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小田和正 に参加中!
 
TBS「クリスマスの約束 2009」今年もついにこの日がやって来ました。クリスマスの恒例となった小田和正さんの「クリスマスの約束」。9回目を迎えた今回は、アーティスト・小田和正の卓越したボーカルを味わいつくすかのような、これまでの内容とは異なり、小田さんの呼び掛けに応えて集まった20組33名のアーティストたち、それぞれの曲を1曲ずつ(と、小田さんの2曲を)、ワンコーラスをメドレーにして、参加アーティスト全員で歌うという、小田さんが「ずっと前からやってみたかった」という試みでした。最初の「クリスマスの約束」のように、小田さん自身がアーティストたちへの手紙をしたため、その思いを届けました。思えば、最初の「クリ約」は、結局、誰ひとりスタジオには来てもらえず、タイトルにあった「きっと君は来ない」が洒落になっていない“独りきりのクリスマス”に終わって…。それに比べたら、この参加アーティストの数と顔ぶれ。小田さんの思いがアーティストたちの賛同を得るようになったのか、この番組に対するリスナーの支持を受けて、業界内の風向きが変わってきたのかはさておき、喜ばしいことです。
 
小田さんを含めて、21組34名のアーティストによるメドレーって、どういう感じなんだろう? 番組のドキュメンタリーパートは、それに応えるものでした。自分独りでやるのはもうやめたと、小田さんは「STARDUST REVUE」「スキマスイッチ」「いきものがかり」の面々を誘って番組小委員会を結成。そこで、自らの思いを披露しました。小田さんがやってみたいと思っていたのは、参加アーティスト全員がユニゾンで歌う、リードボーカルだけの合唱団。スポーツの団体戦のように、みんなで曲を歌い倒したいと。リードボーカルの集合体による音圧がもたらす“歌の塊”を、オーディエンスにぶつけたいと。
 
ところが、小委員会の面々の反応は、「小田さん、それいいです、ぜひやりましょう!」ではなく、どちらかというと、否定的なもの。みんながユニゾンで歌ったら、歌い手ひとりひとりの個性が消えてしまうと。それを耳にするオーディエンスは、しんどいに違いないと。そもそも、全員で歌うということの意義は、何なんだろうと。相手が、あの小田和正だからとか、自分に声を掛けてくれた小田さんに失礼では…といった妙な遠慮はなく、世代やキャリアは違っても、そこは、みなさんアーティスト。アーティストとアーティストによる、本音のぶつかり合いに、驚かされました。
 
「アーティストの数だけ理想形がある」との斉藤由貴さんのナレーション(今回もよかった!)通りの、熱い打ち合わせ続けられたものの、議論に議論を重ねてもスッキリした結論には至らず、ならば、実際にやってみようということで、手探りによるトライが始まりました。歌い方や解釈が違っても、目指すゴールは同じはず。やってみてダメだったら諦めると、小田さん。誰ひとりとして確信の持てないまま、自らの思いだけを頼りに、準備が進められました。
 
小田さんが最初に描いた、全員がユニゾンで歌うというスタイルは見送られましたが(続いて演奏された「たしかなこと」で、試みられることになりましたが)、出演アーティストの代表曲をメドレーで歌われる「22'50"(22分50秒)」が、ついに完成しました。曲名は、演奏時間の長さというベタなもの。演奏が始まったとたん、オーディエンスは立ち上がり、アーティストとオーディエンスが一体となった音楽が鳴り響きました。
 
最後のメドレー曲「帰りたくなったよ」が終わった22分50秒後(実演タイムも22分50秒だったのか、計っていないのでわかりませんが)、会場は、感動の渦と鳴りやまない拍手に満ち満ちて…。感無量で言葉を失った小田さん(涙ぐんでおられました)に、参加アーティストたちの達成感と感動に満ちた表情。「自分自身、これまでに味わったことのない、そして、これからも味わう機会がないのではないかという感動体験だった」との大橋さんの言葉が印象的でした(歌っていたアーティスト自身が、誰よりも、そして、自分自身が想像していた以上に感動していたと思います)。
 
