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今週、妻が浮気します《今週、妻が浮気します。今はホテルに乗り込んで何かしらの決着をつけようと思っています。しかしそれは正しい方法でしょうか? 乗り込んでどうするのがよいのでしょうか?》 インターネットの「Q&Aコミュニティサイト」で交わされた、偶然見てしまった妻の携帯メールから、妻が浮気相手とホテルへ行く予定を知ってしまった夫からの相談と、それに対する100件を越えるアドバイスや叱咤激励のやり取りを書籍化した「今週、妻が浮気します」(GoAhead & Co.著/中央公論新社/2005年1月25日発売)のドラマ化です(著者名は「GoAhead=夫のハンドルネーム=とその仲間たち」という意味だそうです)。2004年1月28日〜2月12日までの実際のやり取りの様子は、今は「OKWave」にて読むことができます(質問当時は、「OKWebコミュニティ」と「教えて!goo」上に掲載され、それぞれの運営元は別ながら、基本的には同一の質問が掲示され、回答も相互がシームレスで行なえるコミュニティとなっていました。ちなみに、「OKWave」での「今週、妻が浮気します」は、現在までに約200万件以上ヒットと、「OKWave」で2番目に多いヒット数を記録中とのこと。原作は、韓国や中国でも大きな反響があり、「電車男」に次いで海を渡ったネット発の作品としても話題です)。
 
掲示板に相談を書き込んだ男が、寄せられたコメントを見て、自分と妻の関係、家族や夫婦のあり方を見つめ直し(これは、文字によるやり取りのメリットでもありますね)、ネットを介しての回答者とのやり取りを重ねていくことで、自分はどうしたいのか・どうするべきなのか、気持ちの整理と決断がつき、ついに妻が浮気相手に会いにいく日を迎えて……という展開は(ドラマでは、その日に至るまで、その日、その後が描かれるようですが)、「電車男」を思い起こしますが、「電車男」はふたりの恋の成就を願ってのハッピーエンド期待で感情移入するのに対して、こちらはインパクトのあるタイトルもあって、夫婦の「別れ」や「離婚」といったバッドエンド展開を想像してしまいますので、シリアスな大人のドラマを想像していたのですが(なので、なぜ22時枠ではなく、21時枠なのかと思っていました)、「家族全員で見られるドラマです」との番組宣伝の言葉通りの、実はコメディータッチのドラマでした。
 
主人公・堂々ハジメ(コンタロウの「いっしょけんめいハジメくん」を思い出します)を演じるユースケ・サンタマリア(ドラマの題字は、ユースケさんの自筆=普段通りの字だそうです)の、カラ元気と情けなさが、実にいい感じです。「格好悪いが格好よい」の「災い転じて福となす」なオチも、そのキャラゆえに予定調和色が薄まり、違和感を感じず、ストーリーに浸れます。でも、その前段階の遅刻と企画書を忘れてくるという設定は、あんまりです。ホテルのフロントに訊ねるなら、普通は打ち合わせを終えてからだし。いくら妻のことでショックを受けたからといって、この展開は共感できません。
 
妻の陶子を演じる石田ゆり子も、これまたいい感じです。一見、美人で優しく、仕事と家庭もバッチリこなす、できる妻ですが、心の底では何を考えているのかわからないポーカーフェイスな雰囲気が魅力です(ハジメは、陶子が自分を選んだ理由を思い出せないと言っていましたが、そんな石田さんのイメージゆえに、陶子がハジメを選んだ理由は「消去法ゆえの結果」のように見えて来ます)。
 
ただ、コメディタッチとはいえ、ふたりの夫婦の心の内が、どれだけリアリティのある形で描かれるかが、ドラマのカギになりますが、それとともに、その土台となる、ネットを介しての回答者たちとのやり取りを、どのように映像化するのに注目です。「電車男」は、掲示板の見せ方としては引っ掛かる部分もありましたが、ドラマとしては見応えのあるものでした。反対に「鬼嫁日記」は、ブログとの関わりがあってもなくても同じような描かれ方で、主人公の“鬼嫁”ぶりの魅力なさ(“鬼嫁”というよりも、単なる“わがまま妻”だった)と合わせて、今ひとつに終わった観がありますので。
 
