伊達でございます!

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ファースト・キス

フジテレビ「ファースト・キス(新番組)」第1話:妹は悪魔だった!!

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井上真央(「ファースト・キス」第1話)タイトル名は、もはやすっかり手垢の付いた言葉になってしまった観がありますが、ドラマの中味はそんなことはなく、今宵の第1話は、完成度の高い仕上がりでした。個人的には、【1】初っぱなで明かされた「ファースト・キス」というタイトルの種明かし(もちろん、それだけでは終わらないはずですが)=泣きじゃくる美緒を慰めようと、何を思ったか、美緒と唇と唇のキスをして余計に泣かせてしまった和樹の、キスに至る行動(なぜキスしたのか?)がドラマ的にさっぱり理解できなかったのと、【2】和樹が美緒を撮影するくだりで、和樹が、撮影カットが縦構図なのにカメラを横位置で構えていただけでなく、最初から最後までずっとカメラを横位置のまま構えて撮影していて、ポートレートの基本である縦位置で一度も構えないのは、カメラマン志望(しかもアシスタント経験あり)という和樹の設定上、大きな違和感があり、せっかくのシーンが妙に安っぽくなってしまったのと、【3】和樹が美緒に恋人を見つけてやるとする理屈(展開)に対して、もうワンクッションほしかったところですが(「いつか終わってしまう恋愛なんていらない」→「終わらないものがほしい」→「恋愛には終わりがあるけど、すごくいいものであることを教えてやる」→「恋人を見つけてやる」という流れのなかで、「終わらないもの」を「恋」して話が進むのは、いささか強引に感じます)。それを差し引いても、何気ない会話のやり取りや言葉のひとつひとつまでよく考えられたセリフとテンポのよい掛け合い、登場人物たちの魅力的なキャラクター設定と初回としては明快で過不足のない描写など、脚本よし・演出よし・演技よしと、第1話の出来は夏クールで一番だったと思います。
 
《悪魔のようにワガママな妹とダメダメ兄貴が繰り広げる ちょっぴりせつなくハートフルな“泣けるコメディー”!!》というのが、本作のキャッチコピーですが、まさにそれを予感させる初回のストーリーでした。もっとも、美緒は「悪魔」のようにはわがままでもなく(“悪魔”というよりも“小悪魔”です)、和樹はダメダメながらも美緒を思うその気持ちは決してダメダメではありませんが(涙もろさが、いい感じです)。和樹が美緒をおぶっての病院からの帰り道のくだり(できれば、1カット長回しのカメラワークで見てみたかったところですが)と、美緒が和樹のために番場に啖呵を切るくだりは、脚本と演技が確かなものであることを感じさせる、特に秀逸なシーンでした。また、シリアスな手術シーンから一転、ドタバタに転じるオープニングに始まり(「思い残すことはない」→「なんて思えるわけはないだろう」→「絶対に死にたくない、神様責任をとって」→「生まれて初めて、もっと生きたいと思った」)、それに呼応するかのようなエンディングの和樹の思い(「たった今、目標を見つけた」→「妹に恋をさせるまで二度と泣かない」)へとつながっていく構成も見事で、次回以降の期待を否が応にも高めます。
 
いつ心臓が止まるかもしれないという不安を抱えて生きていくよりも、成功率50%でも完治の可能性があるなら、それに賭けようという美緒。万が一うまくいかなかったとしても悔いを残さないようにと、アメリカから日本に戻って来ますが、その旅の本当の目的は、まだ見えないものの、演じる井上真央さんの、和樹に対する“アメとムチ”なやり取りなど、単なるワガママ娘で終わらない巧みなバランスの表情・演技が魅力的です。制作発表でのコメント、《個性的な共演者の方々のなかで、酢豚の中のパイナップルのような存在でいたい(笑)。じゃまにされるんだけど、入ってないとなんかさみしい、みたいな。くすっと笑えて、端々にぐっとくる言葉がある台本です。セリフの中にある、ホロッとくる言葉を大事に演じたいと思っています》も思わず納得です。
 
脚本は、本クールではNHKの土曜日ドラマ「新マチベン」(こちらも見事な出来です)も手掛けている井上由美子さんですが、“プロの技あり”な見事な脚本だったと思います。番組プレサイトでのコメント、《私は、みどころが3つあると思っていまして、ひとつは、妹のわがまま。人の顔色をうかがってしまって、言いたいことも言えないようなことが多い中、好きなことを言ってわがままを言える相手がいると言うことの素晴らしさをみていただけたらと》《ふたつ目は、兄のがんばり。「男はつらいよ」の寅さんでは、よくできた妹ですが、このドラマでは、ひどい妹のために頑張る兄を描きます》《みっつ目は、月9らしいラブの行方。四つどもえから六つどもえぐらいの恋模様が繰り広げられます。井上真央さんが平岡さんを好きになり、平岡さんが松雪さんにあこがれ、松雪さんが伊藤さんを、あり得ないと感じながらもちょっといいなと思い、その気持ちに全く気づかない伊藤さんが、妹のために頑張る…そこに劇団ひとりさん、阿部サダヲさんが加わっての恋模様がどうなるのか、注目していただけたらと思います》からすると、一筋縄では行かない展開が待っていそうです。ただ、ひとつ気になったのは、サイトにあった《制作上の都合により、キャラクターの設定が一部変更になりました》とのエクスキューズ。誰のどこが、どう変わったのでしょう? で、その変更が、ドラマに影響を与えているのでしょうか?
 
伊藤英明さんは、ちょっとオバカで、でも根はマジで、熱くて真っ直ぐな男が似合います。前クールの「孤独の賭け」とは別人のようなハマリようです。個人的には、連続ドラマ初主演作「YASHA −夜叉−」(2004年/テレビ朝日)の有末静と雨宮凛のようなキャラを演じるのを見てみたいところですが。
 
小田和正さんの主題歌「こころ」も、ドラマのテイストにピッタリです(「ワインの匂い」とのカップリングで、8月15日にリリース予定です)。“月9”の小田和正というと「東京ラブストーリー」(1991年)の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」を思い起こしますが、ドラマと主題歌の関係性は「恋ノチカラ」(2002年/フジテレビ)の主題歌「キラキラ」に近いように感じます。「どんど晴れ」の主題歌「ダイジョウブ」といい、絶好調の小田さんです。
 
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■第1話のあらすじ(番組ホームページより)
 
両親の離婚によって日本とアメリカに離れ離れになった兄妹がいた。それから10年後……。
 
20歳になった妹・福永美緒(井上真央)は、ロサンゼルスで通院生活を送っていた。美緒を引き取った母・りえ子(夏木マリ)は、もともと病弱だった美緒を療養させるために渡米を決意し、以来、ある企業でキャリアウーマンとして働きながら女手ひとつで彼女の面倒を見ていた。
 
ある日、美緒は、担当医師であるアメリカ人教授と、日本の大学病院から研修に来ていた医師・高木蓮子(松雪泰子)から心臓の手術を勧められる。それは、成功すれば完治に至るものの、失敗する可能性もある難度の高い手術で、成功率はおよそ50%だという。すると美緒は、「50%も可能性があるのなら勝負する」と、あっさりと手術を決意する。その代わりにと美緒が願い出たのは、日本への旅行だった。美緒は、「手術を受ける前に思い出がほしい」と泣いてみせ、半ば強引に旅行の許可をとりつけてしまう。
 
美緒より8歳年上の兄・加納和樹(伊藤英明)は、妹からの突然の電話に驚きながらも、10年ぶりの再会に胸の高鳴りを覚えながら成田まで迎えにいく。ところが、ゲートから姿を現したのは、病弱な美少女だった幼少時代の面影もない、生意気そうなワガママ娘だった。和樹は、そんな美緒の変貌振りに少なからずショックを受けるが、実は和樹自身も、以前とは大きく変わっていた。和樹は、カメラマンになることを夢見て高名なカメラマン・番場大(竹中直人)に弟子入りしていた。しかし、「才能がない」と言われて番場の元を飛び出してしまったのだ。
 
高校時代からの悪友でもあるメイクアップアーティスト・進藤一流(劇団ひとり)の家に、スタイリストのアシスタントをしている二階堂勝(阿部サダヲ)とともに転がり込んで怠惰な生活を送っている和樹は、女にもだらしがなかった。昨夜も、読者モデルをしていた関係で知り合った銀行員・斉藤はるな(酒井若菜)を勝手に家に連れ込んで、一流の怒りを買ったばかりだった。
 
美緒から電話をもらったとき、「カメラマンの仕事も順調だ」とウソをついてしまった和樹は、美緒がアメリカに帰るまでの間、それを隠し通そうとする。和樹は、一流と勝にも協力を求めると、番場の元へと戻ろうとする。
 
同じ頃、一流の家で留守番をしていた美緒は、和樹の部屋に忘れたピアスを取りに戻って来たはるなと遭遇する。和樹の新しい女だと誤解したはるなと、言い争いになってしまう美緒。ところが、そのとき美緒は、発作を起こして病院に運び込まれてしまう。
 
はるなから知らせを受けて、美緒が収容された白鷺大学付属病院に向かった和樹は、アメリカから帰国し、引き続き美緒の診察をすることになっていた心臓外科准教授・蓮子から、病気のことを聞かされる。そこで和樹は、美緒が秋にも手術を受けることになっていると教えられる。しかも、その成功の確率は50%だと知り、ショックを受ける。蓮子は、そんな和樹に、「美緒のために協力してほしい」と告げる。
 
その頃、美緒は、医者一家の末っ子だという新人医師の結城秋生(平岡祐太)から処置を受けていた。美緒は、採血も満足にできず謝ってばかりいる秋生に、「下手でも堂々としていないと患者にナメられる」と、生意気にも忠告する。
 
