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サプリ「バッグと男選びは趣味が似る」とのヨウコ(白石美帆)のコメントは「なるほど」という気もしますが、ミナミ(伊東美咲)の場合は、ただの買物下手ですよ、あのような描き方では。店員任せにする前に、目の前の展示品をさっと見て、そのなかで自分が求めるイメージ近いものを店員に渡して、「この部分がもっとこうなっているもの」と、具体的に伝えればいいでしょうに。あるいは、壊れたバッグを持ってきて、それとともに自分が重視する条件を伝えれば、それに見合うものを、店の在庫から探してくれるはず。たったそれだけのことを、あんな感じで見せられては、たとえコメディーとはいえ、笑って流せずに、引いてしまいます。脚本も演出も演技も「???」なイントロダクションでした。
 
さらには、今回のストーリーの骨格となっていたカレールーのCMコピーづくり。この商品のターゲットは「自炊率の高い単身男性」との説明が、最初にありませんでしたっけ? なのに、スタッフが持ち寄った商品コピーは、「上司」だの「お父さん」だの「母さん」だの、単身男性をターゲットにしたコピーから外れたものばかりのような印象があります。そのなかでは、勇也(亀梨和也)のコピーの「趣味はカレー」が、最もターゲットに近かったように思いますが……。なので、「もっと説得力を」とのミナミの指摘は、ただの理屈屋さんに映ってしまいます。大学の広告研究会を舞台にした青春ドラマではないのですから、コピーのクオリティがこれではちょっと、という気がします。劇中内作品とはいえ、ドラマの添え物ではなく、これはこれで、きちんとドラマとしても成立するくらいに質の高いものを見せてほしいと思います。
 
前話から続くミナミと荻原(瑛太)のふたりに加えて、カレールーのコピーづくりを起点に、勇也(亀梨和也)とユリ(浅見れいな)のふたりが描かれましたが、ふたりのオンナの感情の動きが対称的でした。やっとドラマになってきたというか、見応えがありました。相手ばかりか自分自身に対しても素直になれないミナミは、荻原の気持ちをつかみ切れないまま、外した言葉で相手にショックを与えて自分も傷つき、ついに自分自身に対してありのままを受け入れることができたユリは、勇也との距離が近づきました。やはり、ミナミへの対抗心のような攻撃性と前向きな勇也に対する後ろ向きな突っ込みは、自分がなりたくてなれなかった憧れへの裏返しの気持ちだったのですね。今回のようなシチュエーションで、あんな感じで素の自分をぶつけられては、その場にいたオトコは、オンナに対して、素朴ないとおしさを覚えずにはいられません。それは、愛情とは微妙に違う面もあるかもしれませんが……。でも、勇也のように、思わず相手を抱きしめてしまいますね。
 
ミナミといえば、もうひとつ。勇也に、荻原のどこがいいのかと問われて、「何もかも器用にこなす生き方への憧れ」と答えましたが、そういう心の動きで捉えるには、これまでの描かれ方からすると、いささか厳しい気がします。仕事命のミナミからすれば、荻原よりも先に、今岡(佐藤浩市)に引かれていてもよさそうな印象がつきまといますので。できる上司の背中に引かれて、という感じで。尊敬の念がいつしか愛情にというのは、ありがちな展開ですが、今の荻原展開よりは、まだあり得そうな展開のように見えてしまいます。ヨウコに対して、“クリエーターバカ”な自分を演出して別れ話を切り出す今岡ですが、そんな“クリエーターバカ”は、ミナミの領分のオトコでは?
 
その今岡は、ちょっと前までは、なつき(志田未来)と暮らし始めたことによって、妙な生活臭さが付いて、自らの作風に変化が生じて、それを気にしていたのに、今日のパパさんぶりは、どうしたのでしょう? 勇也の影響で変わり始めた今岡とはいえ、変わりようの途中のステップが少々飛ばし気味に映ります。ヨウコとの会話もそこそこに駆けつけたり、呼び名にこだわったり(何でもいいよと言いながら、そのすべてが「パパ」の言い換えでしかないというオロオロぶり)。一方、気丈なように見えていたヨウコも、相手に癒し=サプリを求めていたという本心。ミナミよりもヨウコのほうが、自らが恋愛の主導権を取れる年下の男が似合いそうな気がします。というのは、「電車男」でのイメージが、まだ残っているからかもしれませんが。
 
ミナミとミズホ(りょう)の“昼食対決”、これはなかなかの見物でした。相手の知らない、自分との恋の歴史を持ち出すのは、ありがちなパターンといえばパターンですが。その、ミズホの荻原との出会いは大学のラグビー部で、自分は元マネージャーとのことですが、7歳違いの設定だと、大学と付属高校のラグビー部の先輩後輩という図式に見えてしまいます。出会いは、憧れの先輩の恋人だったという感じで。最初は、年上のまぶしいお姉様でしたと。ミズホ対するミナミの、言葉のひとつひとつのキツイこと。恋の駆け引きは、恋するオンナを、こうも醜くしてしまうものかと。ミナミのことを、ヨウコは「負けない戦いしかしたことがない」と評しましたが、これでは、恋愛指数ゼロのように映ります。
 
しかし、荻原も何ですね。ヨウコにも勇也にも、ミナミのことを突っ込まれて。ミナミが言うような器用なヤツではなく、ミズホと出会った頃から根は変わらない、不器用な子なんですね。黙々とボール蹴る姿が似合う瑛太です。そして、ミズホに、飼い主にすがる小犬のような目で、夫とのことを「ちゃんと教えてください」と問うくだりもいい感じです。今岡の昔の写真(要は、佐藤浩市の若かりし日の写真ですが)、このくだり、大いに笑えました。アイドル張りの笑顔で白い歯とは、言ってくれます勇也くん。で、その勇也ですが、ミナミの愛のムチ、きちんとわかっていますね。成長しています(笑)。対する、勇也に「ぶっとばすぞ」とまで言われたミナミは、その意味、ちゃんと伝わっていますか? 余計なお世話ですが、ちょっと心配。
 
 
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サプリ(伊東美咲と瑛太)