以前のこの記事にもあるように、残念ながら今現在、血液内科医療含め、高度な専門医療に地域差、施設差があることは事実です。

大きな病院の医療者は一生懸命患者のために働いているのですが、普通の病院より実臨床において「医学」を重視しがちです。「医学」は学問です。それこそ医療者はエビデンスの名のもと、様々な研究をもとにしながら学問として、いい加減なことは行わないように一生懸命その時代の自分たちの考える最良の「医療」を行おうと努力します。

ただ「医学」、「病を改善し生命を伸ばす」「新たな知見を見つけ出す」という学問を追求すると、時折「患者の気持ち」、「患者の希望」、「経済行動」、「社会的対応」とはズレてしまう事が存在します。そう「医療」の行使における大切な要素を無視してしまう事があるのです。特に高度な医療を担当する医師が実践する「医療」は「医学」重視になってしまいがちです。一般の人には理解しがたい、学問の追求という医学と、一般の医療とのズレになります。

最近、高齢者の血液疾患疑いを確定診断もせず、緩和療法に導く医師たちに出会いました。もちろん現状の血液内科の大変な状態はわかります。そして「医学」的には抗がん剤を使っても予後は変わらないという学問の存在もわかります。余命の短い事が予想される高齢者に高額な薬を使うことに慎重になるのもわかります。ただ専門家として一度は自分の目でみて、患者さんと話して欲しいと思ってしまいました。ましてエホバじゃないんだから血液内科の緩和療法の中に輸血は入れてくれないかな。

高齢者の白血病の患者さんがきた時、本人が希望すれば紹介してもいいですか?と3次救急病院に問い合わせても、その年齢では何もしませんと複数の施設で断られてしまっています。治療を引き受けてくれるのは遠く離れた病院の先生。患者さんの移動は大変です。でもそこに紹介せざるを得ません。

なんでも治療しろなんて言いません。ただ専門家なら一度は患者さんみてくれないかな。まして学会は高齢者に治療するかどうかは中途半端なガイドラインしか出してない、そう学問として確立されていないんだから。

やっぱ時間はかかるけれど、しっかり話したいといつも思っています。

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