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BLOOD+(ブラッドプラス)昨年の10月8日に「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の後を受けてスタートしてから一年、全50話に至る物語は、ついに最終回を迎えました。
 
人間たちの争いの道具に使われたくない。ディーヴァが残した双子の子供たちともども、翼手という忌まわしい自分の血を地上から根絶やしにすることを望む小夜。そんな小夜の思いに対して、ジョエルは、小夜が選んだことだから仕方がないと尊重する姿勢で、ハジは、小夜が望むならと、どこまでも小夜に従う姿勢で、カイは、翼手だって生きていていいのだし(問題なのは翼手よりも、それを利用する人間たち)、小夜の居場所ぐらいは自分が何とかすると言います。小夜よりもカイの成長物語のような感じです。
 
カイは、小夜に従うというハジに対して、お前も小夜が生き続けることを望んでいるはずと、本心を述べることを求めます。沖縄で宮城家の子供として生活していた頃の笑顔を取り戻すことを望んでいると言うハジ。「明日のために今日を生きてください」と。小夜のシュヴァリエとして、どこまでも“小夜に従う者”だったハジが、小夜の命に背いて、自分の思いのために行動を起こします。
 
そんなハジに、小夜もまた「生きたい」と自らの本心を見せ、ハジの思いにキスで応えます(このキスは、会話の流れとストーリー的に、ちょっと違う気がしますが、ハジとの邂逅と別れを、キスに始まりキスで終わらせる構図としたかったのでしょうか?)。今日を生きて明日を笑う。明日を向いて一生懸命生きていれば何とかなる(ナンクルナイサ)とカイ。もうこれ以上、自分が愛する者が傷つかないで済むように、ディーヴァを倒して自分も死ぬ=自分が死ぬために生きるという、生に対して後ろ向きで卑屈感漂う小夜が、生きることを求めて歩み出します。
 
そんなところへの「オプションD」の発動と、ここから退避しようとする小夜の前に立ちふさがるアンシェル(結晶化しない限りは、再生が可能なのですね。ハジの腕を一瞬で落としてしまい、びっくりしました)。ハジは、アンシェルに立ち向かう小夜から日本刀を奪って自らアンシェルに突っ込みます。ハジもまた、アンシェルに身を貫かれて。結晶化するアンシェル。自分に構わず、先に行くようにとハジ。カイの「ナンクルナイサ」を受けたかのうな、ハジの「ナンクルナイサ」。そして「あなたを愛しています」と。と、そこで建物が崩れて、ハジもろとも瓦礫の下に。ハジ絶命?
 
そこに、すべてを無にする空爆が始まります。「9・11」を思わせるメトロポリタン劇場跡。米国はテロとして処理するつもりのようです。捕らえられたアルジャーノ。「D76」と今回の一件を知るアルジャーノは、この先、どのような行動を見せるのでしょう? そして、報道陣の姿をしたネイサンの意味は?
 
舞台は再び、沖縄に戻ります。自らの血に目覚める前の、高校生活な日々に戻った小夜。カイは、亡き父・ジョージの跡を継いで「OMORO」の店主に納まり、小夜とディーヴァの子供たち、そのすべてを受け止め、幸せにすることを誓います(これで、ディーヴァの子供たちが、小夜とディーヴァのように仲違いすることはないでしょう)。デヴィッドの子を宿したジュリアも(いつの間に?)、小夜とディーヴァの子供たちをバックアップしますが、小夜に眠りの時期が訪れてます。小夜は、始まりの場所(宮城家の墓)へ。父・ジョージのように、ディーヴァの子供たちと眠れる小夜を見守るカイ。ハジも小夜を見守っていたことが明らかになって(でも、小夜は、ハジが無事だったことを知らずに眠り続けるのですね)、物語は閉じました。
 
物語を振り出しに戻したかような最終回でした(「オプションD」は、都合のよいリセットボタンか?)。広げ過ぎた物語の世界観を、再び小夜に戻すことで、そつなくまとめた感が残った終わり方でしたが(結局は、都合のよい展開で、謎は謎のまま残されましたし)、エンディングテーマの元ちとせ「語り継ぐこと」が、物語をうまく昇華した形になりました。小夜は、第7話「わたしがやらなきゃ」で父・ジョージが小夜に残した言葉、「みんなが明日を笑って迎えられるように」と「笑顔を忘れるな」を胸に、その後を生きてきたのだなぁと。みんなの笑顔のために死ぬことを選び、カイとハジが望んだ、沖縄での笑顔の日々を取り戻すために、再び生きることを選び……。次に小夜が目覚めるときは、その世界はどのようになっているのでしょうか?
 
一年間、楽しませてもらいました。制作者のみなさん、ありがとう。