Q ::オーガニック食品に関してどのようにお考えですか?またなぜ生産量を増やさないのですか?

A: 私も皆さんと同じで、選択肢があれば出来る限り添加物を使用せず、化学的加工が施されていない食品を摂りたいと思いますし、多少高くついても構わないと思っています。

しかしオーガニック運動の問題点は、多くの食品会社がそれを増えつつある一定の消費者グループに対するマーケティングアングルとして利用し始めていることです。対象とされているのは、ナチュラル、グルテンフリー、スーパーフードなどを欲している消費者たちです。

パッケージに「ナチュラル」や「スーパーフード」などの言葉を使用するにあたり、定義やガイドラインがないことを消費者は知りません。何も知らない消費者にとっては、それらの言葉が使用された製品を選ぶ方が気分的に良いわけですが、何がナチュラルで何がスーパーフードなのかを定義する義務もなくラベルに掲載できてしまうのです。

オーガニックやその他、例えば牧草飼育などのラベルについても、訳のわからない点がいくつもあります。

例えば、製造者は以下の条件を満たせばオーガニックのロゴを付けることが出来ます

‐ 承認された農薬リストから殺虫剤を選ぶ
‐ 農場は数年来有毒物質を使っていない
‐ 農場は非オーガニック農場からある程度の距離がある

オーガニックを表示している商品であっても、オーガニックではない成分も当然のように含まれていることは多々あります。

オーガニック表示のガイドラインは、このためならいくら支払ってもよいという会社が多くなるにつれ、次第に緩和されていきます。

また、食品がオーガニック認証を受けているからと言って必ずしも安全で良い製品とは限らないことに注意しなくてはなりません。例えばオーガニックの砂糖でも多く摂りすぎればもちろん害となります。

私にとって人生の成功の近道は一貫性です。健康であるためには様々なダイエットやエクササイズのルーティンを手当たり次第に試すのではなく、いつも一貫性を持たせることが大切です。

私たちが普段吸う空気や手で触れるもの、食品のパッケージや食器などには多くの非オーガニック化学物質が含まれており、いちいち心配することが出来ないばかりか、そうしたストレスが逆にカラダに害をもたらすこともあります。

100%オーガニック食品(もしあればですが)を毎日2,3食摂るくらいでは総体的な健康に有意義な影響を与えるとは思えませんし、一貫してそのような意義ある生活を維持するには、田舎の汚染されていない地域に住み、自分で食物を栽培しない限りほとんど不可能といえるでしょう。 

ですから出来る時にはオーガニックを選べばいいのですが、知識があればよりバランスのとれた見方が出来るようになります。

もちろんこれは私の個人的意見でしかありませんが、食品業界のインサイダーとしての経験と洞察に基づいています。