処置を終えた美緒は、和樹に背負われて病院をあとにする。そのとき美緒は、「死んだらすぐに忘れられてしまう良い人間より、絶対に忘れられない最高に憎たらしいヤツになってやる」と悪態をつくと、16年前のある出来事を持ち出してこう和樹に迫った。「私がいる間は、全部言うこと聞いてもらうからね。だってお兄ちゃんは、私の大事なファーストキスを奪ったんだから!」と。そのとき美緒が言った「終わらないものがほしいの」という言葉が、和樹の胸に突き刺さった。
 
あくる日、和樹は、番場のスタジオにこっそり入り込み、美緒のグラビア撮影を行なう。美緒のリクエストに答えるためだった。が、ひと通り撮影を終えたころ、いきなり番場がやってくる。番場は、必死に頭を下げる和樹を罵った。すると美緒は、そんな番場の度量のなさを非難し、さらに「お兄ちゃんはもっと最低!」と怒鳴る。
 
その夜、和樹は、カメラマンになる夢を諦めたことを美緒に告白する。美緒は、「何をやっていいのかわからない」という和樹に、「甘えるな」と言い放った。和樹は、「お前こそ病気を言い訳にするな」と反論すると、「美緒がいじけていられないくらい、カッコイイ男を見つけて恋愛させてやる」と宣言するが……。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
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フジテレビ「ファースト・キス」第2話:爆弾娘に合コンを

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井上真央(「ファースト・キス」第2話)初回は、前回の、脚本と演出と演技がうまく噛み合った“技あり”な見応えはどこへやらという感じで、正直、今ひとつに思いました。役者陣は力演でしたし、たとえば、兄とのことを考えながら、美緒がひとりカラオケを歌いながら、足を痛め、兄を罵るくだりや、和樹の真剣な顔を見たいと訴えるくだり、和樹が高木に「自分には妹にしてやれることが何もない」と心の内を見せるくだりなど、魅せるシーンは少なからずありましたが、それがストーリー全体のなかで、うまく活かされていないというか、噛み合っていないというか。和樹が、思い込んだらまっしぐらな性格であり、そんな思いに対して高木から、自分が信じることをやるしかないとフォローされても、前話からの、和樹が美緒に恋人を見つけてやろうとする理屈の飛躍(描写不足)は十分に埋まらず、ぐだぐだになってしまった感じです。で、エンディングで、これまた唐突(番場に心から謝ろうというくだりでの「恋は……」という流れは不自然では?)に「恋はとてつもない奇跡か?」というセリフ(和樹の声ではない? 誰の声?)が出てきたり、「医者をやめたくなるから、患者を好きになるな」という、これまた高木のプレフォローのようなセリフがその前にもあったりして(結城に対してダメだと言いながらも、どこか応援しているようにも響きます)、とにかく一刻も早くドラマの土俵を美緒のラブストーリーに持ち込みたいかのような、無理やり感とあざとさだけが後味として残ってしまいました。
 
前話からの引っ張りで、夏の間だけ置いてほしいという美緒を拒む一流ですが、3人が高校からの腐れ縁(親友)ということなら、美緒の本当を伝えてもいいと思うのですが。そのうえで、美緒のことも強力してもらうというのが、自然な流れではないかと。和樹は、なりふり構わず、美緒に素敵な恋をさせたいのでしょう。だったらと。妹のことを相談できるのは高木だけだと言っていましたが、一流と勝だって相談できる相手なのでは? そのあたりをスルーしてしまうのは、どうかという気もします。この種の、素直に見れば引っ掛かるところを語らず描かずスルーしてしまうのは、同じ井上脚本の「新マチベン」も毎回感じられ、たとえば、第3話では、栄田が弁護士として新人であることを差し引いても、最初の接見で万引きの動機(腹が減ったからに対して)の聞き取りを、もっと踏み込んで行なうべきでしたし(見ているこちら側には、何でその先を聞かないんだというスルー感が出てしまっている)、第1話も同様に、告訴の真意に疑問を持ってもいいのに、あっさりスルーして引き受けてしまったりと、脚本にも起因するように思えます。思えば「14才の母」も、肝心の未希と智志が結ばれるに至る心の動きはまったくスルーでしたし。視聴者が展開に引っ掛かりを覚えるのに、主人公たちが何の違和感・疑問も抱かずに話が展開するのは、脚本の弱さではないでしょうか(生意気言ってすみませんが)。完成度の高い脚本は、その種の引っ掛かりを感じさせないと思うのです。
 
前話の「悪魔」に引き続き、今回もサブタイトルに違和感です。前話で「爆弾を抱えている」という美緒のセリフがあったものの、それをもって「爆弾娘」というのはどうかと。それに、やっぱりというか、前話で撮影した写真の仕上がりは、縦カットばかり。横位置で撮影していた、美緒が一流と勝を従えての“ポチカット”も、プリントしてみれば縦カット。しかも、トリミングをしてではなく、ノートリミングのプリントでの縦カット。瑣末なこととはいえ、見ていて引っ掛かりを覚えます(ちなみに、番場から譲り受けていたカメラはキヤノンの「EOS3」で、ハイアマチュアユースのフィルムカメラです。使用フィルムはモノクロだったのですね)。それと、前回、美緒が発作を起こした際に落とした薬は、カプセル状の肌色の薬だったように思いますが、今回のそれは、宇津救命丸状の銀の小粒だったように思います。
 
今のストーリー展開だと、美緒が兄のもとを訪れた本当の理由(最初で最後のワガママの真意)が、早くも気になって仕方ありません(それを伺わせる描写はチラホラありますが)。そのあたりの視聴者目線の振り方も、今回は今ひとつに思えました。前話との著しいギャップを感じた第2話でした。
 
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■第2話のあらすじ(番組ホームページより)
 
検査のために白鷺大学附属病院を訪れた美緒(井上真央)は、主治医の蓮子(松雪泰子)に、兄・和樹(伊藤英明)の悪口をぶちまける。ちょうどそこに、新人医師の秋生(平岡祐太)がやってきた。美緒は、番場(竹中直人)のスタジオで失態を見せてしまったことを秋生に謝った。だが、それに対して秋生が「楽しかった」と適当な返事をしたことに腹を立てた美緒は、入れ替わりで診察室に入ってきた患者に秋生の悪口を言って出て行く。
 
同じころ、和樹は、家主である一流(劇団ひとり)に、夏の間だけ、美緒も家に置いて欲しいと頼む。しかし、一流は、それをきっぱりと断る。和樹と勝(阿部サダヲ)が家賃も払わないばかりか、家事すらまったくやらないことに不満を抱いていた一流は、このうえ美緒にまで気を遣って暮らすのはまっぴらだと。困った和樹は、今後は家事一切を引き受けると約束するとともに、合コンをセッティングすると言い出す。美緒に何とかして恋をさせたいと願っていた和樹は、その相手探しと、一流たちへの罪滅ぼしも兼ねて、参加メンバーを厳選した“史上最強の合コン”を計画する。合コンの話を聞かされた美緒は、「くだらない」と和樹の提案を一蹴する。しかし、和樹も一歩も引かず、合コンは日本の文化だと言って、言うことを聞いて参加するよう美緒に命じる。
 
和樹は、仕事で知り合ったモデルやデザイナーなどに声を掛け、着々と合コンの準備を進める。その噂を聞きつけた番場は、そんな和樹に対してすっかり呆れ、「カメラマンになることを諦めたのなら、譲ったカメラを返すよう伝えて欲しい」と、アシスタントの勝に告げる。
 
合コン当日、一流の家には、モデルやデザイナーたちが集まってくる。和樹の恋人・はるな(酒井若菜)や、番場(竹中直人)のアシスタント・諸畑(蕨野友也)、美緒を訪ねてやってきた秋生(平岡祐太)も加わり、盛り上がる一同。そんな光景を見ていて嫌気がさした美緒は、こっそり家を抜け出す。
 
電話をしても戻ってこようとしない美緒を心配した和樹は、外に探しにいくが、美緒の姿はどこにもなかった。困り果てた和樹は、蓮子に電話を入れ、美緒が行っていないか確認した。そんな和樹に、蓮子は、「特別なことをしてほしいのではなく、当たり前のことを望んでいるのではないか」と意見する。しかし、和樹は蓮子の言葉に納得できず、「恋愛なんて、もともと不自然なものだ」と主張して、彼女を怒らせてしまう。
 
嫌気が差してこっそり家を抜け出した美緒も、和樹に説得されて渋々参加した。記念撮影のときに、和樹は、「写真を止めることにしたから、これが最後の一枚だ」といってカメラを構えた。すると美緒は、急に不機嫌になり、「こんなメンバーとは一緒に写りたくない」と暴言を吐く。それが原因で、合コンはめちゃくちゃになってしまう。一流に家を追い出された美緒と和樹は、やむを得ずラブホテルに泊まった。そこで美緒は、言い訳ばかりしている和樹を手厳しく非難し、「甘い顔してくれなんて頼んでいない! もっと真剣な顔が見たい!」と言い放つ。
 
怒って部屋を出た和樹は、蓮子(松雪泰子)に会いに行く。蓮子は、「どうすればいいのかわからない」と落ち込む和樹に、「信じることをやるしかないのでは」と助言する。
 
あくる日、初心に帰ってやり直そうと決意した和樹は、師匠の番場に頭を下げに行く。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
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フジテレビ「ファースト・キス」第3話:妹の恋のはじまり

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井上真央(「ファースト・キス」第3話)初回の視聴率が19.7%と、夏クールの連続ドラマ初回としては一番の数字を出しながら、出来が今ひとつに思えた第2話では13.2%と急落。この第3話が最初の結果次第で、数字が再び持ち直すか、下がったままになるか、以降の流れを左右しそうな気がします。そんな今回は、出来は前回よりもよくなりましたが、展開の強引さと説明不足は相変わらずに思えます。
 
