danyromeroのblog

WOWOWエキサイトマッチで放送された試合の感想などをアップしています。

『ロマチェンコ、不完全燃焼ながらも明確な判定勝利』

WBA世界ライト級スーパー王者のワシル・ロマチェンコとWBO世界ライト級王者のホセ・ペドラザとの王座統一戦は、ロマチェンコが不完全燃焼ながらも明確な判定勝ちを収めました。

両者の対戦オッズは(確か)18対1と圧倒的大差がついており、大方の関心事は、ロマチェンコが何ラウンドでKOするのか、どれだけのハイパフォーマンスを披露してくれるのかなどにあったかと思います。

結果は、予想通りロマチェンコの勝利でしたが、ペドラザの健闘により判定まで持ち込まれました。

ジャッジの採点は119-107が1人、117-109が2人であり、スコアの上では完勝と言えるかと思います。

しかしながら、実態はというと、ペドラザの手数とスピードに手を焼き、なかなか捉えられず、倒しきれず、また、軽いながらロマチェンコもそれなりのパンチを被弾していました。

ロマチェンコは、多少なりともペドラザをなめていた部分や、PFP1位の評価から世界中の注目を集めており、魅せたい、倒したい、力の差を見せつけたいという思いが出過ぎていたため、このような展開になったように思います。

ここ数戦は強引さも目立ち、好戦的すぎるが故、被弾も増えています。

実際にリナレス戦ではプロ入り初のダウンを喫したこと。そして、今回もジャブやストレートを受けて試合中に左目尻から出血し、試合後の顔には傷と腫れが見られました。

ライト級においても、倒すだけのパンチ力は健在です。ただ、相手の耐久力がこれまで以上に上がっており、ダウンを獲るのも容易ではなくなってきています。

また、今回の試合では、相手の左側や右側、或いは背中まで回り込んでしまうステップは見られませんでした。

ライト級に入り、何かが微妙に変わってきているとも感じられます。

ただし、ライト級で強敵相手に2試合戦ったことで馴染み、また今までのように一方通行のボクシングが展開される可能性もあります。

ペドラザは、ロマチェンコのことをよく研究してきたように思います。

ロマチェンコが入ってくるところにジャブやストレートを合わせたり、ハンドスピードを生かしていました。とにかく手を出し続けました。また、ボディブローも有効に使えていましたが、如何せん倒しに掛かったり、攻め立てるというところまで持っていくことができませんでした。

11Rは、ロマチェンコの波状攻撃を防ぎきれず、こらえ切れず、ついにダウンを喫しましたが、立ち上がりその後も手を出し続けて判定まで持ち込んだのは、さすがは2階級制覇チャンピオンでありました。

今回、ロマチェンコは倒し難い相手だったペドラザから2度ダウンを奪い、明確な勝ちは明らかでしたので、PFP1位の面目は保てたと思います。

なお、試合後のインタビューでは、ライト級を統一したいということ、具体的にはマイキー・ガルシアと戦いたいということを語ってくれました。

そのガルシアは、スペンスとの対戦が決定しているようですが、仮にロマチェンコとの対戦が実現したとし、ロマチェンコの出来が今回程度であったならば、ガルシアの方が有利という風に感じます。

しかし、ロマチェンコが勝つことだけに集中し、好戦的になり過ぎずにフットワークを最大限に生かしたボクシングを展開したならば、判定勝ちする確率が高まると思います。

ハイテクのロマチェンコか、豊富なキャリアと馬力で上回るガルシアか、ハイクオリティな攻防が展開されるのは間違いないところです。


   

『デオンテイ・ワイルダー vs タイソン・フューリー 』

もう3年以上前のことだったでしょうか。両者がリング内外で激しい舌戦を繰り広げていたのは。

ともに全勝で強いチャンピオンであり、派手なパフォーマンスと発言力も相俟って、対決が決定するのは時間の問題と考えていたものです。

しかし、突如フューリーが引退してしまい、対決が消滅してしまったことに落胆したのを思い出します。

ところが、いつの間にかフューリーは復帰しており、そして、急転直下(?)でワイルダーとの対決が決定していたことを知り、びっくりしました。

私は普段、ボクシング情報断ちをしているため(結果を知らずにエキサイトマッチを楽しみたいため)、両者の対決を知ったのは3週間前位だったので心底驚きました。

試合が決定したことに関しては、もともと待ち望んでいたのでうれしかったのですが、一方で気になったのは、フューリーのブランクについてです。

その間もワイルダーは連続KO防衛の快進撃を続けており、この段階でフューリーが挑戦するのは、無謀ではないかと考えました。

しかし、公開計量でフューリーはクリチコと対戦した時と変わらない肉体を作り上げてきました。また、"口撃"は相変わらず絶好調であり、自信も漲っていて、どうやら、ベストに近いコンディションに持ってきていると感じました。

