2007年08月02日

国際情勢真相 <FBI未公開ファイルと、プロパガンダの原理>

 ニューヨーク・タイムズやCNNの報道によると、ペンタゴン(米国防総省)は、ロシアの新型生物兵器爆弾の性能を調べるために'95年頃、CIAに対して武器商人などを装って、買い付けるよう依頼したが、CIAhttps://www.cia.gov/index.htmlはその仕事を達成できなかった。そのため、ペンタゴンhttp://pentagon.afis.osd.mil/facts.cfmは この爆弾に関する情報をもとに、同じものを米国内で作ってみることにした、というのである。
 そして、その中に入れるための炭疽菌も製造していたという。

 企業や政治団体は、各地域 (国家、州、県) の ルール(1.判例 2.慣習法)の中で、目的を遂行していく。 立法(議会) や 司法(裁判)への投資によって、目的達成のために 有利なルールへと 変えていくのも重要だが、基本ルールから あまり離れたルールを押すのは不採算だ。
 また1.も 2. も、先進地域である 米・独・スイスなどの 「歴史的事件」 が指針となる。多くの 「歴史的事件」 は非公開だが、それらが米連邦政府情報公開法などによって公開されたとき、それまでのルールが根底から変わることも少なくない。「歴史的事件」 の真相を知ることは、ゲームの参加者にとって重要なのである。
 中小団体はそれによって運営手法や組織形態を変えなければならないし、大手なら、子会社法人の所在地や登記地を変えなければならない。
 ルールだけの問題ではない。例えばイラク戦争で、米政府のシナリオに投資した連中は、真相を知っていても 同じように投資しただろうか? 旧ソ連と取引していた連中は どうだろう?

 その後、’01年に起こった炭疽菌テロ事件 (9.11直後) は、死者数こそ少なかったものの、アメリカでも初のバイオ・テロであったこともあり、当時、世界の話題を独占した。だが、この事件の裏では、あまり報道されない、もっと恐るべき事件の数々が起こっていた。
 FBIhttp://foia.fbi.gov/の命令によって、アメリカ政府が持っていた炭疽菌のサンプルが、すべて破棄された ことは、あまり知られていない。もっと知られていないのは、まったく可能性のない容疑者を「重要参考人」としてマスコミにリークし、「吊るし上げ(みせしめ)」 を行なうことで、抑止のプロパガンダを行なったことである。
 この事件により、FBIは 「フーバーの亡霊」 が健在であることを、明確に示した。
 「フーバーの亡霊」 とは、FBIの創始者にして 死ぬまでの半世紀、FBI長官であり続けたエドガー・フーバーが、生前、遺言的に残した取り決めについての隠語である。(死者であるにも関わらず)フーバーにとって不利な情報や、フーバー自身が 「公開するな」 とした情報に触れようとする者に対しては、他の案件とはまったく異なる結束と迅速をもって対処が行なわれることから、この言葉は生まれた。炭疽菌テロも、もちろんフーバー死後の事件である。では、なぜ 「フーバーの亡霊」は作動したのだろう?

 まず、アメリカには3つの巨大なロビー(勢力団体)、すなわち武器ロビー(多くはWASP=アングロサクソン系支配階層)と、ユダヤ・ロビー(マスコミを支配)、そして石油ロビー(多くはWASP)、があり、それらがしのぎを削っている。その戦いは米ソ冷戦や太平洋戦争のような、「一方の戦力が圧倒的」な戦いではなく、加えて「完全な本気」である。
 世界のあらゆる国の政権与党も、このどれかの勢力と組んでいるのであり、だから、アメリカの選挙(ロビー闘争の一端)は常に熱いのだ。詳細はhttp://www.opensecrets.org/またはhttp://www.publicintegrity.org/lobby/などを参照されたい。
 以前は権力者の自宅でしか開かれなかった彼らの会合も、今ではワシントンのKストリートにある彼らのオフィス(ロビイスト名義よりシンクタンクの形式の方が多い)で公然と行われ、ヘッジファンドや財閥の幹部からの通達を待つ。

 ロビー活動公開法や、連邦ロビイング統制法、外国代理人登録法の規制をあざわらうかのように、彼らの命令系統が秘密結社や友愛団体を迂回していることは広く知られており、それを一般公開しようなどとするのは「不可能であると同時に自殺行為である」、と考えられている。実際、ロビーの末端は単に指令を受けて選挙対策や不買運動を行うだけで、「ビジョンや目的」までは知らされないのが常だ。マスコミに露出する議員などは、幹部になることさえも稀となった。
 

