ソニー製のテレビに強い不満を持ったのは俺だけではなかった。

あるアメリカ政府職員が某国に赴任中、ソニーのテレビを買った。

現地向けの仕様になっているテレビを買っても使い方が限定されるため、米軍基地の売店(PX)が米国本土から取り寄せたものを買った。

だがそれからわずか2か月後、テレビはまったく映らなくなった。
映りが悪くなるとかではなく、画面は真っ黒。初期不良品が強く疑われた。

保証期間内なので、修理もしくは交換に応じてもらえるようソニーに連絡したが、拒否された。

「そのテレビは外国で使用したもの」であるから保証の対象ではないといって、まったく話を聞いてくれなかった。


外国のメーカーはどうか知らないが、少なくとも日本のメーカーは従来、海外で使用した製品を保証の対象から外すことが一般的だった。

電圧の違うコンセントに差し込んだり、赤道直下の炎暑や零下50度の南極で使ったりしても責任負えまへんでということだろう。

だがパソコンのように持ち運びする機器ならいざ知らず、テレビは家に置いておくだけ。米国政府の転勤者用住宅には、アメリカから持ち込んだ家電が問題なく使えるよう変圧器も完備されている。

そういう実情を必死になってソニーの窓口に説明し、PXも一緒になって交渉に当たってくれたが、「国境をまたいだら面倒見ない」というソニーの原則は動かなかった。

新品同様のテレビは粗大ゴミと化した。


購入者は腹を立てた。

「たった2ヶ月で壊れるのもどうかと思うが、保証しないというソニーには呆れ果てた。他のメーカーでこんな経験をしたことはない」

そうフェイスブックに書き込み「次のテレビは顧客対応がすぐれているサムソン製にする。ソニーは二度と買わない」と続けた。

この NO SONY 宣言 が「拡散した」とかいう話ではないが、少なくとも米国の国際転勤族コミュニティーではじわじわ広まっているのではないか。直接の知り合いではない俺たちが知っているくらいだから。


ソニーがどれほど国境にこだわり、どれほど顧客に寄り添っていないのか、また他メーカーはどれほど違うのか、俺は実情を知らない。

だが自分自身の体験をふくめて考えても、ソニーにかかわると面倒なことになるという心配が拭い去れないものになりつつある。

日本企業のうちでも国際的で垢ぬけた存在だと思ってきたソニーだが、今はもう時代について行けなくなっているのだろうか。


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