朝日新聞埼玉版の記事です。埼玉)救急たらい回し防げ 断らない病院、県が指定中

>2013年1月、呼吸困難を訴えた久喜市の男性(当時75)が受け入れを36回断られ、約2時間後に搬送先が決まったが、到着後に死亡。また、同年2月には川口市の50代の女性が受け入れを38回拒否されるなど、「たらい回し」が大きな問題となった。

以前私が書いた記事です。
救急搬送36回:NHKさん。受け入れ拒否ではなく受け入れ不能です今度は川口で38回拒否「女性の持病は専門外」埼玉県の対応と新聞社 どちらも進歩していない

埼玉の医療体制の分析も以前しました。(埼玉の救急問題;週間ダイアモンドより 上原先生は長島やイチローみたいなもの

川越救急クリニックの出現もはじめ、県の救急体制はそこからは少し進歩しています。この病院指定の内容については埼玉県がやっと少し動いてくれたことを肯定的にとらえて以前ツイートしました。

新聞記事の中でこの部分

>「搬送困難受け入れ病院」は、消防機関が緊急あるいは重症の疑いがあると判断した患者が二つ以上の医療機関から受け入れを拒否されたなどの場合、原則受け入れる病院。医師や空床の確保などで年最大2千万円が補助される。
 
>春日部中央総合病院(春日部市)の指定を発表したが、同病院は3日後に辞退した。同課によると、「予定外の医師の退職があり、十分な態勢がとれない」との申し出があったという。 

受け入れると病院が言ったら、医師が突然やめてしまったのでしょうか。少なくとも県が望む救急をやるとすれば、当直は内科と外科の二人体制。常勤看護師、薬剤師、X線技師、臨床検査技師も24時間常駐、そして全ての科がオンコール当番で呼び出せばいつでも緊急手術が可能なくらいな状況でないと無理でしょう。

つまり救急外来を本気でやるとしたら、莫大な人件費と設備投資が必要になります。年最大2千万円の補助なんて全然足りません。

今埼玉の緊急の救急をやっていただいている8病院はこちらに載っている8病院です。ちなみに救急告示病院は2013年当時184件あります。

・三愛病院(さいたま市)
・久喜総合病院(久喜市)
・埼玉医科大学病院(毛呂山町)
・戸田中央総合病院(戸田市)
・自治医科大学付属さいたま医療センター(さいたま市)
・上尾中央総合病院(上尾市)
・イムス富士見総合病院(富士見市)※
・埼玉石心会病院(狭山市)※

残念ながら市民病院、県立病院、防衛医大病院は入っていません。そして記事に書かれた事故が起きた県北の病院と言えば本当に悲しい限りです。

この8つの病院の方々がボランティアでやっているといって過言ではありません。特に埼玉石心会の地域の救急との会議の議事録をみる限りほとんど使命感だけです。(以前勤務していましたが、本当いい先生が多い病院なんですよ)(第10回地域医療支援病院運営委員会 議事録

まだまだ問題だらけです。ただ4つから8つになり、少しずつ増えてきている現状は悪いことではないと思います。今後さらに問題点の整理、予算の拡充を4期迎えた上田知事よろしくお願いします。

ブログランキング参加しています。下や横のボタンを押してよろしければ応援お願いします。

  

ツイッターもやっていますので興味のある方はフォローしてください。@yukitsugu1963