海猫は空を飛ぶ

座って半畳、寝て一畳。深く考えたいけれど、能力がなくて無理。

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情報の取り方

今回の震災でツイッターの果たした効果があちらこちらで評価されている。特に電気のない地域では、手軽に使える携帯でのツイッターが貴重な情報源となったようだ。

ただ、先日ちょっとした仲間内の集まりの中では、「ツイッターの情報は役に立った反面、ネガティブとかデマのたぐいも猛烈な速さで拡散していった。その部分で否定的に思う」というような意見もあった。

私自身もツイッターをやっているが、友達関係や取引関係などの「リスト」はよく見るが、フォローしている人全部のタイムラインはなかなかみることが出来ない。
普通にサラリーマン生活を送っていると、やっぱりネット環境にアクセスしてタイムラインを見る時間は限られているし、ごくごく限られた時間の中で正確な情報をどこから得るのかは、大変難しい選択でもある。

私が重宝しているものでは、2チャンネルのニュース速報だったり、ヤフーやミクシィやグーグルの「人気ランキング」だったりする。
今、知らなければならないことを知るには、他人の力を借りて判断するのはとても役に立つ。

但し、これも新聞では埋もれているような小さなニュースはチェックすることは出来ない。一段記事の中にも、自分の生活にとても重要なこともよくあることだ。

それと、この震災(原発)の間に捨てられた数多くのニュース(出来事)は、知らないでも良かったのかという疑問もわき起こる。

非日常が長いスパンで続いている現在。
今一度、情報の取り方を考えてみたくなっている。
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無用の用

手作り避難所、70人救った 10年かけ岩山に 東松島 アサヒネットより。
http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY201103290226.html

退職金をはたいて10年かけて避難所を作り70人が助かったという話。

人から変人扱いされても先見性があって自分を信じてやったことが世の中のためになるという、まるで昔話のようだ。

仕事柄、防災対策や防災訓練に時々立ち会うことがある。防潮堤やのり面保護などの防災工事にも接することもある。しかし、本当の防災というのは、今回の地震、津波のように「1000年に一度」起きるか起きないようなことに備えるとことだとわれわれは学んだ。
特に原発のように、一度でも事故があれば場合によっては半永久的にその土地が捨てざる得ないようなリスクがあるのであれば、完璧×10倍ぐらいの対応が必要だった。

昨今の日本は、とにかく「費用対効果」「無駄の排除」が騒がれ、今すぐに効果の見えづらいものは、どんどん削られていった。

だが、自分の身の周りを見ても、人間は100%すべて仕事だけできるわけでもない。勤務時間の何割かは休憩だったり、ほかのことに思いをめぐらせたりする。遊びがなければ、新たなアイデアも出ないし、心身もリフレッシュできない。

遊び、余暇が新しいサービスを生み出す原動力になるわけで、ギスギスになった社会が行きつく先は何の楽しみもない地獄だ。



今回の震災では、私たちは価値観の転換を求められている。
人が何かするということは、無駄なことは何もないのかもしれない。
風が吹けば桶屋が儲かるというように。

この記事は、いろいろ教えてくれる。
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整理整頓の前にゴミ捨て!

新天地に赴任してもうすぐ2ヶ月になろうとしている。
この間、本業の方ではまだ成果が上がってない。さて、やるかと思った時に大震災が起こり作業もストップ。春一番の特集も流れてしまった。

そんなこんなで、最近は事務所の整理と大掃除に時間をかけている。歴代の当支社のリーダーたちは、あまり整理整頓が得意ではなかったようで、支社内は書籍や書類がいたるところに山積み状態になっていた。

おまけに分煙どころか、事務所内どこでも喫煙OKという非喫煙者にとっては地獄のような環境だったため、壁も机もいたるところタバコの汚れがこびりついている。

元来きれい好きでも、整理整頓が得意でもないのだが、さすがにこの環境には我慢ならず不要なものをまずは捨てようと整理している。

以前、「かたづけ士」を自称する方の講演を聴いたこともあるが、整理整頓が出来ていないと、それだけで仕事にロスが生まれる。もちろん、汚い環境でいい仕事が出来るとも思えない。

これまで、自由にやってきたメンバーからは、多少なりともブーイングも出ているが、これはこれで譲れない!

