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「機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン」第21話早い展開と、ことの真相の説明、因縁の決着。最終話に向けての収束モードで突き進みます。いつもよりも放送時間が短く感じましたが、見終えて後に残らないというか、その内容と密度のわりには、見応えがなかったというか…。これまでに張られた伏線や蒔かれた謎の回収や種明かしの仕方が、本作は今ひとつだなぁという思いを、あらためて感じました。ましてや、今回は、予告編のナレーションにもあるように、《人生を変えられた者、肉親を失った者。連鎖する憎しみは、命を奪うことでしか贖えないのか》《刹那、その向こう側へ》という、作中のキャラ、ひとりひとりの存在意義が問われるかのような展開を期待させる内容なのに、今ひとつ、予定調和な展開で終わってしまっていて…。
 
《刹那、その向こう側へ》というのは、刹那に現われている変化に関して。刹那は、人類初のイノベイターへと、革新(どんな?)を始めているのだと。イノベイターの目をしている刹那。でも、艦内の照明が墜ちた暗闇で確認できる目の輝きということは、目が発光していることになりますが、それって、本人には、どういうふうに感じるのでしょう? まぶしくて仕方がないように気がするのですが…。
 
というのはさておき、ひとりの天才が発明したアイテムにより、人の意識や体質が変わっていくというのは、フィクションにしても、そろそろ食傷気味です。本作の場合は、詳しい説明もなしに、視聴者はそれをすんなりと、歓迎の意をもって受け入れるのが当然とばかりの舞台設定。イオリアの目的は、GNドライヴで人類を変革に導くことにあったと。そのために刹那は変革すると。それって、何だかなぁ…。
 
リヴァイブたちが口にした「純粋種」とは、何でしょう? “純粋”という意味では、“つくられた”存在であるイノベイター(トリニティも?)ほうが、ずっと純粋だと思うのですが。むしろ刹那は雑種(純粋雑種?)。
 
でも、今頃になってから、あれこれ煽られても、どうも盛り上がれないというか。もっと前から、イオリアの思いを垣間見せておきながら、何がどうなると、そんなことになるの? と振っておいて、話が進むにつれて、あれがこうなって、ああなって、こうして、こうなって、なるほど! という感じで見せてもよかったのではないかと。話が進めば進むほど、見えてくるのは、あまりに都合のよい展開なのに、その裏側からどことなく漂うショボさ。もっと“魅せる”世界観を期待していたのに(残りがまだありますので、まだまだわかりませんが)。
 
《人生を変えられた者》という意味では、登場人物のすべてが該当するといっていいと思いますが、今回は、ついに素顔を見せたグラハムに焦点が当てられて。残りの話数もなくなってきたので、ここらで果たし合いを…展開に。ルイスとともに特命があったとのことですが(アンドレイも、何とかついてこれたようですね)、リジェネの筋書きでしょうか? 私はこのために生きてきた、たとえイノベイターの傀儡に成り果てようとも…。刹那に向かって、人生を変えられたことの恨み節を口にしますが、それって、沙慈が言っていたことと同じような気がします。ソレスタルビーイングが武力介入をしなければ、エースパイロットとして穏やか日々を過ごしていたのに、という感じで。
 
ただ、結局のところは、亡くなった人たちの思いを託されてというよりも、自分のプライドを傷つけた刹那が憎いという私怨モードな展開なので、果たし合いを所望されても、愛を超え、憎しみをも超越し、宿命となったなどと言われても、グラハム自身の心の叫びのようには聞こえなくて。これが自分の求める道=修羅の道であると言われてもねぇ。今はそれどころではない刹那も、渋々、自分のストーカーとの直接対決を決心したように見えて、御愁傷様という感じです。
 
《肉親を失った者》、そして、《連鎖する憎しみは、命を奪うことでしか贖えないのか》との部分では、ネーナにルイス、そして、その絡みで、王留美と紅龍、ライルもそうですね。でも、ネーナは、それまでにトリニティ兄妹が生まれた背景が十分に描かれてきませんでしたし、ルイスにしても、ソレスタルビーイングとスローネのガンダムの区別もつかずに来たのに、ここでいきなりネーナの機体が求める仇であることに気付いても、ストーリーとしてのカタルシスのようなものには至らなくて。アロウズに入って、ガンダム仇とばかりにがむしゃらに戦ってきて、それでも何かが違うと思ってきたところで、探していたのはネーナの機体だったというような細かな描写なしに、いきなり、今回のような形で呆気なく進められても…。目的を達成して脱け殻のようになってしまっても、全然効果的に見えないというか…。
 
ネーナもネーナで、このシチュエーションでルイスに対して、家族の仇うんぬんを口にしても、ならば、あのときの自分の勝手に大暴れ=ルイス家虐殺はどう説明するのかと。スッキリしないまま、最期を迎えさせられました。さらには、ここまで引っ張っただけに、王留美とその兄・紅龍は、どんなふうに、その最期を締め括られるかと思ったら、呆気ないというか乱暴というか無茶苦茶というか…。質問ばかりしないで自分で考えなさい。兄に党首としての器がないから、自分が王家の当主にさせられ、自分の人生は歪んだと。だから、自分は世界の変革を望んだと。人生をやり直すのだと。何という他力本願さ。党首としての権力と財力を、もっと違う形で使ったほうがよかったのではないかと。
 
カタロンでもなくソレスタルビーイングでもなく、俺の意志でイノベイターをぶっ潰す。復讐心をたぎらせるライル。でも、言えるのは、「ガンダム」という力があるから。「ガンダム」は、善であろうが悪であろうが、操る者の意志を増幅させる兵器「ガンダム」。登場人物たち同様、ガンダムまた、翻弄されて…。もしも自我があったら、今の状況をどのように見るのか…。
 
我々は、人を否定することばかり考えて、人と人がわかりあえることを、その道を、見失っていたのかもしれないと、クラウスとシーリン。でも、これまで描かれきたカタロンの彼らは、見失ってもいなければ、否定もしてなかったと思うのですが。相手方に否定されてきたがゆえに、やむなく戦う道を選んだのではなかったでしょうか。なので、彼らがこれを口にするのには、違和感があります。
 
ところで、ラグランジュ5にあるランデブーポイントまでは、数日の航行を要する距離とのこと。その間、刹那と沙慈は、飲まず食わず出さずで、ずっとコクピットに座ったままだったのでしょうか? 今回のエピソードで、一番気になった謎です(笑)。
 
そういえば、マネキンにコーラサワーにアリーは、どこで何をしているのでしょう? 最終話に向けて、どのタイミングで、どのような形でストーリーに絡んでくるのでしょうか?
 
次回は「未来のために」。《ヴェーダ奪還のため、アロウズ艦隊への強行突破作戦が開始される》《罪を背負っても、その戦いが明日につながるのなら》。またまた物量にものを言わせる作戦ですか? ちょっと食傷気味です。予告編の、グラハムの表情がちょっと気になりますが…。
 
 
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■第21話のあらすじ(番組ホームページより)
 
時間差があって届いた留美からの連絡は、ラグランジュ5のある宙域のポイントだけのものだった。不審に思うプトレマイオスクルー一同だが、刹那は、進路を向けるよう提案する。イアンもまた、その付近にあるソレスタルビーイングの秘密工場では、リンダたちが新装備を開発しているからと賛同し、一同は留美からの連絡で指定されたポイントへと向かった。
 
ヒリングたちは、先の戦闘でのダブルオーライザーの力に歯噛みし、モビルスーツの性能以上に、何かがあるのではと思い始める。
 
 
>> 「機動戦士ガンダム00」公式ホームページ