真っ先に芽衣子のターゲットになっていてもいいような堂島に対して、一向にその兆しが見えなかったのは、芽衣子と取り引きをしていたからだったのですね。芽衣子がどれほどの覚悟で臨んだとしても、協力者なしにあれだけのことを行なうのは無理がありましたが、堂島が協力者だったとは…。事件の真犯人にたどり着くために調査・情報提供をさせる代わりに、自らの復讐計画を教えると。堂島はターゲットの死亡現場にいち早く駆け付け取材を行ない、しかるべき日が来たら記事を発表すると。スクープに賭ける堂島の心理をうまく利用しました。しかし、黒幕と思われる宇喜田は、一枚上手（そりゃそうでしょう、あれだけのことを仕組んだのですから）。芽衣子を消しに掛かったようです。しかも、その実行犯が溝口ということは、吉井宏太の一件にも絡んでいるのでしょうか。
もう少しであの子の冤罪を晴らせる。すべてが終わったらお前のところに行く。そうしたらお前の手で手錠を掛けてくれ。三輪は、どのような思いで動いていたのでしょうか。証拠の捏造という形で冤罪に手を貸してしまった自分の過去を悔やみ、芽衣子の冤罪を晴らすために動いていたようですが、芽衣子が復讐を行なっていることにも気付いているのでしょうか。やられる前にやる。三輪の動きに期待したいところですが、宇喜田も、あらたな一手を用意している様子。芽衣子同様、消しに掛かっているのでしょうか。
でも、宇喜田が事件の黒幕だったとしたら、その見返りは、何だったのでしょう？ 昇進程度では割りが合わないと思いますので。手を汚したことで、宇喜田は、何を手に入れたのか。ドラマ内リアリティをもって、宇喜田の闇を、どれだけ描くことができるのか。芽衣子の復讐完遂よりも、そっちのほうが気になり始めました。