思い込んだらまっしぐら。どこまでもお節介な和樹です。美緒が求めているのは「恋」に違いない、恋に叶うものはないと、妹が本当のファースト・キスができるような恋をさせてやるんだと信じて疑わず。美緒自身はどう感じているのか? 初回以来、それらを端折られたままの展開ゆえに、和樹の独りよがりな展開が、ドラマに対する“あるある感”を下げているように思えます。なので、せっかくの蓮子との会話も、同じ話の繰り返しに映り、冗長さを感じてしまいます(見ているこちらは、和樹がいうような「理屈で片づけようとする人」ではありませんが、蓮子に同意です。和樹が「暑苦しい男」とは思えませんが)。
 
もっとも、そのあたりが語られ、描かれる以前に、番組ホームページのイントロダクションで、《いまだに恋もしたことがない彼女は、手術を前に、ある願いを叶えるために日本を訪れます。優しい兄・加納和樹(伊藤英明)にもう一度、会うために。そして、ステキな恋をするために!》《やがて和樹は、彼女の一番の願いを知ることになります。それは、「恋がしたい」ということ……》《和樹は美緒に本当の「ファースト・キス」をプレゼントすることができるのでしょうか!?》と明言されていては、そういうドラマなんだと気にせず見るしかないようですが。
 
という前話までの展開はさておき、和樹は、美緒と翼を再会させようと奮闘しますが、妹のためといいながら、それは自分の写真のためでもあります。写真は“本当”が伝わると言うわりには、“偽り”の初恋を演出し、写真を撮ろうとする和樹。初恋の人との再会よりも、交際ありきの再開が、ちょっといやらしく感じます。時間のない妹を思うあまりなのかもしれませんが、時間がないからこそ、もっと妹の真意をくみ取るようにしてほしいものです。子持ちで妻帯者というのは、和樹にとっては予想外な展開だったかもしれませんが、翼の今をきちんと美緒に伝えたうえでの再会セッティングだったら、美緒ももっと素直になれたのではないかと思います。
 
兄に言われるままに、翼との再会を果たした美緒ですが、最初は兄の心遣いを受け止めていたものの、写真を撮られるうちに、和樹が言っていた言葉が甦り、言っていることとやっていることが違うことに我慢ができなくなったのでしょう。いつもの憎まれ口が飛び出します。でも、一方的な押し付けを嫌う美緒とはいえ、こんな自分でも役に立つことができればと、自身のポリシーを曲げてまで来てくれた翼に失礼をするのは、どうかと思いますが(「お宅」という言い方に、見ているこちらもカチンと来ます)。兄に対するまなざしと同様、周囲に対しても、もう少し寛大になってもいいのではないかと(前回の記念写真のときもそうでしたが)。でも、翼に対する「赤の他人に励まされて治るような病気じゃない」との美緒の捨て台詞は、美緒の偽らざる胸の内=美緒の深い悲しみを、適切に表している言葉のように思えます。
 
ズレているところもあるとはいえ、美緒を思う和樹の心意気と行動を応援する結城ですが、美緒に深入りしてきたのは、医師として患者にとことん向かい合おうという思いからだけなのか、患者が美緒だからなのか(美緒に一目惚れしたからなのか)。“嘘・本当口撃”で結城を振り回す美緒ですが、美緒が本当に結城のことがを好きなのだとしたら(結城にカツサンドを渡したというのは、過去の恋の対象であった翼が、今は結城にとって代わったことを示しているのでしょうか)、恋は理屈ではないとはいえ、もう少し、その過程をきちんと描いてほしいように感じます(結城が美緒のことを理解しようとすると「わかっていない」「決めつけるな」と怒り、理解していないと「鈍い」だの「ヤブ」だのと悪態をつく気持ちも、わからなくはないのですが)。和樹同様、お節介なところに惹かれているのでしょうか。
 
料理当番ということでつくるはめになったとはいえ、最初に「カツサンド」を選んだということは、翼への美緒の思いは、和樹に初恋話を促されるまでもなく、思い出深いものであったことの証なのでしょう。でも、だったら、もう少しちゃんとつくれてもよさそうなものですが、入院が長くて、実は、料理をするのほとんど初めて? このあたりの設定は、何ともステレオタイプというか、「ああ、またか」な思いです。美緒の生意気さにムッと来つつも、和樹の妹ということもあるのか、カツサンドのつくり方をきっちり伝授するはるな。イメージとは違って、料理はお手の物のようです。男をゲットするための“餌(ツール)”と言いながらも、出来前はなかなかのように見えます。
 
最後は、前話のラブホテルでの独りカラオケ同様、井上真央の涙に魅せられてしまったようなところがありますが(自分の命と真剣に向き合ったときに、最後に残ったのが、兄との思い出だったのかもしれません。そんな兄の今を知り、再び昔のようなまなざしを自分に向けてもらい、最後になるかもしれないひとときを兄の元で過ごそうというのが、日本に来た美緒の真意なのだと思います)、毎話ごとの出来のバラツキが気になります。
 
翼との再会シーンは、悪天候の土砂降り雨(和樹のズボンが足元から染みていたのがリアルでした)。お天気が待ちが叶わず、シーンを雨で通すことにしたのでしょうね。シーン同士のつながりは違和感なく流れていたと思いますが、入院中の子供たちが抜け出して訪れる病院の傍のグランドという設定を見せるためなのか、雨のなかでのサッカー練習を、傘をさした車イスの少年が熱心に見ているという絵柄は、少々無理を感じます。
 
 
PS.
◆今回の視聴率は「15.2%」と、持ち直したようですね。
◆井上真央の演技に対する新聞や週刊誌のドラマ記事は、評価が二分ですね。魅せる演技との声がある一方、表情が5パターンしかないというダメ出しもあったり。一方、「ホタルノヒカリ」の綾瀬はるかに対しては、どの記事も比較的好意的(というか、絶賛が多し)。このまま行けば、綾瀬はるかの代表作になりそうですね。
 
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■第3話のあらすじ(番組ホームページより)
 
美緒(井上真央)と和樹(伊藤英明)は、一流(劇団ひとり)の家を追い出された。和樹が美緒のために企画した合コンで、一流の家をめちゃくちゃにしてしまったことが原因だった。だが、お金も行くあてもなく、困り果てた和樹は、美緒とともに一流に頭を下げ、再び彼の家で共同生活を始める。その条件として一流が出したのは、美緒が料理、和樹が掃除、そして勝(阿部サダヲ)が洗濯を担当するというものだった。
 
もう一度、カメラマンになるという夢を追いかけようと決意した和樹は、かつての師匠・番場(竹中直人)に、「一番下のアシスタントからやり直させてほしい」と申し出て、土下座した。番場は、そんな和樹に、「初恋」をテーマにした写真を撮ってくるよう命じる。その写真の出来映えを見て、今後のことを決めるという。
 
そこで和樹は、美緒に初恋の思い出を語らせて、その表情を撮ろうと思いつく。が、「まず人に何かを聞く前に、まず自分から言うべきだ」と美緒に言われ、悲しい初恋の話を皆に告白するハメになってしまう和樹。巻き込まれた一流や勝も、初恋の思い出を披露した。美緒は、自分だけ告白しないで逃げようとしたがそれでもできず、10年前、隣の病棟に入院していた2歳年上の少年「翼」のことを話す。翼はサッカー少年で、練習中に足を骨折して入院してきたのだという。美緒は、そんな翼と一緒に病院を抜け出し、近くのグランドまでサッカーを見に行ったりしたらしい。
 
美緒の話を聞いた和樹は、その翼という少年を探し出して、美緒に会わせようとする。「翼」が入院していたのは、蓮子(松雪泰子)や秋生(平岡祐太)が勤務する白鷺大学附属病院だった。和樹は、蓮子に会いにいき、「翼の連絡先を教えてほしい」と頼んだ。しかし蓮子は、「患者の個人情報を教えることはできない」と断る。そのとき、たまたまやってきた秋生を見つけた和樹は、半ば強引に秋生に協力を頼み、翼(柏原収史)の連絡先を入手する。和樹は、美緒のことを覚えていないという翼に頭を下げて、会ってもらう約束を取り付けた。
 
そんな折り、美緒は、スーパーマーケットではるな(酒井若菜)に出会う。はるなは、和樹が仕事を頑張るつもりになったことを知り、差し入れするのだという。美緒は、そんなはるなから、カツサンドのつくり方を伝授してもらう。
 
約束の日、美緒は、翼と再会を果たす。が、そこで美緒は、「翼とは話したこともないし、好きでも何でもなかった」と言い出す。「お兄ちゃんの言う“恋”って、嘘をつくことなの?」。そう美緒に言われた和樹は、言葉を失っていた。
 
美緒は、秋生のもとに向かうと、「余計なことをしないでほしい」と告げる。「和樹のことは相手にするな」というのだ。秋生は、そんな美緒の言葉に我慢できず、思わず怒鳴ってしまう。秋生は、「相手の男性だって善意で嘘をついたのに、それを踏みにじった」と美緒を非難した。すると美緒は、持っていたカツサンドを秋生に手渡し、「翼のことが本当に好きだった」と告白する。秋生は、その言葉に驚くとともに、何もわかっていなかったことを反省した。そんな秋生に、「私が先生のこと、好きなのも知らないでしょ?」と告げる美緒。秋生は、それが冗談だとわかると、ホッとしたような表情を浮かべた。が、実は美緒は、そんな秋生の反応に傷ついていた。
 
和樹は、番場の元を訪れ、「今の自分には、どんなテーマでもいい写真は撮れない」と正直に告白した。番場は、そんな和樹に、今後のスケジュールを渡すよう諸畑(蕨野友也)に命じた。
 