 20年前では考えられなったことだが、議員出身のロビイストは敬遠されている。
  /ワシントン・ポスト
 

 例えば、クリアビジョン計画(http://blog.goo.ne.jp/breguet_dd/e/0852e057da0801b09775091a5b9ed159)は、当時のクリントン大統領にも全貌を明かされないまま、秘密裏に進められた。ペンタゴン(国防総省)はネバダ州の砂漠の中に生物兵器の爆弾の外側を作る工場を作ると共に、オハイオ州のバイオ製品メーカーに炭疽菌の製造を発注した。
 ホワイトハウス(大統領府)は こうした計画の進行を後から知り、無断で進めたペンタゴンを批判したものの、ホワイトハウスとペンタゴンの法律担当者などが再度、条約違反かどうか検討したところ、結局違反していないという結論になり、炭疽菌などの開発はそのまま続けられた。
 このような現象が起こるのは、「クリントンのバックが(民主党の議員の多くはそうであるように)ユダヤ・ロビー」であり、「ペンタゴンは完全なるウェポン・ロビーの一員である」からだ。そして、ユダヤ・ロビーはマスコミを持つために大衆に強く、したがって選挙に強いが、交渉はいたって弱いのである。

 このような背景を理解した上で、この事件の真相に立ち会っていただこう。

 炭疽菌テロが起こるとすぐに、FBIはスティーブン・ハトフィル氏が重要参考人であることをマスコミにリークし、ハトフィル氏を社会的に抹殺した。
 FBIのリーク内容は、次のようなものである。
 1.炭疽菌テロが起こる直前に、炭疽菌に対する抗生物質である「シプロ」をハトフィル氏が服用していた。
 2.警察犬がハトフィル氏の家に反応を示した。
 3.ハトフィル氏が陸軍の研究所に勤めており、炭疽菌を手に入れられる立場にあった。

 1.だが、ハトフィル氏は、炭疽菌テロの起こる5週間前に、副鼻腔炎の手術を受け、医師から「シプロ」を処方されていた(この事はカルテにもしっかりと残っていた)。
 2.警察犬は、ハトフィル氏が勤務する事務所の他の研究員に対しても、反応を示していた。それ以前に、「犬が間違う事もある」、というのは、カリフォルニア州での著名な冤罪事件(DNA鑑定で冤罪が晴れた事件)でも実証済みである。
 3.は、最も、「それらしい」ので、多めに証拠を挙げると、同研究所でハトフィル氏は炭疽菌を扱ったことがない。しかも、その炭素菌を扱っていたフォート・デトニック生物兵器研究所の所長は、「これまでウイルスが紛失した形跡はまったくありません」と宣誓証言している。
 それ以上に、原理的な問題がある。その研究所にあった炭疽菌は粘土状であり、粉末状ではなかったことである。テロに使われた炭疽菌は粉末状だ。粘土状のものを粉末状のものにするには、精巧で大がかりな装置が必要である。それらをハトフィル氏がそなえていたら、24時間監視されていたハトフィル氏でなくても、すぐにその装置が見つかっているハズだ。
 第一、学歴を詐称して陸軍に入ったハトフィル氏が?!そんな大物だったりする?
 

 炭疽菌兵器には、皮膚から入れるもの(粘土状)と、肺に吸い込ませるもの(粉末状)がある。肺から入れる炭疽菌は非常な微粒子にしなければならない。「ものすごく」高度な技術が必要だよ。
  /ビル・パトリック(元国防総省主任研究員)
 

 そして、このようなことは、たとえFBIでなくても、つまりネブラスカ州警察や栃木県警でも分かるハズだ(ちなみに栃木県警の2005年度平均リスポンスタイム=通報から現場到着までの時間は全国最下位で、なんと北海道警さえしのぐ。少しだけ心配かも)。つまり、FBIは 「わざと」 偽情報をリークしたである。その理由は、2つしか考えられない。1つは、単に、「みせしめ」を作り、巨大なテロを未然に防ぎたかったため。2つ目は、WASPによる「自作自演」だ。
 本当はどっちなのか? 私はこう思う。「どっちでも一緒」と。重要なのは、「そのような行動原理でFBIが動いた」ということと、「それを止めることは誰にもできなかった」ということである。
 
