2004年11月18日

販促ティッシュを広告効果測定に利用 【今日のマーケティング考 Vol.18】

● 販促ティッシュを広告効果測定に利用
11月16日(火)の日経新聞朝刊15面によると、販促用グッズ製造の
「クリエイト」は、街頭で配布するポケットティッシュに二次元バーコードを
印刷し、携帯電話の広告サイトに誘導するサービスを始めました。

二次元バーコードは配布場所に応じて異なるコードを使用することから、
広告主は、地域別のアクセス数や時間などの情報を得て、どの地域で
どの時間にティッシュを配布するのが効率的であるか把握することが可能
となります。

一歩進んで、配布地域のターゲット顧客に応じた広告コンテンツを用意
すれば、広告主にとって、より効果的なターゲットマーケティングが可能に
なるのではないでしょうか。

by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月17日

プリペイドカードでワインを飲み比べ 【今日のマーケティング考 Vol.17】

● プリペイドカードでワインを飲み比べ
11月16日(火)の日経新聞朝刊31面によると、「六本木ヒルズ」の
イタリアンレストラン「バッサネッラ」では、3,000円のプリペイドカード
を使い、セルフのサーバーから24種類のワインを購入するサービスが
好評です。

客はカードを差し込み、ボタン操作でお目当てのワイン30〜120ccを
グラスに注ぎ、料理に合わせて好みのワインを楽しむことができます。

通常のレストランでは、グラスワインは限られた銘柄しか置いておらず、
好みのワインを飲みたい時は、フルボトルかハーフボトルを頼まなくて
はなりません。このレストランのように、「セルフゆえ店員に気兼ねなく」、
「数種類の好みのワインを楽しむことができ」、「プリペイドゆえ飲みすぎる
心配がない」というお手軽感を狙ったサービスが、今後、カジュアル系
レストランや居酒屋を中心に増えていくかもしれませんね。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月16日

分煙時代の空間マーケティング 【今日のマーケティング考 Vol.16】

● 分煙時代の空間マーケティング
JT(日本たばこ)はここ数年、街の環境美化と分煙による喫煙マナーの向上
を目的として、六本木、渋谷、秋葉原等のスポットに喫煙スペースを設置して
います。
先日、渋谷のパルコ近くの喫煙スペース「D-Spec Cafe」を覗いてきましたが、
面白い小物の紹介スペースや、HMVとのコラボの新譜紹介のスペースが
あり、快適な空間の中で喫煙を楽しめるような配慮がなされていました。

TV、ラジオといったメディアだけでなく来年秋には屋外広告が禁止となるため、
たばこ業界にとって、消費者とのブランド接触機会は非常に限られてきて
います。

このような背景の中、JTは喫煙スペースを積極的に利用して、自社銘柄の
ブランド接触機会を作っています。エッジの効いた小物や音楽を、JT銘柄
の喫煙行為と結びつけることで、JT銘柄に対する喫煙者のブランド
イメージを高めているのではないでしょうか。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------
  

2004年11月15日

ブランド成立の条件 【今日のマーケティング考 Vol.15】

● ブランド成立の条件
11月12日(金)の日経新聞6面のスバルの新車、LEGACY B4紹介記事
の中で、日本におけるブランド論の大家であり、元東大教授の片平秀貴氏
は、ブランド成立条件について、次の4点「哲学」、「革新」、
「おもてなし」、「刻印」を挙げています。

「哲学」とはブランドに流れる一貫した思想のようなもので、言い換えれば、
「自分はこうなんだ」という強い思い込みです。
「革新」と「おもてなし」は消費者に対する基本的価値です。「おもてなし」
によって常に消費者が何を望んでいるかを考え、「革新」によって、消費者
のニーズを差別化した形で応えようとします。この二つはブランドを語る
以前に、なくてはならないものです。
最後に「刻印」ですが、「ブランドとは消費者の頭の中に形作られる
イメージ」なので、いわゆるロゴやマークを見て、消費者に、ブランドを
繰り返し思い出してもらうことで、消費者の頭の中にあるイメージを蓄積
していく必要があるのです。

ブランドは消費者の頭の中で蓄積されるものです。つまり、以上の4点を
満たし、長い時間をかけて、消費者とコミュニケーションした結果が晴れて
ブランドとなるわけで、だからこそブランドという資産は企業にとって価値が
大きいと言えます。
by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------
  