和樹が家に戻ると、美緒は眠っていた。和樹に気づいた美緒は、「覗いたな!」と枕を投げつけ、馬乗りになった。が、その目には涙が浮かび……。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
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フジテレビ「ファースト・キス」第4話:妹が今日失恋する

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井上真央(「ファースト・キス」第4話)浮ついた感じのドタバタさや展開の強引さが気になった第2話・第3話とは違い、手堅い出来だったと思います。江國香織の小説「東京タワー」に「恋はするものでなく、落ちるもの」というセリフがありますが、そんなセリフが似合いそうなエピソードでした。
 
和樹は、美緒のために素敵な恋をさせようと躍起になり、美緒は、恋に憧れつつも和樹の前では「恋なんて」と強がりますが、実は結城に恋心を抱いていて。井上真央に対して、表情のバリエーションの少なさを指摘する声もありますが、結城に最後のドライブを求めたときの悪態から一転、切なげな表情など、全編に渡って井上真央のリードが冴えていました(もう少し繊細さがほしい場面もありましたが)。
 
美緒は、初回での思わせぶりな、一筋縄ではいかないひねくれた性格かと思ったら、それほどでもなくて、ひねくれ具合も含めて、その反応は、意外に分かりやすいキャラのようです。自分を思う和樹の気持ちをしっかり理解しているし、小悪魔だの性悪だのとの憎まれ口を叩くわがままぶりも、この夏が最後の夏になるかもしれないという思いの裏返しなのが見え見えですし。引っかき回される相手は迷惑でしかありませんが、美緒にとっては、美緒なりのコミュニケーションのようでもありますし。
 
そんな美緒は、結城との恋の成就までは考えていなく、今はまだ、結城を恋する気持ちを味わっていたかっただけのようですが、生真面目な結城に、医者と患者の線引きをきっちりされたことで、ほのかな恋心を吹き消されてしまい、美緒にとっての初めての恋は、恋へと向かう入り口の手前であえなくジ・エンドというところでしょうか。ドラマ的には、終わらないのでしょうけれど、ひとまず、今日のところは、ですが(笑)。
 
結城は、美緒に対して、本当のところは、どう思っているのでしょう。結城は、父親のことを引き合いに出して、自分の医師としての思いとスタンスを口にし、美緒との間に一線を引こうとしていましたが、美緒絡みのカットの曖昧さ=きちんと顔色を見ようとしたのでしょうけれど、運転席から助手席の美緒の顔に顔をぐっと近づけて覗き込んだり、美緒に断りを入れることなく、いきなり首筋に手を当て脈を取ったりと、女性の患者への対応としては不自然に映る場面もしばしばでした。美緒に対して恋心を持っていれば問題ないというものではありませんが、セリフの流れと演出が一致していないように思えます。視聴者をドキッとさせるためだけなのかもしれませんが、だったとしても、引っ掛かりを感じます。
 
そんな結城が医師としても、人としても尊敬するという高木は、あっさり「人生掛けている」と言い切ったり、過去の経験があって今の自分があるという重みが感じられるキャラで、常に今だけを駆けようといしてる和樹との好対照ぶりが素敵に感じました。30日は、最愛の人を亡くした日だったのでしょうか。
 
一流も美緒に惹かれ始めていて、というのは、いささか唐突な気もしますが、きっかけは、褒められて、気をよくして、ではなく、気付いてみれば、恋に落ちていた、というところでしょうか。そのわかりやすい性格を、マネキンを美緒の髪形にしてしまうことで端的に見せるくだりは、“技あり”なシーンだったと思います。そんな一流の、「そういうからくりだったのか」とのセリフは、フランスからの闖入者の一件は、和樹と美緒が仕組んだことと思ってのものでしょうか。前後の流れから浮いたセリフに感じました。
 
和樹の、美緒の予想外の行動への一喜一憂&心配ぶりは、兄としてというよりも、父親のそれに近い感じでしょうか。美緒のことで頭が一杯な和樹にばったり出くわしたはるなですが、和樹のことはマジなんだなぁと。個人的には「演歌の女王」でのイメージが強くて、性格ブスに見えてしまいますが、このはるなは、裏表のない性格のようで、美緒ともうまくやれそうに見えます。
 
美緒は、最初で最後になるかもしれない給料を手にして、相手が兄で残念と言いつつも、嬉しそう「奢られろ」と和樹に生意気を言いますが、エキストラでいかほどのギャラが出るのか、想像力が働かないようで。というか、店に入る前に、持ち金を確認するのが常識でしょうに(笑)。和樹も同様ですが。
 
オープニングとエンディングの2度に渡る主題歌「こころ」構成には、あざとさを覚えますが、美緒のことを一生懸命に思う和樹の気持ちと、「あの夏、世界中で一番大切な君に会った」とのサビのシンクロ具合は好感でした。曲が似ているというのではないのに、イントロを耳にしていると、なぜか「キラキラ」が聞こえて来そうな予感がしてしまいます。
 
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■第4話のあらすじ(番組ホームページより)
 
美緒(井上真央)は、撮影エキストラのアルバイトをすることになった。きっかけは、番場(竹中直人)のアシスタントに復帰した和樹(伊藤英明)が、一流(劇団ひとり)や勝(阿部サダヲ)と、「仕事に一番必要なことは何か」という議論をしていたときに、美緒が異論を唱えたからだった。美緒は、仕事に必要なのは、和樹たちの言う、根性でも才能でも人間関係でもなく「運がすべて」と主張すると、「誰の考え方が正しいか、自分が働いて見極める」と言い出す。困惑した和樹は、何かあったら大変だからと思い止まらせようとした。すると美緒は、主治医の蓮子(松雪泰子)から許可を取り付けると返す。
 
和樹とともに白鷺大学附属病院を訪れた美緒は、「一度くらいアルバイトをしてみたい」と蓮子に訴える。蓮子は、そんな美緒の思いを汲んで、検査の結果、どこにも異常が見つからなければ許可すると答え、秋生(平岡祐太)にエコー検査を指示した。ところが美緒は、何故か秋生の検査を受けることを拒否する。美緒の態度にショックを受けた秋生は、診察室を飛び出してしまう。
 
美緒が参加することになったのは、とあるレストランでの撮影だった。番場が、秋に新しく創刊される雑誌のポスター撮影を、この店で行なうことになったのだ。エキストラの仕切りを担当する和樹は、持ち前のノリのよさで場の雰囲気を盛り上げるが、美緒は、勝手に料理に手をつけて番場の怒りを買い、追い出されてしまう。
 
するとそこに、営業中だと勘違いした外国人の団体客がやってくる。和樹や一流たちは、事情を話して帰ってもらおうとするが、言葉が通じないせいで上手くいかなかった。団体客はフランス人だったのだ。すると美緒は、その団体客の元に歩み寄り、身振り手振りで状況を説明して彼らを帰らせることに成功する。その度胸のよさを認めた番場は、美緒を再び撮影に参加させる。
 
撮影を終えた美緒は、初めてのアルバイト料を手にする。が、そのとき体調の異変を感じた美緒は、和樹たちに心配をかけたくないという思いから、撮影現場にやってきた秋生とこれからデートだと嘘をついて、彼の車に乗り込んでしまう。それを見た和樹は、美緒と秋生がデートする仲になっていたと、ふたりの関係を誤解してしまう。密かに美緒に心引かれていた一流もショックを受ける。
 
美緒は、秋生の車の中で落ち着きを取り戻した。秋生は、自分なりの方法で患者の信用を得るよう蓮子に助言され、美緒に会いに来たのだ。秋生は、美緒に、「これからは医者としてちゃんと接する、と言うために会いにきた」と告げる。秋生が蓮子に思いを寄せていることを確信した美緒は、わがままを言って彼を振り回した挙句、病院に向かった。
 
同じ頃、帰りの遅い美緒を心配した和樹も、蓮子の元を訪ねていた。蓮子は、秋生が美緒とデートしていると聞き、驚きを隠せなかった。そこに戻ってきた美緒は、秋生は蓮子のことを好きなのだから何も心配ないと言いだす。蓮子は、そんな美緒のことをしかりつけた。
 
帰り道、美緒と和樹は、撮影で使ったレストランを訪れ、一緒に食事をする。そこで和樹は、秋生のことを好きなのかと美緒に尋ねた。しかし美緒は、それを認めなかった。美緒は、「初めて手にしたアルバイト料で誰かに奢るのが夢だった」と和樹に告げた。和樹は、そんな美緒の思いを知って切なさを味わう。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
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フジテレビ「ファースト・キス」第5話:妹よ! 告白なるか

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井上真央(「ファースト・キス」第5話)決して悪くはない出来だとは思いますが、ドラマへの引き込まれ度は、回が進むにつれて、どんどん下がってきます。当初は、セリフとその掛け合いに耳が奪われたものですが……。
 
日本に来て兄と再会→(結城との出会い)→兄の“恋をさせてやる”宣言→“合コン”作戦→“初恋の相手との再会”作戦→アルバイト体験→(結城の“医者と患者の線引き”宣言)という展開を経て、美緒は、結城への恋を自覚すると同時に、結城への恋が一方通行であることが明確になりショックを受けます。続く今回は、“ひねくれ美緒”が、嘘の振りをして、自分の思いを結城に告白してしまうという話。毎話のイベント展開ですが、美緒と結城の間に限れば、丁寧な描写というよりも、三歩進んで二歩下がるというか、まどろっこしさが残ります。蓮子の過去にしても、肩すかしなくらいに素直なもの。もう少し捻りがほしい気もします。
 
一度はナンパ君の店に行こうとするものの、出会いが偶然ではないことに気付いてやめますが(「友だち」という言葉に反応していましたが、ならば「そのひねくれをやめたら」と突っ込みたくなりますが、井上真央の表情に引き込まれてしまいます)、あのまま、声を掛けられたのが自分だけではないことを知らなければ、店に入ったのでしょうか? 美緒のこと、行ったところでナンパ君の策には落ちるとは思えませんが(純粋にお客を増やすためだけなのか、下心もあったのかはわかりませんが、構図としては写真展の勧誘をする和樹と同じですね)。
 
和樹に、そのひねくれぶりを叱られて、結局は病院しか行くあてがなく、その後の展開が見えてきたところで、やれやれと思いつつも、結城と美緒の会話も、ああやっぱりなものでしたが、それでも、ひねくれ娘の捨て身の告白には、魅せるものがありました。もっとも、蓮子に連れられて美緒が病室に向かうくだりからの、夜の病院というシーン設定には違和感大でした。この病棟は、廊下も病室も、どうしてこんなに明るいのでしょう? そもそも、消灯時間が過ぎているのでは? 過ぎていなくても、夜間に廊下も病室もカーテンが全開で、外は風が強いのに窓も開けっ放し。次回が台風に絡めたエピソードになるということで、その“種まき”なのでしょうけれど。
 
 
PS.
蓮子の「大きな岩の下敷になったら」とは、どういうシチュエーションなのでしょう?
 
