bandicam 2021-05-16 19-56-27-874今回は昔観た懐かしの傑作映画です。エロ映画の皮を被った男のハード・アクション、それも男達の狂暴な情念が爆裂するバイオレンス編。製作されたのが1992年なので、約30年ぶりに観たんだけど、やっぱりメチャクチャ面白かったです。大傑作です。シリーズが何作あるのか知らないけど10作以上は出てて、それが今さらまさかのDVDボックス発売です。10作以上製作されてる内の7作を収録したDVDボックス、それも1980円と超廉価。そんなの買うしかないでしょ(笑)!つっても大傑作な1作目以外にも全部じゃないけど何作かは観てて、だけどあんまり面白かったという印象が無いのがちょっと不安ですが。まあそれもこれも大昔の記憶なので、実は忘れてるだけで凄く面白かったって事もあるので、これからのんびりと期待しつつ確認していこうと思います。
というわけで大傑作の1作目です。脱獄犯の松田勝、今は松田優と改名してるけど、このころは松田勝でした、その松田勝の暴力指数MAXな野獣性がまず凄いんです。ランチタイムのカフェにフラッと立ち寄った松田勝は、一人でスパゲッティナポリタンを食べてる女子の客のテーブルに行き向かいに座って、女子の顔を強烈にガン見しながら、女子が食べてるナポリタンを素手で鷲掴みにしてガツガツと食べ始め、完全にビビっちゃってる女子にいきなり強烈な張り手をブチかまします。その張り手で意識朦朧になって椅子から転がり落ちた女子を担ぎ上げテーブルに乗せて、白昼堂々衆人環視の状態で女子の服を引き千切り全裸にしてレイプします。だけど最後までいかず、途中で止めて「やっぱりお前じゃダメだ」と言いながら女子を投げ捨てカフェの外に出ていくbandicam 2021-05-16 21-28-03-202松田勝。それで外に停めてある自転車のチェーンを素手で引き千切り窃チャリして去っていく登場場面が強烈過ぎます。こんな野獣性と暴力性が沸騰してる登場場面なんて、昔の劇画でしかお目にかかった事はありませんよ(笑)。凄い過ぎます。ムチャクチャです。
その松田勝が求めてるのは元カノです。演じてるのは葉山レイコです。本当に美しいです。あの当時、ワイルド系の水谷ケイと並んで、水谷ケイとは正反対のタイプだけれど俺の中ではエロ映画女優のツートップだった葉山レイコ。そんな葉山レイコは、元カレの松田勝が刑務所に入ってる間に結婚してしまってます。しかも旦那は松田勝を逮捕した刑事。演じてるのは清水健太郎。まだ痩せマッチョなイケメンだった頃の清水健太郎です。ラブラブな結婚生活を送ってます。その幸せな家庭に松田勝が襲い掛かります。旦那の清水健太郎の目の前で葉山レイコをレイプして、それを救出しようとする清水健太郎をフルボッコにして、拳銃を奪って葉山レイコを誘拐して逃走します。松田勝に誘拐された葉山レイコは、気持ちはもう完全に松田勝から離れてるので抵抗するけど、ゴリゴリ野獣の松田勝はそんなの眼中無しで、「お前じゃなきゃダメなんだ」と、不法侵入してそこの家族を縛り上げた家の中で葉山レイコを犯しまくります。そして清水健太郎から奪った拳銃で強盗しながら逃避行。廃車置き場のバスの中で犯されて「俺とお前はぴったしカンカン、相性バツグンなんだよ」なんて優しい笑顔で言われて、bandicam 2021-05-16 21-20-26-198強盗とセックスを繰り返してる内に、元々は犯罪者松田勝の彼女だった葉山レイコもあの頃の楽しかった犯罪者時代を思い出し、和製ボニー&クラウドとでも言うかの様な強盗カップルになって、日本中で暴れまわるようになります。その絶望から一転した葉山レイコが活き活きとしてて素晴らしいんです。
その一方で清水健太郎は、犯罪者に拳銃を奪われ強盗に使用されてしまった刑事という最悪な立場で、しかも愛する妻まで奪われちゃってるので、完璧にテンパっちゃってます。警察の上司からの謹慎命令なんかフルシカトどころか、上司を拳銃で脅して警官達の包囲を突破して、真夏のギラギラした太陽の下で目をギラギラさせながら追跡を開始します。警察に追われながらの追跡行。その狂気がまた凄いんです。遂に高原の避暑地の別荘で松田勝に追いついた清水健太郎。だけどタッチの差で逃げられて、縛り上げられて人質にされてたカップルをボコボコと蹴とばし「あいつら何処に行った!」と暴行恫喝するギラつく狂気のバイオレンス。
そんなわけで、葉山レイコ、松田勝、清水健太郎、メインの三人が本当に素晴らしいんです。生まれながらの野獣の松田勝と野獣と化した清水健太郎の血塗れ最終決戦。逃避行&追跡行は高原を抜けて山岳地帯へ。最終決戦の舞台は岩山です。誰も来ない山岳地帯で二匹の野獣のタイマン対決。旦那と元カレの間に挟まれる葉山レイコ。三人の情念が爆発する最終対決は凄いです。血塗れです。手の指を全てへし折られボッコボコに殴られて足腰立たなくされて起き上がれなくなってるのに「まだまだこれからだ」と血を吐きながら挑もうとする清水健太郎にトドメを刺そうと、余裕の顔で首を締め上げる松田勝に縋りつき、「命だけは助けてあげて」と叫ぶ葉山レイコ。そして情念渦巻く最終対決に訪れる無常な結末。
約30年ぶりに観たけど、めちゃくちゃ熱くて面白かったです。やっぱり大傑作でしたよ!
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1992年日本映画
監督 桑原昌英
出演 葉山レイコ 松田勝 清水健太郎 南条弘二 松居千佳

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