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交響詩篇エウレカセブンこのところ、オープニングのスポンサークレジットのバックと、エンディングのクレジット(以前はゲッコーステイトのマークだった部分)のバックに使われるカットが毎回変えられていますが、絵柄もそのタッチも素晴らしいですね。イラストブックとして発売されたら嬉しいなと。
 
さて、1年に渡って放映された「エウレカセブン」も、いよいよ残り4回。一気に畳みかけるかのような展開を見せます。冴え渡るカット割りとシーン構成、スピーディーな場面とじっくり落ち着いた描写とのコンビネーションが、最終回に向けてのワクワク感を高めます。ただ、レントンの顔など、作画面が少々雑な気がしましたが。
 
イントロダクションで、ストナー渾身の「ray=out」新創刊号=表紙はレントンとエウレカのふたり、特集はノルブとドクター・ベアーの対談=のその後が描かれました。軍の統制下をかいくぐって、ライダーたちの間で回し読みされ、その記事に触発されたラジオのDJは、「傍観者になるな」「自分たちにもできることがあるはずだ」と呼び掛けます。
 
一方、スカブコーラルに対する軍の攻撃はやまず、迎え撃つホランドと月光号。その月光号の迎撃を命じられたユルゲンス艦長。そして、ユルゲンス隊と行動をともにしているドミニク。活字なんてあることないこと何だって書けると言いながらも、「ray=out」の記事が気になるユルゲンス艦長。記事の真偽を自分の目で確かめようと、トレゾア技研にいるホランドに直接コンタクトします。
 
ユルゲンスは、自らの信念に基づき、自らの意思で戦う軍人でした。軍は、世界の平和とそれを乱す者から人々を守るためにあると。今、自分たちに命ぜられた戦闘が、その目的にかなっているのか。ユルゲンスの疑問です。もしかしたら、ゲッコーステイトの奴らのほうが正しいのではないかと。デューイのほうが間違っている。ユルゲンスは確信。ゲッコーステイトとともに、デューイに対して反旗を翻します。
 
ユルゲンスは、艦隊内とKLFに対してノルブとドクター・ベアーの対談映像を流し、自らの思いを伝えます。自分たちは何のために戦ってきたのか? 失った仲間や家族・恋人たちの恨みを晴らすためではなく、平和のためではなかったのかと。平和であれは、彼らもその命を散らすことがなかったはずだと。復讐の、恨みの連鎖を勇気を持って断ち切り、ともに戦おうと。この星の人々や愛する者を守るための「個の戦い」。軍人キャラにふさわしい骨太、かつ実直さを感じさせる、ユルゲンスのメッセージです。
 
とはいっても、人は感情の生き物。たとえゲッコーステイトが言うことのほうが正しかったとしても、急に「はいそうですか」とはなりません。ユルゲンスに向かって発砲するLFOもありました。なかなか細かい描写です(次回予告には、ホランドに私怨を突き付けるKLF搭乗員とおぼしきカットがありましたね)。
 
「取るべき道はふたつ」と選択を促すユルゲンスに、「ひとつです」と返すドミニクが奮っていますね。なのに、ゲッコーステイトの面々に共闘を訴えるドミニクは、その思いが伝わらずに空回り。そして、自らのホンネをぶちまけます。「愛するアネモネを守りたい」と。この言葉で、疑心暗鬼のゲッコーステイトは、一気に“和みモード”に。ドミニクにレントンの面影を見ます。何話でしたっけ? 互いにやっかいな女性を好きになったものだと、似た者同士がしみじみと言葉を交わすシーンがありましたね。それまでに描かれたピースのひとつひとつが、つながり始めました。
 
その頃、「真の約束の地」へと降り立ったレントン、モーリス、メーテル、リンクは、身体に変化を来して心が乱れるエウレカを目の当たりにし、その痛々しさゆえに、どうしていいのかわからない状態。精一杯のフォローを試みるレントンとモーリスですが、エウレカに拒絶されます。ショックを受けるモーリス。対するレントンは、エウレカに駆け寄り、身体の変化に気になるのならと、自らの腕を傷つけ、これで同じだと、思いをぶつけます。レントンなりのその行動が、また痛々しくて。
 
それを見たモーリスは、チャールズの銃を持って戻り、レントンに付き付けます。「ママ(エウレカ)から離れろ」と。レントンよりも自分のほうが、ずっとエウレカのことを思っている。なのに、エウレカは何でレントンを選ぶのか。自分の本当の母親を殺しておいて、自分じゃない奴を好きになるなんて許さない。「僕だけを見てよ」と。嫉妬と不安、レントンのようにはエウレカに接することのできなかった自分自身に対する寂寥感。愛憎が入り交じった幼心がストレートに描かれたシーンに、目を奪われました。そんなモーリスを正面から受け止め、抱きしめるエウレカ。そして、モーリスのような悲しい思いの連鎖を断ち切るためにも、決意を新たにするレントンです。
 
自分たちの母親をあやめた者を母親として慕うシチュエーションに、これまで、ずっと引っ掛かりを感じていました。いくら幼い子供とはいえ、そう簡単になじめるものなのかと。程度はともかくとして、ドラマなりにきちんと落とし所を用意していたことに好感です。この部分は、このシーンだけでは終わらず、まだ続きます。
 
翌朝。目が覚めたモーリスは、レントンを真似て、自らの腕を傷つけようと試みますが、あまりに痛くてできません。行為の重さを自らの身体を持って知り、レントンを認めるモーリス。自らの目で確かめたことを信じるという、ユルゲンスのくだりにもシンクロする、今日一番の素敵なシーンでした。計算された予定調和なカットといえば、それまででかもしれませんが。
 
めでたしめでたしとなるのかと思いきや、そうは終わりませんでした。レントンを認めたモーリスが、レントンのためにと朝食の果物を差し出したとたん、崩れ落ちるレントン。破傷風で高熱、といった感じのレントンです。
 
次回は「プラネット・ロック」。《破滅へ向かう悪夢に飲み込まれようとする世界。本来の姿に目覚めた少女は、少年とともに未来の前に辿り着く》。エウレカの本来の姿とは、コーラリアンとしての姿でしょうか?
 
最終回の4月2日は、7時から8時までの「最終回1時間スペシャル」になるそうです。併せて最終回直前特番として「完結目前!エウレカセブン緊急ナビ!!(仮題)」の放送も決定。ただ、今日現在のところは、TBSでの放映時間は未定で、関東圏で確定しているのは、千葉テレビが3月30日(木)の17:30〜18:00、東京MXテレビが3月31日(金)の17:00〜17:30、テレビ神奈川が3月31日(金)の17:00〜17:30のみ。それ以外は、公式ホームページ等で随時発表とのこと。忘れずにチェックしたいと思います。