少し気になった記事です。(大橋巨泉氏のモルヒネ投与医師はニキビ治療専門家だった)元防衛医大の名前が出てました。

最初奥様のコメント記事(大橋巨泉さん死去 妻・寿々子さんコメント全文)に、多分在宅主治医との言葉の行き違いがあったのだろうなと考えていたため、勝手な思い込みは無意味なので特にブログ等への記載はしませんでした。ところが別の記事にある在宅医のこの言葉は少し残念なものです。 

>医者からは「緩和ケアをするものだと勘違いしていた」と詫びの電話があった。(上記引用の記事ではありません)

緩和ケア専門の医師の解説記事(大橋巨泉さんのご逝去とモルヒネ投与について)がありますので、私は癌になった時教科書的な対応をすることでかえって死期を早める事象について述べたいと思います。ちなみにがんが再発していなくても緩和ケアは行います。

MDSのビダーザ、再発肺がんのオプジーボ(PD−1)は患者さんの全生存率(OS)を改善、つまり長生きさせてくれる確率が上昇します。しかし最初の数ヶ月において、実は治療群の方が観察群や他の抗がん剤群より早期死亡が多いことが知られています。(ビダーザ:生存期間のカプランマイヤー曲線(有効性解析対象集団)オプジーボ:試験2の生存曲線(カプランマイアー曲線)が途中で交差 )つまりその治療をすることでかえって早期に死亡する患者が増えるのです。(有意差はおそらくないと思われます)

臨床試験ですので、患者さんの条件はかなり厳しく設定されており、症例はしっかり選択されています。ビダーザやオプジーボ群の患者さんが特別だったわけではありません。つまり無茶な治療はされていません。 正しい治療を施してもこのように結果が悪いことは存在することが医療なのです。だからこそいつがんになっても、いつ再発してもいいように体を鍛えていてねと伝えています。(がんになったら とりあえずやることは最善といわれている治療をおこなうことです

緩和治療を含めて教科書レベルの治療を施すことがまず最低限の医療。そしてその人の病態等に合わせてオーダーメイドの治療を施すことができる医師は優秀ですが、それでも100%の結果は約束されていません。正直がんセンターからの伝達がうまくいっていなかったことが問題であればそれは明らかなミスですが、ミスはなくても患者の命は保てないことがあることを理解していただくため提示しました。お判りいただければ幸いです。

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