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■第5話のあらすじ(番組ホームページより)
 
美緒(井上真央)は、秋生(平岡祐太)から「これからは医者らしく、けじめを持って接していきたい」と言われたことにショックを受けていた。秋生に対する美緒の思いを感じていた和樹(伊藤英明)は、そんな妹のことが心配でたまらない。和樹は、「本当に好きなら諦めることはない」と美緒に助言した。しかし美緒は、和樹の言葉を無視する。するとそこに、和樹のアシスタント仲間・諸畑(蕨野友也)がやってくる。諸畑は、師匠の番場(竹中直人)から写真展のチケットをさばいてくるよう命じられたのだという。和樹は、美緒のことを心配しながらも、諸畑とともに街に出て写真展のチケットを売りに出掛ける。
 
残された美緒は、一流(劇団ひとり)、勝(阿部サダヲ)とともに朝食をとった。一流は、今日は仕事がオフらしい。一流が美緒に心ひかれていることを知る勝は、気を利かせて、「ふたりでどこかに出かけてくればいい」と言って仕事にでかける。しかし、美緒は、「約束がある」と嘘をついて、一流の誘いを断り、出て行ってしまう。
 
行く当てのない美緒が向かった先は、和樹たちのところだった。和樹は、持ち前のノリの良さを生かして、道行く女性に声をかけていた。そんな和樹の姿にうんざりした美緒は、その場を立ち去ろうとした。と、そのとき、美緒は、コージ(大東俊介)という男とぶつかった。コージは、ぶつかった拍子に落とした花束を拾うと、その中から一輪の花を抜いて美緒に手渡した。コージは、「近くの飲食店でアルバイトしているから、よかったら来てほしい」と美緒に言い残してその場から立ち去る。美緒は、コージからもらった名刺を一度はゴミ箱に捨てようとしたが、何故かそれを思い止まった。こっそり美緒の後をつけていた一流は、その一部始終を目撃していた。
 
同じ日の夕刻、秋生は、訊ねたいことがあると蓮子(松雪泰子)に切り出し、一緒に食事に出掛ける。すると、外に出たところで美緒に会う。美緒は、病院を訪れたものの入るのをためらい、そのまま帰ろうとしていた。蓮子たちに気づかれた美緒は、秋生のことを意識しながら、「お酒に誘われたが飲んでも大丈夫か」と蓮子に尋ねる。蓮子は、そんな美緒に、「アルコールは許可できない」と答えた。それを聞くと、すぐに美緒は帰っていく。複雑な表情で美緒を見送るふたり。
 
カフェに入った秋生は、蓮子に、橋のたもとに花を供えているところを目撃し、それが気になっていることを口にする。蓮子は、担当患者が川に身を投げて自殺したこと、そしてその患者のことを愛していたことを秋生に告げた。蓮子は、まるで秋生の思いを拒絶するかのようにそう言うと、「必死で勉強しなさい」と続けた。
 
同じ頃、すべてのチケットを売りさばくことができた和樹が家に戻る。家にははるな(酒井若菜)も来ていて食事の準備をしていた。そこに戻ってきた一流は、美緒のことを和樹たちに言うべきか悩む。一流から、美緒がナンパされていたことを教えられた和樹は、心配になって家を飛び出した。その後を追う一流と勝。と、そこに美緒の姿が。美緒は、「ナンパされて付いて行くわけがない」と言うと、後をつけたという一流のことを責める。その態度に怒った和樹は、一流に謝れと美緒に命じた。が、美緒は謝ろうとはしなかった。和樹は、「謝れないのなら出て行け」と言い放つ。
 
家を出た美緒が向かったのは、白鷺大学付属病院だった。事情を知った蓮子は、止むを得ず美緒を病室に泊めた。蓮子からの連絡を受け、病院に駆けつけた和樹は、そこで出会った秋生に、同情でもいいから美緒に優しい言葉を掛けてやってほしいと頼んだ。美緒は、秋生の態度から、和樹が何かを頼んだことを見抜く。そこで美緒は、「嘘のつき方を教えてあげる」と言って、自分の思いを秋生に告白する。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
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フジテレビ「ファースト・キス」第6話:今、恋が生まれる

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井上真央(「ファースト・キス」第6話)「可愛い妹の初恋物語」な展開を見せていますが、物語の全体と細部に齟齬(アンバランスさ)を感じた今回でした。たとえば、結城が、美緒の「嘘」は嘘でなく、本当の気持ちだと感じ、自分も本当の気持ちを答えようとして、医師と患者という一線を超えるか超えないかに悩むのはよしとしても、そのライン超えの障壁としての教授の登場は、障壁としてうまく機能していませんし(現教授と父親の影とのダブルプレッシャーになるはずが、それが上長の蓮子に向かってしまい……蓮子の過去の件は、医局内でも知られた話なのですね……結城の心情とはうまくつながっていません)、美緒に対して「時間のなさ」を口にしたのは、結城というキャラを説明するうえではわかるにしても、6話の今なってからとなると(このドラマの流れでは)、結城は、これまで美緒の何を見てきたのだろうという気もします。
 
今回の見せ場となった、美緒との携帯での会話は、ドラマ的には魅せましたが、セリフの流れだけを聴いていると(当人にとっては、対面ではなく携帯=声だけのやり取りですから)、結城のキャラ設定をもってしても、あまりにまどろっこしくて、「もっと早く本題に入らないと」と、突っ込みたくなります(笑)。これまでの流れと美緒の性格からすると、こんな話し方では、早とちりされて携帯を切られか、何を言いたいのかとせっつかれるのではないかと(美緒も、実は悪い子ではないようですので、そんな突っ込みは野暮かもしれませんが)。ただ、結城が「好き」系の言葉を使わずに、「いろいろなことを話したい」という言い方をしたのは、結城らしくていい感じでした(個人的には、今回一番のセリフのツボでした)。徒歩による日本一周が、1か月でできるものなのか? という疑問はありますが(笑)、美緒が抱いていた「時間のなさ」が、単純な時間の長さではなく、「かけがえのない時間の重み」「時間に対する心の持ち方」「ふたりで過ごした時間の密度」といった方向へ向かうのは、ベタながらも爽やかなものでした。
 
美緒が、はるなに「何か言え」と言われて、和樹に「死ぬなよ」というのは、流れと美緒の心情を考えると、少々煽り過ぎに思えます。それまでの美緒ならまだしも、今の美緒は、自分に対する兄の思いを痛いくらいに感じているわけですから。「死ぬなよ」と言ったら、和樹と連絡がつかなくなったところで、兄の安否を気づかうだけでなく、自分の言動を後悔するはずだと思います(そんなシチュエーションにおいて、ずぶ濡れになりながらニトロをもって訪ねてきた結城は、美緒に対しては、恋愛における“吊り橋効果”のようです。否が応にも、結城への思いは、ますます募ることでしょう)。
 
病院に着いた和樹も、真っ青な唇に目の下のクマというのは、これも不用意な煽りに見えます(脚本ではなく、演出とメイクですが)。飛んできた看板に当たって流血というのを超えて、まるで何か悪い病気のようです(ひと昔前のドラマにありがちの破傷風展開のようです)。それが、単なる単なる疲れとは、トホホな展開でしたが、和樹の到着が遅れたことが(妹の非常事態だというのに、途中でパンクした車をほっておけなかったり、自分がニトロを捨てたと蓮子に言うのは、和樹らしいですね)、結城の、美緒に対して腹を括る決心を促すことになり、結果的には、本人も気付かないところで、美緒と結城を結び付けるのにひと役買っていましたので、“天晴れ和樹”ではありましたが。
 
和樹と蓮子の進展もあるのでしょうか? 「あなたは、あなたのままでいい」というのは、和樹に対してだけでなく、自分に対しても言っているように聞こえました。「勝手なことをした」という認識を持ちながらも、「後悔はしない」「患者を愛したことを認める」決意の思いで蓮子に対面した結城は、蓮子の若い頃とそっくりなのでしょうね。「二の舞にさせたいのか」との教授の捨て台詞は、美緒と結城の恋がすんなりとはいかない暗示(いかせないとの脚本家の決意の現われ)なのでしょうか。「好きな人ができた」と和樹に報告する美緒の笑顔は、とても素敵でした。対する和樹の“バカ兄”ぶりも、いい感じでした。
 
 
PS.
◆今回の“ニトロ騒動”で、美緒の病気の重さを巡ってのやり取りがありましたが、勝や一流やはるなら、普通の大人なら、ニトロ=心臓の病気=薬がないと死の可能性も、というのが容易に想像できると思うのですが。
◆毎回、同じようなことを書いている気がしますが、井上真央はいいですね。今回は、涙にググッときました。リタイアせずに見ていられるのは、井上真央あってです(笑)。
 