2004年11月12日

SWOT分析とCTPについて 【マーケティングをおべんきょしましょう! Vol.3】

本メルマガは、理論編と事例編の2本立てとなっています。
理論編では、MBAのマーケティングのフレームワークを順序立てて理解できる
ように構成しています。
事例編では、理論編で示したフレームワークの理解と吸収を主な目的とし、
様々な事例を用いて“マーケティング”を分かりやすく解説していきます。

● 理論
前回は、環境分析について、勉強しました。復習しますと、マーケティング
において、環境分析は、外部環境と内部環境に分かれ、その代表的な
ものが3C(Customer、Competitor、Company)分析でした。

SWOT分析とは、外部環境分析をもとに市場の「機会(Opportunities)」
と「脅威(Threats)」を、そして内部環境分析をもとに自社の「強み
(Strengths)」と「弱み(Weaknesses)」を見つけ出すことで、自社に
とっての市場機会を発見することをいいます。ちなみに、他社にとっての
機会が、必ずしも、自社にとって機会となるわけではありません。

次に、この市場機会を最大限利用するために、自社商品・サービスの
C(Concept)、T(Target)、P(Positioning)を定義します。

・Concept(コンセプト)
消費者に対して、最も訴求したい価値のこと。具体的には、「消費者の
どのようなニーズを満たしているか」ということで記述されます。

・Target(ターゲット)
商品・サービスの対象となる消費者グループのこと。ターゲットのサイズが
狭いと、十分な市場規模を確保できず、販売効率が落ちます。また、
ターゲットを広く取りすぎると、逆にコミュニケーションの効率が落ちて
しまいます。

・Positioning(ポジショニング)
ターゲット消費者の心の中にある、自社商品・サービスの、他社商品・
サービスとの相対的位置関係のこと。消費者からの見え方が魅力的で、かつ、
他社品とかぶらないよう、効果的にポジショニングする必要があります。


● 事例 
----------------------------------------------------------------------
【vol.1〜数回】 「ラーメン屋を開く為に脱サラをした元営業マン」である俺の
葛藤を題材にした物語を用いて、マーケティングのフレームワークを解説して
いきます。
----------------------------------------------------------------------
<前回までのあらすじ>
うだつの上がらない営業マンの俺は、長年の夢であるラーメン屋になるべく、
脱サラをした。取り得のガッツと以前の上司から聞きかじった科学的な
マーケティング手法を頼りに、物件探しを始め、神奈川県横浜市の某私鉄沿線
の商店街近くの好物件を見つけた。

<第3回>
物件はいいのが見つかった。次は、どんなラーメン屋にするかだ。

目の前の通りは、駅への通勤、通学の目抜き通りとなっており、商店街にも
近いことから、一日を通じて通行量が多い。また、年齢層が幅広い。できる
限り幅広い年齢層に受け入れてもらえるような味にすべきだろう。それに、一日
を通じて通行量が多いということは、昼食、夕食時以外でもビジネスチャンス
があるということだ。これを逃す手はない。

また、A駅付近では、数軒のラーメン屋が軒を連ねており、競争がとても
厳しい反面、競合のほとんどが家系ラーメンの店だ。家系以外の美味しい
ラーメン屋をつくれば、他の店と差別化できるかもしれない。

よし、コンセプトは、「ちょっと小腹のすいたときの一杯」だ。おやつと
して軽くお腹を満たせるライト感覚のラーメンにしよう。
ポジショニングは、こってり家系ラーメンとは真逆になるので、ラーメン屋
として独自色を出しやすいだろう。
ターゲットは、通行量が多いという利点を生かして、老若男女問わずとしたい。
ただ、一般的に女性はラーメン屋に対する心理的障壁が大きいので、女性が
入りやすいような配慮が必要だ。

コンセプトが決まった。いよいよ明日から、開店に向けて忙しい日々が始まり
そうだ。
    
               〜つづく〜


次回は、「マーケティングの4P」について学んでいきます。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141627.htm
----------------------------------------------------------------  

ネット通販を使ってテストマーケティング 【今日のマーケティング考 Vol.14】

● ネット通販を使ってテストマーケティング
11月10日(水)の日経新聞31面によると、カタログやテレビ通販各社
は、インターネットにより、数量限定品やこだわり品といった専用品を
相次ぎ販売しています。

カタログ通販のソニー・ファミリークラブでは、男性向けネット通販のみで
扱う完全限定版を販売。また、テレビ通販のジュピターショップチャンネル
では、こだわりの下着や化粧品、ペット用保険などユニークな商品を毎月
3、4品販売しています。