一方、ワイルダーの方は、イライラを隠せず、フューリーの挑発に乗ってしまった感があり、心理状態としては、フューリーの方が優位に立っていたようです。

また、両者の体格について、身長とリーチ差はそれほどありませんが、体重は約20kgもフューリーが重く、この差は大きく、ワイルダーにとって不利になる可能性があると感じました。

実際、リング上で対峙してみると、筋肉質でシャープなワイルダーの体がフューリーの前では若干心許なく感じたほどです(特に下半身の太さが違いすぎて…)。

試合では、フューリーはとても落ち着いていました。驚いたのが、見た目(巨漢)からはとても想像できないほどジャブが速くて鋭かったこと。そして、ワイルダーの強打をことごとく空転させた巧みなディフェンスワークです。

ワイルダーが何度となく踏み込み、打ちつけるワンツーなどをダッキングなどを駆使してなんなくかわしてしまいます。

そういえば、クリチコ戦でも、こんな動きをしていたのだなと改めて思いだした次第です。。

しかし、WBC王座を8連続KO防衛しているワイルダーの強打は、やはり並ではありませんでした。毎試合、いくら空転しても、それが読まれていたとしても、必ず当てて倒してしまう右の強打はこの日も火を吹きました。

中盤からフューリーがペースを支配して迎えた9Rのことでした。

フューリーをコーナーに詰めると、浅いながら右ストレートがヒットし、さらに追撃の右ストレートもヒット、そして、さらにワンツーを被せ、右が頭部に炸裂すると、フューリーがダウンしました。

流石はワイルダー! やはり魅せてくれると思いました。

ただ、急所を打ち抜いたパンチではなかったため、深いダメージを与えることはできませんでした。立ち上がったフューリーに対して、ワイルダーは強引に倒しにいきますが、これ以上の追撃はできず、結果、ワイルダーは体力を消耗してしまいます。

以降、ワイルダーは手数が大きく減ってしまい、再び、フューリーがペースを支配した中で最終ラウンドを迎えます。

判定勝負が濃厚と思いはじめた矢先、ワイルダーは再び魅せてくれました。

それは、突然訪れました。再びフューリーからダウンを取れる予兆なんて全くありませんでした。それなのに、30秒過ぎに放ったコンパクトなワンツーがフューリーの左頬を捉えると、フューリーは後方に倒れ、おまけの左フックまで"バチーンッ"と強烈に炸裂しました。

このシーンに痺れました。フューリーの倒れ方を見て、勝負あったと思いました。
だったはずでしたが、、、カウントが5に達すると、ヒューリーはさっさと立ち上がり、再開に応じました。。

と、ここでも、ワイルダーは猛然と遅い掛かります。ワンツー、左フックがヒットしますが、フューリーは倒れません。ワイルダーは残っている力を振り絞ってパンチをぶん回します。右の強打を何発も打ち込みますが、フューリーは耐えてみせます。

すると、打ち疲れてガードが下がり、隙が出たワイルダーに対し、フューリーのカウンターの右ストレートと左フックが叩きこまれます。状況は一転し、今度はワイルダーがピンチに陥ります。

フューリーは本当にタフです。なんなんでしょうか。驚異的といえるほどのタフネスです。

持っている力を全て出し尽くしたワイルダーは手が出ません。フューリーにKOチャンスが訪れましたが、ワイルダーはなんとか凌いで、勝負は判定に持ち込まれたわけです。

結果はご存知の通り、三者三様のドローという結果でしたが、すっきりしない如何ともしがたい気持ちです。。

ワイルダーとしては、2度もダウンを奪っただけに、ドローは受け入れがたいものがあると思います。フューリーの方は自分が明確に勝っていたと猛烈にアピールしていましたが、2度もダウンしたことをどう思っているのかと考えてしまいます。