オープニングの「忠臣蔵」、個人的にはツボです(息子はチカラだし)。ただ、あれが暗示するのは、これからなのでしょうか? 吉良が冒頭の土下座シーンの相手企業の社長だったので、何らかの暗示や伏線的なカットとするなら、ちょっと紛らわしいオープニングでしたが(強気なビジネスマンと思わせての土下座という落差は、よかったです)。登場する企業名や指揮者の緒方清洵なども、実在・実際からの借用設定で、こういうのも結構好きです(「中央公論」のような「現代公論」、「LEON」を思わせる雑誌、小澤征爾の「N響事件」など。「N響事件」は、「それが答えだ!」でも使われていましたね)。
 
それにも増してインパクトがあったのは、オープニング曲とエンディング曲です。どちらもクレイジーケンバンドの曲で、オープニングが「た・す・け・て」、エンディングが「てんやわんやですよ」と、タイトルも歌詞も強烈。「た・す・け・て」は旧作のリメイクだそうですが、「てんやわんやですよ」は、このドラマのための書き下ろしとのこと。挿入歌のMy Little Loverの「あふれる」も、このドラマのための書き下ろしと、つかみも話題性もてんこ盛りの初回だったと思います。
 
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●第1話のあらすじ(番組ホームページより)
 
堂々ハジメ(ユースケ・サンタマリア)は、大手出版社「現代公論出版」に勤務する35歳の九州男児だ。ハジメが所属しているのは、連載小説と特集記事を売りにした中高年層ターゲットの雑誌「現代公論」の編集部。創刊40年の歴史を誇る同誌は、かつては社の看板雑誌だった。だが、いまでは発行部数も激減し、特集記事もまったく当たらないどころかトラブルを引き起こす種になることもしばしばで、その度に特集デスクのハジメが関係各所に土下座して回っているようなありさまだ。
 
そんなハジメにとって自慢の妻が、アパレルメーカー「シャレーヌ」の企画開発室に勤務している陶子(石田ゆり子)。ハジメと陶子とは、同じ大学の天文部だったことが縁で結婚した。部のアイドルだった陶子を、どういうわけかハジメが射止めることに成功したのだ。ふたりの間には、6歳になるひとり息子・チカラ(加藤翼)がいた。ハジメにとって陶子は、明るく、優しく、そして母としてたくましい、まさに理想の妻だった。
 
「現代公論」編集部は、雑誌編集一筋の独身編集長・小町ゆかり(江波杏子)を筆頭に、男勝りのバツイチ女性・泉玉子(ともさかりえ)、ハジメとは同期の独身貴族・轟真一郎(沢村一樹)、小説を愛する古参の編集者・美濃部善男(皆川猿時)、裏ネタやオタクネタに詳しい蟻田ミキオ(宅間孝行)、茶髪の新人編集者・馬場敦(和田正人)ら、個性的な部員たちがいた。契約カメラマンの河野恵介(鈴木浩介)は、ハジメと陶子の大学時代の後輩でもあった。ハジメは、編集長と部員たちの間に挟まれ、人気ファッション誌の編集部員たちからはバカにされながらも、陶子とチカラのために必死で働いていた。
 
そんなある日、ハジメは、間違って陶子の携帯電話を持ってきてしまったことに気づく。朝、チカラが熱を出してしまい、バタバタしていたせいだった。陶子がチカラを病院に連れて行くことになり、ハジメが陶子の分の身支度をした。だが、ふたりが使っていたのが色違いのファミリー携帯だったため、カバンに入れ間違えてしまったのだ。ハジメは、とりあえず陶子が持っている携帯電話にメールを入れようと、メールの発信履歴を開いた。ところがそこに並んでいたのは自分のアドレスではなく、「youji-spring」という見知らぬ男のアドレスだった。戸惑いながらも、そのメールのひとつを開いてしまうハジメ。するとそこには、「今度の土曜日、アーリントンホテルの部屋を取りました。早く、あなたに会いたい」と打たれていた。
 
