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WOWOWエキサイトマッチで放送された試合の感想などをアップしています。

『井上尚弥が衝撃の1RKO勝利、次戦は試練の一戦となるか?』

WBSSバンタム級トーナメントの開幕カードとなった井上とパヤノの一戦は、開始から僅か70秒で井上がノックアウト勝ちしました。

たったの70秒でKOしたこと自体驚きですが、もっと驚くのは出したパンチがたったの2発だけであること。また、もらったパンチは1発もないということ。また、バンタム級世界戦2試合を何れも1Rで片づけてしまったという事実です。。。

この試合の井上は、本当に落ち着いていて、リラックスしているように見えました。怖いものなど全くないといった印象です。

打ち急ぐことがなく、左手を延ばしつつパヤノの様子を見ながら、踏み込むタイミング、打ち込むタイミングをしっかりと計っていました。

試合開始から60秒ほどだったでしょうか。

満を持して踏み放たれた左ジャブがパヤノの顔面を的確に捉えます。続けざまに放った右ストレートがパヤノの右頬を痛烈に打ち砕くと、パヤノは後方に吹っ飛んでダウンします。

喰らった瞬間、パヤノの意識は飛んだように見えました。体が硬直し両足が揃った状態で後方に倒れていきました。倒れた様を見て、立ち上がってくることはないだろうと確信しました。

前戦に続き、またも凄い勝ち方を見せつけられました。

選ばれし者だけが集うこのWBSSバンタム級トーナメントで井上は圧倒的な強さを誇示しました。世界中のボクシングファンに最高のパフォーマンスを見せつけました!

さて、ここで気になるのが次戦の相手が誰になるかです。

ほとんどの人が井上が圧倒的強さでトーナメントを制覇するだろうと見ているようですが、果たして死角はないのでしょうか?

次戦の相手は、井上の次に評価が高いロドリゲスだろうと見られています。両者の対決が実現すれば、事実上の決勝戦だなんていう声も聞かれるほどです。。

そのロドリゲスの試合をYouTubeの紹介ハイライトで見ました。

いいシーンだけを集めたハイライトだと思われますが、かなり強くて上手いんじゃないかという印象を持ちました。。

ガードが堅く、下からの突き上げが強烈で左フックや右ストレートなどを淀みない連打で上下に打ち分けます。非常に滑らかでコンパクトです。パンチに切れがあり、よく伸びます。また、大振りしない、好戦的、力強いといった印象も受けました。

ロドリゲスが勝ち上がってきたならば、1RKOは困難だと思います。バンタム級転向後、まだ試されていない耐久性の課題も出てくるかもしれません。

前述のテクニックを踏まえると、井上がロドリゲスのパンチを被弾する確率は結構、高そうです。捌かれて判定で持っていかれるという可能性もあり得ると思います。

井上としては、破格のパンチを生かして打撃戦に持ち込んでいきたいと考えていると思います。ボディショットでロドリゲスの体力を削り、弱ったところでKOパンチを叩きこむといった姿も思い浮かびます。。

準決勝は井上にとって試練の一戦となる気がしなくもありません。

最後に井上以外のチャンピオン達にも大注目です。個人的には、前述のロドリゲスやドネア、テテです!

   


『マイキー・ガルシアvsロバート・イースター』

少し前の試合ですが、WBCライト級チャンピオンのマイキー・ガルシアとIBFライト級チャンピオンのロバート・イースターの王座統一戦について、コメントしたいと思います。

両者の対決があるということを知った時、WOWOWはこの試合をタイムリーオンエアーで放送しても良いのではないかと思いました。

そうならなかったということは、どうやらイースターの評価がそれほど高くないのだろうというふうに捉えました。

イースターは名のあるアマチュアタイトルこそ獲っていないものの、中学?ぐらいのときのアマチュア大会だと思いますが、左フックのカウンターでダウンを奪ったシーンを見たことがあり、幼少の頃よりボクシングに慣れ親しみ、確かな技術と能力を持っているチャンピオンというふうに認識しています。

細身で長身、長いリーチを持っていてボクサーとして理想的な体型です。長いリーチから放たれるジャブには伸びと切れがあります。パンチ力も備わっていて、ガルシアとの全勝対決、王座統一戦はとても魅力的に感じられました。

なお、2人の見た目や統一戦といった観点より、かつて行われたサイモン・ブラウンとモーリス・ブロッカーのWBC・IBFウェルター級王座統一戦をなんとなく思い出しました。。(イースターがブロッカー、ガルシアがブラウンという構図です)

