danyromeroのblog

WOWOWエキサイトマッチで放送された試合の感想などをアップしています。

『ホルヘの執念、あと一歩及ばず!!』 

3階級制覇チャンピオンのホルヘと2階級制覇チャンピオンにして挑戦者のロマチェンコのドリームマッチは、大激戦の末、ロマチェンコのボディショットの前にホルヘが屈しました。

超高速パンチを持った天才と天才が、好戦的かつ、あんなに至近距離で激しく打ち合ったのですから、本当に凄まじい一戦となりました。

ホルヘは、ロマチェンコにスピードで劣らず、ペースの取り合いでも負けていませんでした。この試合でホルヘが一番避けたかったのは、ロマチェンコの変幻自在なステップワークによって両サイドに回り込まれてしまうことだったと思います。

これを許せば、ホルヘは伝家の宝刀である右カウンターを打ち込むチャンスが無くなってしまうため、ホルヘはリーチの長さやスピードを生かし、また、駆け引きと合わせて、容易には回り込ませませんでした。

結果的に、直線距離に近い範囲で打ち合うことができ、ある意味、ホルヘとしては自身が望む距離でロマチェンコとの打ち合いに臨むことができたと思われます。

それにしても、ロマチェンコは強気でした。自らホルヘがカウンターを打ち込める距離へと飛び込み、ハイテンポな連打と波状攻撃でホルヘを煽っていきます。

手数と有効打でロマチェンコが上回り、優位さを印象づけていました。

6R目に入った頃には、ホルヘのパンチを見切ったように思われ、ホルヘのパンチを確実に捌けると確信したのか、ロマチェンコはガードを下げて、動体視力だけでホルヘのパンチをかわしはじめます。

ロマチェンコが主導権をほぼ握ったと感じられ、このままではホルヘは厳しい状況へと追い込まれてしまいます。しかし、ホルヘはカウンターを合わせるタイミングを虎視眈々と狙っていました。

そして、ガードが開き気味だったロマチェンコが右を出したところに、瞬時にカウンターの右ストレートを叩きこみした。完璧にロマチェンコの顔面を捉えました。ロマチェンコは両足が突っ張った状態でダウンします。

これには驚きました。ロマチェンコのダウンを初めて見ました。あのロマチェンコが全く反応できずにパンチをもらったわけです。次の瞬間、喜びが湧いてきました。さすがホルヘ!やはり只者ではない!本当に天才だと思いました!

ただ、残念だったのは、100%体重が乗ったパンチではなかった点と、このラウンドの残り時間が20秒ほどしかなかったことです。それでも、ロマチェンコに相応のダメージと警戒心を十分に与えたのは間違いありません。

7R以降のロマチェンコはガードをしっかりと上げて対処し、ホルヘに追撃を許さず再びペースを引き寄せます。ホルヘは6Rに奪ったダウンをなんとか生かそうと力の籠ったパンチで応戦します。

9R、ついにワンツー、左アッパー、左フック、右ショートを続けざまに叩きこみ、ロマチェンコを弾き飛ばします。インターバル中、ロマチェンコの表情がアップになると、顔には幾つもの傷がついており、表情には疲れも見受けられました。

10R、ホルヘにとってこのラウンドが勝負のラウンドです。9Rにいい攻撃を見せ、疲れも見えてきたロマチェンコを倒すのであれば、このラウンドしかありません。ホルヘはいい感じで連打を叩きこみ、ロマチェンコを下がらせます。

しかし、勝利の女神はホルヘに微笑んでくれませんでした。

ロマチェンコの左右アッパーが強烈に叩きこまれ、さらに左右フックを浴びた後、空いていたボディに突き刺さるようなボディショットが叩きこれると、ホルヘは顔を歪め、へなへなとリングに沈み込ます。

10カウントに近づいてもホルヘはファイティングポーズをとれませんでした。
ファイティングポーズをとって欲しかったですが、ダウンの様子からそれは無理だろうと察しました。

勝負の世界は本当に厳しいと感じます。天才からダウンを奪っても、あと一歩のところまで追い込んでも、勝者と敗者の明暗はくっきりと別れてしまいます。

それにしても、ロマチェンコはやはり凄い。
ホルヘがカウンターを取れる距離に身をおきながら、自ら飛び込んでホルヘを煽り、主導権を握り続け、ついには倒してしまうですから、何も言うことができません。

性格も強気。そして、ライト級であっても、耐久力もパンチ力も十分あるということを証明してみせました。また、意外だったのは、体格面もそんなに小さくなかったという点です。
ホルヘと向き合っても身長差はあまりなく、体の厚みも十分でした。

ホルヘがTKOで敗れたことはショックですが、当の本人は、またロマチェンコと戦いたいと言っているようであり、心が折れていないということが分かり一安心です。

負けを糧にして、より一層逞しく、より強くなってきたホルヘなので、きっと、もう一度世界チャンピオンに返り咲いてくれることでしょう!

