2006年01月30日

星界の紋章 全3巻 森岡浩之

 日本語で綴られた中で私が最高峰と目しているスペースオペラ(スペオペは起源をただせば誉め言葉ではなかったらしいが)。一語で評価を済ませれば「こんな話が書けたらなぁ」というところだろうか。

 図書館で借りて3回は読んで、けっきょく購入して読んだのは5回目くらいか?ともかく、何度も繰り返し読んでいる作品のひとつだ。
 遥か未来、二次元世界を利用して光速を出し抜く方法を発見した人類世界が激しく殴りあう。それに巻き込まれた少年ジントと一方の当事者である皇帝の孫娘ラフィールの逃避行がこの作品の筋だ。

 まぁ、深く説明しようとしてできるものでもない。今回の読書で強く感じたのは、この作品は異文化の接触と交流を巧みに描いている、ということだ。
 地上出身者のジントと宇宙民族アーヴのラフィールとのボーイミーツガール、一般人だったジントと星界軍の接触、生まれて初めて地上世界に降りるラフィール、あるいはまったく異なる政体をもつアーヴ帝国と人類統合体との激突。
 これらの描写には自分と異質なものに対して人がどう接していくべきか、考えさせられる。

 もちろん単なる娯楽としても、愉快なセリフ回しと読みやすく優雅な文体、超絶極まる宇宙艦隊同士の戦闘描写などが素晴らしく楽しい時間を与えてくれる。

 書店では不遇なことの多い早川文庫の作品だが、是非一読をお勧めする。

星界の紋章

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