今回は、静かな展開に見えながらも考えさせられる部分が多く、意味を考えようとしているとストーリーに置いて行かれてしまうという、リアルタイム&録画なしの視聴では少々つらい回でした。
 
降伏したヘブンズベースをデュランダル議長らが占領しますが、肝心のジブリールは一足早く逃げた後。次の一手をどうするか、という戦局。しかし、議長のシナリオでは、次はオーブを攻めることが予定済みの模様。それを予想していたひとりがラクス。地球とプラントをひとつにまとめて、新たな世界を再編するのが議長の真の目的である、と見ています。その目的の障害になりそうなのが、理念の国オーブと、ザフト人々の心のよりどころ的存在のラクス、というわけです。
 
某所で修理中のアークエンジェル内。キラは、“力”(搭乗機)がないことに焦りと不安を感じます。“力”の扱いに悩みつつも、今のこの状況下では“力”なしには何もできない、と。一方、アスランを前にしての今日のカガリは、落ち着いています。メイリンのことを、「お前のことが好きなんだろう」と冷静に流します。
 
宇宙に出たラクスの目的は、デュランダルの企みの証拠探しと新たな“力”の調達でした(「ファクトリー」という言い方をしていましたが、ザフト内のラクス支援組織のようなものなのでしょうか?)。すべてのデータが消去されたコロニー「メンデル」で見つけたノートに書かれた「DESTINY PLAN」の意味は? しかし、そこまで。追っ手に見つかります。
 
ラクスたちのピンチに、ブースター仕様のルージュで宇宙に向かうキラ。「ラクスを守れ」とのアスランのうわ言に迷いが吹っ切れての参上です。ラクスが調達した新たな“力”ストライク・フリーダムは、圧倒的な破壊力を誇ります。レジェンドと同様のビームシールドと、遠隔操作でビーム攻撃を行なう「ドラグーン」を装備。わずか数分でモビルスーツと戦艦を一掃します。圧倒的な“力”にとまどいつつも、迷いが吹っ切れた顔のキラです。
 
ストーリーの展開と主義主張・理念のぶつかり合いは、かなり整理されてきましたが、主要人物の立ち位置は、どのようになるのでしょうか? キラとシンは、対立存在のままなのか、志をひとつにする形になるのか? まだ見えません。
 
新しいオープニングとエンディングを聴くのは2回目になりますが、今回は前回よりも歌詞が耳に残り、実は思っているよりも歌詞とストーリーが連携しているのかもしれない、そんな気がしました。たとえば、オープニングでの「どんなペシミスト(悲観論者・厭世家)も、恋をして変わる」、エンディングでの「ふたりでなら終わりにできる」といった部分です。