2007年05月23日

「ソルティー・ドッグ」にまつわるウンチク

今日は、「ソルティー・ドッグ [ Salty Dog ] 」にまつわるウンチクを書いてみたいと思います。

20f187ca.jpg「ソルティー・ドッグ」というカクテルは、昨日のお話の中でも登場ましたが、「スノー・スタイル [ Snow Style ] 」というテクニックを用いたカクテルとしては世界で最もポピュラーなものです。

一般的なレシピは、スノー・スタイルにすること以外は至って簡単なもので、大きめのロック・グラスを使って、ウォッカ20ml〜45mlを100%のグレープフルーツ・ジュースで割るだけ。(当然、氷は必要ですが・・・。)


しかし、「ソルティー・ドッグ」が誕生した頃のレシピは、今とは違っていました。

「ソルティー・ドッグ」が生まれたのは、1940年代のイギリス。
当時は、現在のようにウォッカを使ったカクテルではなく、ジンをグレープフルーツ・ジュースで割り、塩をひとつまみ入れてからシェイクするというものだったそうです。

現在のようなウォッカを使ったレシピとなったのは、ベトナム戦争終結の頃のアメリカだそうで、一風変わったスノー・スタイルが若者の間で評判となり大流行したのだとか・・・。

日本には、少し遅れてアメリカ経由で伝わったらしく、米軍基地を中心に広まったようです。

今では、発祥の地であるイギリスでも、スノー・スタイル+ウォッカ・ベースの「ソルティー・ドッグ」が主流となり、世界的に通用するレシピとなりました。

昔ながらの「ソルティー・ドッグ」を飲んでみたい方は、「オールド・スタイルのソルティー・ドッグ」とオーダーされれば良いと思います。

ちなみに、「ソルティー・ドッグ」というネーミングは、甲板員(海軍の水夫)が甲板の上で汗と潮で塩だらけになって働く様子を指すイギリスのスラング(=ソルティー・ドッグ)と、塩の入ったしょっぱいカクテルを掛け合わせたのが語源だそうです。

あと、こだわりを持っているバーテンダーさんは、「ソルティー・ドッグ」の塩の付け方や塩の種類にこだわっており、他店との差を演出しておられます。

詳しくは昨日の『「スノースタイル」とは』をご覧下さい。

もし、バーでお飲みになることがあるようでしたら、そのあたりに注意していただくのも面白いでしょうね。

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さて、「ソルティー・ドッグ」の飲み方ですが、よく「塩をグラスの中に落とし込んで飲む。」や「塩は飾りだから舐めない。」などとおっしゃるお客様がおられるのですが、はっきり言って飲み方は自由ですので、どのように飲まれても問題ありません。

しかし、一般的にはグラスの縁の塩を少しづつグラスを回しながら舐め、お酒と一緒に飲みます。

もちろん、塩を残しても失礼にはあたりませんが、グラスにお酒が残っている状態では塩の追加はできません(念のため・・・笑)。

この際、グラスの縁にグルッと一周塩を付けてしまうと、どうしても一口目は塩の加減を調整できませんので、縁の一部に塩を付けずに出してくださるお店もあります。

以前、うちのお店でも、これを真似てお出ししたことがあるのですが、こっそりヘタクソ呼ばわりされてしまいました(笑)。

これは、決してスノー・スタイルを失敗したわけではなく、一口目からお客様のお好きな塩加減でお飲みいただくための配慮ですので、むしろ、気の利いたバーテンダーさんだと思ってください。

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また、「ソルティー・ドッグ」のスノー・スタイル(塩)が苦手な方は、塩抜きでご注文なさるのも良いと思います。

塩抜きの「ソルティー・ドッグ」は、「ブルドッグ」「グレイハウンド」「テイルレスドッグ」(どれも尻尾のない(切る)犬種ですね。)など、様々な呼ばれ方をしているのですが、日本では、ほとんどのところで「ブルドッグ」で通用します。

また、「グレイハウンド」は10オンス・タンブラーを用いた、ロング・カクテル(要するに、「スクリュー・ドライバー」のオレンジ・ジュースをグレープフルーツ・ジュースに代えたもの)を指すことが多いと思います。


しかし、本来の「ブルドッグ」というカクテルのレシピは、ウォッカ+グレープフルーツ・ジュースをステアしたものではありません。

アメリカやカナダでは、ホワイト・ラム+チェリー・ブランデー+ライム・ジュースをシェイクしたショート・カクテルを指す場合が多く、ヨーロッパでは、ドライ・ジン+オレンジ・ジュース+ジンジャエールをステアしたものを指すこともありますので、特に海外でオーダーされる時はご注意下さい。

ちなみに、日本でこれらをお飲みになりたいときは、「アメリカ式のブルドッグ」は「ショート・カクテルのブルドッグ」、「ヨーロッパ式のブルドッグ」は「ブルドッグ・ハイボール」とオーダーすれば通用するはずです。

なんだか、ややこしい話になってしまいましたが、日本では、大きめのロック・グラスで作る「塩抜きソルティー・ドッグ」を「ブルドッグ」、10オンス・タンブラーで作るロング・サイズの「塩抜きソルティー・ドッグ」を「グレイハウンド」と呼んでいただければ良いと思います(むろん、バーテンダーさんによって見解の相違はあると思われますが・・・)。



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davidbatt at 20:28│Comments(5)TrackBack(0) お酒のウンチク | カクテルのお話

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この記事へのコメント

1. Posted by よしゆきロビンソン   2007年05月24日 01:44
ソルティードッグはバーでよく飲むんですが、そのときは縁全体に塩が盛られてましたよ。
ソルティードッグの塩抜きなんてできるんですね。
それをブルドッグと呼ぶとは…。
一度試してみよう。
2. Posted by ナショ-   2007年05月24日 11:29
5 いつも楽しく拝見させていただいてます。
特にビールに関する考察は、面白いです。
またきますね〜。
3. Posted by BARLOG マスター   2007年05月25日 17:16
よしゆきロビンソンさん、まいどです。
塩分控えめを心がけておられる方も多いですしね(笑)。

ぜひ一度、ブルドッグもお試し下さい。
もちろん「塩抜きのソルティードッグ」とオーダーされても問題ないと思いますよ。
ちなみに、ブルドッグよりもアルコール度数控えめのロング・カクテルは「グレイハウンド」で通じるところも多いはずですよ。
4. Posted by BARLOG マスター   2007年05月25日 17:20
ナショ-さん、初めまして。
コメントありがとうございます。

ナショ-さんのブログも拝見させていただきました。
ラーメンのことが面白く書かれていて、とっても面白かったです。
大阪でも、数多くのラーメン屋さんがあるので、見た目でムリヤリ結びつけて楽しませていただきました(笑)。

よろしければ、また、いつでもコメントしてやって下さいませ。
5. Posted by くう   2013年08月22日 03:09
それ氷あったのかな?
ないんじゃない?シェイクも謎。

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