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■第6話のあらすじ(番組ホームページより)
 
美緒(井上真央)は、白鷺大学附属病院の病室で一夜を明かす。和樹(伊藤英明)とケンカして家を飛び出した美緒は、蓮子(松雪泰子)に無理を言って病室に泊めてもらったのだ。目を覚ました美緒は、前夜、冗談めかして秋生(平岡祐太)に自分の気持ちを告白してしまったことを後悔する。
 
美緒は、会計の書類を持って病室に来た秋生に、「好きだといったのは芝居だ」と念を押した。すると秋生は、「美緒が本当の気持ちを言ってくれたと思ったから、自分も本当の気持ちを答えたい。少し時間がほしい」と、真面目な顔で返す。美緒は、その場の雰囲気に耐え切れず、秋生の言葉を聞く前に病室を飛び出してしまう。
 
同じ頃、和樹、一流(劇団ひとり)、勝(阿部サダヲ)の3人は、首都圏に接近している台風に備えようとしていた。一流は、美緒のことを心配し、病院まで迎えに行った方がいいと和樹に助言した。しかし和樹は、意地を張ってそれを断る。一方、一流から冷蔵庫の中身を整理するよう命じられた勝は、賞味期限切れと思われるチョコレートのケースを発見し、ゴミとして処分するが、そのケースの中身は、美緒のニトロだった。
 
和樹がゴミを捨てに行こうとすると、ちょうどそこに美緒が戻ってくる。和樹たちは、一流の指揮の下、台風に備えて家の中を点検し、水やラジオ、懐中電灯などを用意する。するとそこに、はるな(酒井若菜)がやってきた。はるなは、「今日が誕生日なのに台風のせいで誰も祝ってくれないから泊めてほしい」と、一流に頼み込む。
 
そんななか、美緒は、いつも首から下げているニトロケースがないことに気付く。そこで初めて、冷蔵庫にしまっておいた予備のニトロを捨ててしまったことに気づき、青ざめる和樹たち。そこに、秋生から電話が入った。秋生は、美緒が病院にニトロケースを忘れていったことに気付き、心配して連絡してきたのだ。和樹は、予備のニトロを捨ててしまったことを秋生に打ち明け、「今から病院まで取りに行く」と言い出す。和樹は一流から借りたスクーターで、暴風雨の中、病院に向かう。
 
病院に向かう途中、和樹は、車のパンクで立ち往生している母娘に出会い、修理を買って出る。が、修理を終えて再び病院を目指そうとしたそのとき、和樹を、突風で飛んできた看板が襲った。その頃、秋生は、美緒の体を心配し、ニトロを彼女の家まで届けにいきたいと蓮子(松雪泰子)に願い出るが、それを知った教授の青木(柴俊夫)に止められる。
 
美緒たちは、連絡が取れない状態が続く和樹の身を案じていた。蓮子も、なかなか到着しない和樹のことがさすがに心配になっていた。そんななか、覚悟を決めた秋生は、自分がニトロを届けに行くと蓮子に告げると、車に飛び乗った。一流の家に着いた秋生は、美緒にニトロを手渡す。美緒は、そんな秋生に、自分も和樹も平気だからと言って、気丈にも笑顔を見せた。
 
同じ頃、和樹は、ようやく病院に到着する。和樹はケガをしていた。蓮子は、そんな和樹の処置をして休ませると、美緒に連絡を入れる。和樹が無事だと知った美緒は、ひとり部屋にこもって涙を流した。
 
あくる朝、秋生は、美緒に電話をする。そこで秋生は、「美緒には時間がないのだから、このまま時が過ぎるのを待てば深入りしなくて済むと思っていたが、本当は会うたびに気になっていた」と、自分の思いを告げた。「たとえ少ししか時間がなくても、もっといろんなことを話したい」という秋生に、美緒は、「まだ1か月もあるから、何だってできる」と答えた。
 
戻ってきた和樹に、美緒は、「好きな人ができた」と告げた。「お兄ちゃんが悪いんだからね!」といって笑顔を見せながら。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
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フジテレビ「ファースト・キス」第7話:今夜、妹が天使に

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井上真央(「ファースト・キス」第7話)ドラマとしては、うまくまとまっていたと思います。出来も悪くありません。見応えもそれなりにありました。でも、でも、です。それぞれのシーンが、すでに別のドラマで見たことのあるような印象が強く=過去のドラマのいいところを、これでもかこれでもかと“見せ場のサンプリング”をしたかのような構成に映り、ドラマに踏み込んで熱く共感することができませんでした(私が擦れっからしなだけかもしれませんが)。ドラマづくりに対する手慣れた感じが感じられ、制作者の思いよりも“技あり”な部分だけが目についてしまって、役者陣がそれぞれのキャラがきちんと演じていたので、気持ちよく見ることはできましたが(美緒と秋生の手つなぎシーンの微笑ましさが、いい感じでした。何故かこのシーンを見ていて、「愛してると言ってくれ」にも、こんな感じの微笑ましいシーンがあったっけ、と思いました)、全体を俯瞰して、ドラマを冷静に観察してしまいます。
 
◆番場に意気込みを、と問われて即答できない和樹。
◆妹が気掛かりなので自身のチャンスを諦めようとする和樹。
◆そんな和樹を陰から心配する勝。勝の思いを知らずに向きになって突っ込む一流。
◆医者という職務ゆえの結城の約束すっぽかし。携帯の時代にあっても電話一本できず。
◆職務との葛藤。仕事中に美緒との約束を思い出して、一瞬緊張感が途切れる結城。
◆ふたりと言って、ひとりのまま閉店まで待ち続け、最後の客として店を出る美緒。
◆結城と約束していないのに、ふたりと言って、再び同じ待ち合わせ場所を訪れる美緒。
◆美緒が結城に電話をしたら、目の前に来ていたシチュエーション。そのまま会話は続いて。
◆再び待とうとした美緒と、今度は自分が待とうとした結城。
◆デートの経験がないから憎まれ口を叩いてしまうという美緒。
◆美緒の、嬉しさゆえの結城に対する減らず口。それを嬉しそうに聞く結城。
◆美緒と結城の交際に否定的な蓮子に、病気は診れても、患者の心は見ていないと言う和樹。
◆相手のために自分のことを諦めたら、それは相手も嫌がると和樹を諭す、はるな。
◆和樹に自身の過去を語る蓮子と、和樹の肯定による心の癒され(安堵感)。
◆病院から緊急の呼び出しを受ける結城。しかし、携帯を携帯せずに気づかず。
◆それまでのムードをひっくり返さんばかりの、エンディングの和樹の暗いモノローグ。
 
……などなど、そのいずれもが、いかにもという手慣れた感じの“ドラマな見せ方”で、途中で「もう知ってる」な思いにとらわれます(なんてと言うと、どんなドラマもそんなものでしょうと言われるかもしれませんが)。それでも、本作は“パッケージングの勝利”というか、ドラマとしてのまとめ方(セリフの使い方)は見事です。
 
と、ちょっとケチをつけてしまいましたが、自分のことを理由にチャンスから逃げるな(迷うな)と、美緒に突っ込まれた和樹が、今回はそれを、人を批判しているお前のほうが逃げている(病気を言い訳にしている)と、絶妙のタイミングで切り返す、兄妹の掛け合いには、やはり制作陣のクレバーさを感じます。
 
恋に傷つくのを恐れて「めんどうくさくなった」と言う美緒が、和樹に触発されて、自身の恋にまっしぐらという後半の展開も見事でした(それでもやはり、他ドラマからの既視感がつきまとうものでしたが)。素の自分が出せない美緒と結城の不器用さと無邪気さが、何とも微笑ましいデートシーンでした(「ホタルノヒカリ」の蛍とマコトにも似たようなところを感じます)。時間のある結城が美緒以上に忙しないのが、いい雰囲気です(アメリカ暮らしの美緒なのに、“デート免疫ゼロ”なのが、ちょっと「えっ?」な感じもしますが)。
 
過去のことを初めて肯定されたのが和樹で、それにより少しだけ心が安らぐ蓮子ですが、蓮子も相手の患者さんも、互いに強く愛しあっていたのに、相手が死を選択したところに蓮子の絶望感と無力さがあると思うのですが、そんな場合は、他人に否定されようが肯定されようが、蓮子の気持ちにはそれほど影響を与えるとは思えません。時間と蓮子自身が答えを見つけようともがくことでしか、その呪縛からは逃れられないのではないかと。
 
 
PS.
◆前話までの展開で、美緒に対する勝の変化に少々唐突さがありましたが(今回は、勝に言われてべそをかく一流が唐突に感じました)、勝の兄気取りが魅せました。このふたりの組み合わせと掛け合いも、いい感じです。
◆和樹と結城の会話ですが、和樹への「お兄さんには言われたくない(美緒のことは自分で決めたことだから)」という気持ちは納得ですが、結城の性格からすると、「(口を挟むのは)もうやめてくれ」という強い言い方はしないようにも思います(蓮子ほど、美緒を思う和樹の気持ちを知らないので、これはこれでいいのかな?)。
◆青木教授は、結城のことを、どこまで“お見通し”なのでしょうか? 前回は、指導を担当する蓮子に向けてチクチクでしたが、今回は直接言葉を向けてきました。ふたりを、うまくかき乱してほしいものです。
◆和樹が好きなはるなは、好きという思い(感情)だけでなく、きちんと事前リサーチを怠らないのですね(個人的には好感度アップのキャラです)。
◆初回冒頭で印象的だった、美緒の「死んでもいい」「死にたくない」が登場。たとえば、「死んでたまるか」というタイトルにして、美緒の、「山田太郎ものがたり」の隆子ばりの妄想シーンをふんだんに盛り込んだつくりもありのように思えた今回でした。
 
