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華麗なる一族昨年(2005年)1月期の「日曜劇場」の「輪舞曲(ロンド)」は、「TBSテレビ放送50周年特別企画」という冠が付けられていましたが、この今回の「華麗なる一族」は、「TBS開局55周年記念特別企画」と銘打たれています(オープニングでドラマタイトルに重なる部分の位置が妙=中途半端な位置だったのは何故? 第2話からは自然な位置に変わりましたが)。一見、どちらも同じ創立記念モノのように見えますが、基本ドラマの放映が1年しか違わないのに、片や50周年、片や55周年と、一瞬「???」に映りますが、そんな記念クレジットよりも遥かに目立つのが、「主演・木村拓哉」のクレジットです(TBSでは、2003年1月期の「Good Luck!!」以来の主演)。番組ホームページでは、ドラマのタイトルの次に大きくクレジットされています。
 
原作は、2003年10月から2004年3月に掛けてフジテレビ系にて放映された唐沢寿明主演の「白い巨塔」が、まだ記憶に新しい山崎豊子さんの同名小説で、「週刊新潮」に2年7か月に渡って連載されました。1960年代の政治・官僚・財界による金融再編を背景に、関西有数の都市銀行・阪神銀行のオーナー頭取であり、14代続く万俵家の当主・万俵大介を主人公に、都市銀行再編の流れのなかで、自行の上位銀行への吸収合併を阻止するために必死になる姿を中心に描かれています。が、このドラマでは視点を変えて、長男・鉄平を主人公に、父と子の葛藤を中心とした家族の物語として構成されているとこのことです。
 
その鉄平ですが、いきなり、オープニングと途中とで2度(現在と過去)、同じ場所へと向かうシーンが出て来ますが、これは、初回冒頭の構成としてどうなのでしょう? それぞれのシーンを素直に見ると、物語のエンディングが、鉄平の死で閉じるように見えます。現在のほうは、主人公の鉄平が死に場所を求めて行くシーン=何かに挑んで敗れ去り、結果として死を選ばずにはいられない状況(猟銃自殺?)という感じで(僕の思い過ごしかもしれませんが)。そう見えるシーンを冒頭に置くオープニングというのは、“キムタク”を主人公として構成上、どうなのかと(“キムタク”を主人公にしたからこその、この構成かもしれませんが)。
 
以下、第1話・第2話を見て気になった部分を、思いつくままに(原作は未読、過去の映画版・テレビ版ともに未聴です)。
 
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●セットの豪華さには、目を見張ります。昭和40年代の街並みそのものがセットとは、まったくもって驚きです。セットのなかを路面電車が走り、車が駆け抜けるのですから。
 
●番組ホームページで“自慢”するだけあって(笑)、万俵家も凄いです。ただ、それに比べると、物語的にも重要であるはずの、祖父・啓介の肖像画(絵の質感も年代感も感じられない)と錦鯉の「将軍」(張りぼてのシーラカンスのよう)が、あまりにチープです。バランス感覚がほしいところです。
 
●役者も豪華。主役クラスがゴロゴロ(笑)。連続ドラマにおける制作費に占める役者のギャラと美術費の高さでは、ダントツではないでしょうか?(その手のランキングがあれば、1位は間違いなし?)
 
●「華麗なる」というタイトルとは裏腹に、ちっとも「華麗」ではない家族であり、物語であるのが気になります(笑)。優雅な邸宅暮らしであっても、万俵財閥の経営基盤は磐石ではないようですし(沈まないよう、水面下で必死に足をバタバタさせているかのようです)。経営者としての大介の手腕は、まだ見えてきませんが、経営者としての責任感の自覚(行員とその家族を守ろうという意識)は、しっかりしているようです。
 
●この時代、個室よりも、衆目の前での食事と写真撮影のほうが、ずっと上流なのでしょうか? 一族の新年を迎えるのにふさわしい環境のようには、見えないのですが(笑)。周囲に見せる快感?
 
●同じく、この時代に「メガバンク」という言い方は、あったのでしょうか? 「メガバンク」という言葉が飛び交うセリフに違和感を覚えました。
 
●“キムタク”は、よくも悪くもやっぱり“キムタク”ですね。木村拓哉が役を演じているというよりも、“キムタク”に合わせてドラマ全体が構成されているかのようです。製鉄所での「事故勃発?」なスペクタルなシーンは、鉄平のキャラ=社員たちとの関係性を描くためでしょうか? それとも、ありふれた日常? どちらにしろ、あまりに冗長すぎるシーンです。
 
●倍賞千恵子の淡々としたナレーションは、狙いでしょうか? 何かの音声ガイダンスのような語り調子の平版さに、違和感を覚えます。大げさすぎるのは逆効果ですが、といって、あまりに素っ気ないのもどうかと思います。ナレーションになると、こちらの心が妙にクールダウンしてしまいます。父と子のドラマのようなので、ナレーションを母親目線で通すのも手ではないかと感じました。
 
