ブログネタ
冗談じゃない! に参加中!
 
TBS「冗談じゃない!」第1話主演の織田裕二にとっては「ラストクリスマス」(フジテレビ/2004年10月〜12月)以来の連続ドラマ主演&出演で、初めてのホームコメディ作品です。思わず「冗談じゃない!」と口にしたくなるようなトラブルに次から次へと見舞われるという、わかりやすいストーリーですが、伴一彦さんの脚本をはじめ、主役・脇役関係なく、きっちり演技ができる役者陣の起用により、安心して見ていられるドラマに仕上がっています(このドラマを見た後では、一昨日の同じTBSの「特急田中3号」の出来の厳しさが、より際立って感じられます)。コメディは、力のある役者が、役になりきって見せてこそ、脚本が活き、見ているこちらが笑いに引き込まれるという、当たり前のことを再確認させた初回でした。その反面、ドラマとしては、あまりにオーソドックスかつ、予定調和な展開に、物足りなさを感じるという声もあると思いますが、日曜夜の放送時間枠にマッチした肩の凝らないひと息つけるドラマであり、「日曜劇場」枠に相応しい出来だと思います。
 
40歳の高村圭太(織田裕二)は、大手電機メーカー、パシフィック電機の戦略デジタル商品開発所・機構設計グループのエース設計者。趣味の格闘技観戦で出会った、20歳年下でフランス生まれの帰国子女・絵恋(上野樹里)に惹かれ、結婚を決意し、絵恋の両親に結婚を認めてもらうため、実家のあるフランスのニースを訪れます。ところが、絵恋の母親は、20年前の学生の頃つきあっていた年上の女性・理衣(大竹しのぶ)でした(「冗談じゃない!」その1)。実は、交際当時、理衣は、突然フランスへ留学してしまい、それっきりになっていました(プラトニックな関係のまま、自然消滅。ずっと「さよなら」をハッキリ告げたいと思っていた)。親の世代に近い歳の差に気になっていたのに加えて、それが昔の恋人の娘ということに至って、絵恋との結婚を迷う圭太でしたが、絵恋の父・壮平(草刈正雄)とのやり取りを通じて迷いが吹っ切れ、絵恋との結婚式を挙げて日本に戻りますが、そんな圭太を迎えたのは、パシフィック電機が経営不振で5,000人のリストラを敢行とのニュース(「冗談じゃない!」その2)。さらに、圭太自身もリストラの対象となっていて、は熊本への転勤を伴う営業部への異動か早期退職かを迫られ(「冗談じゃない!」その3)、茫然自失となっているところに、突然、理衣が転がり込んで来ます。しかも、理由を明らかにしないまま、「しばらく泊めて。1週間か、1か月か、1年か、ずっとか……」と言い出す始末(「冗談じゃない!」その4)。新居の隣には、大学時代の同級生にして、圭太と理衣の関係を知る山田(田口浩正)が引っ越してくるし(「冗談じゃない!」その5)。どうなる、圭太? な初回でした。
 
昔の恋人の娘との結婚というのは、昨今の晩婚化においては、現実でもありえそうに思える設定ですが、圭太の20年前の恋人・理衣を大竹しのぶ(あんぐりと口を開けると「オバQ」に見えてしまいます)にした配役には、意義ありです(笑)。見た目的には、ふたりは元恋人に見えません。理衣は圭太の5歳年上の設定ですが、大竹しのぶさんの演技力を持ってしても、ふたりが20年前につきあっていたという設定には無理を感じます(連続ドラマの「東京タワー」が、若かりし日のオカンも倍賞美津子さんのワンキャストでキャスティングしていて、大きな違和感がありましたが、それに近いものがあります)。圭太の娘という設定でもおかしくはない絵恋ですが、理衣は、圭太の昔の恋人というよりも、圭太の母親(または父の後妻)という設定のほうが、まだしっくりきます。
 
可憐さと気の強さと自由奔放さがあふれる絵恋ですが、上野樹里さんの演技からは、ところどころに「のだめ」の片鱗が感じられ、ちょっと興ざめでした(もっと別の引き出しも持っている役者さんだと思うのですが)。絵恋の父・壮平は、日本人よりもフランス人として設定したほうがストーリー的にはよかったのではないかと思います。フランス生まれのフランス育ちという設定と、草刈正雄さんのキャスティングには違和感はありませんが、現地ロケも含めたドラマのスケール感が小さくまとまってしまったように感じます。圭太と別れて海外に出た理衣が、日本人ではなく、外国人を選んだほうが、ストーリーも膨らむのではないかと思いますし。
 
音楽の佐藤直紀さんは、好きな作曲家のひとりですが、今回の曲は今ひとつに感じました。というのは、同じ作曲者によるものとはいえ、テーマ曲の端々から「ウォーターボーイズ」の面影が強く感じられるからです。エンディングテーマ「Hug, Hug」は、これまでの織田裕二さんの主演作同様、自身が歌っていますが、個人的には、エンディングテーマを歌われるのは遠慮いただきたと思います(笑)。作品全体に対して「織田裕二印」の“焼印”のように見えてしまい、ドラマの後味が、ストーリー(脚本)よりも織田裕二を色濃く感じさせてしまいますので(ドラマを見たというよりも、織田裕二を見たという余韻)。
 
ところで、理衣が3人の娘を残してまで日本に来た理由は、何なのでしょうね? 次回も楽しみです。
 
----------
 
■主なキャスト
 
<高村夫婦>
 高村圭太 : 織田裕二
 高村絵恋(えれん) : 上野樹里
 
<広瀬家>
 広瀬理衣 : 大竹しのぶ
 広瀬壮平 : 草刈正雄
 広瀬香恋(かれん) : 仲 里依紗
 広瀬世恋(せれん) : 菅野莉央
 広瀬未恋(みれん) : 森迫永依
 
<隣人にして圭太の大学時代の同級生とその息子>
 山田元雄 : 田口浩正
 山田 朗 : 荒井健太郎
 
<絵恋の大学の同級生>
 友田 聡 : 田中 圭
 岩崎 舞 : 立川絵理
 
<ベルファミーユ>
 野々村冴子 : 飯島直子
 
<SGフーズ>
 杉田修造 : 高田純次
 
<パシフィック電機(圭太の上司)>
 佐々木 : 小林すすむ
 
 
>> 「冗談じゃない!」番組ホームページ
 
TBS「冗談じゃない!」第1話