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長澤まさみ(プロポーズ大作戦)「プロポーズ大作戦」と聞くと、「フィーリングカップル5対5」でおなじみの、横山やすし・西川きよしが司会をしていた恋愛バラエティ番組(1973年4月〜1985年3月)を思い起こします。なので、ドラマのタイトルを耳にしたときは、恋愛をテーマにしたドタバタなコメディを想像してしまいました。とはいえ、まずは見てみなければわからないと、チャンネルを合わせたら、三上博史がいきなりの登場でびっくりです(三上博史が登場するなんて、PRされていましたっけ?)。ひいきの役者さんが出ているというだけで、一気に好感度アップという、何ともいいかげんな視聴者です、私は(笑)。
 
礼(長澤まさみの)と哲也(藤木直人)の結婚式と披露宴の進行を軸に、妖精(三上博史)の印象的な語りと、それと対をなすかのような健(山下智久)の独白が、テンポのよいカメラワークと映像にマッチした音楽とあいまって心地よいリズムを醸し出し、ドラマの世界にすっと引き込まれる、キャッチーな序盤の展開。まずは、つかみは合格です。こんなタイトルとはいえ(失礼!)、さすがは“月9”枠と思ったのも束の間、せっかくの流れと雰囲気を、頻繁なCMが乱します(ムッ)。最近は、初回のつかみ対策で、ドラマの序盤を一気に見せる展開も少なくないなか、本作は、ここぞというところで割って入るCMタイム。健が「もう一度やり直したい」と願う前半の山場のくだりに入るまで、盛り上がってはクールダウンの度重なる繰り返しには、少々閉口でした。
 
もっとも、CMの入れ方うんぬんよりも、イントロダクションが冗長すぎるため、何度もCMを入れなければならなかった、という言い方もできるかもしれませんが。スライドショーがキーワードになるとは思わず、礼と哲也のキスシーンあたりで「戻りたい!」な展開になるように見えたので、結婚式が何ごともなく終わって披露宴に移ったときには、「えっ?」という思い(=いつになったら物語が始まるの?)に捕らわれたのも事実です。スライドショーまで引っ張る必要があったのなら、マラソン等の余分なエピソードを端折って(次回以降の重要な伏線なのかもしれませんが)、頭20分ぐらいでタイムスリップという感じの、もっとスピーディーな展開にしたほうが適切だったかもしれません。
 
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■第1話のあらすじ(番組ホームページより)
 
スーツの上着に袖を通しながら慌てた様子で走る岩瀬健(山下智久)。向かう先は、幼なじみの吉田礼(長澤まさみ)の結婚式だ。教会の控え室では、ウエディングドレス姿の礼が親友・奥エリ(榮倉奈々)と思い出話に花を咲かせている。表では、高校時代からのくされ縁である友人たち・榎戸幹雄(平岡祐太)と鶴見尚(濱田岳)が健の到着を今か今かと待ちかまえていた。
 
何とか式に間に合った健だが心は晴れない。美しい新婦・礼と新郎・多田哲也(藤木直人)が誓いのキス。健にとって世界で一番好きな人・礼が今、他の男性と結婚していく。幼なじみであるが故に、健は礼への想いをずっと伝えられなかったのだ。
 
そんな健が、披露宴ではふたりのためにスピーチまですることになる。そして、スライドショーが始まり、スクリーンには幸せそうなふたりの姿が次々に映し出される。健は、その隅に写っているふがいない自分の姿を見るうちに、強烈な後悔の念に襲われる。「あのころに戻ってやり直したい!」と。すると、突然どこからか“妖精”を名乗る男(三上博史)が現れ、「そんなに戻りたいなら戻してやる」と、健をスライドに映る過去にタイムスリップさせた。
 
次の瞬間、健は野球場にいた。2001年7月の高校野球東京都予選大会の試合中だ。スタンドでは礼やエリたちが応援している。代打の指名を受けてバッターボックスに立った健は、突然ピッチャーの配球を思い出し、フェンス直撃のヒットを放って全力で走る。しかしその時また思い出した。「この後、尚が三振して負けるんだ!」。チームメイトたちの制止の声など聞こえないかのように、躊躇なく三塁をけって猛然と走る健。ホームベースに滑り込むのだが、哀れ、健は尚の三振を阻止してチームを勝利に導くことはできず、自らのアウトでゲームセットとなる。
 
何も変えられなかったと悔やむ健に、礼が近づいた。落ち込む健に、これが最後なのはマネージャーの自分も同じだと礼。と、健はふと気づく。自分は礼を甲子園につれて行くという約束のために走ったのだと。それを聞いた礼は、自分も健を信じていたと言う。その後、野球部の集合写真が撮影されたその瞬間、健は、元の披露宴会場に戻っていた。しかも、スライドは始まったばかり。だが、礼は多田の横。結局、何も変わらなかったと思う健だが、野球部の集合写真は変化していた。泣き顔だった礼が笑顔になっている。
 
すると、またもや妖精が現れ、せっかく過去に戻ったのに他にやり方がなかったのかと揶揄される健。健は、もう一度過去に戻して欲しいと妖精に懇願する。だが、妖精は同じ写真には2度と戻れないと言って消えてしまう。「同じ写真には?」。妖精の言葉に引っ掛かりを感じる健。スライドは、野球部の写真が消えて、次の写真に。いつもの5人で写っている写真だが、満面の笑みを浮かべるエリ、幹雄、尚にひきかえ、礼はふてくされた表情で、健を突き飛ばしている。なのに、健が、その時何があったのか思い出せない。
 
