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交響詩篇エウレカセブンフィナーレに向けての展開編。今回は、この星とスカブコーラルを巡る謎についての“種明かし”。その名の通り、スカブコーラルは、地球の“かさぶた”でした。1万年を遡るレントンたちの先祖が済んでいた伝説の惑星・地球は、この星の内部にあった。別の惑星に移住したのではなく、巡り巡って、自分たちの“種”が生まれた故郷にいたという事実が明かされます。
 
この物語の世界観の最重要ポイントのひとつを説明するにしては、ダイアンの淡々としたのひとり語りによる、意外にあっさりとした見せ方でした。レントンとエウレカ、主人公とヒロインの内的世界が描かれてきた「アクペリエンス」シリーズの4つ目の今回は、レントン編。スカブコーラルとの関わりで姿を消した父・アドロック(レントンとの会話がないのが、ちょっと肩すかしに感じました)と、その父の研究を引き継いだ姉・ダイアンは、スカブコーラルとの融合体=意識だけの存在として姿を現わします。この形=融合が、人類が生き残るための唯一のすべだと説きながら。
 
ダイアンに導かれるように辿り着いたそこは、スカブコーラルの中心、指令クラスター。レントンが足を踏み入れる瞬間、コーラリアンであるエウレカが「ダメっ!」って叫んだので、以前の「アクペリエンス」で描かれたダークサイドな展開になるのかと、一瞬ドキリとしましたが、そうではありませんでした(笑)。レントンの後を追うエウレカも、記憶を失ったかのようなセリフがあり、またまたドキリとしましたが、これもそうではなくて(笑)。地上は大変な事態なのですから、もっと早くにレントンとエウレカを迎え入れるような登場でもよかったと思うのですが、ダイアン様(笑)。
 
そこは、やはり精神と精神が直接コンタクトを行なうような内的世界なのでしょうか。スカブコーラルの中心を具現化するとこうなるという、パズルのピースのように図書館が組み合わされた本の街という雰囲気(図書館な図式を見ると「攻殻機動隊」を思い起こしてしまうワタシです)。そこにいる子供や大人たちは、地上でいう「絶望病」の人たちの精神なのでしょうか。脱け殻のような身体は、精神が融合した結果としてもので、もう身体はいらないと。だとしたら、レントンが出会ったマーサがいてもよさそうですが。
 
スカブコーラルは、侵略者でもなく、汚れた地球を浄化するための救世主でもなく、ある日、地球を訪れた(というよりも、隕石のように落ちてきたという感じですね)知的生命体という設定のよう。人類との共生を求めて、人との対話を図ろうと送り出したのが、サクヤとエウレカという人型コーラリアンでした。「スター・トレック」の映画版第1作に登場する地球とヴィジャー=ヴォイジャーとアイリーア大尉とデッカー副長の構図を思い起こす設定ですが、スカブコーラルの正体は語られずに終わるのかもしれませんね。
 
このくだり、もっと引っ張るのか、あるいは、物語の最終ステージはこちらで繰り広げられる展開になるのかと想像していたらそうではなくて、物語は再び地上へ。人類とスカブコーラルそれぞれが共存するための具体策については一時保留に、まずはデューイによる指令クラスターへの攻撃を止めるのが先決と。スカブコーラルは、レントンたちが攻撃を止めることを信じて待つと。
 
その判断のきっかけとしての、レントンとエウレカの二重唱のようなセリフの重ね合い。見せ方としては効果的ですが、語っている内容は、地上で進む暗雲たる展開に比べると、あまりに無邪気すぎるような気がして、ドラマ内での時間軸で考えると、説得力が弱いシチュエーションに思えます。
 
次回は「バレエ・メカニック」。ジョージ・アンタイル(1900-1959)の作品からの借用でしょうか。《死をもたらす攻防が、天と地を焼いていく。その惨劇のなかで、終極の名を持つものは、いったい何を踊るのか》。レントンたちを阻む存在としてアネモネが(流れた涙が“目”になった描写の意味は?)。ニルヴァーシュとジ・エンドの最後の戦いが始まるようですね。アネモネを愛するドミニクの気持ちは戦局を変えることができるのか?