試合前、私はイースターの左ジャブにガルシアは手を焼き、接戦になるのではと予想しましたが、ガルシアはこのジャブを難なく捌いていました。

1Rこそ、イースターの長くて鋭く伸びるジャブに戸惑いがあったようにも見えましたが、すぐに見極めてしまいます。すると、ガルシアの良く伸びるジャブが的確にヒットしはじめます。

ガルシアの圧力は強く、さらにパンチ力はイースターより明らかに強く、ガードの上に叩きつけられたフックでもイースターはグラついてしまいます。

3R、圧力に押されて早くも手数が減ってきたイースターにワンツーがクリーンヒットします。そこに返しの左フックが炸裂すると、イースターの体は吹っ飛び、尻もちをついてダウンします。

このダウンは、イースターの心理面・肉体面ともにダメージを与えたように思います。

以降、イースターはスピードや手数で上回れず、クリーンヒットやカウンターも思うように取ることができませんでした。

9R、イースターは意を決して勝負を掛けるも逆にボディを狙い撃たれ、打ち負けてしまいます。ここで勝負あったというふうに感じました。ガルシアはKOはできませんでしたが、強敵相手に実力差を見せつけてWBCとIBFの2団体を統一しました。

ガルシアは、スピードがある。パンチが硬質。ジャブを当てるのが上手い。手数、連打がよく出る。フィジカル・メンタルが強いなど。いい面がたくさんあります。4階級を制覇していて、経験も豊富です。

スターで人気が高く、実力も認められており、今後、ボクシンファンが期待するのはビッグマッチのみです。

そうなると誰もが期待するのが、対抗チャンピオンのワシル・ロマチェンコとの統一戦です。しかし、ガルシアはエロール・スペンスとの対決を望んでいるようです。

現時点では、スペンスは2階級上のチャンピオンですが、ガルシアはつい半年前までIBF世界スーパーライト級王座を保持していたこともあり、実現不可能な話ではありません。

ロマチェンコなのか?スペンスなのか?どちらも見てみたい対決です。スペンス戦を優先するのであれば、ライト級のロマチェンコとはもう戦わないと思います。

であれば、まずは、ロマチェンコと戦い、その後、スペンスに挑んで欲しいと思います。

なお、ロマチェンコと戦った場合、ガルシアの勝機はどの程度なのか?圧力と硬質なパンチで捻じ伏せるのか?それとも、ロマチェンコのスピードとディフェンス力の前に翻弄されるのか?或いは、予想もできない別の展開があり得るのか?

ボクシングファン待望の一戦の実現に期待が高まります!

   

『ゴロフキン、無念の敗北』

今年3月にカネロの体内から禁止薬物の陽性反応が出たと公表され、その後、コミッションからカネロに対し6カ月間の資格停止処分が科されました。この件に関して、ゴロフキンは厳しく非難したようです。

ゴロフキンの言う通り、許し難い行為です。ボクシングファンとしてカネロに対する敬意はすっかり失せ、嫌悪すら覚えました。仮にゴロフキンとのリマッチが実現したとしても、もう興味を持つことはないだろうと思いました。

しかし、ところが、、ゴロフキンvsカネロ2が正式決定してみると、、、WOWOWの番宣効果?により、やっぱり見てみたい!ゴロフキンよカネロを倒してくれ!という思いが高まり、本一戦を興味深く見てしまいました。。

非難された反発心や汚名返上もあったからか、カネロは気合十分でした。この一戦に賭ける意気込みがこれ以上ないくらい伝わってきました。

カネロは前回とは異なる戦法をとってきました。

前回のように、捌きながら有効打を取っていくボクシングでは勝利を手にすることはできないと判断したのか、真っ向勝負、パワー勝負で臨んできました。

切れのあるジャブと左右の強打、そして、巧みなボディブローを叩きこみ、あのゴロフキンを下がらせてしまうという予想外の展開です。

パワーでゴロフキンを上回る光景に驚きました。強い圧力でゴロフキンを下がらせ続けてしまうのも信じられませんでした。

ただ、ゴロフキンは下がってはいるものの、ジャブと強打は常に返し続け、手数では若干上回ります。しかし、肝心の強打は空を切り続け、打ち終わりなどにカネロの強烈なボディショットを幾度となく許してしまいます。

ボディへのダメージが効きはじめたのか、ゴロフキンは明らかに息苦しそうであり、パンチの威力も落ちてきたように感じられます。

このままでは、カネロに仕留められてしまうとも思いました。

しかし、ゴロフキンは耐え、休まず手を出し続け、8R以降徐々に盛り返します。そして、疲れから手数が減ったカネロに対し、10R、遂にこの試合最高の右ストレートが叩きこまれます。