類稀なる才能を持った天才同士の一戦は、名勝負として、後世に語り継がれるものと確信します。


   


『ゴロフキン、会心のKO劇!!』

ゲンナディ・ゴロフキンとバーネス・マーティロスヤンとの一戦は、ゴロフキンの猛打が爆発し、僅か2Rで勝敗が決しました。

前戦が引き分け、前々戦が判定勝ち、さらにその前は相手陣営のタオル投入によるTKO勝ちだったため、ゴロフキンとしては久しぶりのノックアウト勝ちということになります。

対戦相手のマーティロスヤンですが、もともと一階級下の選手であり、スピードにおいては、ゴロフキンを上回っていました。

1R開始こそゴロフキンの圧力に押され気味でしたが、徐々に落ち着きを取り戻すと、ワンツーを叩きこみ、さらに、右のカウンターまでヒットさせ、ゴロフキンの顔面を揺らしてみせます。

これはもしかすると、いい勝負になりえるかも知れない? と期待感を持たせてくれるラウンドでありました。

しかし、2Rに入った途端にゴロフキンが本気モードになります。
ジャブ、ジャブ、右ストレートをヒット。続けて、ジャブ、ジャブ、右アッパーがヒットすると、マーティロスヤンは後退しはじめます。

この後退により、両者のパワーに歴然とした差があることが判明します。

マーティロスヤンは手数を出すことで、なんとかゴロフキンの圧力を凌ごうとしますが、ゴロフキンの強打が確実にマーティロスヤンの急所を捉えていきます。
そして、ゴロフキンの左フックが炸裂したところで、一気怒涛の仕留めが開始されます。

ジャブ、ジャブ、右ストレートがヒットすると、マーティロスヤンはぐらつき後ずさります。再び、ジャブ、ジャブと突いて、今度は横殴りの右オーバーハンドがヒットします。さらに、ジャブ、ジャブからの右ストレートが痛烈にヒット。すかさず、右ジャブ、そこから返しの左フックが叩きこまれます。そして、とどめの右ストレートが炸裂すると、マーティロスヤンは前に崩れ落ちてダウンします。

ゴロフキンの一連の強打をこれだけまとめに喰らってしまっては続行は不可能でした。
なんとか立ち上がろうとしたマーティロスヤンですが、再び崩れ落ち、10カウントが数え上げられます。

仕留めに入ってからのゴロフキンの一連の連打は、本当に正確で、的確で、強烈でした。
パワー差があったとはいえ、スピードで上回る相手にこれだけの連打を叩き入れるのですから、見事というほかありません。

この会心のKO劇により、再びゴロフキンに勢いが出てくるような気さえしてきます。

さて、こうなると、気になるのが次戦の対戦相手です。
カネロでも誰とでも戦うと話していましたが、もっとも相応しい相手は前回コメントした通り、WBOチャンピオンのビリー・ジョー・サンダースだと思います。

ですが、私が一番見てみたいのは、ジャーマル・チャーロとの一戦です。

ゴロフキンとまともに打ち合うことができ、かつ、打ち勝つ可能性を秘めているのは、チャーロだと思っています。ゴロフキンは過去の試合で耐久力も証明していますが、チャーロの強打だけは侮ることができません。

次々戦あたりで、両者における真の強打者対決を見てみたいものです。

   

『5月のWOWOWエキサイトマッチ(ホルヘ、ロマチェンコ、ゴロフキン)』

今月のWOWOWエキサイトマッチは本当に楽しみです!

一番楽しみな放送カードは、何といってもホルヘ・リナレスとワシル・ロマチェンコとのドリームマッチです!!ホルヘは3階級制覇チャンピオンであり、ロマチェンコは2階級制覇チャンピオンです。

一見すると、両者ともエリートボクサーで、順風満帆のように見受けられます。

ロマチェンコの方はまさにその通りであり、僅か3戦目で世界王座を獲得、さらに7戦目で早くも2階級制覇。今回さらなる高みを目指し、3階級制覇を賭けてホルヘに挑みます。
この一戦に勝利すれば、パウンド・フォー・パウンドNo.1の称号が与えられるのは間違いない状況です。

一方、ホルヘの方は決して順風満帆ではありませんでした。

全勝で世界チャンピオンになり、さらに2階級制覇を成し遂げた時は天才ボクサーの名を欲しいままにしました。ところが、そこからまさかの3敗を喫します。しかも、その3敗は何れもKO負けです(TKOを含む)。

並みのエリートボクサーだったら、立ち直れなかったとさえ思います。
しかし、このどん底から不屈の精神力で立ち上がり、3階級制覇(3階級目はWBAとWBCでチャンピオン)を成し遂げたわけです。

しかも、全勝で2階級制覇したときよりも集中力と凄味が増し、今の方が確実に強いと言える状況です。エリートでありながら、叩き上げの強さも持ち合わせる筋金の入った強者へと変貌を遂げました。

同じエリートボクサーでありながら、両極端な2人が最高の状態で対決するのですから、これほど興味深い対決はありません。
ホルヘにとってロマチェンコはこれ以上ない最強の相手です。ホルヘはこの一戦に全身全霊、全てを賭けて挑んで行くことでしょう!