 「誰が情報をリークしたか、つきとめるべきで、そのためには、全捜査員を嘘発見器にかけるべき」との提案を、モーラーFBI長官は却下しました。
  /ロバート・ロス特別捜査官

 当時、炭疽菌調査班と容疑者追跡班がコミュニケーションをとることは、禁止されていた。9.11と、まるで同じだった。
  /リチャード・ランバート特別捜査官

 後に、「司法省の高官やFBIが犯人を示唆した」ことに非難が集中したが、アシュクロフト司法長官は4時間半の宣誓証言の中で、質問に対して85回、「I don't know」と繰り返した。バックがよほどしっかりしていることを表す行動だった。

 実は、ダシュル上院議員に届いた炭疽菌などは1グラムあたり1兆個の胞子からなる高密度のもので、人類の科学水準では上限だろうと思われる密度だった。つまり、冒頭に出したロシア製の兵器をも、上回っていた。名も知られていないテロリストが開発しうる炭疽菌となると、せいぜい二十分の1程度(1グラムあたり500億個)の密度がせいぜいと言われる。
 仕掛け人は世界的な著名テロリスト組織(先進国政府並みの人脈と資金力を持つ)か、先進国政府ということになる。

 ロシアが兵器として開発できる炭疽菌は、1グラムあたり1000億-5000億個の胞子のものが上限だ。
  /ケン・アリベク(旧ソ連の炭疽菌開発者)

 このような事から、ニューヨーク・タイムズや英インディペンデンスhttp://news.independent.co.uk/business/は 「アメリカ当局の自作自演説」を繰り返し報道したが、そうは言い切れない。優れたジャーナリストは状況証拠から真実をつき止めるが、論理上、「情報を隠し、偽情報を流したから犯人だ」 とは言い切れない。
 同じことは9.11テロにも言える。確かに旅客機の激突程度で崩落する近代ビルなど有り得ないし、世界に無数にあるビル火災を見ても、10時間以上燃えていても骨組みはいつも残っている。ジェット燃料が燃えている程度で溶ける鋼鉄など、存在しないからだ。例えば一昨年、マドリードのウィンザー・ビルが火災となった際も(20時間燃え続けていたが)、骨組みはそのまま残っていた。
 ビルの崩落スピードが空気抵抗さえ受けないスピードなのも、崩落のシーンを見れば、あのスピードで天井が200メートルも一気に落下していることで分かる。腕のいい解体職人によるビル解体よりも早く、崩落しているではないか! 同じ同時テロで、ソロモンBRsビルも、たった6.5秒で崩落した。
 さらに、天井が落下する途中で、まだ崩落していない下部から煙が噴出している様子や、テルミット系爆薬が使用されなければ溶けるはずのない金属が溶けていること、サウスタワー81階から溶けた金属が流れ落ちていた映像などから、内部協力者がいるのは確実で、彼ら(ビルに勤務する内部協力者)による爆破テロであったことは明白だ。だからといって、当局の仕業だとは言い切れないのである。当局が動いたとすればDIAやNSAといった機関が動いていることになるが、「その線は論理的に薄い」、と私は考えている。

 論理的に薄かったり、言い切れないだけでなく、そんなことは 「どっちでも一緒」 なのだ。
 ハッキリしているのは、「FBIが偽情報を流し、本当の情報を未公開ファイルのコレクションに加えた」ということだ。そしてその手法が、冷戦時代の 「赤狩り」 以上の強引さであった、ということだ。
 

 アメリカは移民の国だが、後にFBIの半永久長官となるフーバーが生まれた頃には、すでに、その盟主が武器ロビー(多くはWASP)とユダヤ系(マスコミ・ロビーを持つ)、そして石油ロビー(多くはWASP)とに集中していた。そしてこの体制は今に到る。