テレビ通販はここ数年、一時の伸びが鈍化しており、カタログ通販も、減少
傾向にあります。両者にとって、特徴ある商品により差別化していくことが
今後の生き残りにとって不可欠です。チャネルコストの低いインターネットの
特性を生かして、エッジの効いたこだわりの商品をネット限定販売すること
により、消費者の受容度を調査し、マスへの新商品戦略に生かしている
ようです。
by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------
  

2004年11月11日

ランキングで販売プロモーション 【今日のマーケティング考 Vol.13】

● ランキングで販売プロモーション
東急電鉄では、駅機能の拡充を図る新規事業の一環として「ranKing
ranQueen(ランキンランキン)」( http://www.ranking-ranqueen.net/ )
を、渋谷、新宿、自由が丘で展開しています。

店舗は、調査会社や東急グループ企業から提供を受けたランキング情報
を基にした、書籍、CD、ゲームソフト、飲料、菓子等の売れ筋上位商品の
展示及び販売スペースであるとともに、店内スペースの一部をメーカー等
に貸し出し、生活者へのダイレクトな商品広告および販売スペースとして
特徴づけられます。

先日、私も渋谷店を覗いてきましたが、消費者のブランドスイッチが起こり
やすく、トレンドに左右されやすい消耗品をメインに、ランキングに基づいた
棚割をしており、人気あるものを欲しいという消費者の心理をうまく
捉えているなあと感じました。また、若者の情報発信ターミナルである
渋谷駅とうまく調和して、売れ筋商品や新商品情報、最新のニュース等、
情報発信拠点としても機能していました。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月10日

ビデオレンタルが必要なくなる? 【今日のマーケティング考 Vol.12】

● ビデオレンタルが必要なくなる?
11月2日(火)の日経新聞朝刊31面によると、自宅で好きな映画やドラマ
をいつでも視聴できる「ビデオ・オン・デマンド」サービスが広がって
きました。「ビデオ・オン・デマンド」とは、PCやテレビの画面から、
好きな映画やドラマなどの映像コンテンツを購入する仕組みで、
一本200〜500円で、24時間以内であれば、何回でも視聴できます。
レンタルビデオ店の扱い点数3−4万タイトルに比べると、まだ10分の1
程度と見劣りしますが、貸し出し、返却の手間いらずのため、
コンテンツの充実とともに今後利用者は増加しそうです。

今後、映像コンテンツを、ブロードバンドを通じて見たい時間に見たい
コンテンツのみ購入するようになると、今までのTVCMの広告課金モデル
もドラスティックに変わっていくのではないでしょうか。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月09日

主婦のカリスマ 【今日のマーケティング考 Vol.11】

● 主婦のカリスマ
11月7日(日)のテレビ東京のドキュメンタリー番組『ソロモンの王宮』で、
料理研究家の栗原はるみさん( http://www.foods.co.jp/kurihara/ )の
特集をしていました。栗原はるみさんは、ご存知の方も多いと思いますが、
現在、料理研究家としての活動だけでなく、キッチン雑貨や衣料を扱う店を
全国展開するなど、主婦のカリスマとして絶大なる人気を誇っています。

これほどの人気の秘密は何なのでしょうか?
2,3年前は栗原さん含めて数人、カリスマ主婦と言われる方がいましたが、
今でも人気が持続しているのは栗原さんだけといっても過言ではないで
しょう。人気持続の一番の理由は、「ありきたりの食材をちょっと一工夫した
料理」で、「誰でも簡単に真似ができそう」だけど、「実際はなかなか真似
できない」という、届きそうで届かない微妙な距離感ではないでしょうか?
そういえば、15年以上前に一世風靡した『おにゃんこクラブ』も、アイドル
でもなく素人でもないという微妙な距離感でブレイクしていましたね。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月08日

Suicaの浸透がJR東日本にもたらすもの 【今日のマーケティング考 Vol.10】

● Suicaの浸透がJR東日本にもたらすもの
JR東日本が2001年11月18日に導入したICカード乗車券Suicaは、2004年2月
には、利用者800万人を突破しました。現在、利用可能エリアは首都圏及び
関西圏のJR線と、東京モノレール、東京臨海高速鉄道などですが、首都圏の
大手私鉄、地下鉄でも2005年以降の導入を検討しているようです。また、
NEWDAYSやベックス、丸善、大丸等でも使用することができ、秋から
ファミリーマートでも試験的に導入されます。

JR東日本にとって、電子マネーであるSuicaの用途が広がることで、
電子マネーの発行主体として、利用機関から多額の決済手数料を得ることが
できます。電車通勤、通学客が必ず携帯する定期券に目をつけて、JR沿線での
買い物利用や将来の私鉄・地下鉄での利用を通じて、電子マネー普及の
キーファクターである消費者への利便性向上を可能とした非常に上手なビジネスモデルではないかと思います。今後、Edyとの電子マネーのデファクト
スタンダード競争は益々激化していくのではないでしょうか?


