3週間たらず前にうちへ来て以来、お見合いイベント以外は外出を禁じられてきたメリーだが、今日は初めて屋外で遊んだ。
そりゃあもう大興奮。
こんな素晴らしい一日になったのには理由がある。
メリーは投薬を続けているが、良くなったかと思えば後戻りを繰り返し、まさに一進一退の状況。
それと、おとといぐらいからやたらに噛みつくようになった。歯が痒いせいだろうが、それだけではないテンションの高さを感じて、ちょっと心配している。
狭いアパートでの幽閉状態からくるストレスではないかと想像し、親分Kさんに相談したところ、ヤバい病気がない場所であれば遊ばせてよろしいとの許可を得た。
Kさんはさっそく広大な庭を持つ知人にわたりをつけ、お邪魔できることになった。
あす(日曜)はイベントがあるので今日は自分たちの用事に集中したかったが、メリーさんの福利厚生が優先される。
20kmほど離れたバージニアの住宅街に到着。
東京でいえば世田谷区のような位置づけだが、見た目は軽井沢。
緑のなかに点々と存在する住宅はどれもばかデカく、「最低1~2億円ってとこ?」などと下世話な興味まるだしで進む。
到着したのはチューダー様式のたいへん立派かつメルヘンチックなお宅だった。
ところが住宅の価値など理解していないメリーさんは、脇目もふらずお庭に突進。
元気爆発ファイト一発で駆けまわる。
ボール遊びも…
うちでやるときの5倍の距離を全力疾走。
その姿がいつになく凛々しく見えたのは仮親の欲目?
最初はコーフンして駆け回るだけだったのが、しばらくして普段の遊びを思い出してくれてよかったよ。
もっとよかったのは、ほかのワンコとうまく付きあえることがわかったこと。
このお宅にはランダーという16歳(!)のオスがいて、その子とすごく楽しそうに遊んでいた。
実態はめちゃくちゃにじゃれかかるメリーをランダー君が上手に遊ばせてくれたわけだが、ともかくメリーが人間にかぎらずワンコとも仲良くやれるのを見て安心した。
で、本題はそのランダーのこと。
彼についてちょっと気の毒な話を耳にした。
飼い主さんではなく、Kさんから後で聞いたのだが、ランダーは最初は王子様のように大切に可愛がられていたが、飼い主に子供が生まれてから事情がかわった。
現在7歳の子の育児に追われる両親がランダーをかまう頻度が減り、現在4歳のふたりめが生まれるとそれが進み、現在2歳の3人目の誕生により両親がまったく余裕を失ったことから、ランダーの「空気化」が決定的になったらしい。
もちろん飼い主はフォスターペアレントをするほどの動物好き(←今はそういうわけで休止中)だし、経済力もあるから、ワンダー君は普通の意味では十分なケアを受けている。
だが以前のような下にも置かぬもてなしを受けることはなくなったということだ。
その話を聞いて、ちょっと溜息。
ペットはどれほど可愛がられていても、やっぱり最後は人間さまの都合次第。
子育てに追われる飼い主を責めるつもりなどまったくない。
だがやっぱりペットはけっこう脆(もろ)い橋を渡っているんだなあと。
メリーにはどんな生活が待っているのか。
とりあえず今日はストレスを発散できたからか、いつにない運動量でへたばっただけなのか、帰宅後はたいへんメローなお振舞いになられ、俺たちに牙を向けることがほとんどなかった。
よい子のメリーを見るのはうれしいものだ。
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犬と子供、両方育てるのが困難となって捨てられた犬もいます。こんな時子供は捨てるかどうかの選択肢にはなりえないんだから、犬の立場は本当にツライです。
メリーちゃん、どうか愛情の揺らがないおうちが見つかりますように!できればこれから子供が生まれる可能性の低い家庭がいいなー(と勝手に願います)。のびのび遊べてよかったですね!やはり犬ってボーントゥランだなーと思います。