ブログネタ
ドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 に参加中!
 
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン第1話から第3話に至る、長い長いイントロダクションを経て、第4話にして、やっとドラマが始まった気がします。演技・演出・映像・音楽(効果)等、すべてのパートのつながりが、これまでで一番うまくまとまっていたと思います。コブクロには怨みはありませんが(笑)、これまでのように、ここぞという見せ場で「蕾」が出しゃばらないところが、何よりよかったです。このドラマのテイストを思うと、主題歌をガンガン響かせるよりも、しっとりしたインストゥルメンタルのサウンドトラックで静かに場面を支えるほうが、ドラマ的には落ち着きがいいと思います。今回流れたサウンドトラックのメロディーのひとつひとつは、どれもシーンにしっくり来るものばかりでした(サウンドトラック盤が欲しくなりました)。
 
雅也は、やっと自分の足で歩き始め(前向きさが清々しいですね)、オカンも、自分の店を始めたばかりだというのに(役柄と役者の年齢が一致してきました)、そんなささやかな幸せも、長くは続かず……。ありがちな展開といったら、それまでですが、何とも皮肉なものです。ありがちな……といえば、雅也のイラスト採用のくだりもそうでした。「業界研究」と称して、他雑誌の例を参考にして本人が「完璧!」と思っても、上がったものは「どこかで見たような」タッチとなり、担当編集者のOKは出ず、と。編集者は、雅也がこれまでに書きためたイラストを見て、可能性(使ってみるか)を感じたのですから、まずは自分の持ち味で真っ向勝負しなければ、ですよね。
 
これまでの雅也だったら、腐って終わりだったと思いますが、今回の雅也は違いました。すぐにそれに気付いて、書き直した作品を再度持ち込み、念願の掲載が決まりました。それを知ったオカンは、ありったけの載誌を買い込み、周囲の人たちに息子を自慢します。これもドラマでは、よくあるパターンですが、これまで描かれてきたオカンのキャラからすると、まさにぴったりですね。テレビの前のこちらも、オカンの手にした本でやっとイラストが拝めるという、じらされ展開。最後まで絵を見せないのかと思ったくらいです(意外にささやかなカットでしたが、リリーさん、ご本人の作品でしょうか?)。
 
まなみだけでなく、鳴沢も雅也のことを憧れていたのですね。自分は、雅也のように、絵で食って行こうと腹を括れなかったと。なれるかわからない世界よりも、自分が寄り掛かれる就社を選んだと。鳴沢の気持ちは、卒業時に誰もが一度は迷う別れ道ですね。思えば、僕も飛び込みたかった世界がありましたが、鳴沢と同じく、腹を括れませんでした。ひとりでやっていくのが怖くて。会社というシステムに所属して、与えられた役割をこなしながら、仕事を覚えながら、一人前を目指してと、何らかのレールがないと歩くのが怖い自分。自分がレールを敷くのは不安で不安で仕方なくて。雅也と同じ歳の頃の自分を、ちょっぴり美化しつつも、懐かしさと一緒に思い出させる今宵のエピソードでした。
 
----------
 
●第4話のあらすじ(番組ホームページより)
 
中川雅也(速水もこみち)の祖母で、栄子(倍賞美津子)の母、藤本ハル(赤木春恵)が亡くなった。祖母に何もしてあげられなかった悔しさからか、雅也は徳本寛人(高岡蒼甫)やレオ・リー(チェン・ボーリン)に紹介されたアルバイトに励みだす。そのため、もとのアパートに戻ることも出来た。そんな時、山田耕平(柄本佑)も再び雅也を頼って東京に出てくる。水も電気も通うようになった部屋に喜ぶ耕平に雅也は、今度はキチンと暮らそうと思うと宣言しながら絵を描いている。床には“かっぱ”という字が描かれた紙が何枚も転がっていて…。
 
雅也が描いた“かっぱ”の字は、筑豊の小料理店の暖簾になっていた。それは、栄子が知り合いから経営を引き継いだ店。栄子は開店準備を手伝いに来た妹の香苗(浅田美代子)に暖簾を自慢する。また、店内の品書きは、離れて暮らす夫の兆治(泉谷しげる)が書いたものだった。香苗は自分の食堂も引き続き手伝うと言う栄子が心配。だが、栄子は東京の雅也が頑張っているから、自分も頑張ると明るく答えた。そして“かっぱ”が開店する。店の経営を心配して電話してきた雅也と陽気に話す栄子。だが、栄子は電話を切った後、首に違和感を覚える。
 
借金も徐々に返し、少しは生活に余裕が出てきた雅也は、久しぶりに佐々木まなみ(香椎由宇)や鳴沢一(平岡祐太)たち学生時代の仲間と飲むことに。家でイラストを描いていると言う雅也に、鳴沢はイラストレーターを探している編集者を紹介すると約束して仕事に戻って行った。帰り道に雅也はまなみと話す機会を得る。今度イラストを見てみたいと言うまなみに、雅也は頷いた。
 
約束通り、鳴沢は雅也に雑誌編集者を紹介してくれた。雅也が書き溜めたイラストを眺めた編集者は仕事を回してくれることに。早速、イラスト作成の見本にと雑誌をたくさん買い込んでアパートに戻った雅也は、イラストに専念しようとするのだが、耕平たち住人がうるさくて集中できない。とうとう、雅也は部屋から住人たちを追い出した。耕平が廊下に出ると、住人共同のピンク電話が鳴る。相手は栄子。耕平から雅也の仕事を聞いた栄子は安心して電話を切るのだが、立ちくらみを覚え…。
 
体調不良を感じる栄子は、ついに病院へと向かう。当初は貧血だと答えた医師だったが、栄子が首に違和感があると言うと精密検査を実施。その結果、栄子の甲状腺に癌が発見された。しかも、癌は声帯にまで広がっているという。店の客の前では陽気さを装う栄子だが、最後の客が帰ると雅也に電話をかける。しかし、イラストに真剣に取り組もうとする雅也の声を聞いた栄子は、自分の病気を伝えることが出来なかった。栄子は1人、声帯を取らずに手術を受けることを決意。雅也に伝えてないことを知った香苗は、すぐに電話をかける。だが、まなみにイラストを見せに行こうとしていた雅也は、話もそこそこに電話を切ってしまった。
 
まなみと会った雅也は約束通りイラストを見せる。イラストを褒めるまなみを、雅也は食事に誘った。つかの間のデートの途中、雅也は思い出して香苗に電話をかける。そして、雅也は栄子の病気を知った。まなみとのデートを終えた雅也は、うかれていた自分に恥じながらアパートに戻る。と、ちょうど栄子から電話が。栄子は、雑誌に掲載された雅也のイラストを褒めてはしゃいでいる。言葉を制した雅也は、病気のことを言わなかったことを責めた。雅也は、手術のこともきちんと考えたほうが良いと言うのだが、栄子はもう決めてしまったとキッパリ。声帯を温存するのは、雅也と話せなるからだと…。雅也は、アパートを飛び出した。一路、栄子のもとへと…。
 
 
>> 月曜ドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」ホームページ
>> スペシャルドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」ホームページ
>> 映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」ホームページ
 
倍賞美津子(東京タワー)