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月05日

パ・リーグ新球団問題で得するのはどちら? 【今日のマーケティング考 Vol.9】

● パ・リーグ新球団問題で得するのはどちら?
NPB(日本野球機構)は2日、来期からパ・リーグに参入する球団を楽天とする
ことを正式に決めました。楽天が選ばれたのは、ライブとアと比べて経営規模
が大きい、言い換えると、パ・リーグ球団の30億円超という年間平均赤字額に
耐えられる体力があるという理由からです。

ブランド資産の一つである、消費者の好印象という観点では、現時点では、
ライブドアの方が得しているのではないでしょうか。実際、仙台でも市民に
人気があったのは、ライブドアの方でした。この理由は大きく二点あると
思います。
ライブドアは現球団の経営を旧態依然だと指摘し、現体制との対立構造を
作ることで、若さと革新性をアピールしました。一方、楽天は財界の協力
を得ながら、現体制とうまくやっていく調和路線を取りました。楽天としては、
実を取る大人の戦略だと思いますが、同時に消費者に不透明感を与えたのは
否めないのではないでしょうか。
もう一つは球団運営についても、仙台を本拠地にすることについても、先に
手を挙げたのはライブドアだという点です。実際、パ・リーグ6球団維持も、
仙台での球団誕生もライブドアの功労が最も大きいという評価が一般的ですし、
この点で、消費者に革新的な社風を強く印象づけたのではないでしょうか。

ただ、ブランド資産として、最も大切なことは、一時的な消費者の好印象
ではなく、好印象の時間的な蓄積です。この意味で、球団経営という消費者
との大きな接触機会を手に入れた楽天は、今後の球団経営次第ではありますが、
大きな財産を得ることができたとも言えると思います。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

環境分析とは? 【マーケティングをおべんきょしましょう! Vol.2】 

本メルマガは、理論編と事例編の2本立てとなっています。
理論編では、MBAのマーケティングのフレームワークを順序立てて理解できる
ように構成しています。
事例編では、理論編で示したフレームワークの理解と吸収を主な目的とし、
様々な事例を用いて“マーケティング”を分かりやすく解説していきます。

● 理論
マーケティングにおいて、環境を分析することは重要です。なぜなら、
自分(企業、事業、商品)の置かれている環境が現在どうなっていて、
将来どのように変化していくのかを予測するととも、自分(企業、事業、商品)
自身がどのような強み、弱みをもっているかきちんと把握していないと、
有効な戦略を打つことができないからです。

一般的に環境分析は、外部環境と内部環境に分かれ、その代表的なものが
3C(Customer、Competitor、Company)分析として有名です。

<外部環境分析>
・マクロ環境分析
企業、事業、商品を取り巻くマクロ環境として、具体的には人口構成、
経済成長率、個人消費、個別の業界動向、新技術、法的規制、文化、
トレンド等を必要に応じて分析します。

・顧客分析(Customer)
対象市場はどのくらい大きいのか、顧客はどこで情報を集めてその商品を
購入するのか、商品購入の決め手は何なのか。購入を最終的に決定するのは
誰なのか、等を分析します。

・競合分析(Competitor)
実際のビジネスにおいては、競合他社(及び競合品)と市場のパイを取り合う
ことが多いので、競争の視点から、競合の戦略、実績、経営資源等を把握する
ことが重要です。競合分析のより深い理解については、M・E・ポーターの
競争戦略に関する著作(「競争の戦略」など)を読まれることをお勧めします。

<内部環境分析>
・自社分析(Company)
自社の強み、弱みを、経営戦略、企業文化、製品特性、市場シェア、経営資源、
トップのリーダーシップ等の観点から分析し、明らかにします。


● 事例 
----------------------------------------------------------------
【vol.1〜数回】 「ラーメン屋を開く為に脱サラをした元営業マン」である
俺の葛藤を題材にした物語を用いて、マーケティングのフレームワークを解説
していきます。
----------------------------------------------------------------
<前回までのあらすじ>
うだつの上がらない営業マンの俺は、長年の夢であるラーメン屋になるべく、
脱サラをした。取り得のガッツと以前の上司から聞きかじった科学的な
マーケティング手法を頼りに、早速情報収集にとりかかったのだった。

<第2回>
ラーメン屋を出すためにもっとも大切なのは、立地であろう。
どんな立地がいいのだろうか?