今回の企画は、これまで以上に、ライヴならではのものでした。たった一夜のために、相当な時間が費やされたリハーサルを経ての本番。これだけのメンバーのスケジュールを調整された関係者のみなさんには、並々ならぬご苦労があったことと思います。その成果としての、アーティストとオーディエンスとの共有空間に響く“歌のチカラ”。できることなら、ナマで聴きたかった…。放送では伝えきれない=その場にいなければ体験できないものが、とてつもなく大きなものに思えたステージでした。
 
今年も充実した内容だった「クリスマスの約束 2009」。見終えると、いつも「来年こそは、会場で」と思うのに、毎年のように、「気がついたら、観覧応募の締め切り日が過ぎていた…」の繰り返し。今年も応募に至りませんでしたが(今年は約8万人の応募に対して、招待されたオーディエンスは3,000名とのこと)、応募要項を見たら、収録は11月30日・月曜日、場所は千葉県・幕張メッセの幕張イベントホール、開演は17時半で終演は23時予定、ただし、時間は前後する場合ありと、電車がなくなって帰れない人が続出しそうな進行にびっくり。当選したらしたで、現地に一泊するつもりで参加しないと、終電が気になって、落ち着いて楽しめない可能性も…。参加アーティストだけでなく、オーディエンスにも真剣勝負が求められるというべきでしょうか。それがあっての、このクオリティ。「来年こそは、絶対応募するぞ!」との思いを新たにした2009年の「クリスマスの約束」でした。
 
とにかく、ただただ圧倒された今回の企画。そして、感動。あいかわらず、小田さんはエネルギッシュで、62歳とは思えません。いささかの衰えも感じられない、その歌声は、驚異的です。また来年のクリスマスに、この番組が見られますように…。
 
 
<セットリスト>
 1.風のように(小田和正)  小田和正
 2.きよしこの夜  小田和正+根本要+大橋卓弥+吉岡聖恵
 3.クリスマス・イブ(山下達郎)  小田和正+根本要+大橋卓弥+吉岡聖恵
 4.22'50"(22分50秒)  21組34名のアーティストたち
   この日のこと(小田和正)~ TRUE LOVE(藤井フミヤ)
    ~ 今夜だけきっと(STARDUST REVUE)~ ロマンスの神様(広瀬香美)
    ~ 明日がくるなら(JUJU)~ 明日、春が来たら(松たか子)
    ~ 友達の詩(中村中)~ La La La(佐藤竹善)~ 恋におちたら(Crystal Kay)
    ~ Story(AI)~ 夢で逢えたら(鈴木雅之)~ ハナミズキ(一青窈)
    ~ 翼をください(山本潤子)~ HOME(清水翔太)~ YES-YES-YES(小田和正)
    ~ LIFE(キマグレン)~ 虹(Aqua Timez)~ 全力少年(スキマスイッチ)
    ~ Jupiter(平原綾香)~ 涙そうそう(夏川りみ)~ 青春の影(財津和夫)
    ~ 帰りたくなったよ(いきものがかり)
 5.たしかなこと(小田和正)  21組34名のアーティストたち
 
<出演>
 AI/Aqua Timez/いきものがかり/キマグレン/Crystal Kay/財津和夫/佐藤竹善
 清水翔太/JUJU/スキマスイッチ/鈴木雅之/Stardust Revue/中村中/夏川りみ
 一青窈/平原綾香/広瀬香美/藤井フミヤ/松たか子/山本潤子
 
 THE BAND
  木村万作(ds)、有賀啓雄(b)、稲葉政裕(g)、佐橋佳幸(g)、栗尾直樹(key)
  斎藤有太(pf)、藤井珠緒(perc)、木下智明(perc)
  金原千恵子(vn)、藤家泉子(vn)、真部裕(va)、堀沢真己(vc)
 
 収録:2009年11月30日、千葉県・幕張メッセ 幕張イベントホール
 
 
PS.
◆番組スポンサーに「サイバード」と「ノートン」の名が…。ぞれぞれの会社のテレビCMを初めて見ました(古くから知っている両社ですが、テレビCMをもっていることすら、知りませんでした)。
 
 
※当ブログの「クリスマスの約束」過去記事です。よろしければ、こちらもどうぞ。
 >> 「クリスマスの約束 2008」小田和正スペシャルライヴ
 >> 「クリスマスの約束 2007」小田和正スペシャルライヴ
 >> 「クリスマスの約束 2006」小田和正スペシャルライヴ
 >> 「クリスマスの約束 2005」小田和正スペシャルライヴ