ハジメは、動揺を抑えながら、「シャレーヌ」に向かい、旧姓で働いている陶子の名前を受付に告げて呼び出そうとした。すると、ちょうどそこに来客を見送るために陶子がやってきた。ハジメの姿に気づき、まぶしいほどの笑顔を見せる陶子。その姿を見たハジメは、陶子に限って浮気なんかするはずがない、と自分に言い聞かせる。
 
会社に戻ったハジメは、蟻田から1枚の企画書を見せられる。それは「あなたの妻は浮気をしています」というタイトルだった。蟻田によれば、妻の浮気ネタは新聞や週刊誌だけでなく、インターネットにも氾濫しているのだという。陶子の件があったばかりのハジメは、動揺を抑えるのに必死だった。
 
ハジメたちがトラブルを起こすたびに世話になっているのは、法務部の至宝勝(西村雅彦)だ。至宝は、東大出身のエリートだが、実は妻の君子(広田レオナ)に内緒で浮気していた。名誉毀損問題で法務部まで呼び出されたハジメは、妻の浮気を確かめるためにメールを見るのは法的に問題なのか、と至宝に尋ねた。すると至宝は、妻に浮気されるのは男が情けないからだ、と言い放つ。
 
そのころハジメたちは、新たな特集企画として、世界的な評価を得ている日本人指揮者・緒方清洵(上條恒彦)を取材しようとしていた。緒方は、30年ぶりに帰国し、日本でコンサートを開くことになっていた。
 
その夜、ハジメは、とある作家の接待で飲みに出かける。その帰り、ハジメは、美しく着飾った陶子がレストランから出てくるところを偶然目撃する。背中が大きく開いた服に、ボルドー色の口紅を引いた陶子の姿を見て、思わず身を隠すハジメ。するとそこに、偶然、至宝がやってきた。至宝は、浮気相手の菜月(吉田智美)と一緒だった。そんなハジメたちの姿に気づいた陶子が駆け寄ってくると、至宝は、菜月のことを盛岡から上京してきた親戚の子だ、などと言ってその場を取り繕い、足早に去っていく。
 
至宝を見送ったハジメは、陶子に、こんなところで何をしているんだ、と苛立ちを抑えながら尋ねた。実は陶子は、近くの店で開かれた同僚の送別会に出席し、いまから帰るつもりでいた。それを知ってバツが悪くなったハジメは、一緒に帰ろうという陶子の手を振り払い、「何だよそのカッコ!」などと怒り出し、会社に戻ってしまう。
 
編集部に戻ったハジメは、蟻田が用意した浮気妻関連の記事に目を通す。その内容に、愕然となるハジメ。すると、ソファで眠っていた玉子が起き出し、ハジメに声をかけた。熱心に記事を見ていたハジメに、「奥さんに浮気でもされてるのかと思った」という玉子。玉子いわく、女性が浮気を始めると、クレジットカードの明細が生活必需品から美容やおしゃれ用品に変わるのだという。ハジメは、そんな玉子に、何故離婚したのか、と尋ねた。すると玉子は、旦那に恋できなくなったからだ、と答える。
 
家に戻ったハジメは、こっそりクレジットカードの明細を調べた。すると玉子の言うように、陶子はジュエリーやエステなどに使っているようだった。そのときハジメは、充電器に置かれた陶子の携帯電話に気づき、迷いながらもそれを手に取った。が、陶子の携帯電話はロックされていた。
 
あくる日、出社したハジメは、トイレで至宝に出会う。どうやら至宝は、あの夜のハジメの動揺ぶりを見て、彼も浮気をしていると思い込んでいるようだった。至宝は、ハジメを法務部まで誘い、妻の君子の話を始めた。君子は、至宝が浮気しているのではないかと疑い、眠っている至宝の足の臭いをこっそり嗅いでいたのだという。続けて至宝は、以前ハジメから聞かれた質問に答えた。ハジメが、浮気の疑いがある妻のメールを盗み見るのは犯罪になるのか、と至宝に尋ねたからだった。至宝によれば、浮気が立証された場合、メールを見ることは許容範囲と見なされるという判例があるのだという。
 