まず、圧倒的に重要なのが店の前を通行している人の数だ。駅前や通勤、
通学の生活導線上に良い土地を探すのが鉄則だが、残念なことに、良い場所
ほど賃貸料が高い。

数日間足が棒になるくらい探しまわり、やっと一軒、予算内でやれそうな場所
を見つけた。そこは、神奈川県横浜市の、京浜工業地帯を通る某私鉄のA駅から
5分くらいの、商店街を抜けてすぐの好立地の物件だった。目の前の通りは、
駅への通勤、通学の目抜き通りとなっており、毎日の通行量も多い。商店街や
周りの通行人の雰囲気を見ても、下町情緒溢れており、それほどハイソでは
なさそう。ラーメン屋には気楽に入ってくれそうな感じである。

ただ、横浜市は「吉村家」や「六角家」に代表されるしょうゆとんこつ味の
家系ラーメンお膝元といわれ、味の肥えたお客さんも多く、新規参入者に
とって、非常に厳しい場所である。げんに、A駅周辺にも数軒のラーメン屋が
軒を連ねており、競争がとても厳しそうだ。ただ、その多くが「〜家」という
家系ラーメンの店なので、うまく独自色を出せれば、繁盛するかもしれない。
ラーメン屋が多いということは、それだけラーメンを食べる人が多いという
ことがいえそうだし。

この物件は、マクロ環境的には、駅に近く通行量が多いし、顧客は、
ラーメン屋に入ってくれそうな感じだし、競合は、家系ラーメンがほとんど
なのでうまく差別化を図ればなんとかなりそうだ。加えて、俺は横浜生まれの
横浜育ちで、大体の土地鑑があるし、予算的にも幸いサラリーマン時代の貯金
で十分にやれそうだ。というわけで、視察したその日に即決した。

強敵家系ラーメンに勝つために、どんなラーメン屋にしたら良いだろうか?
ほっとしたのもつかの間、また、眠れない日々が続きそうだ。  
             
               〜つづく〜

次回は、「SWOT分析」と「CTP」について学んでいきます。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141627.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月04日

小学生もセコムで安心? 【今日のマーケティング考 Vol.8】 

● 小学生もセコムで安心?
10月28日の日経新聞朝刊35面によると、セコムとかばんメーカーの協和が、
GPS(全地球測位システム)による位置情報通信端末を搭載したランドセルを
11月に発売すると発表しました。このランドセルを使うと、例えば、子供の
帰宅時間が遅いときなど、セコムのコールセンターに連絡すると、子供が今
どこにいるのか、位置情報を確認することができます。また、コールセンター
に連絡しなくても、パソコンや携帯電話で専用HPにアクセスするだけで、
画面の地図上で子供にいる場所を確認することができます。

GPSは、さまざまな分野でビジネスへの応用が可能です。安全確認用途では、
子供向けだけでなく、老人向けやレジャー(登山、クルージング等)向け
などに大きな可能性があるでしょう。ただ、マーケティング的には、現在の
位置情報という点の情報よりも、時系列で点を追うことでより有用な情報が
得られると思います。例えば、消費者の生活導線(一日の行動の足跡)
情報を、企業のプロモーション展開に利用するといった取り組みなどです。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月02日

紀伊国屋書店で絶版の文庫を販売 【今日のマーケティング考 Vol.7】 

● 紀伊国屋書店で絶版の文庫を販売
10月22日の日経新聞朝刊31面に、紀伊国屋書店で絶版になった文庫の販売を
店頭及びインターネットを通じて行うという記事がありました。
絶版文庫専門店の「ふるさと文庫やさん」と提携し、店頭で約340冊、
ネットで500冊を販売。ネットでは、リピート需要の増加を狙い、
1ヶ月3回の商品入れ替えを行うとのことです。また、今後の取り組みとして、
日本で過去発売の絶版文庫約10万点の総集目録データを作成することで、
消費者がネットを通じてデータ検索し、本を注目できる仕組みを目指したい
考えです。