終盤は一進一退の攻防が続きましたが、中盤までと異なったのは、今度はゴロフキンの方が圧力を掛けていたことです。

カネロもゴロフキンも結局ダウンは奪えず、試合は判定勝負に持ち込まれました。

全体の印象としては、カネロがボディショットでゴロフキンに確実にダメージを与えたという印象が残る試合でした。

判定の結果は、ジャッジ1人は114-114、残りの2人が115-113でカネロを支持するものでした。

判定結果について異論はありません。カネロは全力を尽くして戦い、この試合の勝者に相応しい素晴らしいボクシングを展開しました。

しかし、どうしても私の中で引っ掛かってしまうのが、冒頭の禁止薬物摂取についてです。

禁止薬物を摂取している以上、それは、筋肉の増強や耐久力の向上などに繋がっているはずであり、それが糧となり、今でも力として残っていると思うのです。禁止薬物を摂取した以上、1年や2年で無かった状態にすることはできないというものです。

無念の敗北を喫したゴロフキンですが、試合後のインタビューを受けることなくリングを下りてしまいました。言いたいことはいろいろあったはずだと思います。禁止薬物のことがなければ、リング上でカネロを称えていたかも知れません。

禁止薬物の使用に対しては、厳正な調査、事実解明、厳しいペナルティを科すなど改めて厳正な対処が必要であると感じずにいられません。

   

『さすが"至宝"スペンス!クロフォードに負けず劣らず強い!』

前回、圧巻の強さを見せたクロフォードについて記事を書きましたが、今回、対抗王者の1人であるエロール・スペンスの試合を見ましたので、コメントしたいと思います。

以前は"至宝"、現在は"本物"と表されるスペンスですが、今回の防衛戦の相手は同級3位のカルロス・オカンポでした。

オカンポは全勝のレコード(22勝13KO)と、IBFで3位と高いランキングを持っており、確かな実力を持っているであろうことが推測されました。

スペンスが苦戦することも少しは想像しました。しかし、オカンポは1Rすら持ち堪えることが出きませんでした。

率直な感想として。さすがはスペンス、やはり強いと思いました。"至宝"、"本物"と表されるのも伊達じゃありません。

試合内容は、スペンスが持ち前のスピードと強打を生かしながら圧力を掛け、アグレッシブに攻撃を仕掛けていきます。

しかし、オカンポは強い圧力を掛けられても屈せず、左右フックで反撃したり、スペンスのボディ打ちに対しても、ボディショットで叩き返してみせるなど、一方的にやられっぱなしという訳ではありませんでした。

このような状況だったため、よもや1Rで試合が終わってしまうとは思いもよりませんでした。フィニッシュは唐突に訪れます。それは、ボディショットによるものでした。

後で試合をじっくり見直してみましたが、フィニッシュの前までに、いつの間にと思うほど、スペンスのボディショットが何発も叩きこまれていて、着実にダメージを与えていました。

そして、ラスト10秒からの右ジャブ、左ボディショット。体制を整えて、再び、左ボディアッパー。さらにおまけの右ボディブローが決まるとオカンポは膝まずき、キャンパスにうつ伏せます。

一度は膝を立てて顔を上げてみたものの、痛みと吐き気が込み上げてきたのか、すぐにうつ伏せてしまいます。レフリーがテンカウトまで数え上げ、試合が終了しました。

スローで見ると、そのボディショットがいかに強烈だったかということがよく分かります。

先日のクロフォードも強かったですが、両者を比較すると、スピードではスペンスが上と思われ、パワーも上回ると思います。出入りの素早さと上手さが光ります。

クロフォードとスペンスの試合を連続で見た今思うことは、是が非でも2人の対決が見たくなってしまったということです。

パンチの切れ、攻撃のバリエーション、ディフェンス力ではクロフォードが上回り、スピードとパワーと体力でスペンスが上回るでしょうか。

スペンスが攻め、クロフォードが迎え撃つという構図が目に浮かびます。

勝敗の行方は、クロフォードのカウンターが炸裂するか否か、仮に炸裂した場合、果たしてスペンスにどの程度ダメージが与えられるのか、この辺りがポイントになってくるかも知れません。

もし、クロフォードがカウンターを取れない。当たっても効かないのであれば、スペンスがボディショットを交えながら、後半に捕えてしまうかも知れません。

一方、クロフォードのウンターが有効打となれば、クロフォードが判定でものにするかも知れません。

両者の対戦実現が待たれます。

   

『クロフォード圧巻の強さで、まずはWBOをゲット!』

ジェフ・ホーンvsテレンス・クロフォードのWBO世界ウェルター級戦を見ました!

