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ハーレイ(地球へ…)ミュウの力に目覚め、思念の力が暴走し、成層圏へ向かって飛び続けるジョミー(暴走する「エヴァンゲリオン」のようです)。すでに命が尽き掛けようとしてソルジャー・ブルーですが、最後の力を振り絞って、単身ジョミー救出に向かいます。ブルーは、残された命を掛けて、自らの記憶と想いをジョミーに伝えます。ブルーの思いを受け止めたジョミーは、ミュウとして生きていることを決心します。「ミュウのために」、あるいは「自分のような悲劇を繰り返さないために」という、14歳にしては出来過ぎな感じもする全体志向の使命感あふれるセリフ展開を控えて、「ソルジャー・ブルーを信じる」という“人と人との個人的も思い・信頼から始まる第一歩”というセリフの振り方はテレビドラマも含めて、最近の流行りのような気もしますが、ジョミーというキャラを、物語本来のポジションにつかせるための、物語全体のイントロダクションとしては、自然で共感を呼ぶ展開になっていたと思います。
 
ジョミーとブルーからアタラクシアからの追撃部隊を引き付けるために、キャプテン・ハーレイは、雲海の底から母船シャングリラを浮上させますが(シャングリラ上方からのシルエットを見て、「マイティジャック」を思い起こしました)、ストーリーの文脈上、ハーレイの判断は、どうなのでしょう? ジョミーのあまりに強大なパワーという描かれ方からすると(身体ひとつで宇宙にまで行ってしまうのですから=宇宙にまで飛び出すのは、やり過ぎな気がします。あまりに人間を超え過ぎますので、逆に物語の世界観への共感を薄めるものになるのではないでしょうか?)、母船での援護は、ハーレイの懸命というよりも、不用意な行為に見えてしまいます。「ミュウを一網打尽にできる」と、攻撃の手は母船に向きましたが、艦の被害も小さくはありません。もっとも、本格的な戦闘は300年間ぶりとのことなので(?)、ブルーの寿命が尽き掛けているという非常事態の認識と、コミュニティ全体の団結を引き締めるためには、結果的によい機会になったのかもしれませんが。なんていうのは、野暮な屁理屈ですが(笑)、小杉十郎太さんの魅力的な声とともに、魅せる艦長キャラのハーレイ様様なエピソードでもありました。
 
ミュウの戦闘は、攻撃担当や防御担当などに分かれての、それぞれの思念の力をもとにした、意外にアナログな分業体制(「スター・トレック」の「ボーグ」のような、個々の身体を生体パーツのごとくユニット連結するようなシステムを想像していました)。被弾すると「機関部!」というような調子には、「宇宙戦艦ヤマト」を思い起こしたり、シールドのパーセンテージをチェックしながらの戦闘は「スター・トレック」のそれだったり(個人的な思い入れの強さというだけで、「スター・トレック」がオリジナルとか元祖という意味ではありません)、装甲に食い込むミサイルの動きには「エウレカセブン」の対コーラリアン兵器「オレンジ」を思わせたりと、30年前に描かれた壮大な物語が、以降につくられた作品を通じて蓄積された制作ノウハウのフィードバックを受けて、新たに甦ったという印象です。そんな印象の本作を、30年前に原作に夢中になったかつてのファンの方は、どのようにご覧になっているのでしょうか? 僕は、年齢的には“かつてのファン”ながら、見ている立場は、初めて目にするファンですが、最初は、少女漫画なテイストのキャラに少々引きましたが、今回の第4話で、一気に引き込まれました。
 
最高指導者的な立場のブルーですが、ブルーの言うことは絶対というわけではないようですね。4話までに描かれたミュウの設定から考えると、今回のエンディングのように、ブルーが直接的に呼びかけなくても、その思いや考えが、思念という形でミュウたちに伝わるのではないかと想像されるのですが、ブルーの真意を慮ろうとはせずに、ジョミーに悪意を向ける者も、まだ多数いる模様。ブルーの“公認後継者”であるジョミーですが、その前途は、なかなか険しそうです。でも、ジョミーを責める声の主は、その行為はジョミーに起因するものではなく、ジョミーが育てられた環境によるものだということを、もう少し理解するべきだと“見えて”しまいます。この世界の「成人検査」がどのようなものなのか、まだその全貌は見えませんが、まだ14歳なんです。ジョミーと周囲との溝が、これからの展開に不可欠な設定のひとつなのかもしれませんが、あまりにそのような非難が続くようだと、物語の魅力に水を差すことになるのではないかとの危惧を覚えます。ジョミーに対するブルーの“詫びの言葉”と、ジョミーの決心を耳にしての安らかなブルーの表情が印象的だっただっただけに、周囲の無理解ぶりが余計に際立つ展開でした。そんな不安と新たな期待に満ちた第4話でした。
 
毎話、少しずつ明らかになる物語の設定と世界観、今回は、ソルジャー・ブルーの記憶を通して、物語の核となる部分も語られました。
 
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●ブルーは、公式には一番最初にミュウとして認識された存在のようです。ただ、ミュウの存在は、ブルーの確認以前から予見されていた模様。「成人検査」を行なう理由や経緯等はまだ描かれてはいないものの、初期の「成人検査」でも、今同様に記憶が消去されていましたが、その理由も今のところは不明です(ミュウとしての人の突然変異は、「成人検査」が引き金とのことですが、記憶を消す理由は何なのでしょう?)。
 
●その「成人検査」は、国家としての意志によるものというよりも、全体をコントロールしているコンピューターの意志のようです。コンピューターのほうが、人間よりも上位に置かれている社会のように見えます(そのコンピューターをつくったのは=プログラムしたのは、人間なのに、どうしてこんな世界になってのでしょうか?)。
 
●母船シャングリラが300年前にブルーたちが政府から奪ったものであることは、前話までで語られていましたが、大きさも形も、当初のものとは似ても似つかないものですね。どのようにして、改造・改装していったのでしょうか?
 
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今回は、3Dと2Dのなじませ方の違和感は、それほどでもなかったと思います。敵戦闘機の編隊が爆撃しながらシャングリラの上を飛び交う様は、実写を思わせるスケール感の、見応えのある作画でした。このクオリティをキープしてほしいものです。
 
 
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