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のだめカンタービレいやぁ、今回は凄かった。圧巻。やり過ぎというか、あり得ないというか、これではいくらなんでもという無理を感じる部分もありましたが、それを音楽と映像と演技の勢いで押し切ってしまうところが天晴れ、お見事でした。アニメ「プリごろ太 宇宙の友情大冒険」にしても、ここまでやるとは思いませんでした。ブラボーです。
 
第4話は、原作コミックの第3巻「Lesson 16」「Lesson 17」「Lesson 18」に掛けてのSオケの定期演奏会のくだりをメインに、第2巻「Lesson 9」の「こたつ」のエピソードが箸休め的に挿入されていました。「こたつ」のエピソードは、原作ではシュトレーゼマンがやってくる前の出来事で、もともとは龍太郎が年越しチャーハンを持って千秋のところを訪ねてくる学校が休みの間の年末年始話なのですが、これを定期演奏会を翌週に控えた週末に持ってくるのは、構成的に少々引っ掛かりを感じますが(それまでに散々時間がないと言っているのですから)、悩める千秋をコンマスの使命感に燃える龍太郎がアシストに来るという脚色もあって、エピソード自体は、無理なく描かれていたと思います。「こんなにのんきで攻撃性のない平和の象徴のような物体」。人の心を堕落させる物、汝の名は「こたつ」なり。初めて体験するこたつのぬくぬく感に、自分に厳しい千秋が、演奏会まで時間がないなか、自堕落な生活に陥ってしまうのは、なかなかの見物でした(笑)。あのこたつカバーのデザインもいい感じです(商品化を希望!)。
 
Sオケ対Aオケの定期演奏会、プログラムは、ポスターを見ると、Aオケがベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」から第1楽章・第2楽章のみと中途半端なのに対して、Sオケがベートーヴェンの交響曲第7番全曲と、前座のほうに存在感を感じさせます。ポスターのシュトレーゼマンは、何だか「キリストの受難」という雰囲気。原作では、Sオケは、シュトレーゼマンの意向で、曲が交響曲第7番から交響曲第3番「英雄」に変わるのですが、ドラマでは第7番のまま。原作には、シュトレーゼマンのオケの掌握術を目の当たりにして丸くなり“敷居が低くなった”千秋が一転、暴君のように豹変した様を、交響曲第3番と皇帝に即位したナポレオンの圧政に掛けた皮肉の利いたセリフがあるのですが、曲が曲ですので、残念ながらカットでした。「あいつらみんな“のだめ”だ」とつぶやくくだり(シュトレーゼマンの目の確かさに気付くくだりでもあります)と呼応しているかのように思えて、個人的には結構好きなくだりだったのですが……。
 
また、原作では、千秋は本番ではSオケシャツは着ないのですが(ワイシャツ、ノーネクタイ=千秋としては初めてで精一杯の崩し着=逆に色気を感じさせる)、ドラマでは自ら着ていました)本来のステージ着の下に着込んでいたということは、迷いがあったのかもしれませんが)。これは、好みが分かれるところかもしれませんが、ドラマとして着ていて正解だったと思います。
 
本番のステージは、吹奏楽少年ならご存じ(?)(今は無き「バンドピープル」誌が提唱していた「吹奏族」なんてのがありましたっけ)、あの「スペクトラム」のステージアクションをオーケストラでやったら……という感じのもので、お見事&大爆笑でした(途中でクラリネットが音を外して「ピュー」という音が割って入ったのは、一瞬興ざめでしたが)。さすがに、休符がないところでチェロやコントラバスをくるりと1回転させるのには無理を感じますが(本当にやったら音が途切れる)、ヴァイオリンを高く掲げたり、管楽器をベルアップさせたり、リズムに合わせて楽器を振り振り(歩かないマーチングバンド状態)するのと同様、オケの一体感とノリノリな勢いを見せるには、上手い見せ方だったと思います。こんな演奏会に出合えた聴衆は、まったく幸せ者。そんな感じの演奏会でした。これで、千秋の指揮姿にもう少しキレと華があれば、言うことなしなのですが(笑)。「のだめ」をきっかけに、ベートーヴェンの交響曲第7番のブームが来るか? なシーンでした。元々は腕とセンスのよさを持っているメンバーばかりなのかもしれませんが、ひとりひとりが自らの気付きと互いに触発されて、素晴らしいサウンドを生み出す展開は、ストーリー的にも見ていて清々しく気持ちのよいものです。
 
ただ、本番目前のSオケですが、前話のあまりの目茶苦茶ぶり(いくらコメディーとはいえ、マジメにやってあの状態だったら音大生失格)に比べたら、千秋が指摘するような酷さを感じませんでした(第7番第1楽章の練習中のサウンドトラックは、本番と同じサウンドトラックのように聞こえたのですが)。逆に、本番でのチューニングは、酷過ぎ。素人耳にも全然合っていません(苦笑)。前話の目茶苦茶状態のSオケのシーンでの音源を使い回しだったのでしょうか?
 
