2013年05月20日
 受験勉強の競争に疲れ果て、大蝦夷農業高等学校に逃げ込んできた八軒勇吾。勉強はできるが現実との接点が乏しい主人公が、土や糞や血にまみれる農業の洗礼を受ける。
 農業高校でも北海道はだいぶ事情が違うようで、クラスメイトはみんな将来に目標をもった人間ばかり。優越感と劣等感の狭間で八軒は成長していく――肉体労働の激しさに死なずに済むならば!

 朝4時、朝5時に毎日起きて生きていけるものなのか、我が身を省みて考え込んでしまう。若さもやることも違うかもしれないけど、大人だって早朝に起きているわけで、失敗一つで家族が路頭に迷うプレッシャーを満身に浴びているわけで……考え出したら、しんどくなってきた。八軒と一緒か、それ以上の劣等感にさいなまれる。
 しかも、極限のところで日常を回しているとアクシデントがあった時にクラッシュしてしまうのではないか。その辺りが無性に気になる。

 畜産科に入った八軒が触れるいろいろなことが新鮮でおもしろい。時に残酷、そして美味しそう!
 家畜たちの生命について結構悩まされるのだが、人間も所詮は動物、胃袋を刺激して一時的に吹っ飛ばしてくれるところが巧かった。それで忘れたつもりでも、やっぱり心に引っ掛かっているわけで――物理的な意味がないとしても、物を食べるときは原料となった生物と生産者に感謝しなくちゃいけないな。
 いただきますの大切さを思い知らされる漫画である。


 単行本のおまけ要素として、目立たぬクラスメイトたちが紹介されている。ホルスタイン部は地味に人気か?運動部しかないと言っていた割に、文化面が強かったからなぁ。意外と、そこにホル部の強みがあるのかもしれない。
 机に両手でヒビを入れているアキは何かを錬成できそうだった。

銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
2013年05月19日
 いきなり人っ子一人だけしかいなくなった街をさまよう少女ミヤコ。彼女はフラミンゴ化した少年オンノジとボーイミーツガール。
 人間と喋る動物の奇妙な共同生活が幕をあける。

 実際にミヤコと同じ状況になった場合のことを、いろいろと考えさせられた。自分だったら、とりあえず一生分の食糧を確保して安心しようとする予感。長期自給体制の確立!
 何故か電気が来ているので、冷蔵庫も動くはずだし、保存食で最期までなんとかなるはず。
 しかし、電気が来ているってことは、変な場所で人知れず火事が起こって、それに巻き込まれる可能性もあるわけで結構こわい。そんな事いちいち心配する前に、世界の秘密に迫らなければならない気もするが――漫画を手当たりしだいに読んで続きが読めないことに絶望しなければならない気もする。なんて恐ろしい世界だ!

 最終的にオンノジが人間に戻っていることには驚いた。本当に何でもできるミヤコにとっての魔法使いなんだな――中学生にして結婚したくせに!
 彼らの他に人間がいないなら子供たちは、火の鳥〜望郷編(よりはマシな)状態になりかねないのだが、そこはオンノジが遺伝子工学を極めて解決するのかなぁ。超ゴリ押し。

 世界からは単純に人がいなくなったわけではなく、神様の悪戯としか思えない変異が随所に起こっていた。
 そこが笑えつつも、せっかく他者という予想外がなくなった世界に、予想外を蘇らせていて恐怖に慄いた。
 もしも私が他人がいなくなった世界になれてしまうと、孤独よりも突然他人が戻ってくる可能性の方に恐怖を覚えるようになるのではないか。そんな自分もまた恐い。

人類が消えた世界 アラン・ワイズマン著 鬼澤忍 訳 感想

オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)
オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)
こいん at 11:42|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
2013年05月18日
 鬱野たけし、作品開始時22歳、就職浪人。
 彼の孤独な食事風景を描く憂鬱な作品。あまりに陰惨な栄養摂取作業を読むことでダイエット効果があるような、無駄に高カロリーなジャンクフードを自棄食いしたくなるような……プラスマイナス0なら施川先生の勝ち。

