俺たちが預かるイヌは通常、サウスカロライナの保護施設 → 地元の一次レスキュー →  首都圏の各レスキュー団体と渡ってくるルートが出来上がっているが、たまにはそれ以外のところから来ることもある。

わがレスキュー団体からこんなメールが来た。

「2週間前、ある善きサマリア人(びと)が自宅前で白くて可愛らしいチワワを見つけました。半死半生のその子はダニにたかられ、体温は異様に高く、言葉にするのがためらわれるほどひどいケガを負っていました…」

善きサマリアびととは、道ばたで倒れた人に救いの手をさしのべるような善良な人のことをいう。

自宅の前にいたワンコは、たまたま「サマリアびと」の家の前に捨てられたのか、自力でそこへ移動してきたのかわからないが、結果的には「正しい場所」にたどりついたわけだ。

すぐに獣医のもとへ運び込んだところ、その子は純血のチワワで、年齢は10歳になるがマイクロチップが入れられていないことがわかった。飼い主から遺棄されたものだろうと考えられた。


それから2週間、懸命の治療と世話によりチワワは元気を取り戻しつつあるという。

abandoned chihuahua

「彼女は気立てがよくて遊び好き。トイレの訓練はよくできており、(オシッコの量が増える)投薬中ですら一度も粗相をしませんでした」

怖がると歯をむくことがあるが吠えることのない穏やかな子だという。

だが善きサマリアびとはこの子を飼うことができない。

保護施設へ連れていけば、年齢からして殺処分となる可能性が高い。

「サマリア人はチワワの飼い主になってくれる人を探していますが、時間がありません。彼らは間もなく街を離れるからです

そこで団体に相談をもちかけ、飼い主もしくはフォスターペアレントを探すことになったらしい。


チワワならまかせといて!

という謎発言で立候補したいところだが、うちは2週間先にならないと預かることができない。

誰かすぐに対応できる人はいるのだろうかと心配している。

もちろん毎週のように連れてこられるイヌ・ネコたちすべてのことが心配だが、そういうルートとは別のところで優しいサマリアびととめぐりあった子のことは、なぜかいっそう気になるところがある。

せっかくつかんだ幸運をなんとかモノにしてもらいたいと思うからだろうか。

いずれにせよ俺もけっこう「この道」にはまりこんでいるのかもしれない。


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