昨日のブログの続きです。

感染は防げないけど死ぬことは防いでくれる完全ではない中途半端な免疫ってなんでしょう。少し例えを使いながら解説します。(エビデンスは低めです)。

まずこのIgG、メモリーB細胞いわゆる獲得免疫細胞から出てくることが想定されます。でも市中では500例中3例しか陽性者はいませんので、おそらく定常状態では活性化していないため抗体は検出できず感染して初めて検査でわかるものだと思います。(ワクチンで誘導された感染免疫ではよくあることで、そのためある種のワクチンは数回打つ事が推奨されています。)

一回の感染で二度とかからなくなる感染症、麻疹や風疹などが有名でいわゆる完全な免疫です。そこでできた抗体を中和抗体と言います。この抗体を感染なしで作るためにワクチンがあるのですが、それでも人によってワクチンで十分な免疫が誘導されないことがあります。そう完全に中和抗体ができる人、全くできない人、そして当然その中間の人がいるのです。それが中間が中途半端な免疫です。

意外でしょうがこのような中途半端な免疫は麻疹が有名です。修飾麻疹と言いますが、ワクチン打ったあと十分な免疫ができず、重症化は予防してくれるけど感染は防げないという昔から言われている病態が存在します。またC型肝炎、HIV、B型肝炎キャリア、慢性EBウイルス感染症、など抗体という免疫があってもウイルスを排除できず慢性化する疾患が存在します。感染免疫は0か100ではないのです。

一般の人がイメージしやすいのにインフルエンザワクチンがあると思います。感染予防効果はそこまで強くなく、ワクチン打ったのにインフルエンザにかかったという人は多くいると思います。でもワクチンを打つ事で死亡者を減らすというエビデンス(特に老人)が証明されています。そう、中和抗体は完全には作れないけど、そこそこの免疫を誘導してくれて、弱い抗体でも持っていれば感染爆発、重症化しないといういい例です。

また欧米と比べて、日本人の新型コロナウイルス患者(COVID-19)は重症から改善する人が多いことが言われています。人工呼吸器からの離脱率なんて欧米ではほぼ0ですから。そのため日本の死亡者が少ないのですがはっきりした理由はわかりません。今回出された抗体の推移からわかる中途半端な免疫力を持つ日本人(というより東南アジア含む太平洋領域、下手したらカルフォルニアも?)がこのことも証明してくれているのかもしれません。というより悪化させるIgMが上昇しなくて済むからでしょうが。

それこそ感染拡大が激しくない理由もこの中途半端な免疫のためかもしれません。感染後ウイルスを排除する力が強い可能性があります。クラスター対策がうまくいったのも、欧米と違いStay Homeで簡単に収まったのも一部その可能性があります。

また初期患者のアビガン投与臨床試験でウイルス量減少量に差がなかったとが中間報告で言われてますが、この理論で説明できるかもしれません。もともと日本人感染者はこのウイルスをこの免疫で勝手に減らすため、6日では検査のタイミングが遅く、アビガンの優位性が証明できなかった可能性があります。

Zoomにて放映された資料の一部 /Credit:live2.nicovideo

あと、欧米だって風邪は引いてるだろう、SARS、MERSに日本はほとんどかかってないよ、ということで結局SARS-X(山中先生はfactor-X)はよくわかっていないのですが、ここにもしかするとBCGが上乗せ効果として絡んでいるかもしれません。(エビデンスありません)

免疫があれば感染を予防してくれると思いがちなのですが、このような中途半端な免疫が存在するのです。日本人が重症化しにくいのは、抗体検査の動きを見る限り、この理論のためだと思っています。

しつこいようですがあくまで仮説です。(免疫チェックポイントでのがん治療も同じ例だと思っているのですが、かえってわからなくなるので省きます)

だからではないですが、予防をしっかりした上で経済を回しましょう。かかるかもしれませんが、多分死ぬことはそこまでないと思います。きっとマスク、手洗い、3蜜防止、クラスター対策で大丈夫です。

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