最近、書籍リサイクル市場の伸びが新作書籍の販売低下の一因となり、
大手書店の収益を圧迫していましたが、紀伊国屋書店では、絶版文庫と
いう一部消費者の需要に対応することにより、書籍のOne Stop Shoppingを
可能にし、他書店と差別化を図る試みではないでしょうか。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年11月01日

小田急電鉄の携帯情報サービス 【今日のマーケティング考Vol.6】 

● 小田急電鉄の携帯情報サービス
小田急電鉄の携帯情報サービスGoopas(グーパス)をご存知でしょうか?
小田急電鉄の定期券利用者に対して、ユーザー登録時の属性等に基づき、
エンタメやビジネス、沿線情報などを携帯メールを通じて送信するサービス
です。例えば、新百合ヶ丘から新宿まで通勤しているOLのユーザーがいると
します。朝、新百合ヶ丘の改札を通った際、定期券情報を改札機が認識し、
新宿駅に到着するタイミングで新宿周辺のお昼のグルメ情報や同日の
新宿周辺映画館の割引情報などを配信するわけです。

通勤定期券と携帯電話をうまく組み合わせることで、消費者一人一人の
生活導線に合わせたOne to Oneマーケティングを可能としていますね。
今後、このように交通機関とのコラボレーション型のマーケティング
サービスが増えてくるのではないでしょうか。

by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年10月29日

売り切れ続出のコエンザイムQ10とは? 【今日のマーケティング考 Vol.5】 

● 売り切れ続出のコエンザイムQ10とは?
今、ドラッグストアなどで品切れが相次いでいるコエンザイムQ10(CoQ10)
をご存知でしょうか?ビタミンQともいわれる、強い抗酸化作用をもつ補酵素で、
人体の必要エネルギーの95%を生産するミトコンドリアに必須の物質です。
心臓・脳・肝臓・腎臓など多大なエネルギーを必要とする臓器へのエネルギー
供給を促進することで「老化」予防に優れた作用を発揮します。

「健康」をキーワードにした商品、サービスは近年最も注目される分野の
一つですが、薬効がすぐに現れにくいサプリメントのような商品は、意外に
マーケティングの難しい商品の一つかもしれません。
それにもかかわらず、コエンザイムQ10が大ヒットしたのは、商品そのもの
の力はもちろんのこと、欧米における流行や、医学的裏づけなどをうまく
利用したユーザー・コミュニケーションの妙といえるのではないでしょうか。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------  

マーケティングって何? 【マーケティングをおべんきょしましょう! Vol.1】

● はじめに
はじめまして。遠藤 一と申します。
私は、大学卒業後、総合商社の海外営業職、広告代理店のマーケティング職
を経て、現在、外資系消費財メーカーのマーケティング職と、一貫して、
営業・マーケティングの実務に携わってきました。本メルマガでは、
マーケティングに興味のある方を対象に、私がビジネススクールで習得した
様々なフレームワークに実務での経験を加味して、『わかりやすく・楽しく・
使えるマーケティングのエッセンス』をお伝えしていきたいと考えています。

本メルマガは、理論編と事例編(事例とその分析)の2本立てとなっています。
理論編では、MBAのマーケティングのフレームワークを順序立てて理解できる
ように構成しています。
事例編では、理論編で示したフレームワークの理解と吸収を主な目的とし、
様々な事例を用いて“マーケティング”を分かりやすく解説していきます。

● 理論
マーケティングって一体何なのでしょうか?
マーケティングの第一人者である、アメリカのフィリップ・コトラー教授は、
『マーケティング原理』の中で次のように述べています。
「マーケティングとは、個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、
そのニーズや欲求を満たす社会的・管理的プロセスである。」
ここでいう「ニーズ」とは、人間が感じる欠乏状態のことで、「お腹がすいた」
「寒い」といった生理的ニーズ、「認められたい」「社会の役に立ちたい」と
いった社会的ニーズ、「自分はこうありたい」といった個人的ニーズ等が
あります。また「欲求(ウォンツ)」とは、ニーズを満足させる具体的な
ものです。例えば、「お腹がすいた」をいうニーズに対して、「ラーメン」
を食べたいとか、「マクドナルドのハンバーガー」を食べたいといった欲求
(ウォンツ)があるわけです。

