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ノスタルジックな、ちょっといい話。こういうエピソードもあるとは、原作は、なかなかバリエーションに富んでいるようですね。原作を読んでみたくなりました。このエピソードは、原作では、どのあたりに位置するのでしょう？ ドラマ内の時間軸だと、この時期に持って来る必然が薄いように感じますが（内容的には、冬よりも、ふたりの友だちが転校していった夏の終わりに重ね合わせたほうが、よりしっくり来る気がします）、次回の最終回で想がアメリカに帰るということで、そのプレエピソード的な意味合いも込められているのでしょうか？夏の終わりに転校していった、ふたりの少年が宝物にしていたゲームソフトと硬球。想は、宝物をあげた人は、自分のことを覚えていてほしいからあげたのではなく、宝物をあげた相手が、元気いっぱいで生きていてほしいからと言っていましたが、それは、想自身の考えなのか、加奈のことを気遣ってなのか、両方なのか？ このエピソードのふたり、僕は、自分が一番大切にしている宝物をあげることで、あげた相手のことを、自分の心にしっかりと刻み込みたかったからだと思いました。
加奈の小学生時代を演じた桑島真里乃（くわじままりの）さんは、1998年生まれの11歳。高橋愛さんよりも、貫地谷しほりさん似の雰囲気を感じますが（骨格の雰囲気が貫地谷さんですね）、ググッてみたら、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」（2007年10月〜2008年3月）で、貫地谷さんが演じていた主人公・和田喜代美の少女時代を演じていたと。
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■第9話のあらすじ（番組ホームページより）
可奈（高橋愛）が小学校3年のときに埋めたタイムカプセルが出てきた。掘り当てたのは探偵同好会の3人組（垣内彩未、広瀬斗史輝、渋谷謙人）。恐る恐る可奈が開けてみると、そこには宝物と思われる写真と野球の硬球とゲームソフトが入っていたのだが、その写真を撮ったことなど、まるで思い出せない。
ボールは誰かの宝物だった気もするが、なぜ可奈のものになったのかも思い出せないのだった。当時も同級生だった西丸（中山卓也）は、意味ありげに「よーく思い出した方がいい」という。手掛かりはボールに書かれた「中陵」の文字。探偵同好会の3人組が中陵野球部員の野辺（本間健大）を可奈の家まで連れてきて確かめるが、ボールは野辺のものではないという。
想（中村蒼）が記憶をたどる手助けをして、写真に写った二人の少年のことを思い出すが、二人とも小学校の卒業アルバムには載っていなかった。ボールはもらったのではなく取り上げたのではないか、と西丸が言い始める。大切だと思っていたものを、こんなに簡単に忘れてしまうものだろうか？ と可奈は不安になっていくが…。
>> 「Q.E.D. 証明終了」番組ホームページ
今回の「証明」は、学園祭モノということで、これまで以上に小さくまとまったストーリーを想像していましたが、なかなかおもしろかったです。理屈だけではなく、それぞれの思惑や感情、行動に、故意と偶然が絡み合っての結果。自分たちのことばかり考えていた全員が犯人で、全員が被害者。可奈の笑顔もあって、物語の後味も悪くなかっですし。似合う？ に関しては、可奈は、剣道着のほうが似合うと思いますが（笑）。