片づけの合間に、自分の頭もちょっと整理して日記とした。
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震災復興はまだだけど。。。

3.11の大震災から日本全体が先行き不安に包まれ、この先どうやって暮らしていけばいいのか、何をすればいいのか、暗中模索状態になっている。
関東北部から北海道南岸まで、広い範囲が何かしらの被害を受け、さあ復興という気分にはなかなかならない。

今、日本はきっと卑弥呼の時代までさかのぼっても、最大の危機にあるといえよう。近代史の中でも明治維新、関東大震災、第二次世界大戦にも匹敵するような混乱が国全体を覆っている。

震災前の日本は、目標を失っていて日本全体がどこに向かっていいのか漂流していた。無駄遣い撲滅とか事業仕分けとか、とにかく「縮こまる」ことばかりがもてはやされていた。


ただ、そうした中でも、道路が復旧し港が使えるようになり、来月には新幹線も開通するというニュースが聞こえてくると、少しづつだけれど勇気やらが湧いてくる。

もっと元気づけられるのは、若者が積極的にボランティア活動している姿だ。被災地で懸命に働く青少年たちを見ていると、ぱっと目の前が開けたような気分になる。

就職氷河期とか、ニートとか、とにかく若者を取り巻く環境は暗かった。彼らには希望がなかっただろう。

しかし、今は「日本を再生する」という大きな目標が出来た。
日本を立て直すという、「頑張り」が彼らに与えられた。

もちろん、私たち大人も必死になって働き、穏やかで美しい日本を取り戻さなければならない。

被災地から遠い場所にいるけれど、自分の出来ることを精一杯やって、元気な日本を作りたい。
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自給率200%とTPP

菅首相は「国を開く」と、TPPを積極的に進めるそうだ。
一方では、「農業が壊滅的打撃を受ける」と大きな反対運動も起きている。

単純化すると「安い海外食料vs国内自給」という構図が描けるのだが、食料自給率200%を誇る北海道に住む人間にとっては「北海道を見捨てるのか!」という危機感を持つのがストレートな感情だ。

菅首相や経済界、中央メディアを中心に「第二の開国」を叫び、それが我が国経済を活性化するというのも分かる。輸出で食べてきた我が国にとって、高い関税が自由貿易の障壁になっていると言われたら、返す言葉もない。


昨日、地元の大型ショッピングモール内にある輸入食料品(酒)で、海外の品物を少し買ってみた。ワイン、生ハム、チーズ、塩などだ。ヨーロッパやオーストラリア製品だが、円高のせいもあるのか価格は確かに安い。下手な国産品よりもお手頃価格だった。
味も良く、家族で「けっこうイケルね」とプチパーティとなった。

一方で、実家は祖父の代から続いていた農業を放棄し、完全に昨年田畑を売ってしまった。跡継ぎであったはずの私、そして弟は今はまったく農業とは関係ない仕事に就いている。
もう80歳に近づいている父親と時折話すが「もう農業では食えない。大規模をしてもどんどん米も野菜も安くなる一方だ」と嘆くばかり。

実際に生活している中でも、どこに解決策があるのか皆目検討がつかない。個別所得補償では、大規模を阻害するばかり。かといって、TPPを導入されれば現状では、ひとたまりもなく自給率は十数%まで下がるとの試算もある。

混迷を続ける政権が、明確な答えを出してくれる確率は限りなく低いだろう。
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臓器移植とドリトル先生

今朝、出勤途中にラジオからアメリカで心臓移植を受けた15歳の少女が帰国したというニュースが流れてきた。
本人や家族、知人にとっては、これほど「めでたい」ことはない。ただ、アメリカで「一つの心臓をもらった」ということは、向こうで心臓を待っている人間が一人減ったということになる。

最近アメリカの医療系ドラマを見ることが多いのだが、そこでも新しい心臓や臓器移植を待ちかねている切実な患者が描かれていることが多い。そうした状況下で、いくら善意の寄付金とはいえ、高額な臓器を他国の人間が持っていくことに対して、現地の反発は強いのではないだろうか。

昨今、日本の臓器移植もドナーカードが運転免許書にも掲示されることなどで拡大の傾向にあるようだ。自国の臓器は自国で面倒見ることが「普通のこと」だろうし、国民にもっとこうした普及活動を広めて欲しい。

今朝のニュースでは、そうした背景などが一切なく単なる臓器移植患者の帰国だけが報道されていたため、「一体この事実を伝えることで何を言わんとしているのか」がまったく不明だった。


一方で、昨夜はドリトル先生の最終回だった。
今クールでは一番楽しみにしていたドラマだったのだが、ここでは犬の心臓手術に人工心臓弁が使われていた。
IPS細胞や人工臓器が普及すれば、海外に迷惑をかけることもないだろう。