● 事例 
----------------------------------------------------------------
【今回〜数回?】は、「ラーメン屋を開く為に脱サラをした元営業マン」の
葛藤を題材にした物語を用いて、マーケティングのフレームワークを解説して
いきます。
----------------------------------------------------------------

俺はうだつの上がらない営業マンだった。毎日上司に怒られ、後輩の突き上げ
をくらい、楽しみと言えば、“ラーメンの食べ歩き”くらいであった。
マイホームではなく、ラーメン屋を開くことを漠然と夢見る、どこにでもいる
サラリーマンであった。

但し、それも全て過去形だ。そう、俺はラーメン屋になるべく、脱サラをした
のである。

<オープンに向けて>
当初はチェーン店入りも考慮したが、独自の味を追求し、“店主”の称号に
こだわる為、約1年の準備期間を経て、独立系のラーメン屋を開くことを目標
にした。

俺は、当時の上司がよく口にしていたことを思い出した。
「これからはマーケティングの時代だ。世の中では“営業”と“マーケ
ティング”が同じものとして捉えられることもあるが、実は似て非なるもの
だ。戦術と戦略の違いと言ってもいいだろう。つまり、営業とは“既にある
モノを売る方法を考え、実践していくこと”だが、マーケティングとは“モノ
を送り出すところから始まり、売れる為の仕組み全体を構築していくこと”だ。
そのためには、まず、お客さんが何を望んでいるのかを十分に理解すること
が大切になってくる・・・」

数年前にビジネススクールを卒業し、社内ではトップクラスの営業成績を誇って
いた上司の言葉が、俺の頭の中を駆け巡る。
お客さんのラーメンに求めるニーズって何だろう?

● 事例の分析
顧客はどのようなニーズを満たすために、ラーメン屋に入るのでしょうか?
いくつか例を挙げてみました。
「お腹を満たしたい」「美味しいものを食べたい」「暖かいものを食べたい」
「時間的に手軽なものを食べたい」「1,000円以下のものを食べたい」など
など・・・。

ラーメン屋を開店するにあたり、次回以降にご説明するCTP(Concept、
Target、Positioning)を決定する上で、そもそも、顧客のどのようなニーズ
をみたすべきかを十分に考えなければなりません。

次回は、「環境分析」について学んでいきます。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141627.htm
----------------------------------------------------------------  

2004年10月28日

コンビニで薬が買える? 【今日のマーケティング考 Vol.4】 

● コンビニで薬が買える?
10月21日の日本経済新聞朝刊31面の記事によると、今年7月の規制緩和を
受けて、コンビニエンスストアで販売される「医薬部外品」の種類が
広がってきました。医薬部外品とは、薬事法に基づき医薬品と区別されている、
人体に対する作用が緩やかな薬品のことで、厚生労働省は、今回の医薬品
販売規制の緩和により、ビタミン剤、整腸剤など計371品目を一般の小売店で
販売できる医薬部外品に移行させました。

製薬各社はコンビニでの販売を目的に、値段が手頃な使いきりタイプの
小型の新製品を発売させています。例えば、興和は、「キューピー
コーワゴールドA」を通常のドラッグストア向けの瓶詰め品(80錠、180錠入り)
と区別して、パック品(2錠、100円)としてコンビニで発売しています。

ある調査によると、コンビ二で購入された商品は、平均15分で消費されて
しまうそうです。逆にいうと、コンビ二で売れる商品を作るには、ユーザー
がすぐに消費できるよう、使い切りでお手軽価格にすることが重要なわけです。
今後、薬のような買い置き品も、コンビニで都度買いする割合が増えてくる
かもしれませんね。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------
  

2004年10月27日

勝ち組バトルロワイヤルの時代 【ビジネス・サプリメント Vol.1】 

● はじめに
はじめまして。瀬川 真と申します。
私は大学卒業後、大手エンジニアリング会社を経て、現在、某シンクタンクにて
産業政策や企業経営に関わる調査研究・コンサルティングに取り組んでいます。

当メルマガでは、
独自の切り口でビジネスに関する様々な話題を取り上げ、その背景や動向などに
ついて、シンクタンカーの視点を交えながら解説していきたいと思います。
激流の時代を生き抜くビジネスパーソンを対象に、
“有用な知識・知見”を補給する為の「サプリメント」をお届けします。

