響克次 連載小説

響克次のハード系官能小説 連載サイトです

110 エリート美女とうぶな乙女 二人の女捜査官(響克次)

 タン、と再び乾いた音がして、アキラが目を見開いた。さっき彼がタカシを撃った場所とほぼ同じ腹のど真ん中に、愛衣の手で導かれた彼自身の手が押し付けられている。その指が引き金を引いていた。
「なん……で……」
 ゆっくりと崩れ落ちる、さっきまでの愛欲の相手を冷たく見下ろし、愛衣はふっと笑った。つかさがいままで一度も見たことのない、ぞっとするほど残忍な笑みだった。
「バカね。あなたについて行ったら、他の男たちといろんなセックスが楽しめなくなるじゃないの」
 ドアの向こうで続いていた銃撃戦の音がやみ、「瀧本君、杉原君、二人とも無事か!」という声が近づいてきた。速水先輩の声だ。
 遠くから、パトカーのサイレン音も聞こえてくる。

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109 エリート美女とうぶな乙女 二人の女捜査官(響克次)

 カチリ、と撃鉄を起こし、アキラは彼女に狙いを定めた。そのとき、タカシの遺体に取り付いていたつかさが顔を上げた。その顔はもう泣いてなどおらず、精悍な女性捜査官のものに戻っている。
 彼女はゆっくりと片手を上げた。その手には、スマートフォンが握られていた。その意味に気づいて、アキラはハッとした。それは撃たれる前のタカシがズボンのポケットに入れていたものだ。手のひらの画面には、普段は切られているGPS機能がオンになっている表示が出ている。この隠れ家の位置がどこかに発信されたのだ。ということは──。
「なんだ、てめぇ!」
 ドアの向こうで、部下の声が聞こえた。続いて銃撃の音。呻き声。外部から侵入されたらしい。それも、かなり大がかりに。
 つかさが静かに言う。
「観念しなさい。すぐ近くにいた他の捜査官たちが、いまの合図で踏み込んできたのよ。あなたたちは袋のネズミだわ」
「くそっ」
 アキラは愛衣に向き直ると、彼女の細い腕を掴んだ。
「一緒に来るんだ! いちばん奥に非常時の脱出口がある。僕と一緒に逃げよう!」

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108 エリート美女とうぶな乙女 二人の女捜査官(響克次)

 ……しばらくして、つかさは目を開き、どこも撃たれていない自分の体を不思議そうに見下ろした。愛衣も何が起きたのかわからず、呆然としている。
「てめぇ……どういうつもりだ……」
 苦痛の声を漏らしたのはタカシだった。真っ白なシャツの真ん中に赤い血の薔薇が咲き、それがどんどん大きくなっていく。
 けっ、とアキラが吐き捨てた。
「何がカリスマ草使いだ。前々からあんたの横暴には、ほとほと嫌気が差してたんだ。自分以外の人間を無能呼ばわりしやがって」
 どさりと床に崩れ落ちるかつての上司を見下ろし、彼は愛衣にふり向いた。
「これからこの組織は僕が牛耳る。愛衣ちゃんには新しい『草』作りの責任者として、そして僕の愛人として、ずっとこの組織にいてもらうからね」

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第四弾「エリート美女とうぶな乙女 二人の女捜査官」 ⇒

第三弾 「少女たちを犯す触手の使い魔」

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第二段 「書かれちゃった」:日向章短編集ホラー編(2)

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第一弾 日向章短編集 ホラー編(1)

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