本日テレビ朝日のモーニングショーで毎年恒例のインフルエンザ特集が行われていました。池袋大谷クリニックの大谷先生が解説を行っていました。

大谷先生は呼吸器内科が専門ですので解説も何も問題はないのですが(感染症は専門ではないみたい)、90%のインフルエンザ患者に処方しているとは少し驚きです。

ゾフルーザの解説はあの夕張の森田先生も公開しており、以下のようにわかりやすくまとめています。(『』は私の追加)

■ ゾフルーザ
(1回内服で終了。約4800円 3割負担で約1500円)『ウイルス量を1日で減らす 他人への感染の機会を減少させる効果?』
■イナビル
(1回吸入で終了。約4300円 3割負担で約1300円)『ウイルス量を3日で減らす 臨床効果は弱め』
■リレンザ
(1日2回5日間、全10回吸入。約3000円 3割負担で約900円)『ウイルス量を3日で減らす ウイルス変異誘導少なめ?』
■タミフル
(1日2回5日間、全10回内服。約2700円 3割負担で約800円)『ウイルス量を3日で減らす 内服』

まあゾフルーザは悪い薬ではないのですが、
1 臨床症状改善効果はタミフルと同等(そう新しくて高い薬の割には、辛い症状はそこまで早く良くしません)

2 ウイルス排除効果は確かに優れているのだけど、実際に感染防止に役立つかどうかのエビデンスはなし(5日の登校、出勤禁止を3日に短縮できるかはわからない)

個人的には一番大切なこと、そして番組内ではっきり言ったかどうか不明なのですが、
3 1割(小児では2割)にウイルス変異、つまり薬が効かなくなるウイルスを作ってしまう危険性があるということ

ちなみにタミフルでも成人でおよそ1%前後、小児で5~10%程度ぐらい変異を誘導する可能性が言われています。そうするとタミフル含めて次回以降タミフル、ゾフルーザが効かないインフルエンザウイルスが蔓延するかもしれないという恐れがあるのです。

変異誘導が高い薬を使いすぎるのはどうかというのが感染症を専門にする方々の主流な意見です。医事新報からの引用です。

>ゾフルーザ投与患者におけるアミノ酸変異(耐性)の出現率は、ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬に比べてかなり高い。A香港(H3N2亜型)では、成人の10人に1人、小児の4人に1人の割合で罹病期間が延び、小児では発熱期間も延びる。外来診療ではゾフルーザを安易に使用すべきでない。迅速診断でA型と分かった場合や、小児・高齢者・基礎疾患のある患者には避けるべきだ。B型における変異の報告はまだ1例しかないが、B型にはタミフルが効きにくいのでゾフルーザも選択肢になりうるだろう。
一方で、ゾフルーザはNA阻害薬の耐性を抑制する働きがあり、in vitroではNA阻害薬との併用による相乗効果も報告されている。ゾフルーザはNA阻害薬との併用が前提と言える。入院の重症例では、ラピアクタ(ペラミビル)などにゾフルーザを加えてみてもよいだろう。NA阻害薬との併用療法の研究が進められ、配合剤が登場することに期待したい。

少しマニアックな内容すいません。

そしてもう一つの心配点。今回の薬の宣伝のような番組構成です。テレビ朝日、シオノギから広告費もらっていない?また大谷先生もシオノギから便宜受けていない?本当はそれ、COIを開示しないと問題だと思うよ!ほとんど宣伝なのに宣伝と言わずにテレビで流したんだから。まして変異のことをわざとボカしていたら結構な問題だと思うよ。

ちなみに私はリレンザが好きです。COIはありませんw

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