 外出する動機に乏しい鬱野にとって外食は数少ない社会との接点なのだが、そこで彼は周囲の目をひたすら気にしている。少しの失敗もしたくない焦りが、かえって変な失敗を呼び込む。
 ジョギングで転べば泣いちゃうことすらある彼の魂に救いあれ。

 そこまで気に病むな。誰も大して気にしていないし、すぐに忘れちゃうよ。そう励ましてやりたいところだが、程度は違えど自分も過剰に気にしていたことを思い出したりして悶絶。まぁ、鬱野の環境で周囲の目をまったく気にしなくなったら堕ちるところまで堕ちていくだけにも思える。だが、変化のない淀んだ生活によって小さな恥は澱のように溜まって行く。積み重なった澱の重みは鬱野を現在の境遇から脱出する機会を奪って行く。
 どちらにしろ未来は開けないのかもしれない。

 まるで出口のない迷路だ。鬱野に食われた物にすら排泄器官という出口が用意されているのに……ああ、つまり、それが死か?

鬱ごはん(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)
鬱ごはん(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)
CLAYMORE(クレイモア)
 すごく久しぶりに読んだ。なにがなんだか。組織のボスが研究者肌で格好いい。
 最後の世代で、別冊チャンピオンでやっているサクラサクラを思い出した。組織が壊滅したから最後になることが決定したわけだ。ただ、クレイモアが完全にいなくなると、覚醒者への対処が問題だな。最後の世代が絶える前に妖魔ともどもすべて片付けて、最後の世代からも覚醒者が出ないようにしなければ。
 そもそも大戦争の帰趨が問題なのか。

ギャグマンガ日和
 メドゥーサが微妙に可愛い気がして悔しい。毒蛇で噛ませればよかったと気付いて追撃を掛けられたらヤバいんじゃないの?剣も放り投げちゃったし。

八重の桜
 そういや、松平の会津藩は江戸時代に入ってから立てられた家なので幕末まで戦争を経験していなんだな。幕末ではよく戦い、今月の歴史群像でも城が取り上げられたくらいなのだが――まぁ、城の基礎を作ったのは保科さんじゃないけど。
 覗きの言い訳でえらいことになっているのに笑った。

To LOVEる ダークネス
 リトのエロハプニングを起こす能力は何かの仕事に使うべき!そう例えば、エロ漫画の主人公とか……。
 ザスティンが話に出してから一話で現れてしまう魔剣には慎みというものがない。

カッコカワイイ宣言!
 愛の反対は無関心。切ない家族だ。そう考えれば二本目の家族は最悪ではないのかもしれない。一員になるのは絶対に嫌だけど。

ジャンプ SQ. (スクエア) 2013年 06月号 [雑誌]
ジャンプ SQ. (スクエア) 2013年 06月号 [雑誌]
賭博覇王伝零
 美しき家族の姿!つまり、それ、なあなあで済ますってことだよな……?ふざけんなよ、ここまで来たら戦争だろうが!何か責任を取らせないと社長のためにもならない気がする、何らかの罰は必要だ。
 タツキは父親の怪しさに気付けなかったのか。心の機微を読むことに掛けては、得意じゃないにしろ、いささか寂しい。まぁ、妹も気付いていないんだが、あれは特別。

ダイヤのA
 フルスイングが降谷を追い詰める。沢村に交代させたい。沢村のリアクションが気になるから。
 メンタルの比重が大きな試合になっている。

あひるの空
 が、まだ始まらない!
 次回も試合が再開しなかったらギャグ漫画とみなす。クズ高の負けフラグが積み立てられている気がして心が騒いだ。

生徒会役員共
 夜は二人っきりにさせたんだ。それじゃ、デバガメにはなっても、抑止力にはならないよ。男には、うおみんに夜這いをしかけて拘束具をみたとき、興奮する男と萎える男の二種類がいる。タカトシは夜這いをかけない男だ。

ベイビーステップ
 なっちゃんは勝利した。清水さんも気になる。ともかく、まずは栄一郎が勝つことだ。気持ち気持ち連呼されると自分が精神的につらくなるのは何故なのだろう……。
 神田は完全に挑戦者の立場になったら今以上に厄介に違いない。喰いつかれる難波江たちに同情する。