 ワシントンに生まれ、貧しいながらもWASPの中で育ったフーバーにとって、WASP系ロビーである武器ロビーと石油ロビーこそが「アメリカ」であり、ユダヤ・ロビーを 「外敵」 と捉える価値観は、ごく自然に生まれたのだろう。
 多くのWASP(アングロサクソン系支配階層)は、生まれながらのWASPである。だが、社会の底辺から這い上がり、少ないチャンスとコネを逃さずにWASPの仲間入りし、逮捕権もなく、拳銃の携帯さえ許さていなかった(つまり日本の警備会社程度の権限しかなかった)司法省捜査局を現在のFBIにまで育て、同時にWASPのトップにまで上り詰めたフーバーにとって、「WASPは努力と鍛錬の結果としての階層」であり、どこにも穴のない、誰にも文句の言えない存在だった。マスコミや映画界の大物を重点的に攻撃する所にも、ユダヤ・ロビーに対する敵対意識が現れている。
 また、差別に苦しむ黒人やヒスパニック系など少数民族も、徹底して嫌悪していた。
 吃音症を努力で克服し、後に「スピード」と呼ばれるほどの早口で、頭の回転をアウトプットするようにまでなるフーバーにとって、彼ら貧民層は 「努力せずに環境のせいにする連中」 と映っていたのである。 WASPの「AS」は、「アングロ・サクソンの略が語源」 とする説と、「アングロサクソン・サブアーバンの略が語源」 と解釈する説がある。なぜ 「郊外」 なのか。アメリカ社会の成熟と共に、都市部に集まりだした黒人を嫌う中流階級以上の白人世帯が、こぞって郊外に居住地を移したからなのである。これは現在では白人やアメリカに限った傾向ではないが、当時は、アメリカと白人にだけ見られる現象だった。
 同性愛者に対する彼の差別意識と同じく (彼が他のFBI幹部と同様に生涯独身を通したからといって、「彼がホモだった」などとする誇大妄想家がいるが、理論的にも 「安全面でも」 間違いである)、努力しない有色人種に対する彼の憎悪と嫌悪感は、激しいものだった。ただし、彼の嫌悪はあくまで「努力しない人間」に向けられていた。戦時中、アメリカで要職にある人物では彼だけが、日本人の強制収容に反対したことはあまり知られていないが、その考え方の一例であろう。
 フーバーの死後、遺言によって秘書のヘレン・ガンディーが多くのファイルを破棄したが、事実が消えるわけではない。だが、FBI本部ビル(正式名称はJ・エドガー・フーバーFBIビル)に現存する多くの未公開ファイルもあわせ、「パンドラの箱」 にカテゴリーされるファイルはすべて、公表されない方針、または「紛失する方針」となった。それらファイルの指定は、生前のフーバー自身が行なっている。
 それらと同じく具体的な指令として、WASPの利権をユダヤ系から守ったり、保守主義を共産主義から守ったり、という、フーバーの定めたFBIの行動原理・行動理念があったのである。そしてそれは、「フーバーの亡霊」 のまさに、バックボーンなのである。
 だからこそ、緊急時、つまりWASPや保守主義にとって危機的な状況下では、いわゆる 「でっちあげ」 や 「戦略的プロパガンダ」 を使うのも、「やむを得ない」、ということになる。公開されていない こうした 「規定(フーバーの亡霊)」 がなければ、今回、プロたちがこのような行為に及べるはずがない。彼らにとって、発動するのに充分の 状況 だったのである。

 覚えておかねばならないのは、ハトフィル氏を最も苦しめた報道は、「犬」だったことだ。
 ニューズウィーク誌が、「FBIの派遣した優秀なブラッドハウンド純血種3匹が、ハトフィル氏の家で激しい反応を示した」と報道した分だ。これをテレビ局なども多用した。
 「ブラッドハウンド純血」 だろうが 「柴犬」 だろうが、「3匹」 だろうが 「76匹」 だろうが、「家で激しく反応」 したことなど、証拠にならない。と、当サイト読者なら、分かるハズだ。だが、頭の悪い連中が9割である以上、それを1日に15回ぐらい聞くと、「ほーぉ……」 となってしまう連中が 9割なのである。
 プロパガンダは基本に忠実であるべき、という例の典型であろう。何かを隠すとき、核心を隠蔽するよりも重要なのは、核心を外す、ということなのだ。ネバダの「エリア51」を隠蔽するのに当局が使ったのは「宇宙人」というバカげた「ガセ」だったにも関わらず、情報量でしっかりだまされた大衆がいたのである。
 今回のケースでも、確かに旧ソ連は炭疽菌の開発をしていて、ソ連消滅後、ロシアはその技術を使った生物兵器(小型爆弾)を開発、武器の国際ブラックマーケットに流していた。だからといって、当局に有利なこうした材料を使っても、冷たい「核予算」戦争や、ベトナム「武器販売」戦争で戦い方を知っている反戦ユダヤロビーには、論争で勝てない。
 彼らは論争を避け、「プロパガンダ」を選択したのである。完璧っ! 