クロフォードはスーパーライト級4団体を統一し、さらなる高みと最強を証明すべく強豪揃いのウェルター級に参戦してきましたが、本一戦で強烈なインパクトを残しました。

相手のホーンは、パッキャオと互角に渡り合ってタイトルを奪取しており、勢いと自信に満ちたチャンピオンです。アタック力とタフネスに強みがあり、下のクラスから上がってきたクロフォードに対しては圧力と突進力で押し切る算段であったと思われます。

どちらが有利かと言えば、PFPランキングでも上位にランクされるクロフォードですが、それでも、ウェルター級転向初戦がいきなりの世界戦、また、ライト級、スーパーライト級時代からパワー型ではなかったことから、体力面や耐久面に一抹の不安を覚えました。

しかし、そんなことは全く関係ありませんでした。

ホーンの強打をほぼ完璧に封じ込んでしまったのですから、耐久面云々は関係なく、ディフェンス能力の違いこそが明白になった試合でした。痛快というか、痛烈というのか、クロフォードは凄いと感じる試合でした。

序盤は、ホーンも圧力を掛けてクロフォードを下がらせていました。そこに突進力プラス強打も振るっていくなどパワーも感じられました。

しかし、クロフォードはホーンのパンチを空転させ続け、右ジャブではホーンの顔面を弾ねあげます。さらに、突進してくるホーンに対して、今度はカウンターを的確に合わせてしまうなど、力量の違いを見せつけます。

カウンターは左ストレート、右フック、右アッパーとどれでも自在に決めてしまいます。

3Rに入ると、クロフォードの右ジャブは一段と威力を増し、それに続くパンチの威力と切れもどんどん増していき、多種多様な連打が次々と繰り出されます。

この頃になると、ホーンの圧力にも負けず、パワーでも負けず、スピードと反応の良さも明確に上回り、完璧なディフェンス力と合わせ、ホーンを子ども扱いにしていきます。

なす術がないホーンは、サウスポースタイルにチェンジしてみたり、ときには体当たりでクロフォードをロープへ押しつけて連打を試みまずが、クリーンヒットは奪えず、逆にその後にクロフォードの強打を浴び続けることになります。

勝敗の行方は見えており、クロフォードがいつ倒すか待つだけでしたが、私はこれまでのクロフォードの戦いぶりや、初のウェルターでの試合、タフと思われるホーンが相手ということもあり、判定まで行く可能性が高いと考えていました。

ところが、クロフォードは今まで以上にパワーを身につけており、倒しに行く気概も見せてくれました。

フィニッシュラウンドとなった9Rの一連の猛打は本当に迫力がありました。右フックなどムチのようでありビシビシと叩きこまれます。しなりと切れ、スピードは圧巻ものでした。

コンビネーションのバリエーションも多彩であり、左のダブル、左アッパー、右フック、左右のボディショット、ボディストレートなど、これでもかとばかりに叩きこんで試合を終わらせてしまいました。

久しぶりにいいものを見せてもらったと感じる試合でした。

この勝利でクロフォードはWBO王座をゲットし3階級制覇を成し遂げました。
なお、クロフォードのウェルター級参入目的は本タイトルのゲットのみならず、スーパーライトに続く4団体統一であると考えます。

クロフォードがWBOのチャンピオンになったことで、ウェルター級戦線がとんでもなく面白くなってきました。それもこれも、各団体のチャンピオンの面子と実力が半端ないからです。

WBAスーパーはサーマン、WBAはパッキャオ、WBCはガルシアvsポーターの勝者、IBFはスペンスです。凄すぎます。どの組合せでもビッグマッチになります。

それにしても、最近のサーマンはどうしたんでしょうか? 左手を手術した?とかで随分ブランクを作っているようですが・・・ 万全の状態であれば、主役はサーマンと言えるでしょうが、現時点では、スペンスかクロフォードでしょうか。

もし、スペンスとクロフォードが激突したならば、スピードと切れとパワーが交錯し合う本当にスリリングな一戦が期待できそうです。体力面ではスペンス、ディフェンス力でクロフォードが上回るでしょうか。

クロフォードがチャンピオンに君臨したことで、ウェルター級統一の動きが活性化されそうな気がしています。


   








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