2017年03月15日
悪戯されて/桑田佳祐

高度成長期の日本。銀座が最高に輝いていて憧れの街だった。
そのネオンは当時を象徴していた。
でも、そのぶんネオンから外れた場所は闇の世界だった。
街のあちこちにキャバレーがあって、バーがあってサラリーマンが昼も夜も活躍していた。そんな夜のネオンの怪しさは今の健全さとだいぶ違っていた感じがする。
“悪戯されて”のMVのはじめのシーンは当時のデートスポット青山のイチョウ並木、そして刑事が現れる・・・・逮捕されたのは男に翻弄され利用された女・・・キャバレーのホステスがよく騙されていた時代・・・女性が堪え忍んでいた時代でもある。
その時代の歌謡曲をすべて網羅した桑田佳祐の唄う“悪戯されて”は聴けば聴くほど悲しくなる・・・でも、懐かしくて聴きたくなる。
テレビがまだ普及していない時代、カラーなのは映画館で観る映画だけだった。
夜になるとどこも真っ暗で野良犬が怖かったな。。。。それでもネオンは怪しく揺らいでいた時代だったね。。。
darumania at 15:44│