我間乱
 命のやりとりをしている最中でも相手に向かってさん付け。善丸の器は定長並に大きいな。
 刀を折られた九条の戦い方が気になる。リーチでもっと不利に……。

波打ち際のむろみさん
 迷信を信じる人間の心が集まって起きる魔法。この世界なら、それくらいは許されそうだ。
 リュウグウノツカイを一人で釣りあげるたっくんの腕っぷしが凄い。

A-BOUT!
 いい最終回だった。

アホガール
 よしこならプラシーボ効果で癌すら治しそうだ。浦安鉄筋家族の小鉄じゃないけど。
 バナナの計算はできなかったが、あの問題を作ったことは評価したい。

マックミランの女子野球部
 フライで試合が終わったかと思った。よくみるとコマの形が通常と違っていて、和泉の想像であることを示している。
 前咲も地味に成長しているところが、いい試合だと思う。
 あと、顔面直撃するボールを見続ける正清の根性に惚れた。ぼくにはとてもできない。

今日の女バレ
 目に入れても痛くない(物理)。というか、痛みを感じることすらできなくなるな。
 アホ毛引き抜きネタのオチが来週まで引っ張られていたら泣く。


講談社コミックス感想一覧
ハーベストマーチ
 パティがカッコいい。こんなつわものでも落とし穴にハマれば行動不能になるのか。まぁ、白髪鬼に備えて掘られた穴だから、騎士討伐隊が行動不能になってもしかたはないか。
 クゥは主人公らしさを見せてほしい。姉ともども戦闘の埒外におかれすぎだ。

ANGEL VOICE
 誇り高い習志野実業が、故意にファウルをした上に、誤審を期待してしまうほど追い詰められている……市蘭の強さを実感した。
 来襲は松田の名言に期待。だが、彼らの反撃もそこまでかと。

バチバチBURST
 力士のおっぱいはボインだ!大きすぎる。
 ギャグ主体ではあるものの、白水の実力が周囲から高く評価されていることも分かった。王虎相手に故障しなければいいが、天雷が先にヤマいっているので大丈夫か。ブタフグとあたる鯉太郎の方が危ないな。

弱虫ペダル
 そうだね、悔しいね。
 鳴子がオールラウンダーとして復活し、御堂筋に復讐をするならば、坂道には新しいライバルを用意する必要が……留学生かな?

バーサスアース
 兵真が命懸けで時間を稼ぐ。ヒミコが変な場所にいるので際どいところで助かる可能性は残っている。頼むぞ。
 カナちゃんは完全に蚊帳の外。

いきいきごんぼ
 あれは!?
 賢者モードを超えた先にあるという、隠者もとい淫者モードッ!!!?この境地に到達するものがいるとは。
 当日に姿をみたわけでもない技野姉で、なんて、りびどうおぞましい男――

侵略!イカ娘
 鮎美とイカ娘がスーパーに。しかも、買いものの対象にはイカもあった。大丈夫、「劣ったイカ」だからイカ娘は何も感じないよ。
 南風のおっさんも子煩悩だな。まぁ、いろいろな意味で心配なのもわかる。とはいえ、この世界なら婦警さんだって貞操を守って生きているから大丈夫。

毎度! 浦安鉄筋家族
 遥か遠い2階。なんとなく気持ちが分かってしまって金鉄を応援した。布団を濡らす展開がいちばん笑えた。あの場合は、外から何かでひきずりおろして家の中に入れるのが一番かな。土はつくけど。

ドカベン ドリームトーナメント編
 おーい、阪神ファン。生きてるかー?得点が入って終わりの兆しが見えてきたぞ。スーパースターズが負ける形で試合終了したら評価する。

囚人リク
 どこかで聞いたような脱獄事例。胃酸を毎日吐いていたら歯がボロボロになってしまうと思う。
 まずはレノマの部下と田中の部下がすり合わせを行う必要があるな。

名探偵マーニー
 集団ストーカー案件だ……怖すぎる。もっともおぞましい暗部にあえて触れていない感じが極上の味わいだった。マーニーも同じようにして狙われる可能性があるな。

パンダのこ
 ウェイウェイの惚気。体重のあうパンダをあてがってやれと思ったが、そんなに候補がいないんだろうな……種族の繁栄には妥協が必要だ。
 ゆうくんが寝取られに目覚めそう。先週の持ち上げは、このためだったのか?