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健の空振り三振で試合が終わったように見えていたので、最初は、酔ったままタイムスリップした健が、酔いのふらつきのおかげヒットを打って逆転という展開になるのかと思っていたら、事実は、三塁打を打って出塁するものの、次の尚が三振してゲームセットだったのですね。で、流れを変えるには自分だけが頼りと、果敢にもホームを狙うものの、あえなくアウトと、「結果を知っていてやり直したにも関わらず、そう簡単には流れは変わらなかった」という捻りの効いた展開に好感です。
 
タイムスリップして、ある時点からやり直すのではなく、写真という形で定着された時間のなかから戻る時間を選び、写真が撮られる少し前の過去に戻り、写真が撮られた時間が来る再び今に戻って来るというのが、このドラマでのタイムスリップの“お約束ごと”のようです。同じ過去の時間には2度は戻れない=やり直しは1度きり、というルールもあるようです。「どうしてそういうルールになっているか?」という突っ込みはさておき、ドラマとして魅せる設定だと思います。
 
今に戻ると、式のスライドショーで映されていた、試合後の集合写真の礼は、過去に戻る前とは違って、泣き顔から笑顔に変わっていたという、やり直しの結果を写真に語らせる見せ方も好感です。結果は変わらないものの、ほんの少しだけ、流れが変わっていると。ところが、今度は、記憶にない、ふてくされた表情の礼の写真が映し出されていて……。その真相は次回という、次回が待ち遠しくなる、うまいエンディングです(その表情は、元から=健が忘れているだけなのか、今回のタイムスリップとの関係があるのか、どうなのでしょう?)。
 
フジテレビの番組紹介記事によれば、このドラマは、《大好きな女性に想いを告げられぬまま彼女の結婚式に出る羽目になってしまった男が、過去をもう一度やり直すチャンスをもらったことで、他の男性に奪われてしまった彼女を取り戻すべく奮闘するラブコメディ》だそうで、《思春期から大人になるまでの7年間の恋ごころと友情》が、明るいタッチで描かれるとのこと。よくある「過去に戻ってのやり直し」→「めでたしめでたし」というパターンではなく、毎回、披露宴のシーンから健が過去にタイムスリップして、最後に再び披露宴に戻ってくるというリプレイスタイルが基本パターンだそうです。毎回の過去へのタイムスリップを通して、結婚式に至るまでの7年間に、健と礼に何が起こったのか、その過去が徐々に明らかになるという展開ということは(最後は、戻ってみたら新郎の席に自分がいた、というエンディングになるのでしょうか?)、長澤まさみさんの素敵なウェディングドレス姿が、毎週見られるのでしょうか(だったら、うれしい)。
 
ところで、過去に戻った健が荒川静香のことを口にしたら、幹雄は「何それ?」な反応でしたが、2001年時点の荒川静香な知名度は、そんなところだったのでしょうか? 僕は、たまたま「ナンバー」の記事で、中学生時代からの活躍を知っていたので、思わず「何で知らないんだ!」と突っ込んでしまいましたが(笑)。
 
高校時代の礼を演じる長澤まさみさんの演技は、広末涼子さんとダブって見えます。声もセリフの言い回しも、天真爛漫さも健への突っ込みも、これまでに広末涼子さんが演じてきたキャラに似たものを感じます。
 
長澤まさみさんは、キスシーンはNGなのでしょうか? 結婚式の山場で「さぁ」という次の瞬間、微笑み合うふたりのカットになりますが、映像的には「キスのあと」というよりも、途中を端折った唐突な感じに映り、シーンのつながりが不自然に感じました。素敵なシーンだっただけに、キスシーンがNGならNGで、もっと見せ方に工夫がほしかったと思います。
 
三上博史さん演じる、うさん臭い「妖精」は、とても魅力的なキャラです。前記の記事によれば、《結婚式場に住む妖精。見た目は式に出席しているなぞの親戚といった風体だが、「愛」というものに振り回される人間たちに対する深い憐憫を持ち、ダメなヤツほど応援してやりたくなる判官びいきのところがある。ダメな男・代表ともいえる健を、思い出の写真にタイムスリップさせてくれることに》《妖精ながらも「過去にいろいろあったんだろうな」と思わせるビターな雰囲気。人生や恋愛について蘊蓄を語りたがるが、健のような若輩者がまじめに受け止めてもあまり役にたちそうにない》というのが基本設定だそうですが、今回も「結婚相手は一番好きな人ではなく、二番目に好きな人を選んだ方がいい」「男は女の最初の恋人になりたがるが、女は男の最後の恋人になりたがる」「一番好きな相手は、失おうとする瞬間に、この人だったと気付く」と健に蘊蓄を語りますが、健には通じていないようです。毎回繰り広げられるであろう、妖精と健の会話が楽しみです(ただ、戻ることを求める掛け声が「ハレルヤ、チャンス!」というのは、ちょっぴり違和感です)。
 
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■主なキャスト
 
<今頃礼への思いに気付いた男>
 岩瀬 健 : 山下智久
 
<新郎・新婦>
 多田哲也 : 藤木直人
 吉田 礼 : 長澤まさみ
 
<立修大学附属高校野球部&監督>
 榎戸幹雄 : 平岡 祐太
 鶴見 尚 : 濱田 岳
 奥 エリ : 榮倉奈々
 伊藤松憲 : 松重豊
 
<結婚式場に住み着いている妖精>
 妖精 : 三上博史
 
<礼の両親>
 吉田貴礼 : 森本レオ
 吉田礼奈 : 宮崎美子
 
 
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プロポーズ大作戦