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日本テレビ「ザ・クイズショウ」物語はついにクライマックスを迎えました。神山と本間、ふたりだけの「クイズショウ」の最終回(ラスト3回の回答者が番組制作者って、凄い図式ですね)。8年前に私が犯した罪を告白します。本間は、美咲を死に追いやった神山への復讐心がたぎり、記憶が蘇った神山は、本間自らが封印した記憶の扉を開いて美咲の死の真相を本間に突き付けようと、両者の壮絶なバトルが繰り広げられました。
 
初回から前回まで、毎回、その展開には大いに引き付けられたドラマでしたが、この最終回には、正直、肩すかしでした。結局のところ、この物語は何なんだろうと。ドラマとしては、神山と本間が熱くなればなるほど、見ているこちらは、どんどん醒めてしまって…。ふたりにとっての、ごく私的なことで世間を騒がせ、番組をここまで私物化して、誰も何も言わないというドラマ内の現実に、フィクションとはいえ、大きな違和感を憶えました。「クイズショウ」が終わったあとも、銀河テレビは抗議ひとつ寄せられず、誰も処分されず、いつもと同じ時間が流れて…。ドラマとしては、前回がピークだったと思います。
 
もはや観客もいない最終回のこの展開は、番組を通り越して、完全にふたりだけの世界。オンエアされずに、スタジオ内で互いに妄想しあっているのと何ら変わらないかのようでさえあります。公開放送なのですから、ふたりにとっての個人的なことと、放送を通じての外部とのつながりや関係性があってこそ、本作のユニークさが活きてくるのではないでしょうか。局の看板でもあるゴールデンタイムの番組ではなく、若手制作陣のトライアルな深夜番組という設定なら、このような暴走も着いて行けますが。
 
時間が止まってしまった美咲を、この手で殺めてしまった本間の歪んだ愛。お前が美咲を殺したと、神山に憎悪を向ける本間。あの事故で美咲だけが死んだ。生き残った奴らに復讐してやると。ですが、本間が番組内で行なったのは、筋違いもいいところ。復讐でも私怨でもありません。身勝手な言い掛かり(山之辺が本間に子供だと言ったのは、だから?)。それをさておき、忘却は罪だと息巻いていた本間自身が美咲を殺していて、その事実をねじ曲げていたのは本間自身という、設定としてのおもしろさはあるものの、物語としてはあまりに陳腐。とても10話を費やしたドラマのオチとしては、納得しがたいものがあります。

本間の筋違いの恨みを認めたとしても、だったら、本間は、何でこんなまどろっこしいことをしていたのか? という部分が、今ひとつ見えてきません。実は、復讐だけが目的ではなかったのか? それとも…。夢を叶えることができなかった美咲の代わりに、夢を求める者へのエール、それが「クイズショウ」だった。たとえば、そんな、裏の思いが込められていたりという二重・三重構造の物語だったら、もっと違って見えたと思いますが(たとえば、目的は私的な復讐であっても、番組制作者としての自覚は踏み外さず、放送人としての立場をフルに活用して復讐を行なうとか)。
 
単なる本間の私的な暴走だけなら、本間を心配する案内人こと依田真一(銀河テレビ会長の第一秘書という設定なのですね)は、あのテープを、もっと早くに聞かせればよかったのに。まるで舞台を見ているかのような櫻井翔さんと横山裕さんの鬼気迫る演技に、すっかり引き込まれたものの、ドラマとしては中途半端な仕上がりだったと思います(山之辺版「クイズショウ」を見ていた方は、こちらは、どのようにご覧になったのでしょう?)。
 
 
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■第10話のあらすじ(番組ホームページより)
 
神山悟(櫻井翔)が自分の犯した罪のすべてを告白すると宣言した「ザ・クイズショウ」の最終回。スタッフの反対を押し切っての冴島涼子(真矢みき)のゴーサインで、本番のカウントダウンが始まる。スタジオのフロアで本間がステージを見つめるなか、ステージに落ちたスポットライトに神山が浮かび上がり、いよいよ運命の生放送がスタートする。
 
ところが、神山は、最終回の解答者に本間俊雄(横山裕)を指名。神山の紹介でカメラに追われた本間は、戸惑いながらもステージに上がらざるを得なくなる。神山は、忘れていた記憶をすべて思い出したと言い出し、逆に、本間に真実を伝えると約束する。これに対し、解答者席に座った本間は、前回、明らかになった真実を元に、神山に罪を償わせることが自分の夢だと告げる。そして、互いに「あなたのすべてを知っている」と言い合う神山と本間の、最後のバトルが始まる。
 
問題が進むにつれ、本間が、一介のディレクターでありながら番組を私物化できた理由が判明。さらに、神山と本間が新田美咲(水沢エレナ)のために企画した、ひなげし畑を見るバスツアーの顛末などが、次々と明らかになる。やがて、神山と本間の対決の焦点は、美咲の死にまつわる事実関係に移る。
 
 
>> 「ザ・クイズショウ」番組ホームページ