医療というのは、なかなか面倒な問題が山積しているようだ。
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新しい公共

民主党政権になってから「新しい公共」という言葉がマスコミを通じて聞かれるようになった。
NPOなどを積極的に活用していこうというものだが、その主体なる人間は、またその人々がどういう背景で活動しているのかなど考える必要がある。

私もあるNPO団体の役員として活動しているが、最大の利点は自分の所属している組織を離れて自由に活動できる点にあると思う。志を一つにするものが集まり、NPO設立目的に付随した活動をしているときは実に楽しく有意義だ。
会社という組織であれば利益を追求することが大前提である。赤字を生み出したり利益にならないことは、余程のことがない限り行われない。社会貢献のような活動にしても、その背景には本業への寄与がある。

NPO活動は、この資本主義の原動力である「利益追求」から解放されていることが客観性を生み出し、社会からも評価されるような動きにつながっていく。

ただし、利益追求をしない代わりに活動費用を工面するのは、大変だし面倒でもある。そうした苦労の部分に国が積極的に支援してくれるのはありがたい。
が、それが国を支えるだけの力になる得るのかは疑問も残る。

会社は存亡をかけて社員も必死で働いている。NPOにそこまでの情熱と力を注げるのかどうなのか。。。

理想を掲げるのはいいが、現実をしっかり見てもらわなければ尖閣諸島を巡る問題と同じになってしまうのだ。
28

白髪

中年を過ぎて頭はもちろんだが、体のあちこちが白髪になってきている。
老化現象なのだろうが、先日は眉毛にも白髪があるのを発見した。

アンチエイジングという言葉があるように、老化を防ぐ様々なものがビジネスになっている。
私も、多少のサプリメントをとっているが、「これって効くのかな」と疑心暗鬼のまま「飲まないよりいいか」とかみさんに言われるがまま飲んでいる。

そういえば、IPS細胞の研究で有名になった山中先生がノーベル賞候補だとか。
歳とってヨボヨボになって、人の世話になるまで生きたいとは思わないが、元気ならば話は違う。

出来るだけ元気に、そしてある日突然「ポックリ」逝けるよう、体はある程度鍛えなければならないとは思うが、どれだけ自分にそのために投資をするかは疑問でもある。

28

土木遺産

csh土木遺産見学会 047


写真は小樽市奥沢水源地溢流路

今日から少し続けてブログを書こうと思う。いつまで続くか分からないが。

この週末は、仕事がらみのイベントがありたくさんの人と交流することが出来た。
社内や身近だけで物事を考えていると、いつのまにか袋小路に入って抜け出すことができなくなる。

先日は常識を壊すことから、新しい発想が生まれるという研修を受けたが、そうした「実践」のいい機会であった。
また、土木遺産見学会にも参加した。

温故知新ということわざがあるように、古いものはすべて使えなくなるわけでは決してない。そこには先人たちに知恵が凝縮されており、今の私たちの有り様すらも教えてくれる。

出会いと発見。

家に閉じこもって、テレビやネットだけ見ていては、限界があると痛切に感じた週末でもあった。
25

ワイン

昨夜は、ある集まりでワインの銘柄当てに挑戦した。
酒は嫌いではないのだが、体質でたくさんは飲めない。なので家でも酒の買い置きはほとんどせず、飲みたいときだけ買ってくる。

ワインも決して嫌いではなく、ボジョレーなども毎年欠かさず飲んでいる。

ところが、このワイン。いつも冷やして飲むのが常になっている。元来、赤ワインとかは常温で飲むらしいと聞いたことがあるが、昔からの習慣で冷たくないと喉を通らなくなってしまっている。

そんなこともあって、昨夜の「利き酒」では、言い訳めいてしまうがまったく味が分かるどころか、なめる程度しか飲めなかった。
偶然正解した2点(全8点)も何となくだから、美味しいのかまずいのかさえ分からなかった。

それにしても、北海道のワインも随分と変わってきたように思う。まだ社会人に成り立てのころ(20年以上前)は、ふらのワインが一番飲む機会が多かった。ほかにも十勝ワインとか小樽ワインとか、どれも甘めで「ぶどうジュース」に近いもの。
ところが最近出てきたワインは、甘みをぐっと抑え、渋みもある本格的なものばかり。

地域で工夫を凝らし、自立しようとする人々の努力に敬服するばかりだ。

これからワインの飲み方も心していこう。
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