昨日のモーニングショーで玉川さんが
「早期発見しても意味がないという専門家がいるが、なんらかの投薬ができるはずでありえない」

と薄笑いで話されてました。単なる思い込みです。この点をしっかり反論したいと思います。

まず新型コロナウイルス感染と診断することで起きうるメリット
 1 疫学データの集積
 2 感染防御に対するアラート
 3 本人の意識改革

正直浮かぶのはこんなところなんですよね。そして新型コロナウイルス肺炎と確定診断されなくても、一般的なウイルス肺炎の治療は新型コロナウイルスと一緒で、PCR確定診断することで治療方法の上乗せは全くありません。

1は今後に役立ちますのでやってもいいのですが、2、3において「この時期熱でたらコロナと思え」と患者も医療者も考えればいいだけなんです。だから軽傷者を含む全例検査はいらない、まして偽陰性を考えるとさらにいらないと言っているわけです。その上無症候の患者の把握が難しいこともありますから、誰に検査を受けさせるのかもとても判断が難しく、医療現場に負荷がかかるだけなんです。(昨日の記事です)

ただ今臨床試験で使われている治療薬でいいのが見つかれば、早期診断の有用性はありとなりますが、今度は薬をいつ投与するのかというまた違った問題となります。そんなに命を預かる臨床は簡単ではありません。

今CT検査がある程度特徴的とか、ステロイドの反応は今ひとつとか、少しコロナ独特の情報も出ていますが、現在中国では検査しなくてもコロナウイルス患者にカウントしてますし、韓国であれだけたくさん検査してますが感染数減ってます?なんちゃってやってます検査は意味がないんですよ。

早期発見しても特異的治療がない今の状況において予後は変わりません。その意味でも今の段階で早期診断PCRはそこまで必須ではありません。いや医療現場を疲弊させることを考えるとやらない方がベターです。(薬が出たら変わります)。

一般的常識である検査での早期発見、早期治療の原則。これが新型コロナウイルスでは成り立たないことを理解しなければいけないのです。それが科学としての医学で、俺はそう思わないでは成り立ちませんし、結果的にデマの拡散になります。

厚労省専門家会議が「新型コロナウイルス感染症対策の見解」を発表しました。専門家会議の本当の感染症専門家の意見を聞いてください。

>重症化する患者さんも、最初は普通の風邪症状(微熱、咽頭痛、咳など)から始まっており、その段階では重症化するかどうかの区別がつきにくいです。
>重症化する患者さんは、普通の風邪症状が出てから約5~7日程度で、症状が急速に悪化し、肺炎に至っています。

この情報はPCR陽性で新型コロナウイルス患者として早期から入院隔離治療を受けていた人からの観察データです。そうちゃんと早期診断をして早期から一般的な入院治療をしても急速に肺炎に悪化しているのです。

繰り返します。現場では早期診断をして早期治療をしても患者は悪化しているのです。

早期診断をいかに実施しても重症化を防ぐ方法は新型コロナにおいてまだ見つかっていません!それゆえ玉川さんの発言は結果的にデマとなります。

以上です。

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