続いて、楽しみな放送カードは、カネロとの再戦は流れてしまったものの、ミドル級最強チャンピオンのゲンナディ・ゴロフキンとバーネス・マーティロスヤンとの一戦です。

マーティロスヤンは一階級下の世界ランカーであり、かつ、2年ほどブランクがある(?)ため、ゴロフキン圧倒的優位の見方は動かないと思います。

しかし、マーティロスヤンにはスピードのアドヴァンテージがあると思われ、さらに、ゴロフキンに気の緩みやモチベーションの低下があったりすると、ゴロフキンが足元を掬わる可能性も無きにしも非ずです。

ただし、ゴロフキンがこの一戦をクリアすれば、再び9月にカネロとの対決が待っているとも言われているようですので、今後のビッグマッチに向けてスカッとするKO勝ちを期待したいと思います。

なお、ミドル級にはカネロの他にも、ジャーマル・チャーロやビリー・ジョー・サンダース、ダニエル・ジェイコブスといった猛者達が最強チャンピオンの称号を得るべきゴロフキン討ちを虎視眈々と狙っています。

ゴロフキンと誰が戦って欲しいか? 

禁止薬物違反を犯したカネロとの対決は興味がありません。ジェイコブスとも対決済みであり興味をそそられません。対決するのに最も相応しいと思うのはサンダースです。前戦で強敵レミューを完封しておりテクニックだけでなく強さも証明しているからです。

チャーロについて、ゴロフキンにとって最大の強敵だと思っています(個人的に一番見たい対決!)。しかし、ミドル級でもっとネームバリューのある選手と戦ってからだと思います。
ジェイコブスと戦ってからということでどうでしょう?

来たる5月6日と5月13日が待ち遠しい限りです!

   


『頑張れ!比嘉大吾!!』

比嘉大吾の世界戦について、比嘉の勝利を疑う者はいなかったと思います。
そして、この試合の最大の関心事は、比嘉が16連続KOの日本新記録を樹立するか否かにあったと考えます。ところが、前日計量で予想外の事態が発生しました。

チャンピオンの比嘉が計量をクリアできず、まさかの王座剥奪です。
心底驚いた一方、これでは試合に出てきても、16連続KOどころか、まともなボクシングすらできないのではないかという思いが過りました。

以前から、比嘉にはかなりの減量苦があるということが伝えられてきました。
普段の体重は62kg前後もあるということであり、フライ級のリミットに落すのに11kg以上の減量が必要です。

あれだけの筋肉量と厚みを持ち合わせている体で、全体重から1/6以上も落とすというのは、肉体的にも相当な負担があったはずであり、自殺行為に近いとさえ思ってしまいます。
前回の防衛戦から今回の試合までの調整期間も短く、さらに負担が増したとも思われます。

当日計量こそパスしてリングに上がってきたものの、表情に覇気は無く、負い目を感じていたのは明らかです。試合が始まっても、体幹の強さが失われ、パンチにも鋭さ、切れ、威力が感じられませんでした。

それでも、打ち合いの中でボディ打ちで活路を見出し、倒しきろうと意地を見せた場面もありました。しかし、相手のロサレスは全く怯みません。怯むどころかもっと掛かってこいという気概を見せつけ、倍以上のパンチを打ち返して比嘉にダメージを与え下がらせてしまいます。

ロサレスには絶対に世界チャンピオンになるという大目的があります。
この試合に全てを賭けていたと思います。打ち合いの最中、さらに闘志に火が付き、燃え上がっていたと思います。そして、今まさにチャンピオンの座に就かんとしていることを肌で感じていたと思います。

一方、体に力が入らない、強いパンチが打てない比嘉、王座を剥奪された状況下で打ち合う比嘉の心の内は、どんな思いが去来していたでしょうか。

一体何のために打ち合っているのか、チャンピオンにならんと死に物狂いで向かってきている相手に打ち勝てるのか、もはや、戦う目的すら見いだせなくなっていたのではないでしょうか。