それにしても、ラストシーンでののだめは、千載一遇のチャンスなのに、なんで唇にブチューとしなかったのでしょう? もったいない(笑)。
 
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●第4話のあらすじ(番組ホームページより)
 
のだめ(上野樹里)は、千秋(玉木宏)がSオケの副指揮者から正指揮者になったことを喜び、お祝いの準備をする。Sオケは、世界的な指揮者・シュトレーゼマン(竹中直人)が、龍太郎(瑛太)や真澄(小出恵介)、桜(サエコ)ら自ら選んだ学生たちで編成したオーケストラだった。しかし、行きつけのキャバクラで千秋が店の女の子たちにちやほやされたことに腹を立てたシュトレーゼマンは、Sオケを脱退すると宣言し、清良(水川あさみ)を始めとする優秀な学生たちで編成されたAオケを率いて定期演奏会で千秋と勝負する、と言い出したのだ。千秋は、SオケとAオケでは勝負にならないことを自覚しながらも、何とかこのチャンスを生かそうと決意していた。
 
あくる日、千秋は、さっそくSオケの練習に臨む。龍太郎たちは、おそろいで作った「SオケTシャツ」を着用し、やる気満々。だが、いざ練習を始めると、龍太郎率いるヴァイオリンチームがいきなりジミヘンばりのアクションを披露し、千秋の怒りを買ってしまう。龍太郎たちは、普通に弾くだけではつまらない、と皆でアクションをつける練習をしていたらしい。千秋は、そんな龍太郎たちを怒鳴りつけると、週明けまでに譜面通り出来るよう練習してこい、と皆に告げる。
 
Sオケの一件は、講師たちの間でも話題になっていた。江藤(豊原功補)は、シュトレーゼマンが辞めたのだからSオケは解散させるべきだ、と提案した。すると谷岡(西村雅彦)は、千秋の指揮を見てみたい、と言い出す。その結果、講師陣は、AオケにSオケを倒してもらってから解散させる、ということにする。

 一方、のだめは、千秋のために鍋料理の用意をし、彼の部屋にこたつを持ち込む。生まれて初めてこたつを体験した千秋は、その魅力に抗えず、スコアのチェックもせずについ眠りこんでしまう。さらにその翌日には、千秋を訪ねてやってきた龍太郎と真澄も加わり、千秋の部屋は完全に宴会場と化していた。
 
そんな折、構内に定期演奏会のポスターが貼られる。そこには、シュトレーゼマンの写真と一緒に、千秋の写真もそえられていた。危機感を感じ、いままで以上に厳しい姿勢で練習に臨む千秋。そのしごきぶりにプライドを傷つけられたSオケのメンバーたちは、千秋に対する不満を募らせていた。千秋がオケに嫌われていると知った大河内(遠藤雄弥)だけは、大喜びだった。
 
龍太郎は、コンマスとして自分は何をすべきか思い悩んでいた。それを知ったAオケのコンミス・清良は、指揮者が辛いときに手を差し伸べるのもコンマスの仕事だと思う、と龍太郎に助言する。龍太郎は、Sオケのメンバーを集め、千秋が表現したい音楽に少しでも近づくよう練習しよう、と皆に呼びかけた。
 
千秋のことを心配したのだめは、差し入れのおにぎりと1本のビデオを持って彼の部屋を訪ねた。そのビデオは、のだめが愛してやまないアニメ「プリごろ太」の「宇宙の友情大冒険編」だった。千秋とSオケの関係を、アニメの主人公・ごろ太といじめっ子のカズオくんの話に例えたかったらしい。
 
あくる日、千秋は、残っていたおにぎりをひとつ頬張り、練習に臨んだ。練習の成果を発揮し、譜面通りちゃんと演奏するSオケの面々。しかし、皆、必死に譜面を追い、誰ひとり千秋の指揮を見てはいなかった。微妙な音のずれを感じながら、ひとり取り残されたような気分を味わった千秋は、意識を失いかけ、崩れそうになった。そのとき、千秋の手をしっかりと握って彼を支えたのは龍太郎だった。
 
部屋に戻った千秋は、シャワーを浴びながら、今日の出来事について考えていた。と、そのとき、部屋からピアノの音が聞こえてきた。のだめが、Sオケの練習を見ているうちに覚えたベートーヴェンの「交響曲第7番」を弾いていたのだ。その演奏は勝手にアレンジされたものだったが、純粋で自由奔放な個性が見事に表現されたものだった。千秋は、そんなのだめのピアノを聴きながら、シュトレーゼマンがどういう意図でSオケメンバーを選び、表題のない交響曲を選んだのかに気づく。龍太郎たちSオケのメンバーは、皆、のだめと同じだったのだ。
 