本一戦がドローだったことから、再戦は必至かと思いますが、ワイルダーはもうフューリーの挑発に乗らないことです。

今回、挑発に乗ってしまった影響からか、強打を叩きこむことに意識が行き過ぎ、上体が振れず、フットワークを使いリズムに乗って攻めた立てることができませんでした。

フューリーのブランクを考えれば勝てた試合だったはずです。ただ、今回2度もダウンを奪ったことで、次回こそ仕留められるという感触は得ていると思われます。

ただし、フューリーはクレバーなボクサーなので、きっと新たな戦略を持って挑んでくるのは間違いないところです。

次回こそ、完全KO決着を期待したいと思います。


   

『クロフォード、ウェルター級初防衛戦も鮮烈なTKO勝利!』

階級を上げるごとに切れ味、鋭さ、そして、破壊力まで増しているクロフォードですが、満を持して転級してきたウェルター級では、さらに凄味まで備わったと感じるほどです。

前戦は、パッキャオに勝利した全勝王者のホーンからダウンを奪って9回TKO勝ちし、今回も最終ラウンドに見事なダウンを奪った末のストップ勝ちです。

魅せるべきものを魅せ、最後に仕留めてしまうところに、超一流並びにスーパースターたる所以を感じます。

今回の相手は、WBAスーパーライト級元暫定王者のベナビデスでした。

27戦全勝18KOの好レコードを持ち、アマチュア戦績も120勝5敗の素晴らしいレコードを持っています。戦績だけみると侮れず危険な相手です。

しかし、これまで強豪と呼べるような相手との対戦はなく、また、2年前に銃で足を打たれる大怪我を負ってブランクを作り、賭け率も20対1という大差がついていたことから、クロフォードを脅かすほどではなかったようです。

ただ、両者は以前からリング外で舌戦を繰り広げていて、また、前日計量でもひと悶着あり、両者の感情は高ぶっていました。

そんな背景があったことから、会場は盛り上がり、緊迫感と気迫のこもったスリリングな試合が展開されました。

1・2R、ベネビデスの鋭いジャブと右ストレートの前に守勢気味だったクロフォードでしたが、3R頃から徐々にベナビデスの動きを見切りはじめ、次第にリズムに乗ります。

軽快なフットワークと巧みな出入りで手数が上回り、ベナビデスのパンチが届かなくなっていきます。

さらに、クロフォードがサウスポースタイルに切り替えると、ベナビデスは自分の距離を作ることができず、スピードにもついていけなくなります。

ただ、クロフォードは常に好戦的に仕掛けていくため、時折、ベナビデスの右カウンターを貰ってしまいます。しかし、ベナビデスは後続打を決めれず、クロフォードのリズムと勢いを止めることができません。

12R、ポイントで劣勢が明らかなベナビデスは勝負に出ます。残り時間1分を切り、クロフォードの左ストレートの打ち終わに右アッパーを叩きこんだと思った瞬間でした。

ベナビデスの右アッパーは僅かにかわされ、そこに、クロフォードの鮮かすぎる右アッパーがベナビデスの顎を捉えました。完璧なカウンターでした。

ベナビデスはもんどりうってダウンします。

意地で立ち上がったベナビデスですが、あとはクロフォードの怒涛の猛ラッシュの前に手も足も出ず、レフリーが割って入ってストップを宣告しました。テクニックといい、戦略といい、仕留め方といい、クロフォードはほぼ完璧でした。

PFPランキングにおいて、ロマチェンコに次ぐ評価というのも過大ではないと思います。

ただ、クロフォードがロマチェンコに次ぐ評価ということは、他団体王者のサーマンやスペンスよりクロフォードの実力・強さは上ということになります。

はたして、そこはどうなんだろう? というふうに思います。

少なくともウェルター級での実績は他団体の王者達(ポーターも含む)が勝っています。万全の状態のサーマンやスペンスが相手でもクロフォードが勝ってしまうのかという疑問はありますが。。

なお、スペンスとの対決はどうしても見てみたいです。

サウスポーでパワーとスピードを兼ね備えたスペンスとの対決は、よだれが出そうなほど超魅力的なカードです。実現したら、終盤にスペンスが逆転KOで勝利するなんて展開が浮かんだりもしますが...