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■第7話のあらすじ(番組ホームページより)
 
美緒(井上真央)は、秋生(平岡祐太)と食事の約束をする。美緒が普段着のままでデートに出掛けようとしていることを知った和樹(伊藤英明)は、「男は相手がどういう格好で来るのか期待している」と言って美緒を呼び止め、勝(阿部サダヲ)に美緒の服のコーディネートを頼む。さらに和樹は、一流(劇団ひとり)も巻き込み、美緒のヘアメイクを任せた。美緒は、いつものように憎まれ口を叩きながらも喜びを隠せない。
 
同じ頃、秋生は、蓮子(松雪泰子)に呼び出されていた。美緒と秋生の関係を心配する蓮子は、「彼女の治療にのめり込んで、他の患者にしわ寄せが出たらどうするのか」と秋生に問い掛けた。それに対して秋生は、「絶対に迷惑をかけるようなことはしない」ときっぱりと答える。秋生の言葉を聞いた蓮子は、それ以上何も言わなかった。と、そのとき、蓮子と秋生は、教授の青木(柴俊夫)から呼び出しを受ける。他の医大から引き受け要請があった患者の緊急オペを蓮子に頼みたいのだという。患者は15歳の女の子だった。それを快諾する蓮子。青木は、秋生に助手として参加するよう命じた。
 
事情を知らない美緒は、待ち合わせ場所のカフェで秋生のことを待ち続けていた。だが、いつまで待っても秋生は現れず、携帯電話もつながらなかった。美緒は、カフェの閉店時間まで店で待っていたが、諦めて家に戻った。
 
一方、仕事を終えた和樹と諸畑(蕨野友也)は、師匠の番場(竹中直人)に呼び止められる。番場の元にパリの有名な雑誌から撮影アシスタントを探しているという話があり、和樹か諸畑のどちらかを行かせようと思っているのだという。契約期間は9月1日からの1年間。話を聞いた諸畑は、「自分の方が仕事に対して真剣です」と即座にアピール。だが、和樹は、美緒を残したまま行かなければいけないことが気になり、すぐには返事ができなかった。番場は、そんなふたりに、紹介状に添える作品を持ってくるよう命じた。
 
パリ行きの話を知った一流と勝は、和樹を叱咤激励する。しかし、和樹は「自信がない」と弱気だった。そこに、美緒が帰ってきた。美緒の様子がおかしいことに気付く和樹。そのとき、美緒の携帯電話に秋生から連絡が入る。秋生は、緊急のオペで連絡できなかったことを詫びると、「明日会えないか」と美緒を誘った。だが、美緒は「もう面倒くさくなった」などと言って電話を切ってしまう。
 
あくる朝、美緒は、和樹にパリ行きのチャンスが訪れていることを勝から教えられる。そこで勝は、秋生に電話するよう美緒に助言した。美緒にも和樹にも後悔してほしくないと言う勝。実は勝は、和樹が美緒のためにパリ行きの話を諦めるつもりなのではないかと感じていたのだ。
 
同じ頃、和樹は、秋生を訪ねて白鷺大学付属病院にいた。和樹は、「美緒に電話してやってほしい」と秋生に頼むが、秋生は、「放っておいてほしい」と和樹に返す。
 
美緒は、戻ってきた和樹に「パリ行きに挑戦しないのは逃げているからだ」と言い放つ。和樹は、そんな美緒に「お前だって一番ほしいものから逃げているだけだ」と返す。すると美緒は、「もう迷わない」と和樹に宣言する。
 
美緒と秋生は、互いに初デートの待ち合わせをしていたオープンカフェに向かっていた。そこで出会った美緒と秋生は、ドライブを楽しんだ後、一緒に食事をする。
 
はるな(酒井若菜)と居酒屋にいた和樹は、蓮子に呼び出される。蓮子は、やってきた和樹に、かつて患者を愛してしまった過去を打ち明けると、改めて美緒と秋生の交際に反対した。和樹は、そんな蓮子に、「先生が間違ったことをしたとは思わない」と答えた。するとそこに、蓮子がオペをした患者の容態が急変したとの知らせが入る。
 
美緒と秋生は、夜景の見える場所にいた。そこで、美緒にキスしようとする秋生。美緒は、そんな秋生を制し、「まだ大事にとっておきたい」と告げる。そのとき秋生は、携帯電話に病院からの緊急連絡が入っていることに気づいていなかった。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
>> 「ファースト・キス」番組ホームページ
 
ファースト・キス
 

フジテレビ「ファースト・キス」第8話:さよなら、妹よ

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井上真央(「ファースト・キス」第8話)医者と患者の祝福されざる恋。彼女にとっては、最初で最後の恋になるかもしれない恋。彼の夢は、優秀な心臓外科医になることですが(何故、心臓外科なのでしょう?)、彼は、今の環境を失ってでも、彼女との恋を選ぶ決意。しかし、彼女は医者を目指すひたむきな彼の姿勢に惹かれたという。なのに、ここでなくても医者は続けられると、あっさりと病院を辞そうとする彼に失望します。数時間前の彼は、仕事も恋もうまく回り始めたところだったのに、それが一転、今は仕事ばかりか彼女まで失いそうな、「二兎追う者は一兎をも得ず」な状況。しかし、彼女にガツンと言われて目が覚めた彼は、仕事も恋もと「二兎を追うものだけが二兎を得る」心意気。まるで「DoCoMo2.0」のCMのような結城でした(笑)。
 
というヨタはさておき、最初は兄・和樹に反発していた美緒でしたが、結城と出会ったことで、兄が説いていた恋の素晴らしさを知って無我夢中。そんなところで突如、和樹と蓮子から反対されて戸惑い……。兄たちの言い分ももっともながら、好きな気持ちの前では、割り切ることはできなくて。結局、恋をキッパリ諦めて、ロスに帰ろうとします。よくある恋愛障壁展開ながら、ふたり以上に心を痛める和樹と蓮子が、ドラマの見せ場をつくりますが、26歳の彼と20歳の彼女に対して、見ているこちらが「何故にそこまで」と思わざるを得ないところに引っ掛かりを覚え(まるでふたりは美緒と結城の“疑似父母”のようです)、ドラマへの共感を削いでいます。ふたりから相談されたのならまだしも、そうでないのなら、結論はふたりが出せばいいことでしょう。美緒にとっては“最後の夏”になるかもしれないとしても。自分で考え、答えを出したなら、たとえ悲しい結末だったとしても、悔やむことはないと思います。それが、精一杯生きた証でしょう。
 
和樹も蓮子も、気を使い過ぎです(そういう脚本なので、キャラに罪はありませんが)。それぞれに、思うところや過去のつらい思い出があったとしても。和樹は、結城のキャリアに傷が付くことは美緒自身も望まないはずと、別れることを勧める一方で、自分は、目の前のチャンスに向かうことなく、美緒のためにと戦線離脱状態ですが、それは今の結城と同じ構図で、和樹が美緒のことを本当に考えるのなら、その前のチャンスに全力で向かってこそでしょう。戦線離脱は、美緒が最も悲しむことだということに、気づかないのでしょうか。蓮子も、そんな和樹に感化されたのか、自身の過去の経験から、医者と患者の恋は勧められないと言いながら、美緒が別れを決意したとたん、美緒の「最後の夏」を奪ってしまったのではないかと後悔し始めて。
 
“三歩進んで二歩下がる”この展開、ほとんど毎回のように、美緒は涙を流しているような印象があります。悲しかったりうれしかったり、理由はさまざまですが。美緒を演じる井上真央には毎回引き込まれ、今回は、デート翌日の、心の底からうれしさが滲み出ている、晴々とした表情には驚かされるとともに(花火のシーンで見せた抑えた泣き顔も見事です)、脇を固める阿部サダヲと劇団ひとりと酒井若菜も見応えを感じさせてくれますが、どうも肝心のストーリーが……。“技あり”なのに、その技が表層的なところで滑っているというか。基本設定の部分で“ボタンのかけ違い”をしているというか。返す返すも残念な気がします。
 
 
PS.
8月23日〜9月22日の期間限定にて、小田和正「こころ」のイメージビデオが公開されています。これは、いわゆるプロモーションビデオとは別の、「こころ」をモチーフにしたドラマ仕立てのオリジナルストーリーで、ひとり娘の結婚式を舞台に、父親の切ない、でも喜ばしい気持ちが、センスのよい映像で描かれています。出演は、花嫁役に井上真央、父親役に小市慢太郎、新郎役に川岡大次郎。必見です。
 
>> YAHOO! 動画〜小田和正「こころ」スペシャル
 
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■第8話のあらすじ(番組ホームページより)
 
ドライブにでかけた美緒(井上真央)と秋生(平岡祐太)は、夜景の見える場所でお互いの気持ちを確認し合う。そのとき秋生は、携帯電話に白鷺大学付属病院から緊急連絡が入っていることには気づかなかった。
 
その頃、白鷺大学付属病院の心臓外科では、蓮子(松雪泰子)がオペを担当した少女の容態が急変し、その救命処置に追われていた。秋生がいないことを知った教授の青木(柴俊夫)は、蓮子にその理由を尋ねるが、蓮子は、青木の問いには答えずに、「全力を尽くして必ず患者を救う」とだけ言って、ICUに向かった。
 
同じ頃、家に戻った和樹(伊藤英明)は、一流(劇団ひとり)とはるな(酒井若菜)から、美緒の病気のことを尋ねられる。一流たちは、「美緒の病気が実は深刻な状態なのではないか」と、勝(阿部サダヲ)から聞いて心配していたのだ。和樹は、本当のことを話そうかどうか一瞬迷いながらも、「薬を飲んでいれば問題ない」と答える。
 
