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フジテレビ「トライアングル」堺雅人今回は、少々がっかりしました。これまでは多少無理やりな展開があっても、それをドラマに対する期待感に置き換えて楽しんできましたが、今回はそうも言っていられなくて…。ひとつは、志摩野の死の扱い方です。まずは、前回の予告編、そして、番組ホームページのあらすじ(これは見ないようにすることができますが、他は…)、さらには、放送当日の新聞テレビ欄のサブタイトル「その男上海に死す」と、話が始まる前から志摩野が殺されることを、これでもかこれでもかと押しつけられて…。もうひとつは、エンディングでの郷田です。今頃になって何だよ、という感じです。今ここで言い出す意味がわからなくて。来週、続きを見たら「なるほど!」となるかもしれませんが、今宵のところは、ここで言い出すことが納得いかなくて…。
 
というのは、ひとまず置いておいて、いったん話を志摩野に戻して…。
 
葛城佐智絵殺しには接点がないのに、サチを調べ、佐智絵殺しの真相を求める郷田の邪魔をするかのような行動をとっていた志摩野なる人物は、いったい何者なのか? 事件に関わっているかはさておき、事件、あるいは、事件の真相をひもとくうえでの鍵を握る最重要人物なのか? な、これまでの雰囲気から一転、サチの実の兄だったと。一連の行動は、佐智絵殺しに葛城清子とその恋人・新藤が関与しているものと思ってのこと=そのことがサチの心を傷つけないようにとの思いからの行動だったと。
 
そんな志摩野が、なぜ殺されたのか? どうして、殺される必要があったのか? サチとの関わりを通じて、本人も気付かない、事件に関する“何か”を知ってしまったのか? 志摩野は、会社は破産、本人は詐欺罪で訴えられていて…。「さようなら、お元気で」と、サチに送った遺書のような手紙は、たんに逮捕を予感してのことなのか? それとも…と。ここまでは、期待感。もっとも、10歳のときに、独りでサチに会いに来て、「幸」という名前を付けた等のエピソードは、兄妹の失われた確認を埋めるエピソードとしては効果的かもしれませんが、どうしてもっと早く迎えに来なかったのか(どうして、このタイミングだったのか)の設定が弱いのと、園の人は、どうしてサチには内緒にしていたのか(事情があって、別のところに住んでいるが、あなたは独りじゃないの等のフォローがあるのが自然ではないのか。本人にとっても生きる支えになりますし)といったあたりも引っ掛かります。
 
すでに時効になった25年前の事件の真相を求めて郷田が動き始めてから、事件当時の容疑者だった新藤が死に、その新藤を殺したのは佐智絵の同級生だった富岡で、そして今度は志摩野と…。新たな死の連鎖は、何を意味するのか? 志摩野は、服毒自殺に見せ掛けて、誰かが殺したと。死因は、日本でしか手に入らない毒物によるもので、それは島野の所持品にはなかったと。実は、志摩野は、郷田の身代わりで殺されたのだと。犯人の狙いは郷田。犯人は、日本警察の捜査が及びにくい、海外での殺しを狙ったのでしょうか? では、誰が郷田を? 部屋に毒物を仕込むという方法は、確実性という点では弱いので、犯人は郷田に顔を知られている可能性が高いのか、それとも、単に多忙なスケジュールの合間を縫って犯行を行なう必要があっただけなのか? ただ、どちらにしろ、これは郷田に対する警告の類ではなく、明確な殺意であることは間違いないようです。
 
これまでの志摩野の怪しさ…といっても、見ている側が勝手に誤解するような描き方をしていただけですが…を引き継ぐかのような、秋本の再登場と振る舞い。実は、秋本と富岡は、当時の捜査員の黒木信造に何かあると考えていたと。新藤は警察内部の人間とつながりがあったと、郷田が補足。帰国した秋本の携帯に、葛城佐智絵の父・均から電話があって…。呼ばれて行った先は、黒木信造の部屋。そこには、息子の舜もいて…。25年前の事件当日、秋本は、郷田と遊ぶ約束。事件現場の近くを自転車で走っていると、事件現場のほうから逃げ去る郷田の姿を目にしていたと言う秋田に、他には何も見ていないんだね? と念押しするかのような信造。これって、言葉通りに受け取ると、見られたくない何か、隠しておきたい何かが存在することになります。
 
もはや、志摩野の死など、すっかり忘れ去られたかのような“場面は変わって…”展開。話の展開として、今ひとつな感がありますが、それもよし(笑)。個人的に拍子抜けしたのは、続く、郷田とサチのやり取りです。志摩野に対して抑えていた感情があふれ出したサチに、実は、自分が佐智絵の遺体の第一発見者だったと口にした郷田。なぜ、自分は、時効を過ぎるのを待っていたか、なぜ、そのことを誰にも言えずに黙っていたか、それをすべてを話すと。事件を真相を探っていた当事者が、事件に関する重大事項を隠していて、それを今になって明かすというのは、何だか“後出しジャンケン”のように思えて…。どのような真相が語られることになるのかは次回なので、今、ここであれこれ言っても始まりませんが、それを知ったら、それまでの展開は何だっのか? となりそうな気がして…。主人公が「実は」といって語り出す内容には、ろくなことがないような気がして(ドラマを楽しむうえで、という意味において、ですが)。
 