最激戦区のウェルター級において、2戦続けて鮮烈で印象的な勝利を収めたクロフォードですが、パッキャオもポーターもスペンスもいい勝ち方をしているため、まだこの階級の主役にはなれていないかも知れません。

パッキャオの次戦はブローナーであり、スペンスもマイキーとの対決が噂されています。

これらの強豪を振り向かせるためにも、次戦も印象的な戦いを魅せ、ビッグマッチを実現させて欲しいと思います。

   

『バンタム級WBSSの4強が出そろう』

日本が世界に誇る井上尚弥が参戦しているバンタム級WBSSの4強が出そろいました。

本大会の初陣を切ったのは井上でした。試合時間は僅か70秒。戦慄のワンパンチでパヤノをノックアウトしました。

続いて、登場したのはWBO王者のテテです。ロンドン五輪銅メダリストにして全勝(4戦ではありますが..)のアロイヤンを判定で退けました。

そして、井上の最大のライバル(?)と言われているIBF王者のロドリゲスが登場し、全勝で強打を誇る強敵のモロニーを相手に際どい判定勝負となりましたが、判定を拾いました。

最後に登場したのは、WBAスーパー王者のバーネットと元5階級制覇王者のドネアであり、こちらは挑戦者のドネアが4回TKOで勝利しました。

この結果、準決勝の対戦カードは、井上vsロドリゲスとテテvsドネアに決まりました。

井上vsロドリゲスについて、1回戦の勝ち方があまりにも衝撃的すぎた井上に対し、ロドリゲスは辛勝だったことから、井上の勝利は間違いないという声が数多く聞かれています。

果たして、その通りになるでしょうか?

ロドリゲスとモロニーの試合はハイライトでしか見ていませんが、ロドリゲスは試合中に拳を痛めたようであり、また、相手のモロニーは17戦全勝(14KO)のレコード通りの強者だったようです。

拳を痛めながらも、この強打者を退けたことに対して、もっと評価してもよいのではとも思います。(全てのラウンドを見たわけじゃないのであまり強く言えませんが..)

なお、以前、ロドリゲスのハイライト特集を見た範囲では、以下のような印象を持ちました。

  ・ガードが堅く下からの突き上げが強烈。
  ・体幹がしっかりしているためか、体が突っ込まず、フォームが崩れないため、
     淀みのない連打を出し続けられる。
  ・右ストレートに続く左フック或いは左右アッパーの繋ぎが速い。
  ・パンチがコンパクトで滑らかでよく伸びる。

2人の試合は、ハイレベルな攻防と駆け引きが繰り広げられると思われ、中身の濃い試合が期待できそうです。今回も井上が1RKOを果たすという可能性は低いと思います。井上にとって試練の一戦となる可能性の方が高いと予想します。

続いて、テテvsドネアです。

テテは1回戦を井上のようにノックアウト勝ちすることはできませんでしたが、相手のアロイヤンはアマ戦績268勝12敗の圧倒的なレコードを持っていて、プロでは4戦にしてWBCスーパーフライ級シルバー王座やWBAインターナショナル・バンタム級王座まで獲得しています。

倒すことが困難な相手であり、テクニックで上回るのも容易ではありません。しかしながら、このような相手でもスキルで上回り、判定勝ちしてしまうのですから、テテもまた只者ではありません。

一方、バーネットを破ったドネアですが、久しぶりに筋肉質なドネアを見ました。

フェザー級の時のゆるい体とは大違いです。動きについても、総じてよかったと思います。フィリピーノ・フラッシュこそ見ることはできませんでしたが、ジャブと右ストレートがスムーズに出ていて、左フックへの依存もこの試合ではありませんでした。

また、クリーンヒットは少なかったもののパンチに体重が乗っていて、リズミカルで軽快なステップワークも見られました。

ただ、バーネットの右パンチを被弾し、効いたと感じられた場面が2・3ありました。相手パンチへの反応の鈍さも見られ、これがテテや井上のパンチだったらと考えると危うさを感じたのも事実です。

