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機動戦士ガンダム00(ガンダムデュナメス)毎回、おもしろいことはおもしろいのですが、もう20話を過ぎたというのに、それだけの話数を見たという充実感がありません。物語そのものは本質的なところで足踏み状態のまま、いっこうに深くならず、量産型ガンダムの登場など、戦闘シーンは魅せるものの、そのあたりの見せ方も断片的でダイジェストの連続のよう。印象的なセリフが多いわりには、それが次へと続いていない気がします。登場人物が多彩なわりには、いつまでたってもそれぞれのキャラが(特に主役陣が)物語の世界で自律的に動かず、物語の進行役として制作陣に“動かされている感”が抜けません。今のこの時代と地続きである近未来における「武力による戦争の根絶」という大風呂敷を広げるならば、描かなければならないことがもっとたくさんあるはずです。
 
作品世界のイントロダクションとしてに何度も語られてきた、ソレスタルビーイングが世界を相手に喧嘩を売ろうという目的の前提である、ユニオン・人類革新連盟・AEUの3つの超大国群が、己の威信と繁栄のために大いなるゼロサムゲームを続ける終わりのない戦いの世界……という現実が、ソレスタルビーイングが恒久的な平和のためにはこうするしかないというほど、困った世界には見えていません。というか、ソレスタルビーイングの存在ひとつで早々と、すでにそれぞれの国家群が抱える事情や自国の利益や権力者のメンツなど、それぞれの思惑と駆け引きといった、ひとつになれない事情が存在しなかったのような一致団結マインド。今回、終盤にAEUの「GNドライブの解析と量産を急げ」というセリフもありましたが、基本的には、互いに相手を出し抜こうとか、疑似GNドライブを取り合う駆け引きもなく……というのは、打倒ガンダムによって世界がひとつにまとまり……というよりも、元から世界はそれほど3強により分裂していたのではないように映ります。
 
ソレスタルビーイング対3国家群改め国連軍の戦いが、何のためのなのか、次第にわかりにくくなってきたように思えます。「武力による戦争の根絶」という大前提は何だか尻つぼみ気味だし、といって、世界がひとつになるべき理由や理想が語られるでもなく(人類が宇宙に出るには……なセリフがあってにしても)、世界に変革をもたらせば、というのみ。次第に「イオリア・シュヘンベルグの隠された野望」対「コーナー家の200年にわたる私怨」という図式になってきたものの、それにさえも、アレハンドロやコーナー家が何なのかというのをスルーしたまま、200年に渡ると悲願を持ち出されても、と。
 
ちょっと前までの大きな謎であったラグナにしても、ラグナ・ハーベイが「何を考え、何のために」といった彼の内面はおろか、経済界のドンのドンたる裏の顔も、アレハンドロやリボンズに操られていたのような傀儡描写もなく、「ジンクスの配置を終えた」=役目を果たしたと、消されてあっさり退場。ラグナからの指示がないと動けないスローネ3兄妹のもとへ(地上にも基地があったのですね)、人革連の10機が強襲。宇宙ではユニオン&AEU19機がプトレマイオスへ(欠けた1機は、ユニオンがグラハム用に空けてある? それとも、AEUが解析用に温存? もしくは、アリーの手に? いずれにしろ、他国は問題にしないのでしょうか? そして、ユニオン&AEU軍の作戦指揮権は、ユニオン&人革連権よりも遅れを取るAEUなのか? マネキン大佐は、ユニオン内でも一目置かれている存在だから?)。
 
「ジンクスって何のこと?」と思ったら、公式ホームページによれば、GN-X(ジンクス)=疑似太陽炉搭載の量産型モビルスーツだそうですが、疑似のなのに、スローネやオリジナルを圧倒するかのような性能はどうして? 機動性はキュリオスを凌ぎ、デュナメスの狙い撃ちを避けるし、攻撃はヴァーチェのGNシールドを突き抜けるし(粒子圧縮率が読まれている?=シールド設定の問題のようですが)。数では圧倒しているとはいえ、これまで描かれてきたところでは、機体や装甲まではオリジナルと互角とはいかないのでは。描写に、パイロットの腕の差とモビルスーツの差が混在していませんか?
 
スメラギは「ヴェーダなくして同型機に対抗できるのか」と口にしていましたが、ヴェーダあってのガンダムの力なのでしょうか? ガンダムは、ヴェーダ=ソフトウェアが支配的なのでしょうか? システムがダウンすると、サブシステムがバックアップすることなく、移動すらもできなくなってしまうというのは、設計思想に問題大きいような。そういう仕様だから、ナドレのトライアルシステムか有効なのでしょうけれど。
 
今のこの局面(国連軍には勝機を、ソレスタルビーイングとスローネには破滅の道を)をつくり出しているのは、アレハンドロで間違いなさそうですが、そのアレハンドロにしても、地球とソレスタルビーイング(GNドライブ)の両方を手に入れたい欲深い男だというほどの器に見えないのですが。実は、アレハンドロはリボンズに操られていたとしても……。ヴェーダも、200年にわたる計画の根幹を成すシステムというわりには、大したことがなさそうで。リボンズは、次々とレベルをクリアしていきますが、何をどうすると、クリアできるのでしょう?
 
スメラギやクリスティナに「柔らかくなってきた」といわれるフェルトも、ロックオンに「人間か…」「あなたは僕のことを…(続く言葉は「知っているのか」「気付いていたのか」?)」と呟くティエリアも、普通の人間ではないようですね。ティエリアはともかく、フェルトは、そのあたりの事情がクルーに理解されている様子。
 
結局、絹江は非業の死を遂げて。その思いは、沙慈が継ぐことになるのでしょうか? その沙慈の活躍は、2期に入ってから? この物語の本当は主人公は沙慈なのでしょうか? 第1期は、沙慈の「決意編」とでもいうような。
 
次回は「トランザム」。パンドラの底に眠るものとは、普通に解釈すると「希望」かと……。新キャラ(?)「モレノさん」とは何者なのか?
 
 
>> 「機動戦士ガンダム00」公式ホームページ