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マッサン
どんな嗜好品も、一般受けする商品を作ろうと思ったら、
個性を消して、普通の平均的なものにしなければ、買ってはもらえない。
大多数が美味しいと思えるあたりにあれば、自然と支持を集めて売れてくれる。
もしくは、当たり障りがなく、インパクトはないかもしれないが、普通に売れてくれる。
政春(玉山鉄二)はスウェーデンの本格的なスモーキーフレイバーの強いウヰスキーを目指したものの、
全く売れず、鳴かず飛ばずで、ウイスキーの裾野を広げるべく、
スモーキーフレイバーのないウイスキーの開発にのめり込んでいくのですが、
それは同時に、政春自身の気持ちを打ち消していくという作業に等しく、
何だか、とっても辛い気持ちにさせられてしまいますのは、
モノづくりに挑んでいる人なら、誰だって感じることじゃないでしょうか。
どんな歌だって、ヒットするためには、多くの人に受ける歌が良い。
ドラマだって、映画だって、シリアスで残酷な物よりも、
時には笑い、時には泣き、心温まるような人間ドラマが良いでしょう。
極端に辛かったり、甘かったりするよりも、それほどでない程度に留めると良いとされる。

だが、自分の想いを我慢することほど辛いものはなく、
政春は取りつかれたように、スモーキーフレイバーを徹底して打ち消していくのです。
それは病気に倒れながらも、戦い続けようとする武士のように見えました。
あれほどにスモーキーフレイバーに拘っていたのに、完全にゼロにしてしまうなんて・・・・。
やがて、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が心配していた通り、倒れてしまうのです。
そこまでする必要はない。確かに譲歩したり、妥協したりすることはあっても、
自分がしたいと思っていることを、完全に打ち消してしまう必要はないのです。
そこまでしてしまったら、もう自分ではなくなってしまいます。
エリーは政春がドンドン壊れていってしまうんじゃないかと心配し、
あれほどすぐに我慢できなくなって仕事を辞めて来た夫を叱っていたのとは対照的に、
今度は政春の気持ちを想い、優しく支えてくれるのです。
もう限界・・・・というところまで来て、いよいよ政春は決断します。
もう一度、彼が目指したスウェーデンにも負けない、日本製のウイスキー作り。
そのためには、鴨居の大将(堤 真一)のところから離れなければならない。

北海道でのウイスキー作りに挑むため、知人に借金をしたものの、
まだ資金は十分ではない段階で、鴨居のところに挨拶に行くラストシーン。
またもや、堤さんの演技に持っていかれましたね。泣けました。
鴨居はハイランドケルトに負けないウイスキーを作って見せるという政春に、
おまえは職人気質で、経営者にはなれないとここでも断言します。
それでも、なってみせると言い張る政春に対し、じゃあ、どうして頭を下げないんだという鴨居。
いやあ、鴨居の大将の男気には、盛大な拍手を送りたいですねえ。
辞表を出しながら、鴨居から金を借りることなんて考えもしなかったマッサンに、
経営者は会社の従業員とその家族を守るため、頭を下げるんだということを教え、
10万円もの大金を退職金代わりにくれてやると言ってくれるのである。
いやあ、自分にウヰスキーを作るチャンスをくれただけでなく、
最高の形で送り出してくれるなんて、泣けるやないですか。惚れちゃいます。

ということで、堤さんに何度もやられた大阪編もこれでおしまい。
いよいよ次から北海道に乗り込んで行きます。