事の中にあげていましたが、そんなものはいろいろな製品のなかにたくさん入っています。それ以外はどうもわかりません。

 また今回この疾患をみつけた福富先生があげているのは
(1)使用用途...洗顔石鹸として使用(目や鼻に入りやすいため抗原感作した)

(2)加水分解コムギ末の使用濃度...0.3%(濃度が高い)
 

(3)使用していた加水分解コムギの生化学的性質(特に分子量)...平均分子量50kD(アレルゲンになりやすい大きさ)
 

(4)界面活性剤等の存在(免疫でよくいうアジュバントになった可能性)
 

(5)販売量...20-54歳女性の18%の使用歴あり(いっぱい使われた)

と5つの点を挙げていますが、アレルギーを専門にする医師はどうかわかりませんが、以前のブログでも書きましたが 悠香の石けんアレルギー:アレルギー学会発表(ブログ訂正)、私には新しい内容で少なくとも医学的に常識と言える事はあまりないと思われます。でも医療の専門家でない弁護士の先生は0.04%発生のアレルギーの予測ができるそうです

 以前血液製剤でHIVに感染し、その責任が厚生省、製薬会社、医師に問われた事があります。当時論文としてあげられたものから非加熱製剤は危険であると正式に確認されるまで時間がかかり、HIV感染者を拡げてしまったと罪に問われたものです。

 医学の新しい内容は論文発表後、色々な議論がなされた後、約2年程度で教科書に移行されます。その時点で常識になるわけですが、その過程でいくつもの仮説が消えていきます。にもかかわらずその前に製品を制限しなかったのは無作為の殺人だといわれたわけです。

 途中で安部先生がお亡くなりになって、当時厚生大臣のあの菅さんが出てきて、官僚だけが罪に問われて終わりでした。
マスコミはミドリ十字との癒着の絵で叩いてましたけどね。

 医学において後だしじゃんけんは絶対だめです

 
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