心・技・体のどれ一つとして伴わない本当に苦しい状況の中、9R開始から1分過ぎ、ようやく陣営が棄権を要請し、試合終了となりました。

救いだったのは、ダウンを免れ、また、心が打ち砕かれる前に陣営が試合を止めてくれたことです。比嘉にとって、悪夢の試合が終わりました。見ている者としても本当に辛いものがありました。

現在、日本人の世界チャンピオンは多数いますが、その中でも、誰が一番魅力的かというと、私は比嘉だと思っています。

いかにも沖縄らしい強い男(精悍で体の芯から強いというイメージを持っています)、抜群のスピードとパンチ力、勇猛さ、必ず仕留める凄味、さらに、愛嬌までも持ち合わせているといった点などです。

しばらくは出場停止などのペナルティが与えられると思いますが、この際、半年くらい心身をしっかり休め、その間に適正体重を見極めればよいと思います。

ただ、上背がないため、バンタム級での復帰となると少々厳しいのではと思っています。
また、スーパーフライだと1.3kgの増量しかないため、やはり、減量苦がつきまとう可能性があります。いずれにしろ、難しい判断に迫られそうです。

今の比嘉は心の底から傷つき、自信も失っているかもしれません。
しかし、このまま終わってしまうのではあまりにも惜しい。魅力ある比嘉大吾のボクシングを埋もれさせてほしくなく、どうか再び元気な姿でリングに舞い戻ってきてくれることを心より望んでいます。

頑張れ!比嘉大吾!!

   


『アンソニー・ジョシュアがWBOも吸収し3団体を統一』

ジョシュアとパーカーのヘビー級トーナメント準決勝第2戦目は、ジョシュアが大差の判定(118-110が2者、119-109が1者)でパーカーを下しました。

スコアの数字だけ見れば、あたかもジョシュアが圧倒したかのように見えますが、実際はクリーンヒットが少ない見せ場もほとんどなかった退屈な試合と言わざるを得ない内容でした。

ジョシュアの動き自体は悪くなかったと思います。リズムに乗った軽快なフットワークから繰り出されるジャブは、試合全般を通じて、よくヒットしていたと思います。

初めのうちは様子見で、次第にジャブに続く右ストレートや左フックなどの強打が炸裂してパーカーを捉えるだろうと思っていましたが、なかなか捉えられず、打ち合いに持ち込むことさえできません。

しかし、6Rに入り、ようやく激しい打ち合いが見られそうな気配が見えてきました。

強打を叩きこみたいジョシュアが圧力を強め、渾身の右ストレートを打ち込み、返しの左フックも強振、さらに、クリンチ際に放った左右フックがパーカーの顔面をこすると、遂にパーカーが打ち合いに応じ、前に出てきます。

左フックを打ち返し、猛然とジョシュアに襲い掛かり右を強振します。ロープ際にもつれ、もみ合う中でお互いのパンチが交錯します。ともにエキサイトしており、ここからさらなる激しい打ち合いに発展する様相を呈します。

ところが、エキサイトした2人を見たレフリーが両者の間に割って入ってしまいます。

注意が与えられたことで、両者が冷静さを取り戻すきっかけとなってしまい、以降、激しい打ち合いに発展することはありませんでした。

後半に入ると、ジョシュアは倒すことを諦めたのか、それとも、判定で確実に勝っていると確信し追撃の手を緩めたのか、無理せず余裕残しで試合が終了します。

この試合をなんと表現すればいいやら、、、パーカーに打たせず(そもそもパーカーが前に出てこない・・・)、リングジェネラルシップで上回ったジョシュア(ストレート、フック、アッパーの強打はほとんどヒットなし)がシャットアウトしたと表すればよいのか???

この試合のジョシュアは、ジャブ以降の強打がほとんどヒットしませんでした。

ヒットしなかった理由としては、パーカー自体スピードがあったこと、また、パーカーが下がる一方のボクシングだったため、ジョシュアとしてはビッグパンチを決めるのが容易でなかったとも思われます。

相手も世界チャンピオンであり、無敗で決して評価は低くなかったと思いますので、致し方なかった部分はあったと思います。

とにもかくにも、ジョシュアが勝利したことで、大方のボクシングファンが待ち望んでいたであろうワイルダーとの4団体統一戦が実現する方向に進みそうです!

ジョシュアとワイルダー、ずばり、どちらが有利でしょうか?
開催国は米国なのか?英国なのか? 個人的にはワイルダーが有利かなと考えます。
荒々しさとスピードがあり、パンチには突き抜ける感じがあって、詰めの鋭さがあります。
ジョシュアを追い込んでいくような気がします。
もちろん、追い込まれてからのジョシュアの逆転KOも十分考えられますが、現段階では6対4でワイルダー有利と見ます。

試合開催は9月頃でしょうか? まずは、4団体統一戦が正式に決定してくれるのを祈るのみです!

   

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