あまねあたためる
 またお前らか。
 そして、許されざるテロを……。

実は私は
 先生も関係者。学校全体が魑魅魍魎の巣だとしても驚くには値しない。金田一少年の不動高校が犯罪者と被害者のふきだまりであるようなものだ。
 言い訳になっていない言い訳をする白神さんかわいい。

ブラック・ジャックREAL〜感動の医療体験談〜
 絵に華がないと思っていたが、ぐいぐい読まされた。コマ割りが巧みなのかな。
 ブラック・ジャックの執刀は実際にニセ医者をやって捕まっている人間がでているので、まったく笑えない。オチすぎる。

真・餓狼伝
 父上に包帯を巻いてもらっている文七が嬉しそうだ。いいファザコンだな。
 刀はわかったが、銃に対応する方法は磨いていないのかな。

あの頃のお姉ちゃんはもういない?
 あさり資源が枯渇しているときに、潮干狩りネタ。田舎少年はどこかで良いところを見せてほしいのだが、ひたすら最低なだけである。

泳げ!ひなのちゃん
 仲間が増えたよ、やったね、ひなのちゃん!!
 しかし、喜びは長くは続かなかったのです……二人とも和田さん以上に成長して、和田さんがオリンピックに出られない展開で一つ手を打ちませんか?

まるみこ天然小学校
 はえぬき先生は意外とモテる。しかし、羨ましくない。髪の毛が飛ぶ表現がここまで多いと今禿げていないことが理不尽に感じられてくる。
 そこそこ印象に残る作品だった。また掲載されることになったら歓迎する。

ペーパーブレイバー
 藤近先生の新連載。高校卒業と同時に、登場人物の高校入学を描くとは、なにやら倒錯したものを覚えた。
 勇者の髪は黒がよかったかな。白魔道士も白なので画面がちょっと寂しい。まぁ、こんご黒髪のパーティーの一員が新たに増えるかもしれない。

木曜日のフルット
 無職?もはやアシスタントが仕事のようになっているので、そこに違和感を覚えてしまった。それにしても殺風景な部屋だ。


チャンピオン感想サイトリンク集

秋田書店コミックス感想一覧
2013年05月17日
 黒猫とて必死だ、これぐらいはやるだろう!

 ライバルがハイスペックを通り越してチートだらけの黒猫の立場になって考えれば、パニックを起こしても不思議はない。超人ゲーマーは「現実はクソゲーだ」という名言を噛みしめたことであろう。
 そう、彼女もシューティングや格闘ゲームに関してはチートなのだが、京介の攻略になかなか強みを絡ませられない点が辛いところ。せめて乙女ゲーの達人なら……。
 けっきょく、黒猫がチートなライバルに対抗するためには、空想の世界に飛び込み、自らも空想の登場人物を演じるしかない。いわいるロールプレイである――やっぱり得意なゲームのジャンルには持ち込めないなぁ。


 桐乃が彼氏を家に連れてくる6話は、ギスギスしたシーンが多めで、ちょっと辛かった。それでも、原作を知っているおかげで、水鏡の愛せるキャラクターを知っているから、まだましなのだ。
 水鏡の超然とした態度は、神が地上に降りて来て人間のおこないを観察しているみたいだった――もう、デウスエクスマキナしてくれませんかね?黒猫が絶対に指摘して、噛みつくな。
 今回の数少ない癒しは、酒を飲んでかわいくなってしまった親父である。しかし、本当に殴っていたら最悪だったぞ……桐乃からは無茶苦茶うらまれるし。

 あと、酒はこぼされ、ケーキは付けられ、ジュースをぶちまけられた高坂家(物理)が不憫だ。実に被害の多い騒動であったといえる。雨降って地固まるとも、なかなかいかないし。
 うちあげ回で生意気な話しかたをしている桐乃が、裏では声を出して泣いているのが感じられたのは、事前知識のおかげか、それとも中の人の演技が良かったからか。

 告白引きは二話ぶり。あんまりにも多く繰り返すのは考えものの手法だ。

アニメ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 第5話「俺が妹の彼氏なわけがないし、俺の妹に彼氏がいるわけがない」感想

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