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白鳥&田口コンビのセリフの掛け合いは、今回もいい感じでしたが、羽場と氷室から、大友が置いたという薔薇の話を耳にした田口が、そのことを大友に訊ねるくだりでの田口の描写には、少々引っ掛かりを感じました。これまでの田口だったら、大友に対して、薔薇を置いたということは犯人? という疑っているかのように取られる話し方はせず、薔薇を置いたのか、置いたのなら何のために? という形で、まずは、薔薇について訊ねたと思うのです。なのに、どうして今回はそうしなかったのか、あるいは、できなかったのかと。
 
藤原は、次の手術まで日がないため、田口は、やむなくそういう聞き方をしてしまったと受け取りますが、僕には、そのときの田口がそのようには見えなくて。田口のキャラやそのときの精神状況と、田口が口にしたセリフが、しまくつながっていないという印象を受けました。それは、演じる伊藤淳史さんの演技ではなく、脚本と演出の面で。続く、田口に対する大友のリアクション=「看護師にならなければよかった」というのも、それまでの田口との会話からの流れとしては、いささか唐突に映ります。
 
とはいえ、田口に対する白鳥の、プロなら犯人の愚痴を聞く覚悟を持て、と詰め寄るくだりは、白鳥ならではのうまい言い回しでしたし、氷室を呼び出し、氷室に向けた田口の、その前の大友に向けていた表情から一転した険しい顔つきは、魅せました。田口=伊藤淳史、白鳥=仲村トオルというキャスティングのうまさを、あらためて感じさせられました。
 
たとえ、患者が脳死状態になったとしても、心停止液で心臓を止めたなら、必ず再鼓動するはず。犯人は、どうやって患者の心臓を止めたのか? 残る可能性はひとつ。それができるのは……。ことの核心に迫りつつある展開ですが、この仮説って、もっと早い段階で、というか、手術の流れと基本的な処置をきちんと整理していれば、一番最初に疑問を感じてもいい部分だと思うのですが。この段階で出てくるのは、少し遅い気がするのですが。
 
「次の患者の発作→緊急手術」という展開も、犯人が仕組んだものなのでしょうか? 犯人が誰かよりも、犯行の動機が気になります。何のために、そして、どうして、亡くなった患者さんたちが選ばれたのか? 事件の真相の描き方と犯人の設定が、どれだけ説得力のある展開を生むのか、それが、視聴者のこのドラマに対する満足感を、大きく左右することになると思います。あっと驚くような、でも、「なるほど!」な結末を期待しています。
 
 
PS.
◆新聞テレビ欄のサブタイトル「恋」に対して、ドラマ冒頭のサブタイトルは「犯人の目星はついた」でした。どちらも今ひとつに感じますが、スタイルとしては、漢字一文字の新聞テレビ欄のサブタイトルのほうが好きです(美学を感じるというか)。
 
 
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■第5話のあらすじ(番組ホームページより)
 
次のバチスタ手術まで、あと4日。怪文書の送り主が依然不明ななか、オペ室に現われた白鳥(仲村トオル)は、大友(釈由美子)、氷室(城田優)、羽場(戸田昌宏)にお得意のアクティヴ・フェーズ(能動的調査)第2弾を仕掛け、「犯人はだいぶ絞り込めてきた」と、追い詰めるかのような発言をする。
 
その成果か、田口(伊藤淳史)のもとに、羽場が訪ねて来る。患者が亡くなるバチスタ手術の前には、必ずオペ前室に薔薇の置物が飾られているというのだ。「薔薇=殺人予告」だと言う羽場。氷室(城田優)もバラに気づいていた。しかも、薔薇を置いたのは、大友だという。驚いた田口は、真偽を確かめようと直美を問い詰め、直美を傷つけてしまう。
 
自分のとった行動に落ち込む田口。それを見た白鳥は、田口家に押しかける。チーム・バチスタのメンバーを信じたいと思う一方で、湧いてくる疑念に田口は悩んでいた。だが、白鳥は、本当に他人を知るということは、最悪な部分まで見ることだと、田口の甘さを非難。これまでになく険悪になる、ふたりだった。
 
翌日、チーム・バチスタのミーティングで桐生(伊原剛志)は、今度のオペが失敗したらチームを解散すると宣言。一同に動揺が走るなか、田口は、直美のもとを改めて訪れる。「患者さんのために、本当のことを知りたい」。田口の真摯な態度に、直美は口を開いた。実は、大友が薔薇を置いたのは、最初に患者が亡くなった「ケース27」だけで、しかも、患者を弔う意味で、手術が終わってから置いたのだという。そして、その薔薇は、氷室が処分したという。
 
ところが、2番目に亡くなった患者のケースでは、薔薇は、手術が始まる前に飾られていたという。さらに、それは、大友が飾ったものではないだけでなく、その薔薇に疑念を感じた大友に対して、氷室は、黙っていた方がいいと忠告したという。氷室は、なぜ、大友に疑いを向けさせるような発言をしたのか? 田口は、氷室を呼び出し、疑問をぶつける。「怪文書を書いたのは、あなたじゃないですか?」。氷室の態度は豹変する。田口の偽善者ぶった態度がムカつく、犯人なんか殺してしまえばいいんだ、と。初めて見る氷室の本性に驚き、とまどう田口。
 
そのとき、患者の蔵田に発作が起き、3日後に予定されていたバチスタ手術を、急遽、これから行なうことなる。慌しく手術室へと向かった田口と直美らは、目を疑う。オペ前室には殺人予告の薔薇が飾られていた。
 
田口は、桐生たちの前に立ちはだかり、手術の延期を懇願する。しかし、今手術をしなければ患者を死なせることになる。「このオペは止められない」と言い残し、オペ室に消えていく桐生。桐生を止められない田口。オペ室のドアが閉まる瞬間、氷室の目に、一瞬、狂気の笑みが浮かんだ……。
 
 
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