●その父親・大介は、息子・鉄平の、何を恐れているのでしょうか?(妻とのベッドに愛人を招き入れて、何を企んでいるのでしょう? こっちは単なる“エロ”?) 父・大介と子・鉄平をつなぐ存在=大介の妻であり、鉄平の母である寧子の役割設定、描かれ方が、ドラマの見応えのありなしのカギになるような気がします。
 
●フジテレビの平成版「白い巨塔」同様、骨太な人間ドラマを予感させる展開です。だからこそ、そして「記念作品」と銘打つなら、1クールではなく、2クール掛けて、じっくり描かれてもよいような気がします。
 
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●第1話のあらすじ(番組ホームページより)
 
時は1960年代後半、大阪万博の成功を呼びかけるポスターなどが数多く貼られている神戸。そんな時代に、万俵鉄平(木村拓哉)は、大いなる希望に満ちていた。鉄平が専務を務める、阪神特殊製鋼は、その名の通り、特殊な性能を持つ鉄を作る会社。しかも、ここの所次々と新しい技術を開発し、様々なメーカーからの注文が相次ぐようになっていた。
 
その鉄平の父・万俵大介(北大路欣也)は、関西有数の都市銀行のオーナー頭取。万俵家では、毎年正月を、美しい英虞湾を見渡す高台に立つ豪華な、志摩観光ホテルで過ごすことになっていた。父・大介を中心に、大介の銀行の本店で貸付課長をしている二男の銀平(山本耕史)、既に嫁いだ長女の一子(吹石一恵)、その長女の夫で、大蔵省主計局次長・美馬中(仲村トオル)、大学を出たばかりの二女で、現在花嫁修業中の二子(相武紗季)、彼らの母親の寧子(原田美枝子)、鉄平の妻・早苗(長谷川京子)、そしてもうひとり妖艶で聡明そうな女性がひとり。彼女の名は、高須相子(鈴木京香)。
 
相子は、万俵家の子供たちの家庭教師としてやってきたが、今は、万俵家の発展のためにはなくてはならない存在の女性として、この年末年始の一家の催しにも必ず参加しているのだ。その一族は、鉄平の到着を待っていた。大介が、もう待ちきれないとばかりに痺れを切らしたところに、鉄平がやってきた。一族は、毎年恒例の記念写真を撮影した。鉄平が遅れてきたというその重い雰囲気の通り、今年のこの会は、一族穏やかな気持ちでは臨んでいなかった。
 
それは金融再編のニュースのため。そんなニュースが押し寄せている時に、長男の鉄平は今後の阪神特殊製鋼の発展、ついては日本経済の発展のために、独自に高炉を作りたい、そのためにメインバンクである、阪神銀行から是非追加融資をお願いしたいと父・大介に願い出る。しかし、父・大介は、非情な決断を下す。その一件から、鉄平の人生の歯車が大きく狂い始める。
 
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●第2話のあらすじ(番組ホームページより)
 
ついに万俵鉄平(木村拓哉)は高炉建設という夢に向かって歩き始めた。彼は建設が成就するまで、帝国製鉄による故意の供給遅延を何とか凌ごうと従業員たちを鼓舞していた。鉄平は従業員たちにも高炉建設の決定を告げたのだ。拍手と歓声で迎えてくれた従業員たちとは相反して、経理担当常務の錢高(西村雅彦)は溜息をついていた。それもそのはず、実は、メインバンクである阪神銀行からの融資の回答は未だに届いていなかったのだ。
 
高炉建設の決定を聞いて何より喜んだのは、鉄平を慕っている四々彦(成宮寛貴)だ。彼は、その決定を聞いたその日に、鉄平に妹の二子(相武紗季)と付き合っていることを伝える。鉄平はその報告にとても喜んだ。万俵家という歪んだ家庭環境で育った妹が、地位や名誉に関係なく純粋に人を好きになっているということに。
 
一方その頃、父・大介(北大路欣也)にも激動の波が押し寄せつつあった。永田(津川雅彦)が大臣を担う大蔵省が金融再編の動きを急速に加速していたのだ。メガバンクが存在しない日本では海外からの代金融資本に太刀打ちできないため、12行ある都市銀行を4行か5行に纏め上げようとしていたのだ。今まさに、大介のところに、阪神銀行の大亀専務(武田鉄矢)と芥川東京支店長(小林隆)がその、吸収合併される銀行が関西の銀行らしいという報告に来ていたのだ。危機を感じた大介は、急遽大蔵省主計局に勤務する娘婿の美馬(仲村トオル)を呼び出し、大同銀行など都市銀行預金順位5位から9位の、大蔵省門外不出の極秘文書を揃えて欲しいと頼んでいた。
 
時期を同じくして、預金量都市銀行第5位の大同銀行の三雲頭取(柳葉敏郎)は、鉄平の阪神特殊製鋼への多額融資を決定していた。
 
 
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