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テレビ朝日「相棒 Season 8」マジックショーで人気マジシャンの弟子が転落死。事故死か殺人か? 「ハートのエースが出てこない」ならぬ「スペードのエースがないトランプ」に、ペン型のICレコーダーに録音されていた、弟子と師匠の妻との不倫関係を思わせるやり取り…。しかも弟子は、本名の田中を隠して、澤田と偽り、探偵事務所の指示により事務所に入っていたという。果たして事件の真相は?
 
「結局、落とし穴に落ちたのは、あなたご自身だったのですね…」。今回も杉下の味わい深いセリフの余韻が魅せたエピソードでした。杉下&神戸のコンビぶりも、いい感じでした。まるで事件を呼び寄せるかのような、杉下が客席で見ているという設定はともかくとして(笑)。
 
自分が一番。トップマジシャンは自分だけ。弟子だろうが実の息子だろうが、自分の座を脅かし、自分を追い越す存在は許せないと。トップの座にとどまるためなら、殺人も厭わず。何とも身勝手な殺人。やりきれない結末でした。そんな父親なのに、息子は、父親のことを慕っていて…。
 
ドラマとしての見応えはあったものの、少々引っ掛かったのは、澤田を落としたという仕掛けです。あれだけの大きさの穴を、三つ折りにした布だけでふさいでおけるものなのかと。布の重みで落ちはしないのかと。それと、澤田は、小道具である布を落とす役目を担当しているなら、布を手にして指定の場所に向かうはず(手ぶらであの場所に行くのは不自然)。となると、布は2枚必要になります。布は、それを落とす場所に置いてあるという指示だったら、その上を歩くのはおかしいし…。ドラマのなかの説明だけでは、澤田を転落死させるのは、無理があるように思えるのですが。
 
それと、弟子や息子のデビューを阻止してまで、自分がトップの座にいることにこだわったスターマジシャン・アキとの設定にしては、ステージシーンのマジックは、どこかで目にしたことのある、こじんまりとしたものばかり(録画映像のなかで瞬間移動を見せましたが)。マジシャンとしてのプライドと、見せる技とのバランスが、映像的につりあっていないように映ります。そこまで言い切るなら、我々には大技系のマジックをバンバン見せておかないと、言葉に説得力が感じられません(笑)。
 
 
PS.
◆「クノ」という名字は初めて目にする気がしますが、どこかで拝見したような気がする、クノ真季子さん。「ウルトラマンガイア」(1998年9月〜1999年8月/TBS系)で稲森京子役を演じていた久野真紀子さんでしたか。懐かしい…。まるで昔憧れていたクラスメートに再会したような気分です(笑)。
 
 
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■第13話のあらすじ(脚本:ブラジリィー・アン・山田/監督:東伸児)
 
人気マジシャンの「ミスターアキ」こと秋川満(中村有志)の弟子・澤田郁哉(大口兼悟)が、アキのステージの本番中に照明用の足場から転落して亡くなる。秋川の妻・香奈恵(クノ真季子)によると、澤田は、秋川のマジックの段取りをしていたという。その香奈恵は、澤田の本名が田中であることを、知らなかったという。
 
偶然、客席で秋川のマジックを観に来ていた杉下右京(水谷豊)は、さっそく現場を検証し、いくつかの不審な点を発見する。さらに、神戸尊(及川光博)とともに秋川の自宅を訪れ、田中の部屋で1枚だけカードが足りないトランプと不思議なボールペンを発見する。
 
 
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