携帯電話の着信記録に気づいた秋生は、蓮子に電話を入れる。事情を知った秋生は、美緒に心配をかけないよう気遣いながら、次のデートの約束をして病院に戻った。
 
あくる日、美緒は、ロサンゼルスにいる母・りえ子(夏木マリ)に電話して、「手術の予定を遅らせることができるのか」と尋ねる。すると、りえ子は、「病院の都合もあるのだから勝手なことはできない」と答える。電話を切った美緒は、部屋にやってきた和樹に、パリ行きの話を切り出す。「和樹がパリに行くことになっても自分は平気だ」と言い残して出掛ける美緒。ふたりの会話を聞いていた一流と勝も、美緒の面倒は自分たちが見るからせっかくのチャンスを逃すな」と和樹を叱咤する。
 
一方、秋生は、青木から昨夜のことをとがめられる。青木は、「患者である美緒との交際を続けるのなら、医学部から出て行ってもらう」と秋生に警告する。
 
そんな秋生の元に、和樹が訪ねてくる。和樹は、「美緒と秋生の交際には賛成できない」という蓮子の言葉を秋生に伝えると、「病院内での立場が危うくなっているのではないか」と尋ねた。和樹は、「目の前に仕事の大きなチャンスがあるが、美緒のこともあり、どうするべきか迷っている」ことも打ち明け、秋生の心情を察する和樹。すると秋生は、「自分には遠慮する必要はないので、挑戦してほしい」と和樹に告げると、「美緒とは別れない」と答える。美緒との交際が原因で、「白鷺大学付属病院を辞めることになっても構わない」というのだ。
 
その頃美緒は、はるなを訪ねていた。秋生とのデートに向けて、何かいいアイデアがないか、はるなからアドバイスを求めようと思ったのだ。そのとき、はるなは、美緒の病気が深刻な状況であることを察する。が、そのことには触れずに、「大事なのは、どこに行くかではなく、ふたりが楽しいかどうかだ」と助言する。
 
帰宅した和樹は、「美緒が花火をしている写真を撮りたい」と言って彼女を外に連れ出した。が、和樹の様子がどこかおかしいことを敏感に感じ取る美緒。そこで和樹は、秋生の立場が危なくなっていることを美緒に伝え、「彼と別れるべきだ」と切り出す。美緒は、そんな和樹に、ロスに帰ったらもう秋生には連絡しないつもりだったが、それでも「日本にいる間は、彼のことを思いっきり好きになりたかった」と言って、涙を流した。そして美緒は、「今の自分の姿を写真に撮れ」と和樹に命じた。
 
あくる朝、美緒は、秋生を訪ね、別れを告げる。
 
一方、和樹は、番場(竹中直人)から作品を出すように言われるが、和樹は、昨夜撮った美緒の写真を提出することができなかった。
 
帰宅した和樹は、一流と勝に美緒の病気のことを打ち明ける。そこに戻ってきた美緒は、いつものように振舞おうと務めながら、3日後の飛行機でロスに帰ることを皆に告げる。が、不意にその目からは涙が溢れた。
 
同じ頃、秋生は、青木の元を訪れ、「美緒とは別れない」と宣言するが……。
 
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■主なキャスト&スタッフ
 
福永美緒(20歳)… 井上真央
福永りえ子(50歳)… 夏木マリ
 
加納和樹(28歳)… 伊藤英明
進藤一流(28歳)… 劇団ひとり
二階堂勝(30歳)… 阿部サダヲ
 
番場 大(50歳)… 竹中直人
諸畑健夫(22歳)… 蕨野友也
 
高木蓮子(33歳)… 松雪泰子
結城秋生(26歳)… 平岡祐太
 
斉藤はるな(27歳)… 酒井若菜
 
脚本 … 井上由美子
音楽 … 本間勇輔
主題歌 … 小田和正「こころ」
プロデュース … 若松央樹/鹿内 植
演出 … 武内英樹/川村泰祐/高木健太郎
 
 
>> 「ファースト・キス」番組ホームページ
 
ファースト・キス
 

フジテレビ「ファースト・キス」第9話:行くな、妹よ!

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井上真央(「ファースト・キス」第9話)和樹も蓮子も、美緒と秋生に世話を焼き過ぎ。ドラマが前に進みません。番場が言うように、少し頭を冷やした方がいいかと。にしても、今回の和樹は、妙に汗をかいていますね。頬に滴り、シャツが濡れていて。何か悪い病気の前兆? 実は、妹よりも先に逝ってしまうかもしれない病気の兄、なんていう展開はあり得ないと思いますが。そして、そんな患者=和樹を愛する蓮子という構図も。
 
美緒に会うために手術を成功させたいと言う秋生。この段階で、心構え失格な気が……。
 
 
※都合により暫定アップ、追って更新の予定です。
 

フジテレビ「ファースト・キス」第10話:兄と妹の最終章!

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井上真央・伊藤英明・酒井若菜(「ファースト・キス」第10話)和樹が大したことがなかったのは、台風のエピソード同様、やっぱりな(肩すかしな)展開(脱水症状)でしたが、ストーリーとしては、帰国を宣言した美緒を引き止めるための安易な構成に映ります。和樹の失業パーティーのシーンを始め、本作ならではの、セリフの掛け合いのおもしろさとはギャップを感じます。
 
はるなは、和樹のことを、部分部分はとんでもないけど、全体は大好きと言いますが、それにならうと、部分部分はおもしろいけど、全体で見るとパッケージが甘いというか、部分と全体のアンバランスさが目立ちます。蓮子と和樹の会話のシーン、蓮子は、自身の過去を和樹が初めて肯定してくれたと、惚れそうな勢いで語りますが、既出カットの再利用は、画面が安っぽくなります。
 
和樹のお見舞いに駆けつけた勝と一流に悪態をつきながら、帰り際に「ありがとう」を言うときの声と表情など、井上真央は、ますますいい感じです。幸せを感じたとたん、手術(50%の可能性)が怖くなった美緒の気持ちもわかります。
 
そのバックの大学病院は、台風が近づいている夜は、「どこもカーテン全開、窓まで開いていて」なシチュエーションだったのに、今回は、すべてカーテンが降りていて。
 
 
※都合により暫定アップ、追って更新の予定です。
 
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伊達でございます!

埼玉生まれ。「太陽にほえろ!」のサウンドトラックの素晴らしさから、テレビドラマを見るようになりました。小学校4年時に体育館で生オーケストラを聴いてクラシックが大好きに…。初めて買ったクラシックのレコードは、スッペ「軽騎兵/詩人と農夫」のEPと、バーンスタイン「運命/未完成」とセル「ベト9」の2枚組LP。初めてのオペラは、銀座・ヤマハホールで見たベルイマンの映画「魔笛」。中学の吹奏楽部(ホルン)で演奏することの楽しさを、高校の頃に通った銀座・日立ローディプラザの生録会でフュージョンに出会うとともに、音楽録音の魅力を知りました。

<お気に入りの曲>
◆東海林修「ディスコ・キッド」◆大野克夫「太陽にほえろ!」◆冬木透「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」◆宮川泰「宇宙戦艦ヤマト」◆岡村孝子「未知標」「潮の香りの中で」「ひとりごと」「愛を急がないで」「天晴れな青空」「晩春」◆薬師丸ひろ子「元気を出して」「トライアングル」◆麗美「国際線」「君の友達でいたいから」◆荒井由実「卒業写真」「海を見ていた午後」◆松任谷由実「最後の春休み」◆大貫妙子「会いたい気持ち」「黒のクレール」◆辛島美登里「Merry Christmas to You」「Silent Night −祈り−」◆今井美樹「野性の風」「瞳がほほえむから」「セカンドエンゲージ」「Peace of My Wish」「Miss You」◆飯島真理「Melody」「シグナル」◆宮里久美「背中ごしにセンチメンタル」◆米屋純「水色時代」◆高橋洋子「魂のルフラン」◆古内東子「うそつき」◆MISIA「忘れない日々」◆笹川美和「金木犀」「向日葵」◆柴田淳「ため息」「夜の海に立ち...」◆熊木杏里「最後の羅針盤」「朝日の誓い」◆池田綾子「ひとつの願い」「月」「プリズム」◆諫山実生「手紙」「Eternal Love」◆平原綾香「孤独の向こう」◆arp「まぶた」◆lisa「Will」「TIME IS ON MY SIDE」◆山麻衣美「We are the Stars」◆Chocolove from AKB48「明日は明日の君が生まれ」◆城南海「誰カノタメニ」「ワスレナグサ」◆沢田研二「ヤマトより愛をこめて」「時の過ぎゆくままに」◆布施明「愛よ その日まで」◆町田義人「戦士の休息」「長距離ランナー」「愛」◆さだまさし「療養所」「道化師のソネット」「親父の一番長い日」◆浜田省吾「愛という名のもとに」「Midnight Flight」「J.BOY」◆橋本仁「青空になる」◆中孝介「路の途中」◆Mr.Children「HERO」「HANABI」◆SEAMO「Continue」◆EARTHSHAKER「EARTHSHAKER」「WALL」◆X JAPAN「Rusty Nail」◆プリズム「KARMA」「MEMORY OF THE MOMENT」◆カシオペア「朝焼け」「GYPSY WIND」「EYES OF MIND」◆スクェア「いとしのうなじ」「TRUTH」◆クロスウィンド「そして夢の国へ」◆YOU「BALLAD 9.36」◆鳥山雄司「GHETTO PEOPLE」◆柴田敬一「まどろみのなかで」◆YMO「1000 KNIVES」「MAD PIERROT」「TECHNOPOLIS」◆Maynard Ferguson「Gonna Fly Now」◆TANGERINE DREAM「NETWORK 23」◆YANNI「DANCE WITH A STRANGER」「NOSTALGIA」「SANTORINI」「PATHS ON WATER」

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