法務部を後にしたハジメは、馬場とともに緒方のマネージャー・久保(市川勇)に会いに行く。約束の場所は、なんとアーリントンホテルだった。ホテルに到着したハジメは、思い切ってホテルのフロント係に、三枝陶子の名前で予約が入っているかどうか尋ねた。結婚記念日に妻が予約した、と嘘をついたのだ。するとフロント係は、スイートルームに予約が入っている、と答える。
 
企画書を忘れてきたハジメは、口頭で久保に取材の趣旨を説明した。しかし、陶子が本当にホテルの予約をしていたことに動揺したハジメは、きちんと伝えることが出来なかった。そんなハジメに苛立ち、席を立つ久保。彼は、しつこいから付き合っただけで、最初から取材を受ける気がなかったのだという。するとハジメは、「緒方なんかいらない! こっちだってあんたみたいなヤツに付き合っている暇はないんだよ」と言い放って席を立ってしまう。
 
ハジメたちが編集部に戻ると、小町のもとに「ボーノ」の編集者・工藤(矢柴俊博)が詰め寄っていた。工藤たちは、創刊3周年の企画として1年以上前から準備していた緒方の表紙とグラビアを先方に断られたのだという。ハジメが久保ともめたのが原因だった。
 
その夜、ハジメは、久保の元に向かった。土砂降りの雨の中、傘を投げ出し、土下座して謝罪するハジメ。久保は、そんなハジメに「プライドは無いのか!」と冷たく言い放った。それでもハジメは土下座を止めず、「守りたいものを守るためなら何だってします!」と叫んだ。そのようすを見ていた緒方は、ハジメの思いを受け止め、「あんた、カッコいいよ」と声をかけた。「大切なものを守るために土下座できる男って、凄いと思う。凄くカッコいい」。緒方は、そう言ってハジメに傘をさしかけた。かつて緒方は、人に頭を下げることが出来ない頑固さや生意気な態度が仇となり、オーケストラのメンバーに演奏をボイコットされたことがあったのだという。
 
結果、緒方は「ボーノ」の取材だけでなく、ハジメたちのインタビューも受けてくれることになった。いきつけの文壇バーで、玉子や轟は、いつもピンチを切り抜けていい結果を出すハジメのことを賞賛する。その席でハジメは、陶子との結婚もそうだったのか、と恵介に尋ねられた。部員たちは、ハジメがどうやって並みいるライバルたちを蹴落として陶子をゲットしたのか、興味津々なのだ。しかし、ハジメは、どうして陶子が自分を選んだのか思い出そうとしても思い出せない、と力なく笑うだけだった。
 
ハジメが帰宅すると、陶子がその帰りを待ちわびていた。陶子は、緊急の用事で会社に行かなくてはならないのだという。チカラを寝かしつけたハジメは、リビングにある戸棚を漁り、大学時代に使っていた望遠鏡を取り出す。ハジメがベランダにその望遠鏡をセットしていると、マンションのワンブロックほど先に車が止まり、助手席から陶子らしき女性が降りるのが見えた。慌ててそこに望遠鏡を向けるハジメ。そこでハジメが見たのは、挨拶する陶子の腕をつかんだ運転席の男の手が、別れを惜しむかのようにゆっくりと離れていくところだった。
 
帰宅した陶子がベッドに入った後、ハジメは、結婚式のときのビデオを見る。陶子に愛を誓う自分の姿を見ながら、涙を流すハジメ。どうすればいいのかわからず、追い詰められたハジメは、蟻田から教えられたQ&Aサイトを開くと、こう打った。「Q.今週、妻が浮気します。僕は、どうしたら良いのでしょうか?問い詰めるべきか、様子を見るべきか? みなさん、教えてください。Xデーまで、あと3日です」と……。
 
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緒方のマネージャーとのくだりで、「現代公論」は創刊50年と言ってませんでしたっけ?
 
 
【関連情報】 インターネット発の連続ドラマの視聴率
フジテレビ「電車男」2005年7月〜9月/視聴率:平均21.2%、最高25.5%
フジテレビ「鬼嫁日記」2005年10月〜12月/視聴率:平均15.4%、最高16.8%
 
 
>> 「今週、妻が浮気します」番組ホームページ
 
ユースケ・サンタマリアと石田ゆり子(今週、妻が浮気します)