◯委員(増田 仁君)
 簡潔に4点ほどお伺いしたいと思います。まず、今回の6区市の長が共同でということと今回の素案と、両方とも関連することなんですが、こうやって手続をきちんと行っていくようにというふうに我々が言っている一方で、都知事の方がオリンピック前につくりますからみたいなことをマスコミにさっと言ってしまったりということを何度もしているので、そういうことをされると、手続を踏まえてやっていきますと言っている自治体側としても、


●お読みになった方は、是非クリックでこのリンク先のランキングにご協力を。人気BlogRanking


市民の人たちからも、非常に不満というんですか、ある意味、反対派を勢いづかせてしまうような状況になるので、そういった言動は慎むようにということを、6区市の人たちがせっかく行くのですから、そのときにはきちんと言っていくようにということを議論していただけたらなと思うのですが、その点、まず1点目でお伺いしたいと思います。

 2点目なんですが、今回のこれは今後についてということなんですが、コストを含めて、建設事業というのは、当初の見積もりからだんだん上がっていってしまう。いろいろな要望があってふえていくということは理解できるんですが、それによって後年、都民のサービスが影響を受けていく。現時点でも、東京都からのお金の関係で三鷹市は影響を受けていますけれども、そういったことが起きるのではないかという懸念も出てきますので、その辺のコストに関してはきちんと管理をしていただくようなことを文書につけ加えてもいいのではないかと思っているんですが、いかがでしょうか。

 3点目が、3ページ目で環境対策ということで、以前も影響評価の準備書で、わからない部分は対象としていないという回答が多々あったので、その辺を加えていくようにということをもっと明確にうたっていってほしいなと。都民の子どもたちのぜんそくアレルギーというのは非常に大きいですから、車の影響というのが強く挙げられていますので、その辺きちんと、現代病を踏まえた記述をしていただければと思います。

 最後に、斎藤さんからも若干言及があったバスの件ですが、インターができることによって、インター付近の道路の改善という話はあったのですが、既存の、吉祥寺、三鷹であるとか、JRだけではなくて、私鉄側の線路に向かっていくバス路線なんていうのも、特に雨の日なんかもひどいですし、そういったところも踏まえて、バスレーンというのは、さっきの答弁にもありましたけれども、将来的なということになると思うんですが、それ以前でも改善できるところを探していってほしいなというところがあるので、その辺も要望に加えてはいかがかなと思うのですが、答弁、よろしくお願いします。


◯都市整備部長(田口 茂君)
 1点目の都知事の発言の関係ですが、私どもが都知事の発言をコントロールするわけにいきませんが、都知事がおっしゃっているオリンピックのために外環が必要だというのは、論理的に矛盾があると思います。これはどうあがいて

──という表現がいいかわかりませんが、開催を予定している年だと、外環は間に合いませんから。それから、逆に言えば、外環がなくてもオリンピックはできるわけですから、そういう意味では、オリンピックのために外環をつくるというのは、都知事独特の発言ではないかと考えております。ですから、そういう都知事の発言を抑制するようにということを関係区市長が申し上げるというのは、これは政治家の世界でありますから、私どもは言及はできません。

 それから、バスに関しては、この間、雷がひどかった日のバスのダイヤがめちゃくちゃになりまして、市内は相当混乱しましたが、これにつきましては、市内の重要な交通網であるバスの円滑な運行ダイヤの確保を至上命題として、先ほど申し上げましたように、現在取り組んでおります。ただ、そのためには、バスの円滑な運行を確保するための道路空間が必要でありますから、そうした道路のネットワークの中で考えていこうということでありまして、外環のインターチェンジ周辺の都計道の整備とあわせて、今まさにおっしゃったような視点を持って取り組んでいくことは当然やっていくことだと考えております。


◯都市整備部広域まちづくり等担当部長(藤川雅志君)
 要望内容について補強したらどうかということで、コストに関する問題、あるいは環境対策についての問題をいただきました。これらについては、今後市民参加等をやる中で考えていきたいと思っておりますが、ただ、コストにつきましては、公団民営化の流れの中で、コスト削減、削減という圧力の方がどうも強いようでございます。

したがいまして、まちづくりにしっかりとした手当てを行えというふうに私ども6区市で意見を出しまして、こういうのをやっておいてくれると、割と建設事務所も動いて、本庁も動いて、予算がとりやすくなるという状況だそうでございまして、コストはむしろ締め上げられているというのが担当部署の現状のように承っております。

 それから、環境対策については、確かに環境対策について、環境アセスで出したのと同じような意見書まで細かくいっぱい語りたいなという思いはやまやまだったんですけれども、今回は都市計画案についてきちっと意見を言わないと趣旨がぼやけてしまうということもありますので。ただ、御指摘の趣旨はわかりますので、その辺、全体をよく見て、最終調整していきたいと思っております。


◯委員(増田 仁君)
 オリンピックの件は、行政レベルで言うというより、区市長の人たちが、渡すという手続の中ではなくてもいいので、きちんと言っていくようにということを市長に伝えておいてほしいということです。このままでいくと、ますます勢いよくいろいろなことを都知事が言い始めるのではないかという懸念が非常にありますので、その辺、対策を考えてほしいなというところが一議員としてあります。

 コストの件なんですが、厳しいというのは、今の状況からしてそうなんですが、今後ふえていってしまうと、そのときの影響が何らか出てくるだろうなというのは大体想定できてしまうことなので、その辺のことを今後留意してほしいということで、ここで今すぐ書けというものではないということも、今の答弁で若干わかりましたので、今言ったことを留意してほしいなと、先ほど質問した環境のこととバスや道路に関することもやっていただければなと思います。