公演前日、千秋は、いままでの指示を全部変える、とSオケの面々に告げる。さらに、音以外で曲を表現すること…龍太郎たちが以前やっていたジミヘン弾きのように、Sオケの個性や躍動感を表現出来るよう考えてきたからやってみよう、と伝えた。
 
公演当日、桃ヶ丘音大の大ホールには、大勢の観客が詰めかけた。それを見て、緊張するSオケの面々。皆、泊りがけの練習のせいで家に帰れなかったため、SオケTシャツのままだった。千秋は、そんな龍太郎たちに、Sオケの初舞台を楽しもう、と告げ、ジャケットとYシャツを脱いだ。Yシャツの下に着ていたのは「SオケTシャツ<千秋用>」だった。
 
千秋の指揮でSオケのベートーヴェン「交響曲第7番」が始まった。伸びやかでダイナミックな演奏は、一瞬にして観客の心を捉えていた。観客席で見ていた講師陣も、落ちこぼれの集まりだと思っていたSオケの演奏に驚いていた。演奏の途中、龍太郎たちは、しきりに千秋にウインクしてアピールした。皆、あのアクションをやりたがっているのだ。タイミングを計ってゴーサインを出す千秋。そのパフォーマンスは、観客にも大うけだった。千秋は、これで正当な評価はされなくなったことを自覚しながらも、心から演奏を楽しんでいた。客席で見ていたのだめは、その演奏に感動し、涙を堪えきれなかった。
 
演奏が終わり、シュトレーゼマンが「ブラボー!」と叫ぶと、客席からも大きな拍手と歓声が沸きあがった。そこには、笑いも混じっていたが…。千秋の指揮者ぶりを見て「カッコつけやがって!」と憤慨しながらロビーに出た大河内は、シュトレーゼマンに呼び止められ、いきなりこの後Aオケを指揮するよう命じられる。その結果は、言うまでもなく散々なものだった。
 
演奏会の後、裏軒に立ち寄った谷岡たち講師陣は、Sオケの存続を決定する。それを聞いた龍見(伊武雅刀)は、大喜びして新メニュー「Sオケ存続定食」を発表した。
 
千秋を探していたのだめは、キャンパスにあるベンチで眠ってしまっている千秋を発見する。そっと千秋に近づき、彼にキスをするのだめ。寝たふりをしていた千秋は、興奮して走り去るのだめに、「これはお礼だからな」と心の中でつぶやき…。
 
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●第4話で使われた主なクラシック曲(ドラマ内登場順、2度目以降は省略)
 
プロコフィエフ/「ロメオとジュリエット」組曲第2番〜モンタギュー家とキャピュレット家
ベートーヴェン/交響曲第7番〜第1楽章
ミーチャム/アメリカン・パトロール
ビゼー/「アルルの女」第2組曲〜メヌエット
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」〜第2楽章
モーツァルト/ピアノ・ソナタ第15番〜第1楽章
モーツァルト/「ああ、ママに言うわ」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲)
クライスラー/美しきロスマリン
ハチャトゥリャン/バレエ組曲「ガイーヌ」〜剣の舞
ベートーヴェン/交響曲第7番〜第4楽章
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱付き」〜第1楽章
チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」〜こんぺい糖の踊り
ビゼー/「アルルの女」第2組曲〜ファランドール
ジョリヴェ/打楽器とオーケストラのための協奏曲〜第4楽章
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第1番〜第1楽章
サン=サーンス/組曲「動物の謝肉祭」〜水族館
ベートーヴェン/交響曲第7番(ピアノ編曲版)〜第1楽章
ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」〜序曲
 
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今回はドラマ内初登場の曲がいくつかありました。モーツァルトの15番は、どなたが弾いておられたのでしょう? 左手の節回しがキレよく心地よく、素敵な演奏でした。交響曲第7番のピアノ編曲版も、のだめのキャラに見合った編曲と演奏だったと思います。「剣の舞」もテンポとパート間のバランスがちょうどよい感じの、聴かせる演奏でした。あのシーンに「水族館」を当てたのは、意表を突いた感じに思えましたが、映像にしっかりマッチしていました。
 
こんなふうに曲名を書き出す場合、表記をどうするか、気になります。今回でいえば「新世界より」と「新世界から」は、どっちがいいかと。曲が特定できれはいいだけのことなので、瑣末なこととは思いながらも。ちなみに、Googleで「ドヴォルザーク」とのアンド検索すると、「新世界より」が120,000件、「新世界から」が約14,700件と出ました。だからどうしたというオチのない話ですみませんが……。
 
 
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玉木宏(のだめカンタービレ)