-----------------------------------------------------------------


創刊号 『”勝ち組”バトルロワイヤルの時代』


【景気回復の裏で進行する“勝ち組”“負け組”の鮮明化】

昨年度決算では、上場企業合計の売上高経常利益率が4.7%に達し、
バブル期の過去最高記録である4.0% を十数年ぶりに上回ったという。
加えて、上場企業全体の約4割が配当を増やすというほどの好決算となった。
今年度も、マクロとしてみた場合の好況感は持続しそうな勢いである。

但し、ミクロとしてみた場合、
そこにあるのは一部の“勝ち組”が多数の“負け組”を牽引しているという
二極化の構造である。
特筆すべきは、“勝ち組”と“負け組”の鮮明化だけではなく、
「“勝ち組”さえも今後は楽観を許されない」という点にある。


【守りの経営から攻めの経営に転じ始めた“勝ち組”】
何故なら、“勝ち組”の収益回復は、企業の体質改善に重きを置いた
“リストラクチャリング”にその多くを依存したものであったからである。
即ち、“勝ち組”は、人件費や外注費(調達費)を中心にしたコスト構造改革、
グループ会社の再編を踏まえた事業の再構築や統廃合など、無駄な贅肉を
そぎ落としてきたに過ぎない。もちろん、この抜本的な体質改善への取り組みと
その成果が、それを怠ってきた、あるいは今尚その途上にある“負け組”との
差であることは間違いない。

しかし、このような企業がその真価を問われるのは、
“守りから攻めに転じる次の一手”である。
何故なら、確かに体質改善の実行と具現化は褒めるべき経営改革であるが、
これまでに伸びきっていた帯を締め直すがごとく、
単に元の状態に戻ったにすぎない。
“V字回復”など、しがらみを断ち切る強固な意志を持ち、辣腕さえ振るえれば、
そう難しい事ではなかったはずである。

例をあげれば、
カルロス・ゴーンの真価は、いわゆるリストラの断行などではない。
商品開発力の強化やブランド向上など、リストラ後の“攻めの戦略”が
功を奏しているように、真の意味で日産の“V字”改革を成し遂げたことにある。


【“勝ち組”同士の競争を制してこそ真の勝者】

今年度以降、地力を取り戻した“勝ち組”が、
一斉に“攻めの戦略”に転じてくるのは間違いない。
守りだけで安閑としていられるほど甘い経営環境ではなくなっているのは
周知の通りであり、どこかで攻めに転じなければ、また縮小均衡に陥るのは
目に見えているからである。
むしろ、そうなれなければ今度は自らが“負け組”へと転落しかねない。
この攻勢に転じた“勝ち組”同士の壮絶なバトルロワイヤルを生き残ってこそ、
“真の勝ち組“と呼ぶべきであろう。
今後、“勝ち組”は競争の目線を“負け組”ではなく、
自社と同等以上の“勝ち組”に合わせていく必要がある。
経営者には、体質改善が済んだくらいで休憩する暇などない筈であり、
その筋肉を活かして、尚、競技に勝ち続けなければ、
体質改善の苦痛を耐えてきた末端社員の努力もむくわれないのである。

by 瀬川 真

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141660.htm
----------------------------------------------------------------  

給食レストランが流行る理由 【今日のマーケティング考 Vol.3】 

● 給食レストランが流行る理由
東京都台東区の給食レストラン「給食当番」
(http://www.kyusyokutoban.com/kyusyoku/)が今、20代のサラリーマン
を中心に人気のようです。アルマイト製の食器を割烹着の女子店員が運んで
くるという手の込んだ演出だけでなく、献立も、くじらの竜田揚げやあげぱん、
ソフトメンなど、昔食べたあの味を思い出させてくれる本格派です。

人気の理由は、遠い昔の経験を疑似体験してしみじみ懐かしむことができると
いうのが第一だと思いますが、同世代の仲間と一緒に食事することで、
小さい頃の経験を共有できて、より親密になれるという側面もわりと大きい
のではないかと思います。最近、80年代のポップス、歌謡曲のカバーが
リリースされている理由も、カラオケの普及により共有体験の場を得やすい
ことを考えると妙に納得してしまいます。


by 遠藤 一

----------------------------------------------------------------
この記事は『まぐまぐ!』( http://www.mag2.com/ )からメールマガジンとして
発行しています。配信・解除はこちらからお願い致します。
DCT Consulting :http://www.geocities.jp/dct_hk_2004/
まぐまぐ :http://www.mag2.com/m/0000141637.htm
----------------------------------------------------------------