(株式会社 OKUTA(オクタ)の山本社長と株式会社DATA KITの喜多の対談レポート 3)
喜多 利益を残していくというのは営業工事管理表があったので、当時のオクタさんが10店舗目を展開した際に、量が増えてきているので、捌ききれなくなる事が目に見えて明らかでした。この状態で+αの戦略を打っていく事が厳しくなるとわかっていたため、事前にシステム化するということにとりかかっていきました。
山本 当時は3億~4億の売上高で、1つ店舗を出す毎に経理が1人増えていたんですよ。そうすると、旧本社の2階の経理なんていうのは、もう満杯で、店舗を出す毎にマンパワーが増える訳ですよ。そして、30数億の売上になった当時、「100億なったら、何人になるんだよ」っていう話ですよね。
システムをするときに経理の方たちに言ったのは「100億になっても、今の人数でできるようにシステム化しなければならないんだよ」という話です。おかげさまで、今の43億くらいの売上は総務3人位でやっているんですね。経理はいますけど、会計事務所に出すような仕事をやっていますので、どちらかといいますと、財務ですね。
喜多 そういう風に取り組んでいただいている事は僕にとって、凄くうれしいところです。システムを作って、効率化することで働いている社員さんを辞めさせるのが目的ではないんです。会社の効率を上げることで、今ある会社の人財を、よりプラスの方向にいかしていただくように、活用していただきたいというのが想いとしてあるので、結局10人規模だった総務が3人になると減ったことで、残ったパワーをそういう+αの方向に・・・・・・
山本 そうですね。財務戦略、戦略的財務の方向になるので。お恥ずかしい話、2ヶ月、3ヵ月後に、2ヶ月、3ヶ月前の月次試算表が税理士さんからあがってくるとかね。そしたら、「あー3ヶ月前にうち潰れてたから」みたいなね。まぁ、そんなことはありえないんだけど、全然間に合わないんですよね。
物販と違って、月締めの翌3日、5日くらいにね、月次がかたまるかって言うと、なかなかそうもいかないんですけれども、1ヶ月遅れくらいできっちりと数字が全部追えるんでね。そういう意味ではね、財務的、キャッシュフロー経営とか資金繰りとかって言うことに関してもそっちに人が割けるようになってきたんですね。外部に委託していると、リアルタイムに数字がわからないからということもあるのでね。
つづく・・・