ブログネタ
単発ドラマ に参加中!
 
テレビ朝日「松本清張ドラマスペシャル 三億円事件」とても面白く見ました。引きつけられる展開で、2時間を超えるドラマとは思えないほど、時間が短く感じました。連続ドラマの「クロコーチ」も見応えがありましたが、本作は、それよりも説得力を感じさせるストーリーで、「三億円事件の真相は、このドラマの通りなのでは?」と思えてくるほどです。ただ、物語展開においていくつかの部分がスルーされていたのは、何ともスッキリしない違和感を覚えました。
 
戸田がメッキ工場に青酸カリを求めたことに対して、その目的を聴いていませんでしたが、普通は、会話の流れとして、何のためだったのですか? ぐらいは出るのではないかと。浜野の自殺における位置付け以上に、入手しようとしたこと自体が、怪しく見えると思うのですが…。
 
武田は、この段階で記者会見を行なったのも違和感。調査を依頼した社長への報告が先でしょう。自らの思うところがあって独断でやったのなら、そのあたりを思わせるシーンを入れるべきではないかと。そもそも、裁判を起こすための調査ですから、その前に、しかも日本国内で先に調査結果を公表しては、訴える相手のひとつである警察に手の内を明かすことにはなるのではないかと。駆け引きとしては、メリットがないのではないかと。
 
平沼の絡め方も中途半端に映ります。単独犯を主張し、それまでの犯人複数説を一蹴したとのことですが、それが、名刑事と言われた平沼の刑事魂によるものなのか、平沼もドラマで描かれた警察の闇に加担、あるいは、巻き込まれたことによるものなのか、平沼自身の思いのようなものが、もう少し描かれてもよかったと思います。平沼のシーンを見ていたときは気になりませんでしたが、見終えた後は、いてもいなくてもいいような存在に思えてきます。関係者として存在していたので入れました、止まりというか。
 
田村正和さん以下、役者のみなさんは、それぞれの持ち味を魅せていました。北乃きいさんは、「余貴美子系」という「役者のカテゴリー」があったら、そこに入る筆頭と思ってたので(歳を重ねて、演技力が磨かれたら、余貴美子さんのような俳優になるのではないかと、ずっと思ってたので)、個人的に感慨深いものがあります。
 
 
----------
 
■あらすじ
 
1975年12月10日午前0時、約12万人の捜査人員、およそ9億円の捜査費用を投入した「三億円事件」の時効が成立した。実は奪われた3億円には保険金が掛けられており、そのうちの3分の2をアメリカの保険会社が支払っていたが、当時の日本人でそれを知る者はほとんどいなかった。
 
1976年、ニューヨークからひとりの日本人がやって来る。アメリカ有数の保険会社の査定部長・武田秀哉(田村正和)だった。敗戦によって変わり果てた日本を捨て、母・ヨシコ(奈良岡朋子)を残してアメリカへと渡った武田には、日本の警察にもなしえなかった三億円事件の真相を明らかにし、犯人に50万ドルもの賠償をさせるという目的があった。さらには、25年ぶりに母親と再会したいという思いを胸に秘めていた。
 
日本では現地調査員の中岡涼子(余貴美子)、高原薫(段田安則)の協力を得ながら、着々と捜査を進めていく武田。さまざまな情報から事件の真相へと近づこうとするが、アメリカからやって来た日本人を日本の警察は冷遇する。 (番組ホームページより)