 個人的には、腹が立ったりしない。ひたすら、「いい仕事だ」と思うだけだ。
 

 たとえ5000万人の人間が、口をそろえてバカなことを言ったとしても、それはバカなことでしかない。
  /アナトール・フランス(ノーベル賞受賞作家)
 

 私が示唆した時期から数年で、報道機関も検索機関も、「アルゴリズム(言語選択習性。同じことをどのように表現するかという特徴法則)」や、「思考の角度」こそ最も重要であると認識するようになった。(※当サイトの メディアの明日‐3 <テレビと新聞のニュースが死ぬ日> http://blog.livedoor.jp/dd_freak/archives/50451282.html を参照されたい) しかし、プロパガンダにおいては普通、高度なアルゴリズムは用いられないことが多い。レベルの低い相手には、アルゴリズムなど理解できないから、「情報量でマクれ」、というワケだ。
 世界全体では、着実に 「プロパガンダが通用するような人間の割合は減っている」 と言えるが、プロパガンダの影響を受けまいとする連中よりも、プロパガンダを仕掛けようとする連中の方がレベルが高い、という図式が続いているため、まだまだ有効性を保っているのである。

 私は、そのような状況を打破したいと願っている。つまり、「もはやプロパガンダは世界のどこでも通用しない」、という世界を見てみたい と思う、今日この頃なのである (←気が変わる可能性もある)。

 歴史は常に不思議な因果を生み出す。’78に成立した外国諜報監視法では、米国内にいる人物の通信傍受を行なうには、専用法廷から令状をとるよう定められていたが、当局の判断で通信当事者の一方に疑いがかかれば令状なき傍受を認める改正案を、米議会はまさに明日 (8月3日)、採決にかけるようだ。恐らくこれは可決し、減りつつある「愚鈍な大衆」を、より強固に束縛・支配・洗脳できる環境は整う。「愚鈍な大衆」が減りつつある以上、当局としては、より彼らを完全なる「奴隷」にしなければならないのである。もちろんこれはCIAよりもFBIに有利な法案となる。大方の予想に反し、フーバーの死後もFBIの権力は失墜しなかったわけだが、それどころかフーバーの存在感は一層強化され、FBIの牙城を守っているのだ。

 一方で、フーバーの死によって権力の集中が懸念されたCIAは、ストラテジックな失態を繰り返し、権力を削減、公的予算も削減される傾向にある。
 今月('07年8月)末までに、CIAは、ある未公開ファイルを公開する。 機密解除されるファイルは 当サイト '06年3月の 「CIA vs FBI」(現状は削除状態) でも 「2年以内の公開が確実」 と予告していたものだが、当時のCIA長官ジョージ・テネットが 同時テロ・炭疽菌事件発生前に 「十分な予算や労力を広範な国際テロ組織対策に割かなかった」 とする 「内部監査報告要旨」 である。ユダヤロビー主導の 「情報機関改革に関する9・11委員会勧告」 の完全実施を求める法律 (「情報開示条項」) に沿って、要旨の機密解除を迫るものだ。恐らく 後任のポーター・ゴス前長官は機密解除勧告を拒否するだろうが、米有力メディアは すでに有力筋の爆弾ブログなどから充分な裏付けを獲得しており、逃げ切ることはできないと予想される。当然、今後の世界情勢・国際情勢に強い影響を与えるだろう。

 当サイト系列で、CIA・FBI・ペンタゴンなどの 未公開ファイル を公開するとき、多彩な媒体、無数のURL・ミラーサイト で一斉公開し、多くは一斉削除しているが、その読者数の多さには、いつも驚かされる。

 いずれにせよ、情報と目的に飢え、世界を胸に抱く 「ヒト」 は、確かに存在する。
 世界に存在するのは、(必ずいつか死ぬのに)生きるために食べて生き、死ぬだけの、家畜ばかりではない。知的好奇心を持つ 「ヒト」 は、冷戦時代(多くの人々が歯車と化した)の壁を壊し、いま、急激に 増殖しているのだ!