映像的には、佐智絵の遺体を発見した郷田が、何かの気配を感じて振り向き、その瞬間に殴られたかして失神…というように見えましたが、殺していない郷田が、その後、じっと事項を待ち続けることになったその真相とは、何だったのでしょう? 初回の冒頭に出てきた、兄との会話の謎が、やっと明らかにされることになりますが、どうしてこれまで言えなかったのか、それ相応の理由を求めたいところです(笑)。郷田が25年経った今、事件の真相を明らかにしようとする思い=このドラマの根幹に関わる内容ですので。
 
そういえば、郷田の両親の死についても、まだ説明がなかったと思いますが、「トライアングル」というタイトルからすると、「佐智絵の死」と「郷田の両親の死」に加えて、もうひとつ何かが(黒木信造や葛城均が隠したいと思っていること?)、絡み合ってくるということなのでしょうか? 初回の見せ方が見せ方でしたし、犯人は誰だ? 事件の真相に何なのか? なトーンが物語の推進力になっている展開では、今回の志摩野とサチのような、事件の核心とは関係のないエピソードは、いささか肩すかしにも思えてしまって。そういう見せ方でなければ、あるいは、そういう見方をしていなければ、もっと違って見えたのかもしれませんが。みんながみんな、怪しく見える演出にしなくてもよかったのではないか。そんな気もしてきまして…。
 
 
PS.
◆本編のサブタイトルは「上海の夜 引き裂かれた絆」でしたが、新聞テレビ欄のサブタイトルは「その男上海に死す」となっていました。
 
 
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■第7話のあらすじ(番組ホームページより)
 
サチ(広末涼子)の兄であることを告白した志摩野(堺雅人)、25年前の事件の何かを知っているらしいという秋本(佐々木蔵之介)。ふたりに話を聞くため、亮二(江口洋介)は上海に向かう。一方、サチも突然現われた兄に戸惑いながらも、志摩野に会おうと上海へ発つ。
 
上海で亮二を迎えた秋本は、現地での志摩野の評判を話す。土地開発事業でやり手として名を馳せているが、その強引な手口に悪い噂が絶えないという。
 
サチも同席するなか、亮二と秋本に身の上を語り出す志摩野。志摩野の母は、父の仕事の関係で移り住んだ上海で精神不安定な状態に陥り、父が病死すると、生後間もないサチを抱いて日本に帰った。上海に置き去りにされた志摩野は不動産業を営む夫婦に引き取られ、後に母が大阪にいることを知ったが、母はすでにサチを捨て、志摩野のことも忘れていた。
 
志摩野は、佐智絵殺しに清子(風吹ジュン)と新藤(宅麻伸)が関与しているものと思い、酷い真相をサチが知るのを恐れたという。「僕の妹だから、傷つけたくなかった」。しかしサチは、「今さら、兄妹なんて」と、兄を素直に受け入れることができない。
 
翌日、街で志摩野が男に襲われ、カバンを奪われた。亮二の対応でカバンは無事戻ったが、ケガを負った志摩野は、仕事上の些細なトラブルだと言い、警察を呼ぼうとする亮二らを制止する。
 
志摩野の身を案じた亮二は、ホテルの自分の部屋を提供して泊まらせることに。サチと明日も会う約束をした志摩野は、「上海に会いに来てくれてありがとう」と微笑んで、部屋に消えた。
 
夜、秋本の部屋に移った亮二に、東京の舜(稲垣吾郎)が、志摩野の実情を知らせてきた。会社は破産手続きをとっており、志摩野本人も不法な利益を得たとして、詐欺罪で訴えられているという。
 
秋本は、舜が、25年前に事件を担当した信造(北大路欣也)の息子と知っていた。そして、富岡(谷原章介)に信造が怪しいと告げたことを明かす。
 
翌朝、姿を見せない志摩野を心配して部屋に入った亮二とサチは、倒れている志摩野を発見する。志摩野は、死んでいた。死因は毒物死。部屋に争った形跡はなく、鍵も掛かっていたことから、地元警察は自殺と断定する。だが、亮二は他殺を疑う。事業の失敗で追い詰められていたとはいえ、翌日もサチと会う約束をしながら自殺するとは考えられない。
 
日本に戻った亮二は、インターポールを通じて情報を取り寄せ、そこから判明した真相をサチに告げる。志摩野を死に至らしめた毒物は、日本でしか入手できないこと、そして、志摩野の死の前日、亮二の部屋番号を確認する日本からの電話がホテルにあったこと。
 
つまり、日本から来た誰かが、亮二を殺そうとして毒物を仕込んだと考えられると。「あなたの身代わりで、私のお兄ちゃんは殺された」。志摩野への抑えていた思いが溢れ出し、サチは慟哭する。
 
その頃、帰国した秋本が信造に呼ばれ、均(大杉漣)、舜も顔を揃えるなかで、25年前の事件の日のことを話していた。「見たんですよね、殺害現場から逃げるように走っていく郷田の姿を」。
 
一方、亮二も抱えていた秘密をサチに打ち明ける。「なぜ俺が時効を過ぎるのを待っていたか、なぜそのことを誰にも言えずに黙っていたか、君にすべてを話そう」。あの日、佐智絵の遺体を発見した亮二は、何かの気配に振り向こうとしたその瞬間…。
 
 
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