テテとの試合では、さらに良いコンディションになることが期待できますが、現時点ではテテの方が有利だと考えます。

準決勝は来春(?)に米国で行われるようですが、なにより望むことは4人がベストのコンディションで試合当日のリングに上がって欲しいということです。

バンタム級世界最強を決めるトーナメントですので、4人が最大限のパフォーマンスを発揮した上で世界一が決定して欲しいと思います。

   

『執念で王者に返り咲いたショーン・ポーター』

10月15日に放送されたポーターとガルシアのWBCウェルター級王座決定戦を見ました。

ガルシアの方が若干有利と見ていた一戦でしたが、全力、死力を尽くしたポーターが執念で世界王座に返り咲きました。

勝利者コールを聞くやいなや、安堵の笑顔を浮かべ、すぐに脱力してしまった姿を見るにつけ、やっと返り咲いた。長かった。というなにか感慨のようものが伝わってきました。

それもそのはずで、ポーターにとって今回の戴冠劇はIBF王座を失ってから実に4年ぶりのことだったからです。

王座を失った後も、強豪のエイドリアン・ブローナーに判定勝ち、アンドレ・ベルトにもTKO勝ちしました。途中、WBA王者のサーマンへの挑戦は113-115(3者とも)の僅差判定で敗れましたが、依然、チャンピオン級の実力があることを証明し続けてきました。

そして、今回、元2階級制覇王者のガルシアと王座決定戦を行ったわけです。
会場にはサーマンやスペンス、マイキーなども来ており、注目の高さも窺い知ることができました。

ポーターは、この4年間待ち望んでいた場所、王者という場所に今まさに返り咲かんと、猛然とガルシアに襲い掛かります。

スピードと手数と突進力の他に、これまであまり見せたことがないような速いステップインとステップバックにフットワークまで駆使してガルシアを翻弄します。

ガルシアは、ポーターの出入りの激しさと手数の前に、得意のカウンターを上手く合わせることがきず、序盤はポーターが優位だったように思います。

が、ガルシアはさすが2階級制覇の実力者だけあって、中盤からボディ打ちをタイミングよくヒットさせ、ポーターの動きを止めに掛かります。

しかし、この日のポーターの気合は半端なく、打たれたら倍以上の手数を出し、ガルシアを下がらせ、劣勢さを打ち消してしまいます。

ポーターは、ガルシアの得意の左フックやカウンターを何発かもらっていました。これは効いたのではという場面も何度かありました。ところが、ポーターは効いた素振りを見せず、打って出ることで跳ね返してみせ、常にアグレッシブな攻撃を仕掛け続けました。

ガルシアは、自分から攻め込み連打で倒すというタイプではなく、フットワークも使わず、カウンター狙いのスタイルのため、ポーターのように手数とスピードを生かした出入りの激しいボクシングを展開されるとついていけなくなる傾向があるように思います。

確か、サーマンにもこれと似たようなボクシングを展開されて捌かれたと思われ、このままのスタイルだと今後も同じような負け方をする気がします。

この試合、持っている力とスキルを全て出し尽くしたポーターに対し、ガルシアは力を出し切れなかった、出させてもらえなかったといった印象が残りました。

116-112、115-113(二者)のポーター判定勝ちは妥当かと思います。

さて、ポーターがWBCの王座に就いたことで、ウェルター級各団体のチャンピオンは超強豪揃いとなりました。

WBAスーパーがサーマン、WBAがパッキャオ、WBCは前述のポーター、IBFはスペンス、WBOはクロフォードと本当に凄い面子です。

全階級を通じて、チャンピオン達のレベルが一番高いのがこのウェルター級なのではないでしょうか?

なお、ウェルター級王者5人の中だと、ポーターは4番手?、よくて3番手といったところでしょうか?

他のチャンピオンと比較してみるとパンチ力で劣り、フィニッシュブローを持っていない点でも不利は否めません。ただし、他のチャンピオン達に負けないスピードと手数と突進力を持っています。前に出ているときの被弾数を減らすことができれば、統一戦などであっと驚く展開を見せてくれるかも知れません。

久しぶりに戻ってきたトップ戦線でポーターがどれだけの存在感を発揮してくれるか楽しみです。


   

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